青森に来たからにはマグロのカマというものを食べてみたかった。こんなにも早く、その僥倖にあずかれようとは・・・。
超盛マグロ丼で有名な浅虫の鶴亀屋食堂。その日は日曜で閉店間際とあって名物のマグロ丼は、やはり売り切れ。がっかりしながら三天丼を頂く。ボリューム満点でウマいのだが、やはりマグロ丼が食べたかった。
すると「明日、5人集めておいで~。カマの煮たの食べさせっから」と大将のやさしいお言葉を頂いたのです。そして翌日。
値が張るから5人集めて来いということかと思ったが、マグロのカマ煮500円(!)。ひとり100円。いまどき缶ジュースも飲めない金額だ。
圧力釜でじっくり煮たカマ肉はやわらかく、はしを入れると湯気とともに、肉がほろりと落ちる。
目の周りのゼラチン質たっぷりの部分や、あご周りの歯ごたえのある部分など。あますとこなく堪能しました。あとに残った頭蓋骨は恐竜の骨のよう。
無残なマグロ君の姿はなんとなく、南米の鳥葬を思い出してしまった。
他にも煮たクリガニ、ホタテ、たこしゃぶ、ミニマグロ丼などおなかいっぱい頂いて、ひとり1500円。安すぎだろ。儲かっているのか心配です。