先日、“カリスマ美容外科医”として知られる母の娘が誘拐されました。
母親について読売新聞の記事によると
週刊誌のインタビューで「1か月で約100人の豊胸手術を手がける」「月に1億円以上、昨年は12億円以上稼いだ」などとクリニックの盛況をアピール。著書でも、「クラスアップしたいなら一流品に触れよう」というタイトルで、「若くても、ブランドの服やバッグを大いに身につけるべき」などと説き、赤のフェラーリに乗った姿や、お気に入りの高級アクセサリーの写真を掲載している。
とあります。
この母子は今までに何度もワイドショーなどの取材を受けているようで、
報道ステーションではそのときの映像を流し、
母子の「セレブ」ぶりをアピールする報道がされていました。
娘の誕生日にベンツを買っただの、母親はフェラーリを買ったがまだ乗っていないだの。
(曰く「車は買うまでが楽しい」のだそうです。)
豪華な部屋が紹介され驚くリポーターに対して
「この部屋は犬の為だけにつくったようなものです」と答えているシーンなど、
とにかくこれどもかというほど成金ぶりが強調されていました。
日本において金持ちが叩かれるのはいつの世でも同じようで、
この被害者親子に対する同情の声はほとんどみられません。
とりわけ、2ちゃんねるでは被害者であるにもかかわらず、ほとんど罵倒の嵐でありました。
それにしてもマスコミはマッチポンプといいましょうか、
持ち上げているようで実は被害者の成金ぶりを見せしめ貶しているのです。
さて、そんな中、気になったことは多くの報道番組において
この被害者の娘をテロップで「令嬢」と表記していたことです。
はじめこの事件を知ったとき「令嬢」と言うので、
一体、どこの名家のお嬢さんが誘拐されたのかと思ったら、
なんのことはありません。金持ちというだけでした。
それにしても、私が今まで抱いていた令嬢のイメージとかけ離れた使われ方をしていたので驚きました。
本来、「令嬢」とは他人の娘を敬って云う言葉で、
一般的には名家のお嬢さんに対する敬称として用いられます。
大辞林にも「貴人の娘、また、他人の娘を敬っていう語。」とあります。
他人の娘を敬う意味で用いているのであれば誤用とはいえませんが、
しかし、他の事件や事故などである人の娘が当事者になる場合、
すべて「令嬢」と表記しているかかといえばそうではありません。
となると、「貴人の娘」「名家の娘」の意味で用いているのでしょう。
では、果たして、彼女は令嬢でしょうか。
彼女の母親は貴人でもなければ名家の生まれでもない。
ただ単に金持ちというだけであります。
「令嬢」という言葉も安っぽくなったものです。
いえ、別に被害者に鞭打つ気はありません。
私が申したいのはわざわざ「令嬢」という言葉を使う表記に嫌悪感を抱いたということです。
というのも、
マスコミは「差別はいけない」という。
言葉狩りもさかんにやりたがる。
それなのに、金持ちの娘は一般人の娘と区別して「令嬢」などと表記する。
私が筋が通っていないと思うゆえんです。
もっとも、筋が通っていない以前に誤用なのでありますが。
ついでに言うと、言葉狩りには反対ですし、
本来の意味で使うのであれば「令嬢」という表記もまったく問題無いと思います。
母親について読売新聞の記事によると
週刊誌のインタビューで「1か月で約100人の豊胸手術を手がける」「月に1億円以上、昨年は12億円以上稼いだ」などとクリニックの盛況をアピール。著書でも、「クラスアップしたいなら一流品に触れよう」というタイトルで、「若くても、ブランドの服やバッグを大いに身につけるべき」などと説き、赤のフェラーリに乗った姿や、お気に入りの高級アクセサリーの写真を掲載している。
とあります。
この母子は今までに何度もワイドショーなどの取材を受けているようで、
報道ステーションではそのときの映像を流し、
母子の「セレブ」ぶりをアピールする報道がされていました。
娘の誕生日にベンツを買っただの、母親はフェラーリを買ったがまだ乗っていないだの。
(曰く「車は買うまでが楽しい」のだそうです。)
豪華な部屋が紹介され驚くリポーターに対して
「この部屋は犬の為だけにつくったようなものです」と答えているシーンなど、
とにかくこれどもかというほど成金ぶりが強調されていました。
日本において金持ちが叩かれるのはいつの世でも同じようで、
この被害者親子に対する同情の声はほとんどみられません。
とりわけ、2ちゃんねるでは被害者であるにもかかわらず、ほとんど罵倒の嵐でありました。
それにしてもマスコミはマッチポンプといいましょうか、
持ち上げているようで実は被害者の成金ぶりを見せしめ貶しているのです。
さて、そんな中、気になったことは多くの報道番組において
この被害者の娘をテロップで「令嬢」と表記していたことです。
はじめこの事件を知ったとき「令嬢」と言うので、
一体、どこの名家のお嬢さんが誘拐されたのかと思ったら、
なんのことはありません。金持ちというだけでした。
それにしても、私が今まで抱いていた令嬢のイメージとかけ離れた使われ方をしていたので驚きました。
本来、「令嬢」とは他人の娘を敬って云う言葉で、
一般的には名家のお嬢さんに対する敬称として用いられます。
大辞林にも「貴人の娘、また、他人の娘を敬っていう語。」とあります。
他人の娘を敬う意味で用いているのであれば誤用とはいえませんが、
しかし、他の事件や事故などである人の娘が当事者になる場合、
すべて「令嬢」と表記しているかかといえばそうではありません。
となると、「貴人の娘」「名家の娘」の意味で用いているのでしょう。
では、果たして、彼女は令嬢でしょうか。
彼女の母親は貴人でもなければ名家の生まれでもない。
ただ単に金持ちというだけであります。
「令嬢」という言葉も安っぽくなったものです。
いえ、別に被害者に鞭打つ気はありません。
私が申したいのはわざわざ「令嬢」という言葉を使う表記に嫌悪感を抱いたということです。
というのも、
マスコミは「差別はいけない」という。
言葉狩りもさかんにやりたがる。
それなのに、金持ちの娘は一般人の娘と区別して「令嬢」などと表記する。
私が筋が通っていないと思うゆえんです。
もっとも、筋が通っていない以前に誤用なのでありますが。
ついでに言うと、言葉狩りには反対ですし、
本来の意味で使うのであれば「令嬢」という表記もまったく問題無いと思います。