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皇室祭祀を破壊した入江相政

2006-11-24 00:55:19 | 歴史・人物
今、雑誌『正論』を講読している。
遠藤浩一さんの「福田恆存と三島由紀夫の「戦後」」が連載されているからだ。
また、ウチの大学の図書館はどういうわけか『諸君!』は置いてあるのに『正論』は置いていないのでどうしても読みたい論文がある時は講読せざるをえない。
しかし、遠藤論文以外はあまり読む気になれないので、その為だけに毎号『正論』を買うのは割に合わないように感じていた。
そう思っていた矢先、今号はなかなか興味深い論文が掲載されていた。

それは千葉展正氏の「入江相政と富田朝彦 ~゛宮中のラスプーチン"に翻弄された宮内庁長官~」というものだ。
富田朝彦氏は今年、昭和天皇が靖国神社に対する不快感を示されていたことを記述した(とされる)富田メモで一躍有名になった富田宮内庁長官(当時)。
入江相政氏は長年、昭和天皇の侍従を務めた人だ。

入江氏は昭和天皇の関連書籍によく登場し、インタビュー記事なども読んでいたので、私はその人柄に好感を抱いていた。
その入江氏を「宮中のラスプーチン」という。
どういうことだろうと思って記事を読んでみて驚いた。
入江氏は天皇の宮中祭祀を破壊してきたというのだ。
これは入江氏自身の『入江日記』にも「新嘗とお取り止めの工作は」との記述があり、本人も「破壊工作」と思ってやっていたことが伺える。
無論、当時からこれを問題視する声があり、
内廷職員の永田忠興氏が「昭和五十年ごろから宮中の祭祀の本質にかかわる重大な変化が起こっている」として神道宗教学会で警鐘を鳴らした。
そのことを週刊文春が取り上げ、入江氏が激怒するという事件が起こっている。
また、入江氏の祭祀破壊工作に対して(当時の)皇后陛下は強く不快感を示されていた。
このことも『入江日記』にも記載がある。

また、『入江日記』には氏が皇室祭祀憎悪、神道憎悪思想の持ち主であったことを物語る記述に事欠かないという。
例えば、皇室の伝統を守ろうとする永田忠興氏のことを「ウルトラシントイズム」と呼んで罵倒している。
入江氏がこんな人だったとは知らなかった。
私は今まで多くの昭和天皇関連書籍に目を通してきたつもりだったが『入江日記』は読んでいなかった。
恥じ入るばかりである。
ただ、入江氏がクリスチャンだということは知っていた。
今回の千葉氏の論文ではその事については述べられていないが、
入江氏の皇室祭祀憎悪の理由はそこにあると思う。
恐らく、氏の宗教観と皇室祭祀は相容れないものだったのだろう。
(なんといってもキリスト教と神道なのだから相容れないのも頷ける)

そして、じじつ、入江氏は皇室祭祀の削減・改変に成功している。
例えば、今日は新嘗祭だったが、新嘗祭といえば天皇が神々と対座してその年の新穀を召し上がる皇室の最重要祭儀である。
その新嘗祭についても『入江日記』に「さ来年にはおとり止め願うこと」という記述があるように最終目的は全面停止だったようである。

この論文を読んで、入江氏に対し一種の怒りが湧いてきた。
私は天皇は祭祀を行うために存在するのだと思っている。
言い換えれば、最も重要で且つ天皇でなければ行うことの出来ない行いが宮中祭祀である。
挑発的な言い方をするが、祭祀を行わない天皇など必要ないし、そんな者は天皇ではない。
これも少し極端な表現かもしれないが、入江氏は正に「君側の奸」ではなかったのか。
もしくは皇室を破壊する為に送り込まれた「異教徒の工作員」であるとも云える。

少々筆が滑りすぎた。
しかし、それほど入江氏の行ったことは罪が重い。
福田恆存さんも皇室祭祀の改変・削減について週刊文春(昭和五十八年一月某日号)に、
「もし、こんなことを宮内庁が続けるとしたら、陛下を救出する落下傘部隊がいりますねえ」というコメントを寄せている。

異教徒を天皇の侍従に据えてはならない、と深く痛感した。
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7 コメント

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Unknown (梅沢)
2006-11-24 22:36:22
キリスト教徒が天皇の侍従になれるんですね。お恥づかしい事に皇室については不勉強なので、全く知りませんでした。
まあ、寛容は神道の本質的性格だし、侍従も公務員なんだから信仰の自由はある。
しかし、あびさんの仰る通り天皇は祭祀の長ですから一番近くでお仕へする侍従がクリスチャンといふのはをかしいですね。
まさかローマ法王の侍従に異教徒はゐないでせうし。
入江氏は新嘗祭を止めさせて最終的には何うしたかつたのでせう。天皇の改宗?
まさかそんな事は有り得ないでせうが、キリスト教徒としては正当な行為だけに宮内庁は人選を考へるべきですね。

さういへば「女系騒動」の時、保守派はDNAが云々といふ唯物的な話か尊皇節ばかりでした。日本人は左翼を除けば「皇室は存続さへすればいい」と思つてゐる気がします。
それはきつと、日本人が単に「日本に住んでゐる人」になつたのと同じでせう。

ところで巷は最うクリスマスで、燥ぎ出しましたね。毎年ひと月前から騒ぎ出すから当日にはクリスマスなんて古くなつてます(笑)。
新嘗祭とはえらい違いです。
Unknown (あび卯月)
2006-11-25 13:41:54
>しかし、あびさんの仰る通り天皇は祭祀の長ですから一番近くでお仕へする侍従がクリスチャンといふのはをかしいですね。
>まさかローマ法王の侍従に異教徒はゐないでせうし。

そこが、まさに神道の寛容の精神だつたのでせうか。
いくらなんでも寛容すぎますね(笑)
といふより、入江氏は昭和天皇の遠縁に当たる(入江氏の伯母が大正天皇の従姉妹である柳原白蓮)人物であるから、宮内庁も安心しきつてゐたのかも知れません。

>入江氏は新嘗祭を止めさせて最終的には何うしたかつたのでせう。天皇の改宗?
>まさかそんな事は有り得ないでせうが、

私も改宗させようとまでは思つてゐなかったとは思ひます。
ただ、皇室祭祀の価値をまつたく認めてゐなかつたといふことでせう。

>キリスト教徒としては正当な行為だけに宮内庁は人選を考へるべきですね。

さうですね。
今はどうなつてゐるのでせう。
しかし、考へてみれば今上陛下の少年期の教育係がクウェーカー教徒のヴァイニング夫人でしたね・・・。

>さういへば「女系騒動」の時、保守派はDNAが云々といふ唯物的な話か尊皇節ばかりでした。

恥づかしながら私もDNA云々のことを書いたことがあります(笑)
しかし、当然のことながら男系でないと何故いけないいかはDNAだけの話ではありません。
そこに拘り過ぎるとをかしな話になつてしまひます。

>日本人は左翼を除けば「皇室は存続さへすればいい」と思つてゐる気がします。
>それはきつと、日本人が単に「日本に住んでゐる人」になつたのと同じでせう。

仰る通りだと思います。
一般国民の多くが皇室に無関心ですよね。
関心を持つてゐるのは右翼か左翼だけ。
この状況はどうなのでせう。

>毎年ひと月前から騒ぎ出すから当日にはクリスマスなんて古くなつてます(笑)。
>新嘗祭とはえらい違いです。

日本人ならクリスマスより新嘗祭を盛大に祝ふべきですよね(笑)
いやいや、新嘗祭はキリスト教徒の祭典のやうに「盛大に」祝ふべきではないからこれでよいのかも(?)
Unknown (梅沢)
2006-11-26 01:39:40
今上陛下の幼少期の教育係がクェーカー教徒とは、またまた驚きました(笑)。
一般には教育の目的は善き人を育てる事だから、どんな宗教を奉じてゐても立派な人ならば、生徒に善い感化を与へるでせうね。
しかし、善きキリスト信者であればある程、教へ子には、キリストの復活と救ひを説くやうな気がしますが…(況してやクェーカー教徒!)うーん、いいんですかね?
よく考へてみれば、現在の皇族の教育といふのは難しいですね。
昭和天皇の小学生時代は乃木希典が学習院長で、その教育方針は武士道に基づく帝王学だつたやうです。
明治の世では、天皇の君としての地位は明確だつたから「君として如何にあるべきか」といふ帝王学が成立しますが、戦後の「象徴」なる地位ではさうはいきません。
「善き君主」は教育の目的たり得ますが「善き象徴」なんて目指しやうがない。一体何を拠り所に何う教育をすればいいのかさつぱりわかりません。
現場の人はもちろん陛下御自身も、自らの存在の曖昧さに、さぞ悩まれてゐる筈です。
すべて「天皇」をあやふやな存在のままにさせ続けた日本人の知的怠惰が原因ですね。
僕も「天皇の教育」なんてまともに考へてゐませんでした。
ああ、これは考へれば考へるほど難しい問題ですね。とても僕の手には負へません(笑)。
教育論議が盛んですが「善き天皇をいかに育成すべきか」といふのも議論して欲しいですね。波及的に色んな問題が炙り出されてきさうです。
Unknown (あび卯月)
2006-11-26 15:18:30
>今上陛下の幼少期の教育係がクェーカー教徒とは、またまた驚きました(笑)。
>一般には教育の目的は善き人を育てる事だから、どんな宗教を奉じてゐても立派な人ならば、生徒に善い感化を与へるでせうね。
>しかし、善きキリスト信者であればある程、教へ子には、キリストの復活と救ひを説くやうな気がしますが…(況してやクェーカー教徒!)うーん、いいんですかね?

以下のことは以前から記事にしようか迷つて、結局、書かず仕舞ひだつたのですが、
今上陛下は自衛隊を蛇蠍の如く嫌つてをられるのださうです。
自衛隊員を見かけると御顔をそむけられるくらゐに。
「何故、陛下はあんなに我々を嫌ふんだ」と自衛隊幹部はいつも嘆いてゐるとか。
私はこのことを政府関係者に知り合ひが多い某大学教授から直接聞いたのですが、
確かに、陛下はクウェーカー教徒から教育を受けられたわけですから、この話はあながち嘘ではないやうな気がします。

>明治の世では、天皇の君としての地位は明確だつたから「君として如何にあるべきか」といふ帝王学が成立しますが、戦後の「象徴」なる地位ではさうはいきません。
>「善き君主」は教育の目的たり得ますが「善き象徴」なんて目指しやうがない。一体何を拠り所に何う教育をすればいいのかさつぱりわかりません。
>現場の人はもちろん陛下御自身も、自らの存在の曖昧さに、さぞ悩まれてゐる筈です。

これを読んではつとさせられました。
仰る通り、現在のやうに天皇の地位が曖昧なまゝではその天皇にどのやうな教育を施すべきか指針が立ちにくいですね。
それに、仮に帝王学を施すとしても、今の時代に乃木希典のやうにそれを施し得る人物が居るのかも甚だ疑問です。

>すべて「天皇」をあやふやな存在のままにさせ続けた>日本人の知的怠惰が原因ですね。
>僕も「天皇の教育」なんてまともに考へてゐませんでした。
>ああ、これは考へれば考へるほど難しい問題ですね。とても僕の手には負へません(笑)。

ほんたうに難しい問題ですね。
それを考へはじめると、まづ「天皇とは何か」から議論を始めなくてはなりません。
無論、私の手にも負へません(笑)
俗物 入江相政 (さくら)
2011-03-06 23:36:49
初めてコメントします。そして、書かれた時期にかなり時間が経過しているのを承知でコメントします。今、私は『天皇の祈りはなぜ簡略化されたか』斎藤吉久著を読んでおり、入江相政をネットでいろいろと調べていたら、このブログに出逢いました。よかったら、ぜひ、ご一読下さい。すでにご存じの事もあるかと存じますが、興味深い内容が多いです。天皇のご本質は祭祀です。そこが西欧の単なる帝王とは違うところです。確かに今上陛下もご高齢と言われるご年齢になられましたが、祭祀の復活を望みます。
>さくらさんへ (あび卯月)
2011-03-10 23:50:12
コメントありがとうございます。
この頃はブログの更新がすっかり滞ってすみません。
古い記事へのコメントも大歓迎ですので、御遠慮無くどうぞ。

御紹介いただいた著書は未読です。
今度、拝見したいと思います。

>天皇のご本質は祭祀です。そこが西欧の単なる帝王とは違うところです。

全く同感です。
我々日本人にとって大切な事は天皇個人ではなく、大昔から「祀る神」として天皇を戴いてきたという事実です。
天皇の本質が祭祀にあることを哲学的な視点から書かれた本に松原正さんの『天皇を戴く商人國家』があります。
興味がありますれば、是非一読をおすすめいたします。
そもそも皇室は日本で最も長いキリスト教の家系だと思います。 (JAMES)
2014-10-02 06:57:35
まず、皇室職員そして皇族の大半がクリスチャンであることは「公然の秘密」という位置だと思います。
また、伊勢神宮を創建したのが渡来豪族でユダヤ系の血を引く古代東方キリスト教(景教)の「秦氏(秦河勝)」であるので皇室神道は古代東方キリスト教がオリジナルだと考えるのが自然だと思います。
そして、古代東方キリスト教の発祥地と日本とのシルクロード経由の連絡は長く途絶えてしまっているので、現在の皇族は西方キリスト教(カトリックなど)の人を入れて(お嫁さんに迎えて)体質のリニューアルをしているというのが現状だと思います。
上記の理由からなのか、現代の皇室へ嫁ぐお嫁さんはキリスト教系の名家からというのが事実上の不文律になっているようです。(美智子皇后:カトリックの正田家、三笠宮信子妃:カトリックの麻生元総理の妹、雅子妃:実家はカトリックで妹たちの洗礼名も公表されている、紀子妃の家系も古くからのキリスト教家系・・・などなど)
皇室神事を執り行っている式部職(雅楽奏者など)は前記の「秦氏」の末裔(東儀家など)が代々務めていますが、それらの皇室職員は自分の家系(古代東方キリスト教)を理解しているようで大半がクリスチャンとして都内の名門教会数か所に分散して属しています。
日本雅楽協会も「雅楽は古代東方キリスト教音楽」と公式に認めているようです。
また、式部職だけでなく、歴代の宮内大臣(宮内庁長官)、侍従長、女官長、書陵部長、その他各種部門長などの多くがクリスチャンであることは公開情報としても有名です。
たとえば、現職の川島裕侍従長(元外務事務次官)はカトリック信徒であり、国際機関で活躍の緒方貞子氏(カトリック系の重鎮)といとこ同士、前職の渡邊允侍従長(元外務省高官)は聖公会クリスチャンで明治元勲の大山巌元帥と大山捨松夫妻の子孫。
その他の歴代侍従長もクリスチャンが大半です。
女官長はこの50年近くクリスチャンがリレーし続けています。
田島道治宮内庁長官(無教会派)、宇佐美毅宮内庁長官(クエーカー)などもクリスチャンです。
上記両長官と同時期に皇室に仕えた三谷隆信侍従長(元外務省高官・無教会派クリスチャン)は女子学院の創立者でキリスト教女子教育界の大物である三谷民子氏とは異母兄妹です。
昭和天皇の即位後初代の侍従長珍田捨巳伯爵(元外務次官)はクリスチャンであるだけではなくメソジスト派の牧師でもありました。
珍田伯爵と同時に起用されたのが牧野伸顕宮内大臣と関屋貞三郎宮内次官ですが、関屋次官は無教会派クリスチャンで、その妻の関屋衣子氏(聖公会クリスチャン)は貞明皇后の生涯にわたる相談役を務めました。
牧野宮内大臣は自分の信仰を明らかにしてませんが、欧州駐在中に娘が幼児洗礼を受けており、曾孫に麻生元総理がいますのでカトリックだと推定できるでしょう。(リベラル派の要職が次々と暗殺の対象になる時代だった)
また、幕末の大名の「最後の藩主」たちには一般庶民への禁教令が解ける以前から熱心なキリスト教信仰を始めていた大名が多く、それらの大名は廃藩置県の後は皇室に入って要職に就いています。
具体的には岡部長織(岸和田藩最後の藩主)、九鬼隆義(三田藩最後の藩主)・・・などなど。
岡部長織は法務大臣や東京市長なども務め、名門の霊南坂教会や東京キリスト教青年会(YMCA)の創立にも尽力しています。そして晩年は大正天皇と貞明皇后の夫妻に側近として仕えました。
これらのことから帰納的に導ける結論としては、皇室は日本で最も長く続く伝統的なキリスト教信仰の家柄であり、眞子さまと佳子さまが国際基督教大学にご入学なさることは全く「不思議なこと」ではなく、あまりにも「自然なこと」だと推定できるのではないでしょうか。

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