藤枝マリンダイビング BLOG

ダイビング日記を書き込んでいます。

我輩はカサゴである。名前はまだ無い。

2007-03-31 20:48:28 | Weblog
2003年8月に石津浜で撮った、ちょっと変わったカサゴの写真を鑑定していただきました。
正式な和名はまだついていないようです。



Q.マダラフサカサゴにしては頭部の皮弁がないので、データベース上の「マダラ
フサカサゴ属の一種1」が一番近いような気がしますが、体の白点が目立ちま
す。まさかカスリフサカサゴでもないでしょうし、自分では特定できませんでし
た。

A.カスリフサカサゴではありません。ご指摘のように「マダラフサカサゴ属の一
種1」としているものと思われます。認識だけされつつもう何年もそのままで
す。最近カサゴの仲間を熱心に研究している知人がいるので、早くなんとかなら
ないものか聞いてみます。

P.S.データベース用のデータ送信ではなく、種の同定依頼の様になってしまい、申し訳ありません。

●これはこれで資料として登録させてください。

 神奈川県立生命の星・地球博物館
 瀬能 宏


マダラフサカサゴ属の一種1
学名:Sebastapistes galactacma Jenkins

3月31日の石津浜

2007-03-31 19:42:44 | Weblog
今日は、海まで道沿いに5分咲きとなった桜を楽しみながら、15分のドライブです。

ちょっと肌寒い、薄曇りの天気でしたが、元気に7人が潜りました。
海中は春濁りにしてはマシな方でしたが、-20mになるとさすがに薄暗くなってしまいます。

春先の薄暗い海に出てくるのが、砂地に棲む夜行性のウミウシ。
これは少し小さめですが、10中8~9の確率でハスエラタテジマウミウシ、だと思います。
ハスエラは結構珍系のウミウシなのですが、決定打とするには頭からの写真が必要なのですよ・・・ドジだなぁ。


定位置に棲みついているワカヨウジを、今日は虫眼鏡レンズマクロでどアップにしてみました。
名前どおりにPipefishです。


おなじみカエルアンコウですが、今日は黄色のチビを見つけました。大きさは爪の先程度。
カエルアンコウは、最近は1ダイブで2-3尾は見つけます。大瀬より多いんじゃない?


砂に埋もれたメイタガレイを発見。肉厚でおいしそう!。


binさんにはマトウダイ、bannさんにはサギフエとウミスズメの写真をBBSにお願いしますよ!。
その他には、シロギス、オオモンハタ、ホシヨウジ、マツカサウオ、ハコフグ、大マダコ、ボウズコウイカ、など。
明日は明け方まで雨の様ですが、いつもの時間には晴れてくる事を期待しましょう。

Log data

Entry 10:23
Max. depth -21.7m
Ave.depth -14.1m
Dive time 51min
Water temp. 15℃
Visibility 3m
Wave hight 1.2m

本日はお休み

2007-03-25 18:17:24 | Weblog
今日は、昨日夜から午前中にかけて通過した低気圧が起こしたうねりのため、ダイビングは中止としました。

そこで、昨日のネタからひとつ。

昨日は黄色いクロイシモチがいましたが、正統派「黒」クロイシモチとの対比はこんな感じです。
黒い方は昨年8月に撮影。





石津浜で観察できるテンジクダイ科の魚はこのほかに、ネンブツダイ、オオスジイシモチ、ヨコスジイシモチ、クロホシイシモチ、

キンセンイシモチ、ちょい珍のヨコスジイシモチなどがいます。

ネンブツダイは、夏に大きな群れになっているときがきれいですね。
オオスジイシモチなどでは、テンジクダイ科の特徴である、オスが口で卵を保育している様子が観察できます。

3月24日の石津浜

2007-03-24 15:59:35 | Weblog
今日は夕方から荒れるという天気予報でしたが、いつものEntry時刻は嵐の前の静けさ?
波もほとんどなく、春にごりも若干良くなり、この時期としてはまずまず楽しめました。


さて、今回は卵シリーズで攻めてみました。

1.コウイカの卵
なんだか汚らしい画ですが、コウイカは卵を砂まみれにしてカモフラージュします。
孵化するとこの砂のカタマリは無くなり、元のきれいなヤギに戻ります。


2.(多分)ケンサキイカの卵
砂地にいきなり産み付けてありますが、スナイソギンチャクのすぐそばという場合もあり。
波に揺れる姿はイソギンチャクっぽいので、一種の擬態ではという考えもあります。


3.ベニキヌヅツミと卵
左上のピンクの一列が卵です。
この貝は一生をこのヤギの上で過ごします。食べ物もヤギのポリプだそうで、食べたヤギの色素が沈着してこういう色になるんだとか。
この写真では、貝の殻をおおう外套膜が少し引っ込んで、鮮やかな色の貝殻が少し見えてます。
毎年5月頃にはこの貝の姿を見かけなくなります。私は、産卵後は死んでしまうのではないかと思っています。


最後に、卵とは関係なくカエルアンコウです。
(絶対に撮れ!という無言のプレッシャーをかけられまして・・
おチビさん&マックロなので眼がどこにあるかもわかりません。



その他、マエソ、シロギス、マゴチ、ギンポ、スジコウイカ、クロイシモチ、タツノイトコ、ホシヨウジ、ミズヒキガニ(多数)、

ボラ、マダコ、サギフエ、ムラサキハナキンチャク など。


Log data
Entry
Max depth -21.5m
Ave. depth -14.0m
dive time 49min
Water temp. 15℃
Visibility 4m
Wave hight 0.5m

3月18日の石津浜

2007-03-18 15:18:03 | Weblog
風は冷たいのですが、天気が良いのでずいぶん暖かく感じます。

海中は昨日と同じ春濁りですが、潮の加減なのか時折視界が良い場所がありました。
今日は深場のテトラポットを目指したのですが、結構被写体が多く、時間切れとなり途中で引き返してしまいました。
被写体といっても相変わらずヨウジウオとカエルアンコウなのですが。

本日の見ものはホワイトホースとブラックホース。
どちらもサンゴタツと思われます。




これは、タツノイトコの海藻カモフラージュ真骨頂。
光が無ければ色の違いも判らず、見過ごしてしまいます。


ゴンズイが海藻を毛布代わりに昼寝中でございます。


今シーズン初めてのサギフエを発見しましたが、写真には撮れず、でした。

その他
マエソ、ホシヨウジ、ヒメジ、カエルアンコウ多数、モンガラドオシ、ダイナンウミヘビ、シロギス、スジコウイカ、マダコ、浅場にアメフラシ多数など。
ronさん、binさん、starさん、BBSにカエルアンコウやホシヨウジの写真をよろしく!

Log data
Entry 10:20
Max depth -15.9m
Average -12.7m
Dive time 50min
Water temp. 15℃
Visibility 2m
Wave hight 1.0m

3月17日の石津浜

2007-03-17 17:08:24 | Weblog
今日は冬型の天気で波も無く晴天、のはずが、朝方から小雨模様。
北の風で少し波があり、濁りも加わって暗ーい海でした。

生き物の姿も少なく、ちょっと寂しいダイビングです。
今が一番厳しい時期なので仕方ありませんが。

今日、黄色い体で一番目立っていたのはこのカエルアンコウです。
うんとアップにしてみました。


なかなか写真が撮れなかったワカヨウジ、ピントが合いやすいワイドレンズを使ってようやくGetです。
binさんの表現を借りると「ワイパーの様に左右に揺れて」いましたので、これでもなかなか撮影は大変でした。



今の時期としては大き目のミノカサゴ。ビギナーカメラマンに追われています!



その他には、タツノイトコ、ミズヒキガニが大小様々で多数、スジコウイカ、ガンゾウヒラメのチビ、マツカサウオ、ホンソメワケベラ、スズメダイといったところでしょうか。

それにしても、早くサギフエを見たい。そうしないと春になった感じがしません。

log data
Entry 10:29
Max depth -19.8m
Average -13.6m
Dive time 46min
Water temp. 15℃
Visibility 2m
Wave hight 1.2m

3月10日の石津浜

2007-03-10 18:03:24 | Weblog
今日の海中は春濁り+雨水のおかげで視界は2メートル程度。おかげで歳の多い迷子が1名出ました。
そんなわけで写真はマクロ一点張りです。

相変わらずヨウジウオ系にはまっていますが(単に他に見るべきものがないとも!)、今日出たのはホソウミヤッコです。
20cmほど離れて2尾いました。「どういう間柄???」という質問がありましたが・・・本人(魚)に聞いていただくしかありませんね。


スナイソギンチャクの根元には、マルガザミです。
写真を見てから気付きましたが、右のはさみ脚がありません。
この後、砂に潜ってしまいました。


今のかわいい系代表はニジギンポでしょうか。今冬はミジンベニハゼを見ていませんからね。


小ぶりですが、メイタガレイの姿もありました。


他には、ミノカサゴ、コクチフサカサゴ、カサゴ、オオモンハタ、タツノイトコ、セミホウボウ、ハコフグ、アミメハギ、スジコウイカ、ミズヒキガニ、ドロイシガニ?、などです。
まだしばらくはこの濁りとつきあわなければなりません。

Log data
Entry 10:29
Max depth -21.6m
Average -14.3m
Dive time 50min
Water temp 16℃
Wave hight 1.2m

3月4日の石津浜

2007-03-04 18:55:23 | Weblog
今日は4月並の陽気だとか。天気もまずまずでした。
ドライスーツを着ての全装備での陸上歩行は汗だくです。
ところが水温はまだ低いので、エントリー後は汗が冷えてかえって真冬より寒い思いをしました。
この時期にしにしては珍しく7名で賑やかに入りました。中途半端に海に入った人もいた様ですが・・・

海中は昨日と同じ様に透視度が悪く、潮回りも悪かった様で生物は今ひとつです。

またミズヒキガニかと言われそうですが、今日は数多く見かけました。
2尾並んでいるとチアリーディングみたいでいいじゃないスか。


ただし、手にしているのは「武器」のシロガヤです。
本日はメンバーにシロガヤの被害者(顔がヒリヒリ!)が出ています。
犯人はミズヒキガニではなく、本人の自業自得の可能性が大きいと思われます。

薄暗い中で、「これはセスジじゃないぞ!金色だ!」と思って撮ったのがこれ。
やっぱりセスジミノウミウシでした。


あとは・・・
ダイナンウミヘビ、ミノカサゴ、スジコウイカ、サンゴタツ、カエルアンコウ、マゴチ、マツカサウオ、ニジギンポなどなど。
ワカヨウジを見つけたのですが、暗くてデジカメが被写体があることを認識できず、全てピンボケの失敗作でした。
(半分はウデの問題の言い訳です)来週再挑戦します。

Log data
Entry 10:29
Max depth 20.9m
Mean depth 13.4m
Dive time 50min
Water temp.16℃
Visibility 3m
Wave hight 1.2m


Ken^2's 海の生き物観察ワンポイント

マツカサウオが光るという話は、ご存知の方も多いはず。
昼間潜っているダイバーが目にする事はありませんが、発光するのはアゴの下です。


ホタルのように自分で光るのではなく、光るバクテリアを宿しているんだとか。
実は私は水槽でこの魚をしばらく飼育した事があるのですが、光はとても弱い緑色なので部屋を真っ暗にしないとわかりませんでした。
夏の海で光るヤコウチュウの様な、冷たい感じの蛍光グリーンです。

光る様子を展示している水族館もありますよ。

3月3日の石津浜

2007-03-03 19:55:13 | Weblog
花粉症の人にとってダイビングが大変な時期になりました。
私?なぜか鼻水は出ても耳はぬけるんですよねー。

春の様な陽気に誘われて・・・・潜ったのは4名です。

海は完全に春濁りです。透視度は3m程度しかありません。
薄暗い海の中で見つけた生き物です。

今日のミズヒキガニはこんなところにいました。
「武器」のシロガヤは手にしていません。(先週の写真参照。鳥の羽の様なものがシロガヤです。刺されるとチクチクします)
武器を無くしたからこういう場所に?


海藻が増えてきて見つけにくいのですが、タツノイトコはちょくちょく見かけました。


腹の大きい「育児嚢」を持つオスもいました。すでにメスから受け取った卵を持っているのかも。


スナダコのチビさんよ、このサインは何?
ronさん、解読してください。
少なくとも石化けにはなってませんよ!


その他、ゴマウミヘビ、モンガラドオシ、マエソ、マゴチ、ミノカサゴ、ハコフグ、アミメハギ、カワハギ、シロギス、コウベダルマガレイ、ブチトラ模様のカエルアンコウ、水面近くにはシラスアユの群れなど。
しばらくはこの濁りは続きそうです。

今日は落石の石津浜からレポートをお送りしました。

Log data
Entry 10:22
dive time 48min
Max depth -21.2m
Mean depth -14.1m
Water temp. 16℃
Visibility 3m
Wave hight 1m