trilogyの映画日誌

映画を愛する私trilogyが見た映画の感想をどうぞ。

主人公は僕だった

2007-05-30 21:22:15 | ★★★★★★☆☆☆☆
「こういう型にはまりすぎた規則正しい生活に憧れるかも」



お久しぶりです。
劇場鑑賞作がまたもや三作もたまっております。記憶がぶっ飛びつつありますが、一気に更新。まずは一本目。



斬新なストーリーに惹かれてみること決意。ダスティン・ホフマンでてるし、エマ・トンプソンも気になる女優。邦題が微妙でしたが(原題を直訳するならまさに「事実は小説より奇なり」だと思うのですが…)、なんだかんだで公開初日に足を運んでおりました。近隣の映画館でたった1館しかやっておりませんでしたがね。



主人公は僕だった 
STRANGER THAN FICTION

上映時間 112分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開 (ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)
初公開年月 2007/05/19
ジャンル コメディ/ドラマ/ファンタジー


キャッチ・コピー
男は悩んでいた。自分だけに聴こえる、作家の声に。


監督: マーク・フォースター
出演:
ウィル・フェレル
エマ・トンプソン
ダスティン・ホフマン
クイーン・ラティファ
マギー・ギレンホール


ひねりの利いた設定と巧みなストーリー展開で評判となった新人ザック・ヘルムの脚本を人気俳優ウィル・フェレル主演で映画化したハートフル・ファンタジー・コメディ。ある日突然、自分の人生が人気作家によって執筆中の物語に左右されていることを知った男が、自分の人生を取り戻すために奮闘するさまを、“小説の語り手”についての考察を絡めつつ、ユーモラスかつ寓話的に綴る。共演にエマ・トンプソンとダスティン・ホフマン。監督は「チョコレート」「ネバーランド」のマーク・フォースター。
 国税庁の会計検査官ハロルド・クリックは、規則正しく単調な毎日を送る平凡な男。ところがある朝、彼の頭にナレーションのような女性の声が聞こえる。それは断続的に聞こえるようになり、文学的な表現でハロルドの行動を的確に描写していく。どこかで自分を主人公にした小説が書かれていると疑い始めたハロルドは、“このささいな行為が死を招こうとは、彼は知るよしもなかった”という信じがたいフレーズを聞いてしまう。困惑した彼は、文学を専門とするヒルバート教授に相談してみることに。そんな中、国防費に抗議して税金の一部を滞納し続ける勝ち気なパン屋の女店主アナに心惹かれていくハロルドだったが…。


公式サイト



よくもまあこんなストーリー思いつくもんですね!まあ満足。




脚本
その脚本ですが、本当に不思議な話。と同時にものすごい怖いですね(笑)
今の自分の生活がとある作家の書いている小説どおりになっている。ものすごい奇想天外な設定。とにかく摩訶不思議。
完全なるファンタジーではあるんですが、同時にものすごいドラマ的というか、一種の哲学的な面も含んでる気がする。生きるとは何か、死とは何か、人生とは何かみたいなね。なんか考え出すと頭痛くなります。
そんな不思議なストーリーの合間でテンポ良くくすっと笑えるシーンもあり、飽きることなく最後までみれました。

ただ主人公がどうして敵対するパン屋の女性を急に好きになったのか、さらには突然好かれるようになったのか、その心理描写が絶対になりない気がします。話がうまくいきすぎ!

っといっても、それら主人公の行動はエマ・トンプソン演じる小説家の描くただの「話」なんだから文句言ってもしょうがないのかも(笑) 主人公にとっては人生はノンフィクションでも、小説家からすればフィクションなのです。ややこしい。



でも、どうしても納得できないのは、その小説家が書いてた主人公を巡るストーリーが一世一代の大傑作とはとてもじゃないが思えない(笑) あの主人公が死ぬラストだとどうして傑作なのか?これってこの話全体からすればやや致命的かな…。





キャスト
ウィル・フェレル、格好良くはないですがはまり役です。コメディ出身の俳優ですがなんかこういうお堅い地味な男も完璧に似合う。
でもやっぱりエマ・トンプソンです。ハリポタのトレローニー先生で気になった女優ですが、今回もある意味ぶっ飛んじゃってる初老の女性を完璧にものにしてます。手の震え方とか絶妙(笑)
ダスティン・ホフマンはかる~い演技でした。下手って意味じゃないです。
クイーン・ラティファはやっぱりシカゴみたいな豪快な女性の方が絶対似合いますね。




ジャンルとしての出来栄え
先ほども言いましたが、奇想天外な夢物語であると同時に、一種の哲学的人生論、それに要所要所で細かな笑をちりばめる事で非常にバランスが良いです。
オープニングの方の演出も面白い。主人公の規則正しすぎる生活を、画面上に現れる数字や図なんかで表すのがとっても面白かったです。



ラストは予想できますが、まあこれ以外のラスとありえないよね(笑)
でもそこでいうエマ・トンプソンのセリフが美しかったのでよし。



そんな感じでまあ普通に楽しめました。




★★★★★★☆☆☆☆



星6つでございます。

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