「『髭を剃る』・『ミートパイを食べる』予定の方は、この映画の前にお済ませを」
やっとこの映画の感想がかけますね。
確か公開初日に行きました。ってことは1月18日ですね、見たの。公開日を未だに覚えてる自分にビックリです。それだけ期待が大きかった作品ということでしょう。
なんといっても「ティム&ジョニー」の黄金コンビの「ミュージカル」ですからね。そりゃもう見ないわけがない。期待しないわけがない。
スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師
SWEENEY TODD: THE DEMON BARBER OF FLEET STREET
上映時間 117分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開(ワーナー)
初公開年月 2008/01/19
ジャンル サスペンス/犯罪/ミュージカル
映倫 R-15
キャッチコピー
いらっしゃいませ。
そして、永遠にさようなら。
監督: ティム・バートン
出演:
ジョニー・デップ
ヘレナ・ボナム=カーター
アラン・リックマン
ティモシー・スポール
おなじみとなったジョニー・デップとティム・バートンの名コンビが贈るホラー・ミュージカル。ブロードウェイの巨匠スティーヴン・ソンドハイムとヒュー・ウィーラーが手掛けたトニー賞受賞の同名舞台を映画化。無実の罪で投獄させられている間に愛する家族を奪われた理髪師が、名前と容姿を変え復讐に狂奔するさまをキッチュでデカダンな雰囲気満載で描く。
19世紀のロンドン。フリート街で理髪店を営み、妻と娘と幸せに暮らすベンジャミン・バーカー。だが彼はある日、妻に横恋慕したターピン判事によって無実の罪で流刑にされてしまう。やがて15年後、脱獄に成功したベンジャミンは“スウィーニー・トッド”と名を変え、街に戻ってくる。しかし、彼の大家でもあるパイ屋の女主人から、妻はターピンに追いつめられた末に自殺し、娘は幽閉されている、という驚愕の事実を知らされる。怒り狂ったスウィーニーはターピンへの復讐のみに生きることを決意。理髪店を再開し、まずは彼の過去を知る客の喉をカミソリで次々に掻き切っていく。またそれらの死体は階下の女主人によって形を変え…。
いや~、「喉をカミソリで切り裂く」
こういったシーンがあることは予告からも作品の雰囲気からも重々承知していたのですが…
いや~、痛かったですね!!!(笑)
覚悟をしておいてよかったです。そうじゃなかったら最初のシーンでノックアウトだったかもしれません。なんだ、あの血の量は。
これでも「キル・ビル」や「シン・シティ」が好きな映画に入るぐらいですし、先日みた「プラネット・テラー」にも耐えれたぐらいですから、こういった残虐シーンに対する免疫みたいなものは強くはなっているはずなんですが、それでも痛い痛い痛い…。
でも素晴らしかったです(笑)
脚本
なんか振り返ってみるとものすごい愛の悲劇ですね。どの登場人物も幸せにたどりつけないって感じです。ネタバレになっちゃいましたかね?
非常に無駄がなく、わかりやすい展開。それでいて緊張感が高まったりするから見事。若干若い二人が最後どうなったのかが気になりますが。これまたネタバレでしょうか?
これって元は舞台のミュージカルだったらしいですが、あの血みどろ残虐殺害シーンはどうしていたんでしょうか?
って感じで次々人を殺害するんでそこはやはりちょっと怖い。というか痛い。
でもその残虐性と歌の美しさが交わるあたりがこの作品のいいところでも歩きがします。
キャスト
ジョニー・デップすごいですね!!!正直まさかアカデミーにノミネートされるとは!これで名実ともに確実に実力派ハリウッドトップ俳優といっていいでしょう。
いや、確かにうまいんですがね。この作品では彼の歌声がやはり注目されてます。うまいです。確かに。いい声。間違いなく彼の声なんですが、確かにうまい。
でもそれ以上に、やっぱり彼の場合役作り力というか、演技力がハンパじゃない。今回も本当に鬼気迫るものがありましたからね。本当にこれ、チョコレート工場のチャーリーさんですか?って感じです。まあこれは監督にも言えることですが。
そして白塗りが似合う!!!これはシザーハンズの時からまあそうなんですが。髪も含めて、今回は白黒のゴシック様式がものすごい彼にピッタリでした。
でも私以上にツボなのがなんといってもヘレナ・ボナム・カーターです。いい。素晴らしい。やっぱり好きな女優です。ハリポタ然り、こういうゴシック系のどこかイッちゃった役やらせたら本当素晴らしい。いや、褒めてるんですよ!
歌もうまいし、白塗りも似合う。本当素晴らしい。
そのほか、アラン・リックマンもいいんですよね!これまたいい声なんです!歌うまいなぁ!ビックリしました。
そのほかとにかく役者が揃いも揃って歌がうまく(まあミュージカルなんですから当たり前でしょうが…)、とにかく極上のハーモニー。
褒めすぎですね。
ジャンルとしての出来栄え
「バートン作品」というジャンルを勝手に作るのであれば、まさしく彼の映画です。
もうオープニングから彼らしさ爆発。おどろおどろしい音楽とともに美しいまでに陰湿な映像。そこに映る血の赤。
そう、この映画、全体的にとにかく暗くてダークな作品なので、血が美しいんです。
すごい、不気味な表現ですかね…。でも確かに血が美しい。こんな感想持ったのは「ファーゴ」で「雪の白」と「血の赤」の対比が美しいと思った以来でしょうか?
でもこの映画の血の赤はなんかそんな白に映える赤ではないんですよね。この赤も暗い。どことなくくらい。朱色って感じでしょうか?でもこれがダークな背景に重なると不思議なまでに鮮明で美しいって感じです。
なんか血について語ってますね。そんな自分が怖いです。バートンマジックに完璧にかかってます。
もちろんそれ以外もとにかく美しい。衣装も音楽も舞台背景も。
あ、アカデミーの美術賞とってましたね。もちろん納得。おめでとうございます。
こんな感じですが、
・曲が他のミュージカル映画ほど印象に残ってない(もちろんいい曲も多かったのですが)
・他の傑作ミュージカルとどうしても比べてしまう(私の場合雨に唄えばとシカゴ)
という理由から、
★★★★★★★★★☆
一つ減らして9つ星です。でも10個に近い9個。
この感想、ヘアスプレーの時と同じですね。あれも10個に限りなく近い9つ星でした。
やっとこの映画の感想がかけますね。
確か公開初日に行きました。ってことは1月18日ですね、見たの。公開日を未だに覚えてる自分にビックリです。それだけ期待が大きかった作品ということでしょう。
なんといっても「ティム&ジョニー」の黄金コンビの「ミュージカル」ですからね。そりゃもう見ないわけがない。期待しないわけがない。
スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師
SWEENEY TODD: THE DEMON BARBER OF FLEET STREET
上映時間 117分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開(ワーナー)
初公開年月 2008/01/19
ジャンル サスペンス/犯罪/ミュージカル
映倫 R-15
キャッチコピー
いらっしゃいませ。
そして、永遠にさようなら。
監督: ティム・バートン
出演:
ジョニー・デップ
ヘレナ・ボナム=カーター
アラン・リックマン
ティモシー・スポール
おなじみとなったジョニー・デップとティム・バートンの名コンビが贈るホラー・ミュージカル。ブロードウェイの巨匠スティーヴン・ソンドハイムとヒュー・ウィーラーが手掛けたトニー賞受賞の同名舞台を映画化。無実の罪で投獄させられている間に愛する家族を奪われた理髪師が、名前と容姿を変え復讐に狂奔するさまをキッチュでデカダンな雰囲気満載で描く。
19世紀のロンドン。フリート街で理髪店を営み、妻と娘と幸せに暮らすベンジャミン・バーカー。だが彼はある日、妻に横恋慕したターピン判事によって無実の罪で流刑にされてしまう。やがて15年後、脱獄に成功したベンジャミンは“スウィーニー・トッド”と名を変え、街に戻ってくる。しかし、彼の大家でもあるパイ屋の女主人から、妻はターピンに追いつめられた末に自殺し、娘は幽閉されている、という驚愕の事実を知らされる。怒り狂ったスウィーニーはターピンへの復讐のみに生きることを決意。理髪店を再開し、まずは彼の過去を知る客の喉をカミソリで次々に掻き切っていく。またそれらの死体は階下の女主人によって形を変え…。
いや~、「喉をカミソリで切り裂く」
こういったシーンがあることは予告からも作品の雰囲気からも重々承知していたのですが…
いや~、痛かったですね!!!(笑)
覚悟をしておいてよかったです。そうじゃなかったら最初のシーンでノックアウトだったかもしれません。なんだ、あの血の量は。
これでも「キル・ビル」や「シン・シティ」が好きな映画に入るぐらいですし、先日みた「プラネット・テラー」にも耐えれたぐらいですから、こういった残虐シーンに対する免疫みたいなものは強くはなっているはずなんですが、それでも痛い痛い痛い…。
でも素晴らしかったです(笑)
脚本
なんか振り返ってみるとものすごい愛の悲劇ですね。どの登場人物も幸せにたどりつけないって感じです。ネタバレになっちゃいましたかね?
非常に無駄がなく、わかりやすい展開。それでいて緊張感が高まったりするから見事。若干若い二人が最後どうなったのかが気になりますが。これまたネタバレでしょうか?
これって元は舞台のミュージカルだったらしいですが、あの血みどろ残虐殺害シーンはどうしていたんでしょうか?
って感じで次々人を殺害するんでそこはやはりちょっと怖い。というか痛い。
でもその残虐性と歌の美しさが交わるあたりがこの作品のいいところでも歩きがします。
キャスト
ジョニー・デップすごいですね!!!正直まさかアカデミーにノミネートされるとは!これで名実ともに確実に実力派ハリウッドトップ俳優といっていいでしょう。
いや、確かにうまいんですがね。この作品では彼の歌声がやはり注目されてます。うまいです。確かに。いい声。間違いなく彼の声なんですが、確かにうまい。
でもそれ以上に、やっぱり彼の場合役作り力というか、演技力がハンパじゃない。今回も本当に鬼気迫るものがありましたからね。本当にこれ、チョコレート工場のチャーリーさんですか?って感じです。まあこれは監督にも言えることですが。
そして白塗りが似合う!!!これはシザーハンズの時からまあそうなんですが。髪も含めて、今回は白黒のゴシック様式がものすごい彼にピッタリでした。
でも私以上にツボなのがなんといってもヘレナ・ボナム・カーターです。いい。素晴らしい。やっぱり好きな女優です。ハリポタ然り、こういうゴシック系のどこかイッちゃった役やらせたら本当素晴らしい。いや、褒めてるんですよ!
歌もうまいし、白塗りも似合う。本当素晴らしい。
そのほか、アラン・リックマンもいいんですよね!これまたいい声なんです!歌うまいなぁ!ビックリしました。
そのほかとにかく役者が揃いも揃って歌がうまく(まあミュージカルなんですから当たり前でしょうが…)、とにかく極上のハーモニー。
褒めすぎですね。
ジャンルとしての出来栄え
「バートン作品」というジャンルを勝手に作るのであれば、まさしく彼の映画です。
もうオープニングから彼らしさ爆発。おどろおどろしい音楽とともに美しいまでに陰湿な映像。そこに映る血の赤。
そう、この映画、全体的にとにかく暗くてダークな作品なので、血が美しいんです。
すごい、不気味な表現ですかね…。でも確かに血が美しい。こんな感想持ったのは「ファーゴ」で「雪の白」と「血の赤」の対比が美しいと思った以来でしょうか?
でもこの映画の血の赤はなんかそんな白に映える赤ではないんですよね。この赤も暗い。どことなくくらい。朱色って感じでしょうか?でもこれがダークな背景に重なると不思議なまでに鮮明で美しいって感じです。
なんか血について語ってますね。そんな自分が怖いです。バートンマジックに完璧にかかってます。
もちろんそれ以外もとにかく美しい。衣装も音楽も舞台背景も。
あ、アカデミーの美術賞とってましたね。もちろん納得。おめでとうございます。
こんな感じですが、
・曲が他のミュージカル映画ほど印象に残ってない(もちろんいい曲も多かったのですが)
・他の傑作ミュージカルとどうしても比べてしまう(私の場合雨に唄えばとシカゴ)
という理由から、
★★★★★★★★★☆
一つ減らして9つ星です。でも10個に近い9個。
この感想、ヘアスプレーの時と同じですね。あれも10個に限りなく近い9つ星でした。