3匹の子豚との日々 =DIAS CON MIS TRES CERDITOS=

スペインSpainのサラマンカSalamancaのラ・アルベルカLa Albercaから不定期につづります。

渓谷を歩く・・・

2011-12-10 07:19:44 | Hymne a l'amour
スペインの今週は、見事に飛び石連休でした。
6日(火)は憲法記念日、8日(木)は無原罪のお宿りの祝日。
この村の学校は、カレンダー通りでした。
聞くところによると、木~日まで4連休という地域があったようです。
スペインは、自治州ごと、自治体ごとに祝日が違ったりしている
ので、最初はびっくりしましたが、10年以上住んでいると、
これが当然になりつつあるんですよね。。。
慣れって恐ろしいものです。

6日火曜日は、お隣のフロレンシオさんと一緒にバトゥエカス渓谷へ
行って来ました。
5月にトニさんと登ったポルティージョ山を向こう側へ下りたところが
バトゥエカス渓谷で、アルベルカよりも約700m低いところにあり、
車を降りたとき、息子が耳がおかしい~って言ってました。
私はそんなことなかったんですけれど、気圧の関係でしょうね。

360度山に囲まれて、まさに秘境って感じ。。。



バトゥエカス川沿いにカルメル会のサン・ホセ修道院があり、周囲の
山の上の方には、いくつも庵や十字架が見え、修行の場だった様子が
偲ばれました。
山って世界中どこにいっても、修行の場なんだなぁ~と実感。



川沿いは、こんな感じで木の根っこが川縁にむき出しになっている
かと思えば、不思議に赤い幹の木があると思って、よく見たら、皮が
はがされているので、「これってもしかして、コルク樫?」って
フロレンシオに聞いたら、そうでした。
あの、ドングリの森(デエサ)に生えている、コルク樫です。





確かに足元には、ドングリが落ちているし・・・、森と人との共存の
一端を見たような気がして、なんか妙に、感動でした。
さすがにイベリコ豚ちゃんはいませんでしたが・・・(笑)



修行院関係と古い修道僧の痕跡と散策道の補強以外はほとんど人の手が
入っていなくて、倒れた木もそのまま放置されて苔やキノコが生えて
いたりして、すごいなぁ~と思っていたら、急に目の前に広がる
石ころの世界・・・。
これには、ホントびっくりしました。



山頂の方から大きな岩が崩れて落ちる間に、自然に割れて、たくさんの
石になったようですが、川のなかで丸くなるわけではなく、四角く割れた
そのままがゴロゴロしているのです。

見た瞬間、これって、三途の川の賽の河原?って思ってしまいました。
それから、次には、海岸沿いの白砂に青松・・・。
山の中で海を感じる風景に出会うなんて想像もしていなかったので、
一瞬自分がどこにいるのか、分からなくなりそうでした。。。

そうかと思うと、むき出しの断崖が目の前に広がり、またびっくり。





岩の間から湧き水がちょろちょろ出ているのを見て、
これぞ「原」の字のことなんだろうな・・・と感じました。



このバトゥエカス渓谷は、先史時代から人が住んでいたそうで、
古代人の落書きのようなものがあちこちにあるそうです。
北部のアルタミラの壁画ほど大きなものではないので、特に
整備されているわけではありませんでした。





地層の割れ目の自然の洞窟の中のほうに入っていったら、
古代人の落書きでもありそうな感じでした。。。



渓谷をずっと歩いていて、感じたのは、紀伊半島の山の中や
四国の山の中を昔歩いたときと同じ感覚でした。

四国の祖谷の大歩危峡・小歩危峡に行ったときのことや
吉野や有田川沿いの山の中へ行ったときに見た風景の記憶と
重なる部分が多いような気がして不思議でした。

何が私にそう感じさせるのだろう・・・。

フロレンシオさんが、バトゥエカス渓谷は、昔々、隕石が
落ちて出来たらしい、と言っていたのですが、これと関係が
あるのかも・・・?!

あと、大蛇伝説とかもあるそうです。
そして、平家の落人伝説のような、ロミオとジュリエットの
ような対立する家同士の男女が身分を捨てて隠遁する伝説とか・・・。
本当に伝説と魔法の世界、って感じです。。。
桃源郷?!



渓谷を歩いていて、夏だったら、キャンプ道具を持ってきて
一晩泊まったりしたら楽しいだろうなぁ~って思ったり、
川のせせらぎを聞きながら、鳥のさえずりを聞きながら、
風を感じながら、いつものごとく、歌を歌ったり、ぶつぶつ
独り言を言ってみたり・・・。

私はどこにいても、どんな時でも、その時その時を楽しんで
いられるなぁ~と実感してました。
私の長所でもあり短所でもある、超マイペース。。。
私的にはかなり気を使っているつもりなのですが、どうも
それが伝わらない事も多いようですが、最近それも、そんなに
気にしなくてもいいんじゃないかな、って思えるように
なってきました。
やっぱり、まずは自分が心地よく満足している事が一番大切。



週明けには、またサラマンカへ行って、子供達の外国人登録と
私の居住労働許可を被雇用者から自営に切り替えの手続きを
してくる予定です。

一つ一つ片付けていかないと・・・って感じです。
会社の書類関係の処分もしなくてはいけないし、まだまだ
片付ける事は、気が遠くなるほどに山のっようにあります。
まぁ、ぼちぼち楽しみながらやっていきます。
できるだけ、年内に手続きだけでも終わらせて、新しい気持ちで
新年を迎えたいですから・・・。

渓谷から修道院のところに戻ってきたときに、コルク樫の木が
まるでアーチのようになっていて、すごい!って思いました。



行き道では、そんな風には見えなかったのですが、見る方向と
いうか、角度よって、不思議だなぁ~って思いました。

朝10時に出発して夕方5時ごろ戻ってきて、車の往復と
休憩時間を除いたら、5時間くらい歩いた計算になります。
距離的にはどのくらいだったんでしょう?

結構アップダウンが多くて、9月の終わりに一番下の子の
マドリッドの学校のクラスメートが遊びに来たときに、隣村の
モガラスの「ルタ・デ・アグア」を歩いたときと比べたら、
今回の方が、いろいろ楽しめたような気がします。


気になるブログをいくつか、リンク紹介・・・。

◆飄平さんの、【妖しいほど言い得ている!!】

◆mintteeさんの、【夢 霊能者になる】

◆不可知さんの、【音で癒す】

◆まさとさんの、【周りの人たちから反対されたら】

◆ドクター小西さんの、【「被害者意識」と「加害者意識」の奥にあるもの】

◆ルナ☆さんの、【星は語る】

◆☆sirius☆さんの、【守備力があっぷした!】


9/12/2011

曇り

朝焼けが見事でした。


夕焼けも・・・。
明日が満月なので、ほぼ満月のお月さまが夕焼け空にぽっかりと。



ペニャ・デ・フランシア山の上に龍の顔?!



今日は、フアンホのところで、切り替え手続きの相談。
サンティアゴに切り替えの際に提出するレターを書いてと頼む。
la zorraというワイン。木苺のジャム、アルベルカのトゥロン。

昨日は、キリスト教的には無原罪のお宿りの祝日だけど、
70年前の真珠湾攻撃の日であり、
ジョン・レノンの命日でもあり・・・。

去年書いた、記事「太陽と水と大気と大地の恵み」
11.15
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2 コメント

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日本は来年 (ミラクル)
2011-12-10 14:20:23
祝日が土曜日であまり休めないようです。
スペインが休みすぎだからメキシコ・日本がいっぱい労働しないといけないみたいな風評がでてきましたね。
労働=幸福なら世界一幸福な国は日本とメキシコと北朝鮮になりますよ。労働時間長すぎ国でも有名ですから。

アメリカない楽園提唱者はまぼさくのmahaoさんとmちゃんと猫たちです。
猫を責めるわけにはいかないが..

悪者の国だからなくなって自業自得って感じですね。
ミラクルさんヘ (しのぶ)
2011-12-10 21:14:01
アメリカ政府が悪いのであって、アメリカ国民は逆に1%の富裕だけで格差社会に苦しみ酷い方は1日1食しか食べら無いそうです、全米に拡がったデモを観れば解るじゃ無いですか、日本寄り生活は厳しいそうです、でも猫ちゃんには解ら無いでしょうが?

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