悩んだ挙句、手のかかるV11ともうしばらく付き合う事にしたので、次回折れた時もスムースに作業が進められる様、自分なりのマニュアルを作ってみた。だって、Guzziのワークショップ・マニュアルが凄く判りにくいんだもの。
でも、作業手順や動作を文書で伝えるのは難しいし面倒なので、今回はiPhoneでムービーを撮ってみました。無料アプリが勝手に編集してくれるし。
と言うわけで、以下のYou Tube動画を本文のスクリーンショットと併せて確認下さい。
サブタイトル: 初めてでも安心!あなたにもできるシフト・リターンスプリング交換~♪
下記の動画は長くなりすぎたのでボツにした部分をつなぎ合せたものです。参考程度に。。。
本編ではプライマリーギアに組み込まれるギアポジション・インジゲータに全く触れていませんが、こちらでは図解しています。
ちなみに、組み込む際は押し戻してからギアを挿入するので、痛い上にちょっとコツがいります。
以下、手順をまとめました。
①最初にミッションオイルを抜きます。
交換したばかりであれば再利用もアリかと。但し異物混入のリスクは承知の上で。
②リアショックの別体タンクとセルモータAssyを取り外します。
③シフトリンクとニュートラル・ポジション・センサーのカプラを外します。
④プリセレクタ・カバーをボルト緩めて外します。
トランスミッションが見えてきました。かなりスカスカで笑っちゃいます。
⑤問題個所のプリセレクタを分解します。
以下はマニュアルを翻訳しました。意訳入ってます。
【プリセレクタカバーの分解方法】
・ギアシャフトからサークリップを外します。
・セレクターフック(爪のあるロッド)をずらしてギアを外します。
・プリセレクタを引き出します。
・ニュートラルインジゲータを緩めます(今回この作業は不要)。
ちなみにこの写真はニュートラル状態です。
間違えない様にペイントして嵌合位置を識別しています。上と横に外したセレクタフックとシフトプレートが見えますね。
タコ型スプリングは無事でした。
注意点としては、セレクタ・フックをズラす時には、アジャストスクリューを先に取り外しておく必要があります。
念のため、ここもペイントマークして、元の位置を忘れない様にしておく事をお勧めします。
⑥折れているスプリングを見つけます。
高確率で「へ」の字スプリングが折れていると思います。
⑦新品のスプリングに交換します。
こんな小さいバネ一つのせいで皆が迷惑していますw
今回は、折損原因と勝手に考えているスプリングの張力を弱める加工を施しました。これは一部ユーザやショップでは既に知られている内容ですね。セレクターフック側の「への字」部分を曲げるのですが、すごい適当です。こんなもんかな?っと。
このバネの役割はセレクターフックをプライマリー・ギア裏にある台座に引っかける為に押さえつけるプッシャー・スプリングなので、厳密にはシフト・リターンスプリングではないですね。
本来のリターンスプリングはタコ?の形状をしたシャフトの付根にあるものです。これがシフトペダルを常に中立の位置に戻す役割、すなわち、リターンスプリングだと理解しています(こいつが折れるケースもあるみたい)。
構造を見ますと、長いセレクターフックの先端にある爪をギアに押さえつける為の応力を作用点に設置されている問題のバネで受け持っています。テコの原理からすると、このバネにかかる負担は大きくなるのは容易に想像できます。
考察するに、どうしてOHCエンジンのカムチェーン・テンショナーみたいにコイルスプリングで押さえつける構造にしなかったのでしょう?(もしくは反対側から引っ張るとか)。
確かにスペース的に難しいのは実際に確認して理解できますが、あまりにもバネ(厳密にはバネの接点)に負荷が掛り過ぎの構造と言わざるを得ません。
今回、セレクターフックを押さえる力を弱めましたが、実際にギアを駆動する力はロッドの上下方向の運動なので、影響は出ないはずです。もしかすると、シフトチェンジ時のフィーリング変化や、いわゆる「ギア抜け」に似た症状が出る恐れもありますが、頻繁にバネが折れてしまうより何倍もマシです。
んー、やはり文書での説明は難しい。。。
⑧カバーを組み立てます。
以下、マニュアルを翻訳しました。参考程度に。
【プリセレクタカバーの組立方法】
・セレクターフック(爪のあるロッド)を挿入します
・ニュートラルインジケータを合わせます
・シャフトにLHホイール(プライマリーギアの事)をニュートラルの位置で挿入
・フックが正しく動作することを確認してください
・RHホイール(セカンダリーギアの事)を正しいドット位置で嵌合させた上で、シャフトに挿入してください
・シャフトにサークリップを嵌めて下さい。
・アジャストスクリューを適正に調整し、フックとRHホイールがそれぞれ正常に動作していることを確認してください
・組立てたカバーをギアボックスハウジングへ液体パッキンを使用して規定トルクで締め付けて下さい。
<重要>
プリセレクタ・カバーのフィッティング手順
ギアがニュートラルに入っているのを確認してから組み込んで下さい。
以上でバネの交換作業は完了です。
ポイントはシフトフォークをうまく操作してニュートラルに入れておく事ですかね。
プリセレクタ側とトランスミッション側があべこべだと、えらい事になってしまいますのでw。
自分はリアタイヤにローラーを敷いてタイヤが回転するか確認しました。Guzziの場合はフェイクNがあるので要注意。
⑨再装着
最初に取り外したシフトリンク、Nポジション・インジゲータのカプラ、セルモーターを再装着します。
ここは特に問題ないですね。
作業時間はスムースに行けば2時間程度でしょうか。
今回は、慣れないVideo撮影の方が大変でしたw。作業自体は何ら問題無かったです。
各パーツの働きとメカの動作原理をバラす前に理解しておけば難しくないと思います。
素人の自分でもできましたから。
今回、プリセレクタを分解してみて、なぜGuzziのシフトフィールがあんなに悪いのか理解しました。
あの構造では仕方ないですね~(苦笑)。
動作は複雑ですが、構成は単純でしたので作業的には助かりました。特殊工具も一切不要でしたし。
暫くは、シフトチェンジするたびに、ロッドや歯車、シフトフォークの動きが頭に浮かんできそうです。
ちなみに予定より早く完治したのは、我慢できなくて金曜日の出社前に早朝から作業してしまった為です。
だって、土曜日が晴れの予報なんだもの。。。乗りたいじゃないですか!
と言うわけで、再発から部品手配、オペレーション完了まで実質5日間かかりました。
完治したしたという事で、今回の問題はクローズとしましょう。
明日から普段通りの朝駆けができる喜びを噛みしめて走ります。。。
でも、作業手順や動作を文書で伝えるのは難しいし面倒なので、今回はiPhoneでムービーを撮ってみました。無料アプリが勝手に編集してくれるし。
と言うわけで、以下のYou Tube動画を本文のスクリーンショットと併せて確認下さい。
サブタイトル: 初めてでも安心!あなたにもできるシフト・リターンスプリング交換~♪
下記の動画は長くなりすぎたのでボツにした部分をつなぎ合せたものです。参考程度に。。。
本編ではプライマリーギアに組み込まれるギアポジション・インジゲータに全く触れていませんが、こちらでは図解しています。
ちなみに、組み込む際は押し戻してからギアを挿入するので、痛い上にちょっとコツがいります。
以下、手順をまとめました。
①最初にミッションオイルを抜きます。
交換したばかりであれば再利用もアリかと。但し異物混入のリスクは承知の上で。
②リアショックの別体タンクとセルモータAssyを取り外します。
③シフトリンクとニュートラル・ポジション・センサーのカプラを外します。
④プリセレクタ・カバーをボルト緩めて外します。
トランスミッションが見えてきました。かなりスカスカで笑っちゃいます。
⑤問題個所のプリセレクタを分解します。
以下はマニュアルを翻訳しました。意訳入ってます。
【プリセレクタカバーの分解方法】
・ギアシャフトからサークリップを外します。
・セレクターフック(爪のあるロッド)をずらしてギアを外します。
・プリセレクタを引き出します。
・ニュートラルインジゲータを緩めます(今回この作業は不要)。
ちなみにこの写真はニュートラル状態です。
間違えない様にペイントして嵌合位置を識別しています。上と横に外したセレクタフックとシフトプレートが見えますね。
タコ型スプリングは無事でした。
注意点としては、セレクタ・フックをズラす時には、アジャストスクリューを先に取り外しておく必要があります。
念のため、ここもペイントマークして、元の位置を忘れない様にしておく事をお勧めします。
⑥折れているスプリングを見つけます。
高確率で「へ」の字スプリングが折れていると思います。
⑦新品のスプリングに交換します。
こんな小さいバネ一つのせいで皆が迷惑していますw
今回は、折損原因と勝手に考えているスプリングの張力を弱める加工を施しました。これは一部ユーザやショップでは既に知られている内容ですね。セレクターフック側の「への字」部分を曲げるのですが、すごい適当です。こんなもんかな?っと。
このバネの役割はセレクターフックをプライマリー・ギア裏にある台座に引っかける為に押さえつけるプッシャー・スプリングなので、厳密にはシフト・リターンスプリングではないですね。
本来のリターンスプリングはタコ?の形状をしたシャフトの付根にあるものです。これがシフトペダルを常に中立の位置に戻す役割、すなわち、リターンスプリングだと理解しています(こいつが折れるケースもあるみたい)。
構造を見ますと、長いセレクターフックの先端にある爪をギアに押さえつける為の応力を作用点に設置されている問題のバネで受け持っています。テコの原理からすると、このバネにかかる負担は大きくなるのは容易に想像できます。
考察するに、どうしてOHCエンジンのカムチェーン・テンショナーみたいにコイルスプリングで押さえつける構造にしなかったのでしょう?(もしくは反対側から引っ張るとか)。
確かにスペース的に難しいのは実際に確認して理解できますが、あまりにもバネ(厳密にはバネの接点)に負荷が掛り過ぎの構造と言わざるを得ません。
今回、セレクターフックを押さえる力を弱めましたが、実際にギアを駆動する力はロッドの上下方向の運動なので、影響は出ないはずです。もしかすると、シフトチェンジ時のフィーリング変化や、いわゆる「ギア抜け」に似た症状が出る恐れもありますが、頻繁にバネが折れてしまうより何倍もマシです。
んー、やはり文書での説明は難しい。。。
⑧カバーを組み立てます。
以下、マニュアルを翻訳しました。参考程度に。
【プリセレクタカバーの組立方法】
・セレクターフック(爪のあるロッド)を挿入します
・ニュートラルインジケータを合わせます
・シャフトにLHホイール(プライマリーギアの事)をニュートラルの位置で挿入
・フックが正しく動作することを確認してください
・RHホイール(セカンダリーギアの事)を正しいドット位置で嵌合させた上で、シャフトに挿入してください
・シャフトにサークリップを嵌めて下さい。
・アジャストスクリューを適正に調整し、フックとRHホイールがそれぞれ正常に動作していることを確認してください
・組立てたカバーをギアボックスハウジングへ液体パッキンを使用して規定トルクで締め付けて下さい。
<重要>
プリセレクタ・カバーのフィッティング手順
ギアがニュートラルに入っているのを確認してから組み込んで下さい。
以上でバネの交換作業は完了です。
ポイントはシフトフォークをうまく操作してニュートラルに入れておく事ですかね。
プリセレクタ側とトランスミッション側があべこべだと、えらい事になってしまいますのでw。
自分はリアタイヤにローラーを敷いてタイヤが回転するか確認しました。Guzziの場合はフェイクNがあるので要注意。
⑨再装着
最初に取り外したシフトリンク、Nポジション・インジゲータのカプラ、セルモーターを再装着します。
ここは特に問題ないですね。
作業時間はスムースに行けば2時間程度でしょうか。
今回は、慣れないVideo撮影の方が大変でしたw。作業自体は何ら問題無かったです。
各パーツの働きとメカの動作原理をバラす前に理解しておけば難しくないと思います。
素人の自分でもできましたから。
今回、プリセレクタを分解してみて、なぜGuzziのシフトフィールがあんなに悪いのか理解しました。
あの構造では仕方ないですね~(苦笑)。
動作は複雑ですが、構成は単純でしたので作業的には助かりました。特殊工具も一切不要でしたし。
暫くは、シフトチェンジするたびに、ロッドや歯車、シフトフォークの動きが頭に浮かんできそうです。
ちなみに予定より早く完治したのは、我慢できなくて金曜日の出社前に早朝から作業してしまった為です。
だって、土曜日が晴れの予報なんだもの。。。乗りたいじゃないですか!
と言うわけで、再発から部品手配、オペレーション完了まで実質5日間かかりました。
完治したしたという事で、今回の問題はクローズとしましょう。
明日から普段通りの朝駆けができる喜びを噛みしめて走ります。。。
今回は少々曲げられたみたいですが、以前とシフトフィーリング変わっていませんか? よろしければまた参考にさせてください。失礼いたしました。
1.2万キロ、そろそろ危ないですね。。。
近々、インプレ書きますが、シフトフィール逆に良くなりました。不具合は今のところでていませんね。
交換頑張ってください。