猫のお散歩

アトリエ陶猫のブログです。時々ふらふらとお散歩します。

水上 嘉久展ー陰に山ー展に行って来ました

2017-05-26 | ART
神田から少し歩いてKANEKO ART TOKYOというギャラリーへ向かいました。
水上嘉久展が開催中でした。

入り口のガラスが大きく、中が良く見える画廊でした。
撮影しても良いとの許可を頂きましたので、有難く撮影させていただきました。
カメラ下手な私は、作品を撮影するとなると,
「下手な鉄砲数撃ちゃ当たる」的な感覚で、沢山シャッターを切るので、
「一体何だろうこのおばさん」と思われたのではないかと察します(笑)


画廊の白さと作品の大理石の白さがとても綺麗な空間でした。
大理石の塊を削り出して作っている様です。
淡い陰影がとても綺麗でした。



KANEKO ART TOKYO
水上嘉久展は5月10日〜5月27日(土)まで

多和圭三 [ブ、ツ、シ、ツ ]展に行って来ました

2017-05-26 | ART
松屋銀座に行った後、GSIXで草間彌生さんのかぼちゃの作品を見学してから
新富町までのんびりテクテク歩いてのお散歩。
hint galleryで開催中の多和圭三さんの個展を見に行きました。


作品の写真を撮影して良いですよと許可を得ましたので有難く撮影させていただきました。



ギャラリーの方のお話によると、
鉄の塊は製鉄所で長らく雨ざらしになっていたもののようです。
なんと作品の裏側が磨いてあるとのことで、「わ〜、見てみたい!」と興味をそそられます。

入り口にあった小さめの作品でも重さが300キロもあるそうなので
この作品は一体どの位の重さなのでしょうか・・・。
作品自体から、沢山の時間の経過と重みを感じるものでした。



     


地面スレスレのところの筋模様とか、側面上部の制作年月の刻印とか
大胆な作品ですが所々繊細です。
どんな人が制作したのかなあ。作家の方がいらっしゃらなかったのでわかりません。




">hino gallery

多和圭三展は5月15日〜6月3日(土)まで

マミフラワーデザイン展に行って来ました

2017-05-26 | ART
銀座に行く用事がありましたので、銀座松屋に立ち寄りました。


この日は「創立55周年記念 マミフラワーデザイン展2017ー色・Inspirationー」が開催中でした。
展覧会初日でしたので大変な賑わいで、会場内には大勢のご婦人がいらっしゃいました。
見事なフラワーデザインの作品の数もさることながら、
それを見ている方々のお話にもお花が沢山咲いているのが面白かったです(^^)


会場内にはピンク、イエロー、オフホワイト、グリーン、と
テーマによって色分けされたコーナーがあり、それぞれに沢山の力作が展示されていました。



やはり一番、ど〜んと広い特別ブースには大先生の見事な作品が展示されています。



     


マミフラワーデザインスクール総長 マミ川崎さんの作品



     

フラワーアーティスト 川崎景太さんの作品



マミフラワーデザイン展は5月25日(木)〜5月30日(火)まで
会期中前期、中期、後期に分けられ、
それぞれが2日間づつの展示になる様です。
2日ごとに展示を変更するなんて!とっても大変だと思います。凄いですね。

映画「メットガラ ドレスをまとった美術館」を見て来ました

2017-05-18 | ノンジャンル
映画「メットガラ ドレスをまとった美術館」を見ました。

正直なところ「メットガラ」というセレブなイベントは知りませんでした(^^;)
映画の中でみっちり(?)教えてもらいました。
そんな訳で、メットガラについての知識は映画の範囲内です(笑)


「メットガラ」とは米ヴォーグ誌の編集長アナ・ウィンター主催により、
メトロポリンタン美術館で毎年開催されるファッション業界のパーティーなのだそう。
席料はなんと一人あたり25,000ドル(約285万円)!うへ〜。
お金だけではなく、アナのお眼鏡にかなった人しか出席できないそうな。
その収益金はメトロポリタン美術館の服飾部門の1年間の活動資金に充てられるみたいです。

編集長のアナ・ウインターさん、凄腕です。さすがです。
映画の中の彼女はまさに「プラダを着た悪魔」の鬼編集長そのものでした。
いや、むしろ、本人そのものの方が本人をモデルにした映画よりも凄かったです。


開催される展覧会自体は「鏡の中の中国(China:Through The looking Glass)」というもの。
中国側との打ち合わせの難しさや、展覧会の準備の大変さなど盛り沢山のドキュメンタリーでした。
キュレーターの人の苦労がわかりやすかったです。

ファッション誌の編集長と美術館のキュレータが主役の映画って...珍しいですよね。


「メットガラ」はハリウッドスターやミュージシャン等の有名人がずらりと揃っていて
とても華やかな世界でした。それはそれは遠い遠い別世界でした。
女優さん達が身にまとっていたドレスが素晴らしかったです。
ドレスはもちろん中国的なをデザインを取り入れたものです。

展覧会で展示されていたドレスも見事でした。
青花(染付)のデザインのドレスとか、焼き物そのものが装飾のものとか...
どれも興味深かったです。
もうちょっと見ていたいな〜って思った頃に、
残念ながら映画は終了。



余談ですが、映画を見に来ていた方々は、レディースデイではない日だったのにもかかわらず、
お洒落に気を遣っている感じのご婦人が多かった印象です。



もう一つ余談ですが、今回の画像について。
帰りがけに撮影した映画のポスターの画像の左上に
まるで猫の肉球のようなシルエットの光が反射していました。
「良かったにゃ〜♪」と猫からお墨付きのハンコをもらった様な気がしました。
ブログのタイトルの「猫のお散歩」らしいですね(^^)



さらにもう一つ余談ですがw
映画館の会場内の水槽の画像を紹介します。


     


武蔵野館とシネマカリテに行くたびに水槽を楽しみにしています。

シネマカリテ
メットガラは5月下旬まで

動物集合 展に行って来ました

2017-05-17 | 美術館・博物館
近代美術館から急いで工芸館に移動しました。入館時間までにギリギリなんとか滑り込みました。
工芸館では「動物集合」展が開催中です。(5月21日(日)まで。)


陶芸、金工、染色などの巨匠の作品がずらりと並んでいまして、
誰の作品がどうとかこうとか言うよりも、
全体として素直に様々な動物や昆虫の意匠を楽しむ事が出来ました。

個人的な意見を言うと、美術館の特質上、大御所ばかりなのは仕方の無い事なのですが、
もっと若手の作家のものもあっても良いかな〜なんて思ってみたりもします。


動物というテーマで作品を集めた企画は面白いと思いましたので、
展覧会の展覧会のカタログがあるかな〜、と探しましたが見当たらないので
受付の方に質問してみましたら今回は作っていないとのことでした。
残念!欲しかったなあ〜。

茶碗の中の宇宙 展に行って来ました

2017-05-15 | 美術館・博物館
上野の東京国立博物館を出た後、竹橋の東京国立近代美術館へ向かいました。
「茶碗の中の宇宙 楽家一子相伝の芸術」展が開催中です。
ギリギリなんとか間に合いました。




会場に入ると、まず照明の暗さに、直前まで外を歩いて来た目が追いつかず、



「お...お茶碗の色が見えない...」



という状態に陥りましたが、少し時間が経つと目が慣れてきました。

以前行った佐川美術館の照明も相当暗かった記憶があります。
茶室の暗さを踏まえて茶碗を演出する為のものなのかな?



その暗い照明とは対照的に
吉左衛門さんがフランスで制作した作品が展示されているエリアはとても眩しかったです。
違う世界で生まれた作品の違いが体感的にも分かりやすく表現されていたと思います。

楽家に特化した展示で、初代長次郎から次期16代まで順を追って分かりやすく展示されていました。
楽美術館での展示とはまた少し違った雰囲気も興味深かったです。


今回の画像は出口にありました撮影スポットです。
初代長次郎の黒楽茶碗 銘 万代屋黒の複製(アルミ合金のメッキ加工)が展示されていました。
質感が全然違うのが面白かったです。
常設展も見てから、今度はすぐ近くの近代美術館工芸館へ移動です。なんだか忙しいぞ。
つづく。


東京国立近代美術館
「茶碗の中の宇宙 楽家一子相伝の芸術」展は5月21日(日)まで

茶の湯 展に行って来ました

2017-05-14 | 美術館・博物館
東京国立博物館で開催中の「茶の湯」展に行って来ました。
開催期間はまだ余裕があると思っていましたら、意外にも余裕がない感じになってきていました。
アブナイ、アブナイ、見逃すところでした。

連休明けのせいか入館の為の行列もなく、すんなり入る事が出来ました。
いつもこうあって欲しいものです☆
入館後も人は多いのですが耐えられる程の混雑でした。


国宝の有名な茶碗も多く、流石に見応えのある展示でした。
稲葉天目、喜左衛門井戸、志野茶碗 卯花墻など超豪華メンバーです。
長次郎の無一物、ムキ栗、俊寛などもありました。
楽美術館や、三井記念美術館他で何度か見た記憶があります。

かの有名な曜変天目は展示期間が終了していたので残念ながら拝見出来ず。
そのせいで、空いていたのかな...(^^:)
以前、他の展覧会で見たことがあるので、
今回は残念でしたが、また何処かの展覧会で会える日を楽しみに取っておくことにします♪

古い時代の名品は大発見が無い限り基本的に増えることは無いので、
案外再会する機会があるのです。


様々な名品を拝見しましたが、
中でも、利休の最期の書状を見る事が出来て感慨深かったです。
秀吉の逆鱗に触れ、京を追放される利休を淀の船着場で見送ったのは、
古田織部と細川三斎であったと記されている手紙です。
(達筆過ぎて私には解読出来ません....)
利休がどんな思いを抱いてこの手紙を書いたのか
私にはわかりませんが、切ない思いがしました。



国立博物館を出た後は「茶碗の中の宇宙」展を見に近代美術館へ移動します。
茶の湯三昧デー、つづく。



東京国立博物館

茶の湯展
4月11日〜6月4日(日)

渋川市美術館・桑原巨守彫刻美術館に行って来ました

2017-05-13 | 美術館・博物館
群馬銀行の一部を美術館にしている一風変わった美術館でした。
こういうタイプの美術館は初めて見ましたが、全然アリですね。

1階が桑原巨守美術館。

ゆったりと流れるBGMは桑原氏の所有するレコードからのチョイスでした。
久しぶりにレコード盤の奏でる音を聞き、
そして、レコード盤を裏返す一連の動作を見ることが出来ました(^^)

美術館の受付付近の作品2点は手で触れる事が出来ました。
通常、作品は触れてはいけないものなので、遠慮しつつ触れさせてもらいました。


エレベーターで3階に上がるともう一つ展示室があります。
私が行った時には髙濱英俊展が開催されていました。(5月14日まで開催)

会場の中には「水のかたち」をテーマにした大小様々な作品が展示されていました。
素材は木なども少しありましたが、主に大理石や安山岩、花崗岩などの石。
変わったところではブランビジュという真っ白で面白そうな新素材もありました。




渋川市美術館・桑原巨守彫刻美術館

今回の画像は、銀行の入り口というか、美術館の入り口というか、
とにかく入り口の自動ドアの正面にどど〜んと存在していた髙濱英俊氏の作品です。
<水のかたちーMelting pot 2017>

東山魁夷館に行って来ました

2017-05-12 | 美術館・博物館
長野県信濃美術館 東山魁夷館に行って来ました。
奇遇なことに、この日は東山魁夷の命日でした。


1991年5月6日91歳 死去


とても長生きで、最期まで精力的に制作されていたんですね。

一度にこんなに沢山の東山魁夷の作品を拝見したのは初めてでしたが
画風のせいでしょうか、お腹いっぱいにならず、心地よい時間が過ぎましたs。

建物に入るときにはあまり感じなかったのですが
展示会場会場を出てすぐのロビーの様な所の開放的な大きな窓と浅い水を見て
「ん?何処かで体感した感じの空間だなあ。」と思いました。
なるほど、建築家 谷口吉生氏の設計だそうです。
どうりで東京国立博物館法隆寺宝物館の雰囲気がする訳です。

この展示が終わったら改修工事をするそうですが、どの様に変わるのか楽しみですね。

余談ですが、
ぐるっとパスが出来始めの頃に美術館に行ったらもらえるスタンプを集めて応募しましたところ
なんと当選しまして、東山魁夷グッズを戴いたことがあります。
「緑響く」という白い馬シリーズの作品が表紙のメモ帳等数点。
今はどんなプレゼントが当たるのでしょうか?

ぐるっとパス




こちらの長野県信濃美術館は取り壊して新しく生まれ変わるそうです。
古い建築がなくなるのは寂しいですが、どの様に生まれ変わるのか楽しみですね。



長野県信濃美術館 東山魁夷館

【信濃美術館】全面改築の為、2017年10月1日(日)から休館となります。
【東山魁夷館】改修の為、2017年5月31日(水)から休館となります。

信州小布施 北斎館に行って来ました

2017-05-12 | 美術館・博物館
小布施町立図書館「まちとしょテラソ」に行った後、同じく小布施にある北斎館に行って来ました。
晩年の北斎は小布施に数回訪れ、肉筆画制作に全力を注ぎ込んだそうです。

展示室の入り口付近に北斎の名前の変遷が説明してありました。
北斎は若い頃から何度も名前を変えていているのですが、
晩年の名前が一番インパクトがあって凄かったです。


画狂老人卍......


な、なんか、凄い名前ですよね。インパクトが凄過ぎです......

まずは名前にビビりましたが、
名前よりも、やはり作品の方が凄いです!(当たり前か...)


凄腕の娘の存在とか、アトリエの片付けをしなくて、アトリエが汚くなると引っ越していたとかの
ミステリー(?)も素敵な北斎ですが、やはり作品が一番素晴らしいのを再確認しました。

老いてもなお妖艶で生き生きとした作品のパワーに魅了され続け、あまりにも凄すぎて、
北斎の肉筆画の他にイギリスの絵画も展示されていましたが、
正直なところ、ターナーとかのイギリスの絵画がなかなか目に入ってこなかったです(^^;)



なるべく早めに、すみだ北斎美術館にも行かなくては!



信州小布施 北斎館
日本とイギリス展 4月8日〜6月25日(日)
大人1000円 高校生700円 中学生以下無料

大英博物館出陳記念「日本とイギリス展 ー北斎の浪と水の流れー」展が開催中。
「男浪図」「女浪図」をはじめ、所蔵作品13点が大英博物館に出陳するにあたっての企画展です。
残念ながらその目玉の「男浪図」「女浪図」は、現物を見ることは出来ませんでしたが
「鳳凰図」「龍図」は見る事が出来ました。迫力があり素晴らしいものでした。

まちとしょテラソに行って来ました

2017-05-10 | ノンジャンル
長野県の小布施町立図書館「まちとしょテラソ」に行って来ました。

取り立てて変わったところのない(?)普通の建物の間を抜けて奥に入ると
すっきりとした姿の建築が見えます。
こじんまりとしていますがとても清涼感のある雰囲気です。

2007年に図書館の建設にあたって公募をして隈研吾氏や伊東豊雄氏など名だたる建築家の中から
古谷誠章氏の作品が選ばれたのだそうです。
(公募ではどんな戦いが繰り広げられたのでしょうか・・・???)

「闇夜を照らす行灯のような存在に」という考えから「照らそう」、
ラテン語で地球や大地を意味するterra、
英語で種をまくという意味のsowなど様々な意味を持たせている 様です。

なるほど、雰囲気は明るくて開放的。
図書館としては小さいほうだと思いますが、狭さは感じず、とても快適な空間でした。
私が訪ねたのは日中でしたので夜に来たらまた違った雰囲気を味わえたかもしれませんね。
地元の人たちに大いに活用してもらえると良いですね。


閲覧机と椅子はNASCAのデザイン。
面白い形の椅子もありましたが、図書館の中は撮影禁止でしたのでここでは紹介できず。



まちとしょテラソ