金森俊揮のブログ

日々感じた事、考えた事のうち、外部に発信したいと思うことを書きます。

後期高齢者医療制度&年金

2008-08-13 12:48:19 | 思った事
マクロで捉えると、

政府支出↓、可処分所得↓、非労働者の環境↓ですかね。

短期的には、IS-LMモデルでは、ISが左にシフトして、利子率↓とGDP↓が出そう。

期待を加味したモデルでは、制度変更は永続的な物であるので、同様の結論(利子率↓とGDP↓)が得られる。

AD-ASモデルから考えると、短期的にも中期的にも、物価下落につながりそう。

フィリプス曲線の式から考えると、自然失業率↓、つまりGDPも上昇、短期的なデフレにつながりそう。

中期的にはGDPは自然状態に落ち着いて、政府支出の減少が投資を促す。

この場合は、その自然状態が改善してるので、もっとですが。

このため、ソローモデルから考えると、資本蓄積によって、GDP成長率の上昇が見込まれる。

って感じですかね。

まとめると、

短期的影響(1年以内くらい)
①利子率低下:もう既に下限まで迫っているが…
②GDPの低下:景気、悪いですね。
③物価の軽い下落:原油・穀物高により相殺されてますが、あまり影響を受けない電化製品などは価格が落ちてきてます。

中期的影響(5年以内くらい)
①GDPの上昇:結構回復しそう。
②物価の下落:原油高などの落ち着きと共に、更なる価格下落が起こるか?
③失業率低下:景気にはいいニュースですね。
④利子率低下:つまり、上がる理由が無いって事ですね。

長期的影響
①GDP伸び率の改善:日本の国際競争力回復か?

といった感じでしょう。

ちなみに、株式市況はどうなるかというと、
短期:GDP減少&利子率低下により、不明。というか、あまり変化しないのかも。
中期:GDP回復&利子率低下により、株価上昇。

ってな感じでしょう。
でも、利子率が下がるところまで下がってる日本において、果たして理論上の「利子率低下」がどう出るかは不明。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ちなみに、日銀が利子率を引き上げる政策を持ち込んだ場合は、おそらく上がった金利は長期に渡ってそのままになると予想されるので…

短期的影響:GDP・利子率共に大きな変化なし。上述の原理が相殺される。
中期的影響:自然失業率減少、GDP上昇。それ以外は現状維持。
長期的影響:GDP伸び率の衰退。

という事は、この政策は株価を若干下げるかもね。

日銀が金利を引き上げるのは、日本がインフレになりかけた頃でいいと思う。

以上、普段は役立たないマクロのお話しでした~。笑

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ちなみに、これらの政策は日本のGDPを上昇させると考えられますが、一方で所得格差は広がると考えられるため、賛否両論だと思います。

個人的には、自分の事は自分でなんとかする時代になってきていると思うので、自己責任の下でこういう政策を行うのは悪い事ではないのかなという気がします。

でも、例えば自分が裕福だとしても、道端にホームレスがたくさんいる世界は、あまり幸せではないですよね…。

あと、年金などの支払いを約束していたお年寄りを騙す、というのはいけないと思いますが。


最後に…株式市況に関するコメントがありますが、投資は自己責任で。