とりがら時事放談『コラム新喜劇』

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大阪衰退は新聞と役所の合作「エキスポランドのせいじゃない」

2008年10月30日 06時38分56秒 | 社会
エキスポランドが倒産した。
新聞やテレビの多くは「大阪の衰退を象徴する出来事」として取り上げているが、果たして大阪は衰退しているのか?

確かにここ十数年で大阪に本社を置いていた多くの企業が東京に本社を移すか東京本社との二本社制に変更した。
あのパナソニックしかり、丸紅しかり、伊藤忠商事しかり、その数は10000社に上るという。
この東京一極集中が大阪の死を招いているのかも知れないが、それを助長しているのは間違いなく役所と新聞・テレビなどだ。

大阪の企業を破壊に導く方向へ行政を動かしているのが役所。
たとえば大阪府庁や大阪市。
教条主義にとらわれて変化を嫌う。
かといって役所の金、つまりは税金を自分たちの懐に入る仕組み作りに専念し、自治体が大赤字を出しても知らんぷり。
税金だからなんとかなる、とでも思っているような自治体経営だ。

もともと大阪は役所の力が弱かったところだ。
大阪の活力の源はまさに民力にあった。
これは江戸時代からバブル直前までの伝統で、例えば阪神高速道路公団は役所の匂いがほとんどない組織だった。
現に阪神大震災で強烈なダメージを受けるまでは運輸省や建設省(現国土交通省)の天下りは1人もいなかった。
運営も公団なのに黒字だった。

それが今では赤字公団。
なにかやりきれないものがある。

エキスポランドが潰れた。
客を呼べないアミューズメント施設は動物園前フェスティバルゲートを見ても明らかなように潰れて当たり前。
こういう施設が全てダメならUSJもダメな筈だが、活況を呈している。

くいだおれが閉店。
不味いレストランは閉店して当然。
肝心の食べ物より看板人形の方が有名なレストランを持ち上げて、何が食の大阪か。
ひとつでも「くいだおれ」の名物料理を挙げたマスコミは皆無だ。

大阪は常に変化する街だった。
それを凋落させたのは「エキスポランド」、「くいだおれ人形」、面白くもない「吉本芸人」、それを讃える新聞マスコミと変化を嫌う役所だった。

これ真実。

ちなみにエキスポランドだけが万国博覧会の象徴じゃない。
万博記念公園には太陽の棟もあり、かつてのパビリオン「鉄鋼館」も残り、日本庭園なんかも残っていたりして大阪府民のみならず、全ての人びとの憩いの場所になっている。
休日など、人でいっぱいだ。

そんな場所のアミューズメントパークが倒産。
新聞の言っていること、ヘンだとは思わないのだろうか。

発見!生中1杯100円の店(2)

2008年10月28日 06時08分27秒 | 食文化
つづき.......


半信半疑で待ってて届いたのが、本物の生中なのであった。(写真)

「水で薄めてんのちゃうの?」
とか、
「発泡酒、ちゃうの?それも第三のビールとちゃうの?」
とか、
「どこか中国の山の中でつくって密輸入しているビールちゃうの?」
(良く考えるとそんなビールの方が輸送コストがかかって高くなるのではないかと思う)
とか、
色んなことを言ってたのであったが、正真正銘の本物のビール。
しかも私の大好きなサッポロビールなのであった。

つづく

発見!生中1杯100円の店(1)

2008年10月27日 06時05分42秒 | 食文化
「生ビール1杯が100円の店があるんですよ」
とO君は言った。

まさか、生ビールが、それも本物のサッポロビールが、中ジョッキで1杯100円?

私はまゆにつばものだと思ったのだが、仕事が終わってからO君に連れられて行ってみれば本当にありました!
100円ビールの店。

場所はJR総武線浅草橋駅すぐのところ。
大阪だと思った当ブログ読者の皆さん、残念でした。
東京には時々ビックリするような店があるけれども、ここもそのひとつ。
安いだけあって平日にもかかわらず店の中は仕事帰りのサラリーマンでごった返していたのであった。

1階は満席だったので3階に案内されさっそくビールを注文。
で、運ばれてきたのは紛れもない本物の生中なのであった。

つづく

疑問「外来語と日本語」その使い分け方

2008年10月26日 08時49分06秒 | 社会
街中には意味不明の言葉が溢れている。

「ソリューション」
「イノベーション」
「カーサ」
「スキーム」
「ユビキダス」
「アーカイブ」
「インキュベーション」

「いったいここはどこの国じゃい!」
と言いたくなることが少なくない。
当然のことながら、使っている方も意味が良くわからないので言葉の受け手側に終始し、会議などで「○○のイノベーションが」などと言われても、なにがなんだかさっぱり理解できないまま時間だけが経過していくのだ。
使っている方も、辞書を片手に作成した原稿を読んでいるだけなので、こちらも意味がわかっていない。
わかっていない者どうしの会議なので、結論など出る筈もない。

ところで、溢れかえる外来語で迷惑することも少なくないが、日本語表記しかなく「これって、意味ないんじゃないの」と思うことも少なくない。

伊丹空港の出発ロビーのゴミ箱は分別収集になっているのだが、そこには日本語の表記しかなく日本語を知らない外国人には当然意味がわかない。
「カン」「ペットボトル」などとカタカナで書かれても意味ないのである。
写真は「成田行き」の出発ロビー。
成田行きなので当然のことのように国際線乗り継ぎの外国人の姿が多い。

タイのドンムアン空港から列車でバンコク都内まで出ようとした時、タイ文字の表記しかなく困惑したことがあったが、日本の空港も対して違わないことがわかった。


「毛沢東の私生活」とスタッフ達の物語

2008年10月25日 20時50分34秒 | 書評
これもベトナム戦争と同様におぼろげにしか記憶にないのだが、子供の頃にテレビのニュースで見た中国の要人といえば毛沢東主席と周恩来首相だった。
とりわけ私には周恩来首相の穏やかな表情が印象的で、どことなく威圧感があった毛沢東に比べて親しみが持てるキャラクターとして記憶されていた。

毛沢東の主治医・李志綏がアメリカに亡命した後に著した「毛沢東の私生活」は党主席の赤裸な生活を暴露しており、それはそれで非常に興味深いものがあった。
しかし、全編に渡り最も関心をそそったのは毛沢東を取り囲む人間模様だった。

夫の権力を笠に着つつも、その夫に愛されることは決してない毛沢東夫人の江青。
毛沢東の方針に意見をしては辺境へ飛ばされ、そして必要になると呼び戻されるということが繰り返された鄧小平。
主席の警護主任という職務にだけ専念することにより、自らが迫害されることを避け続けようとした汪東興。
などなど。
ある時は滑稽で、またある時は悲惨で、またある時は目を覆いたくなるほど醜いドラマが繰り広げられていたのだ。

このドラマの登場人物の中でも周恩来首相の生き様は子供の頃に「穏やかな人」と思っていただけにかなり衝撃的だった。
主席に決して逆らうことはなく、たとえそれが明らかに間違ってたとしても賛同する。
主席に説明をする時は首相である身分も関係なく床に這いつくばる。
そして、自分を守るためならば、たとえ親友であろうが迷うことなく裏切り売り飛ばしてしまう。
あの穏やかな表情の下には、人とも言えるようなドロドロとした、人間性そのものを疑いたくなる自らを守ることのみに一生を捧げた魔物が潜んでいたというわけだ。

考えてみれば、現在もなお中国がチベットやウィグルに侵攻し少数民族の漢民族への同化政策や強制移住、虐殺を繰り返すのも、また中国企業が生産した製品で世界中の人びとが健康被害や多大の損害を被っているのも、さらに共産国家でありながら貧富の差がどの国よりも著しいのも、その原因はこの中華人民共和国という国を建国した毛沢東という男の性格に起因しているのではないかと思われてならない。

核兵器による自国への攻撃で3000万人が死んでも怖くない、とソ連のフルチショフに対して発言し驚愕せしめ、そして実際に大躍進とそれに続く文化大革命で数千万人の国民が命を失っても、毛沢東は何の罪の意識も感じなかったのだ。

現在の中国はその主義を否定するどころか、建国の父としての偉業に比べれば、そのような犠牲は取るに足らないものとして、毛沢東を讃えている。

毛沢東の私生活。
これほど多くの人びとの私生活を、そして人生を破壊したものはないだろう。

~「毛沢東の私生活(上)(下)」李志綏著 新庄哲夫訳 文春文庫~

カーク船長がミスター加藤に噛みついた

2008年10月24日 06時54分48秒 | エトセトラ
産経新聞のweb版の報道によるとスタートレックで著名なカーク船長役のウィリアム・シャトナーがミスター加藤役のジョージ・武井に噛みついたそうだ。
理由は、
「結婚式に詠んでもらえなかったから」

ハミゴにされた恨みをYouTubeでネチネチと語っているのだという。

正直オカマの結婚式に参列したかったのか、と私は言いたい。
オカマに囲まれて嬉しいのか?
確かに米国では有名人であるジョージ武井の同性の結婚式。話題を呼んでいたので芸能記者も大勢やってきていたことだろう。
それほど、シャトナーの最近は仕事がなかったのかも知れない。
YouTubeに証言ビデオが流されているところが、いかにも「生活に困っている」という感じがする。

それにしても、大統領選挙と同時に「オカマの結婚の権利を否定する」住民投票があったとは、このニュースを読んで初めて知った。
ジョージ武井も変なヤツだが、米国そのものもかなり変な国だ。
私もできれば「オカマの同姓同士の結婚」には、
「気色悪い」
を理由に権利を否定する方に投票をしたいところだが、ロス市民ではないので投票できないのは残念だ。

「あいつ(ジョージ武井)は変なヤツだと思っていた」

オカマを変なヤツと思っていたシャトナーもきっと同じ考えだろう。

密かなケバフ・ブーム

2008年10月23日 06時46分36秒 | 食文化
バンコクの日本人向け地元誌でBTSナナ駅近くの「ケバフが美味しい!」という記事を見つけたのは、もう数年前。
勇んで出かけて見つけたのが写真のケバフ屋さん。
ひとつ注文してその場で食べたが、その味の美味しいこと。
挟まれた肉からはジューシーな肉汁が染み出してハンバーガーでは体験できないゴージャスな気分にさせられた。

そのケバフが最近は日本に上陸。
大阪でもあちこちでケバフやさんを目にするようになった。

大阪なんばの府立体育館前では常設のケバフ屋さんが存在するし、日本橋の電気街でもケバフを見かけた。
先月開催された岸和田名物のだんじり祭りでもケバフの屋台を2軒ほど発見。

バンコクで食べた時は、
「これは日本でやったらマクドナルドを撃滅させる迫力があるな」
と、日本でのケバフヒットを予想したが、トルコ人をはじめとするケバフ文化圏の外国人も、どうやら目の付け所が同じだったようで。

久しぶりにケバフを食べたい!

私、わたくし、わたし、あたし

2008年10月22日 07時27分48秒 | 社会
国の機関には文化審議会・漢字小委員会という組織が存在して常用漢字についてあれやこれや侃々諤々としているらしい。
どの漢字を使おうがこっちの勝手だとは思うのだが、この余計なお世話的な委員会が「私」の読み方についてステートメントを発表した。

「わたし」って読んでいいよ。

というのもので、何を今さらとビックリした次第だ。
「私」はこれまで「わたくし」としか読むことが出来なかったわけで、そんなことはちっとも知らなかった。
生き物としての言葉を無視した行政の存在は、ホントなんなんだと思ってしまう。

で、「わたし」がOKであれば「あたし」はどうなるのだろうか?

「わたし」というのは一般に男の言葉で話し言葉では女性の場合「あたし」と呼ぶのが一般的だと「わたし」は考えている。

「あたし、これ好きやねん」

と言う具合に、女性で「わたし」と言う人は少ない。

私、わたくし、わたし、でも「あたし」は含まれない。

漢字の専門家なら言葉の専門家のはず。
もっと社会を観察してみてはいかがかと思うのであった。

朝日新聞廃業のススメ・大阪府知事編

2008年10月21日 05時24分37秒 | マスメディア
「人の悪口ばかり言う朝日新聞は廃業した方が日本の為になる」

と公式に発言したのは暴れん坊知事こと大阪府の橋下徹知事。
日頃国民の大多数が思っていることなのに、なぜかマスメディアでは取り上げられることの少ない「朝日新聞不要論」を地方自治体の代表者が非難したのだから、面白くない筈がない。

いっそのこと朝日に広告を掲載している企業の入札参加禁止法案でも作るべきではないか、と思っている私は少々過激か。

それにしても、じっくりと考えなくとも朝日新聞はケッタイナ新聞である。

朝日新聞ほどインテリという名の愚民に迎合し、反社会的行為を公然と繰り返しているメディアはない、

先日もこのブログで取り上げた城山三郎の「鼠」では、日本史上最大級の総合商社「鈴木商店」を風評で焼打ちさせたのが朝日新聞であることが明確に記されているし、戦争中はマスメディアの筆頭に立って戦争を支持、敗戦すると一転して左翼勢力を応援して、朝日ジャーナルなる「インテリ層」の読む雑誌なんかも発行してアジっていたことは忘れることが出来ない。

朝日新聞がサンゴに記したトレードマークの金字塔「KY」は国民全てが記憶していることだし、煙幕を毒ガスと非難する神経はもしかすると「友達がいないのか」と可哀想になってしまうところもなくはない。
最近も、どこかの町で地下水から有害物質が出てきたら「日本軍の投棄した化学兵器から毒物が流出した」とろくに調べもしないで報道したりして、結局は最近業者が不法投棄した産業廃棄物が地下水汚染の原因であったとわかったら、自分の伝えた記事さえも「無視」する厚顔ぶりは表彰状ものでもある。

この朝日新聞もかつては夏目漱石なんて文豪をお抱えライターとして雇っていたにもかかわらず、報道機関としての品位はゼロ。
でっち上げのエンタテーメントをトップに掲載するのなら、大スポ、東スポの方がまだまだマシと言えるだろう。

ということで、橋下知事の朝日新聞批判。
なかなか言ってくれた、とエールを送りたいところだ。


アサヒル(←結構おもしろいサイト)