しねまぶっくつれづれだいありー

思うがままに映画、本、演劇,音楽などすきなことについて語ります。

チャーリーとチョコレート工場(9/18 幕張)

2005-09-19 01:06:18 | 映画
『ラストで思わず拍手したくなるシュールで心暖まるティム・バートン作品!』

 お待たせしました(待ってないって!)
 久々の映画記事はやっぱりコレですよ
 私が初めていいなぁと思った映画は『シザーハンズ』でした。高校時代、友達数人と冬休みにビデオで観ました。その会場となった友人とは今でも試写会仲間です。
 そのティム・バートン&ジョニー・デップ作品といえば観ないわけにはいきません。というか、話を聞いたときから、すごく楽しみにしていました。
 今回は、来日もあると聞いて、はりきって試写会も応募したんですが、さすがにそちらはダメでしたね~。まあ、万が一、当選しても仕事が忙しくて、きっといけなかったと思うのですが

 この映画についてまず思ったのは、『チャーリーとチョコレート工場』という題名。私の愛するジョニー・デップの役名は「ウィリー・ウォンカ」さんですよね。そして、チョコレート工場はウォンカさんのもの・・・なのに何故、チャーリーとチョコレート工場なのか?児童文学だから?確かにハイモアくんは相変わらず瞳がウルウルしててかわいいけどね。
 と思っていたワタクシはやはり浅はかでした・・・

 絵に描いたような(・・・本当に家が傾いてますから(笑))貧しい大家族の中で育ったチャーリー演じるフレディ・ハイモアくんは、今回は本当に素直で優しい男の子です。その心根の優しさにもうウルウルきてしまいまいした。そんな観客は私ぐらいでしたが・・・
 ウォンカさん役のジョニー・デップは不思議な白塗りおかっぱ頭&コスプレで登場!初めてチラシで観たときはなんと若作りと思ったものでしたが、映画の中では年相応のおっさんぶりです。でもでも、チャーリーのおじいさんが働いていた時代から工場主なんだから、きっと本当はもっとすんごいおじいちゃんなのかもしれません(笑)
 でも、性格はチャーリーよりずうっと子どもなんですよね。気に食わない子ども(確かに小賢しくムカツクガキどもなのですが)に真面目に反応してムッとしている表情なんてまさに子どもそのものです。当然、倍以上の反撃をする。そして、ひどいめにあった子どもをみてすごくうれしそうだし、罪悪感なんて全く感じてません(笑)大人気ない大人の権化のようなお方です。でも、観ているこちらは気持ちいいんですよね~。自分の心の狭さを実感する映画ですが、それでも楽しいんだから仕方がない。
 この映画、児童文学が原作なのに子ども向けの映画ではない気がしました。だって、ひどいめにあった驕慢な子どもたちはウォンカさんの工場から帰っていくときでも全く改心してないんです。そのあたりが、ティム・バートンらしいひねくれ加減じゃないかと思います。でも、現実もそんなものですよね、悲しいですけど。
 ウォンカさんのチョコレート工場は自分で天才だというだけあって、すごいことになってます。大人になりきれない大人だからこその想像力なんでしょうか?よく考え付くよな~っと関心しきりでした。濃ゆい小人たち、ウンパ・ルンパの謎の存在感もこの映画のポイントです。

 ひねくれにひねくれたウォンカさんと本当に素朴で純真なチャーリーが迎えるラストはちょっとホロリとさせられました。やっぱり、こうあってほしいと思えるラストをもってきれくれるバートン作品、大好きです

 この映画をみて、チョコレートにうんざりするか、チョコレートを食べたくなるかどっちでしたか?
 私は後者。コンビニでついつい買ってしまいました。『めちゃうまウォンカさんのチョコレート』食べてみたいな。でも、食べ過ぎないようにしないとね~。虫歯になっちゃうよ!(書き忘れてたけど、クリストファー・リーのお父さん、素敵ですよね。でも、お互い素直じゃないところがやっぱり親子です)