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『ハーバードで語られる世界戦略』 田中宇、大門小百合

2006年05月30日 | 政治・経済・外交


著者のお二人は夫婦です。田中氏はジャーナリストでMSNジャーナルを立ち上げたこと、またアメリカのテロ事件のおり、いち早く『タリバン』 を出版したことでも知られています。国際ニュース解説が専門で、あらゆる事件に対し、興味深い分析を丹念におこなっています。

日本の中で、“9.11のテロをアメリカは知っていて止めなかった可能性”を指摘していたのは、田中氏が最初ではないでしょうか。一見、荒唐無稽なことを、豊富なデータと説得力をもって分析してあり、私も氏のメールマガジンを読んでいます。
 
本書は、氏の妻であり、英字新聞ジャパンタイムズの記者、大門小百合氏の留学に、夫の田中氏が同行した際のレポートです。大門氏がハーバード大学に奨学金をもらいながら留学する機会を得たのです。

そもそも世界各国から来る留学生の家族までまとめて面倒を見てしまう、ニーマンフェローというその留学の制度の違いから愕然とさせられます。夢のような待遇で世界中から一流のジャーナリストや研究者をごっそり集めてしまうわけですね。

読み進めると、それ以外の点でもハーバードでは、すべてが日本の大学の概念とは、まったく違う、桁外れの発想をし、比較することすら無意味ではないかとさえ思わされます。

そんなハーバードですが、田中氏はそれを礼賛しようというのではありません。スケールの違いに、一目置きながらも、かなり批判的です。“アメリカの陰謀を練っているこんな大学はクソ食らえ” ともあります。
 
いずれにしろ日本の大学を考える上で刺激になり、多くの示唆を与えてくれています。田中氏の著作は本書だけでなく、上記の『タリバン』 や、その他、どれもとても読みやすく、お薦めします。新聞、テレビなどではめったに見られない視点でニュースを解説しており好奇心をそそられます。

ただし、最近の田中氏のメルマガは、正直申し上げて、反米色が強く出過ぎているように感じています。もともとアメリカ嫌いはあるのでしょうが、中立といえるのかどうか。

まぁ、本書は、田中氏のそのポジションとは関係なく、純粋にアメリカ、世界に影響力を持つ知の最前線、ハーバード大学のレポートとして充分楽しめます。
http://tokkun.net/jump.htm


ハーバードで語られる世界戦略

光文社

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5 コメント

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はじめまして (でじたる書房)
2006-05-30 12:03:35
『tokkun-book』様



ブログ楽しく拝見させて頂きました。

大変楽しく読ませて頂きました。



最近、『本を読もう!!VIVA読書!』のような面白いブログは、修正・加筆して電子書籍として販売するとヒットすることがよくあります。



そして、無料で登録できる電子書籍でヒットしたら、次はそれをそのまま商業出版化する、という流れも出てきています。



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お待ちしております!
あの~ (VIVA)
2006-05-30 12:55:39
おほめのお言葉、まことに恐縮です。ただ、残念ながら、作家になるにはまだまだ未熟でして…(笑)。ご訪問ありがとうございます。
9.11から読んでます (bucky)
2006-05-30 15:05:27
VIVAさん、おじゃましてます。

田中氏の国際ニュース解説は、あの日「世界に、中東にいったい何が起きたのか」知りたくて、探していた矢先に出会ったサイトです。以降、時々見ていますし、光文社新書「アメリカ以後」も読みました。なかなか攻撃的な視点ですので、親米派にはどうなのかな、と思うし、実際世界情勢は必ずしも田中氏の言う通りのようには見えませんが、「常に色々な視点」の私にとっては興味深いサイトです。
ちょっと反米? (kazu4502)
2006-05-30 16:28:32
いつもご苦労様です。

仕事の合間なのでブログ拝見させていただきました、田中氏の驚くところは豊富なデータに基づいた説得力のあるところでしょう、ただ少し反米的な面がありますね、アメリカの情報化社会を利用した国家主義に対して、鋭い視点で問題点を批評されるテクニックには感動すら覚えます。

ただ個人的にはあまり好きではないですが、(苦笑)

vivaさんのブログは本当に参考になります、ありがとうございます。

ありがとうございます。 (VIVA)
2006-05-30 18:34:57
buckyさん:こんにちは!そうですか、お読みでしたか。イラクに取材に出かけているころまでは、熱中して読んでいましたが、最近はちょっと…という感じになってしまいました。本書は好印象でしたよ。



kazu4502さん:ご苦労さまと言っていただけるのはkazuさんだけですよ(笑)。ありがとうございます。kazuさんの切れ味には到底かないませんが…。山本一太の記事はいまだに思い出しては笑っております。またおじゃましますね。

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