武志の【作業日報】

こだわり天然素材の革製品、シルバーやグラスアートをしている職人の作業日報とその日常です。

新作!長財布出来ました!

2012年03月31日 | THE 作業日報 革
あら~、今日は雨ですね
しっとりと落ち着いた朝です

え~、今回は財布シリーズ最後のサイズ、長財布が完成しましたのでご紹介します。
以前作った長財布と基本的に同じですが、先日まで作っていた他のサイズの財布と合わせてストラップのあるタイプです。↓

外寸、縦197mm×横205mm(折りたたみ時約100mmのフルサイズロングウォレット。

内装は、
札入れは2カ所。 マチがついて最大50mm程開く為取り出しがしやすい構造になっています。
右がコイン入れ、左がカード入れになっています。↓


カードは6枚入れられます。
コインケース、カードケース共にフラップが付いていてカード等傷つかないようしてあります。
また、札入れとコインケース及びカードケースの間にはスペースがあり、余分なカード等収納できます。↓

また、コインケースには大型のマチがついて最大85mm開口します。
手が入りやすくコインが容易に取り出せます。

外側の革は2mm内装は1.5mmのヌメ革を使用しています。

これでストラップを装備した財布は3サイズ完成しました。
今後は内装はそのままでストラップを革製のコンチョにしたものやシルバーコンチョを付けたもの等、
アレンジをしたのを増やそうと思っています。


出来上がりましたらまたご紹介しますね
今日はこれから出稼ぎのビジネスミーティング。
そちらも頑張らないと

ではでは

新作!i phone case その2出来ました!

2012年03月29日 | THE 作業日報 革
いや~、温かい
天気も良いし、昼寝するのに最高の日です はい。

ってな感じで、新作のi phoneケースが完成しましたのでご紹介します。
(最近、革ものばかり作ってますね
以前作ったi phoneケースと殆ど一緒なのですが、
以前のはシルバーコンチョを今回のは革製のコンチョにストラップを併せたデザインにしてみました。↓


この革製のコンチョ、自分ではかなり気に入っています。
この作品には飾りとして付けましたが、今後は財布のストラップにも採用しようと思っています。
因にこの革のドームの所をシルバーコンチョに変更してもいい感じになると思います。
そのうちやってみます

内装は極めてシンプル。
前回と同様に型出しによるフォルムです。↓


後ろはベルトループ。
前回はホックを付けていなかったのですが、ベルトから取る時にベルト自体を外さないといけなく面倒だと思い
今回からホックを採用しました。↓


2mmの本ヌメ革で制作しています。
やっぱり革も作るの凄く楽しいですね
アイデアも色々わいてきましたので、今後も頑張ってみます。

そろそろ出稼ぎのシーズン。
温かくなってきたので庭の雑草も増えてきますね。
色々とやる事いっぱいです。
まぁ、焦らず急がずでも1つずつ確実に行こうと思っています。

それでは


新作Half Wallet完成です!

2012年03月24日 | THE 作業日報 革
定期的に天候が変わりますね。
一雨毎に温かくなり春が近づいている事を実感します。
今年も庭の梅が見事に咲きました

ってな感じで、新作ハーフウォレットが完成しましたのでご紹介します。↓


サイズは縦145mm×横189mm(折りたたみ時約90mm)。
札入れ1カ所、カード入れ(4枚収容可能)、コインケース。

コインケースは長財布のデザインをハーフウォレット用にリサイズしています。
大型のマチが付いていて最大80mmまで開口し、コインの出し入れを容易にしています↓
コインケースの後ろにはスペースを確保してあります。左側面からカード類を保管できます。


カードポートの後ろにもスペースを確保。
こちらは上部及び右側面が開口します。
主要なカード以外はこちらにまとめて収容できるようになっていて、開口部も大きいので出し入れが楽に行えます↓


外側は1.8mm、内装は1.5mmの本ヌメ革を使用しています。
さほど厚手の革を使用していないので優しい感じに仕上がっています。

フラップが付き内容物が増えても口が開かないようなっています。
ショートウォレットとロングウォレットの中間サイズで、内装もそれぞれの特徴を上手くミックスしたデザインです。


前回ご紹介したショートウォレットとと同様にこの生成り色のヌメ革は経年変化を1番楽しめる革です。
テカテカの飴色に育てる楽しみがあるので、個人的に1番好きな革です

現在、i phoneケースを制作しています。
以前ご紹介した物をシルバーを使わない物にリメイクした物です。
こちらも出来上がりましたらご紹介しますね。

少し日差しが出てきました
雨も落ち着いて好いですが、やっぱり明るい日差しが1番ですね。

それでは


新作!ショートウォレット!

2012年03月21日 | THE 作業日報 革
最近晴れても風が凄く強い日が多いですね~
洗濯物が吹き飛ばされます

ってな感じで、今回は久々の革製品。
当工房のオリジナル ショート ウォレットが完成しましたのでご紹介致します。
長く使って頂きたいのでシンプルなデザイン、しかし使い勝手が良い物を、というコンセプトで設計しました。↓


外寸、縦94.5mm×横235mm(折りたたみ時約120mm)、折りたたみ時厚み約27mm。
程良い大きさで、ジーンズ等のバックポケットにすっぽり入る大きさです。
外周の革は1.8mm、内装は1.5mmの革を使用しています。

収容物が増えても財布が開かないように今回はフラップを取付けました。
大変気に入っているデザインです


内装、札入れ1カ所、カード収納3枚、コインケース。
至ってシンプルな内装です。↓


外側の革と内装の革の横幅を変えてありますので、財布を開いた時に自然と札入れの口が開き出し入れを容易にしています。
ショートウォレットでは大事な所ですね

カードポートとコインケースの裏にはスペースを確保してありますので、余分なカード類はそちらに収納できるようなっています。
コインケースもマチを大きく取ってあるので小銭を取出しやすくなっています。↓


今回も本ヌメ革を使用しています。
この生成り色は経年変化を1番楽しめる革ですね。
半年から1年でテカリのある飴色に変化し、その後もその色合いとテカリは深まって行きます。
革の醍醐味ですね

今、ハーフウォレットの制作に取りかかっています。
こちらはロングウォレットとショートウォレットの中間 当たり前か
2つの長所を兼ね備え程良い大きさの財布になる予定です。
その他にも色々と企んでいます

仕上がりましたらまたご紹介させて頂きます。
製品の方は当工房のウェブサイトでもご紹介していますので是非ご覧になって下さい。
http://www.studio-natural.com

それでは


オーダー品! Short Wallet 2

2010年09月30日 | THE 作業日報 革
皆様、いかがお過ごしですか?
私は庭仕事をしてからひどい腰痛です
じじいです。

え~、ってな訳で
高校からの古い友人の紹介で頂いた2つ折の財布、先日納品致しましたのでご紹介します。




•長く使う事を考えて外観はなるべくシンプルに
•カードは何かと増えるよね
•小銭入れを大きく、また取り出しやすく(ご注文本人の1番気にしていた所
という以上の3点を考え2つ折の財布を制作して欲しいとのご要望。
それで内装はこんな感じに↓



カード入れも2つ折にして計8枚収納可能に、カード入れ及び小銭入れと本体の間にも収納スペースを確保しましたのでそれ以上にカードは収納可能になっています。(写真では確認できませんが
ご注文頂いた方が1番気にしていた小銭入れの部分。
フラップを開けると手が十分入り小銭が取り出せる構造になっています。




実はこの小銭入れ部分はお客さん自身が持ち込んだアイデア。
制作に手惑い、実はこの部分1度制作するも気に食わなかったのでお時間を頂き再度制作し直した物です。

お店の刻印とロット番号の他、その方の名前を焼き入れました。

いつもそうなのですが、手渡す時が1番緊張します。
気に入ってくれるだろうか?喜んでくれるだろうか?
もちろん制作時には気に入ってもらえるよう、いっさいの妥協はせず丁寧に制作しています。
でも、やはりすごく緊張するんですね

でも、製品を見てもらった瞬間笑みがこぼれすごく喜んでもらえました。
僕が1番救われる瞬間! 制作してきた時間や労力全てが救われます。
それだけではありません。お客さんの喜びが僕に100%ピュアなエネルギーとして帰ってきます。
代金ではなく、実はそれが1番の報酬なんです。
僕は頂いたそのエネルギーでより良い物を作り出そうとする勇気を頂けるからです。
本当に本当にありがたい事。

とても幸せな日でした

え~、話は変わりますが
またまた10月から1ヶ月半程の出稼ぎに出ます。
それまでは製品の紹介は無くなるかもしれませんが、先々で出会った風景や人や物をご紹介できればと思ってます。
ちょくちょく覗いて下さいね。
ブログペットのまねきもいじってやって下さい

ではでは~

こんなスタイルは?

2010年09月16日 | THE 作業日報 革
いや~、めっきり涼しくなり秋を感じますね。
空が高い。今日は雨ですけどね

ってな感じで、前回最後の行程で大失敗したシェリダンスタイルのカービングとは別にこんな感じの物も同時に彫っていました。
友人知人から”伝統的な絵柄とは別に違った絵柄も彫ってみては?”と言うアドバイスを多数頂き、どんな物が良いかなって考えていました。
やはり唐草模様のグラデーションは好きなので唐草で何か違ったスタイルをと思っていた所、表札を作るアイデアと一緒にこういうのが降ってきました。
どうだろう?

まずは下絵↓、結構苦戦
左右対称の絵柄なので片方だけ書き、トレースペーパーで繋げました。
イラスト系のソフト勉強しようかな



それを前回と同じ様に湿らせた革にトレースしていきスーベルカッターでカットし筋彫り開始↓
思いっきり余り革使用



今度はバックグラウンドを潰してきます↓
感じが出てきました
試作なので自分のイニシャルを入れてみましたよ。



彫りが完成したので乾燥させ、バックグラウンドに色を注します。
今回は引き締まった感じの黒で。↓



これを奇麗な形に切り出しヘリを整え後に色止めワックスを塗り完成!
こんな感じ↓



イニシャルの所にショップ名等を入れ、その下の開いてる部分に営業時間等を焼き入れたら良いかも?って考えてます。
色々な絵柄を書いてみようと思います。

ではでは、今回はこの辺で

うげ~!大失敗!!!

2010年09月12日 | THE 作業日報 革
いや~、残暑厳しいですね。
皆さん、夏バテしてませんか?
十分体調管理をしながら、もう少しこの長めの夏を楽しみましょう

ってな感じで、
私、現在レザーカービングで表札を作ろうと考えています。
お店のエントランスやレジ周りにそのショップの名前を刻んだ物を置いてもらえたらって思って。
もちろん個人宅の玄関やリビングにも。

そこで試作を色々と作ろうと思ってここ1週間程頑張っていました。
下絵を幾度も幾度も書き直し、実際彫ってみてまた下絵を修正して。
それはそれはストレスが溜まる作業でした

それでようやく、納得のできる下絵が完成。
まずは革の切れ端でサンプルを作る事にしたんです!

下絵をトレースペーパーに移し、湿らせた革にその絵を写して行きます。
そのラインをスーベルカッターというカッターで絵柄をカットし、そのラインを今度は筋彫りして行きます。
それがこちら↓



今度はバックグラウンドを潰していきます。
それから必要な刻印をそれぞれの箇所に入れていき、デコレーションカットを施し彫りは完成↑

これからは染色。
まず、潰したバックグラウンドに色を注します。↓
それっぽくなってきましたね 
今回はサンプルという事で家の屋号を入れました。



その後、アクリル系のワックスを幾度かに分けて重ね塗りをしてアンティックダイという染料で絵柄を染色します。↑
アクリル系のワックスを塗るのは絵柄にグラデーションを出す為に防色させてるんです。
彫り込んだ所や刻印が入れてある場所はは染色がしっかり入り、彫っていない部分はワックスで防色されているので色があまり入らない訳ですね。
これにより絵柄がより立体的になり、花や唐草が浮き出てきます。

ここまでくればほぼ完成
後は指定の形に切り抜き、コパ(革のヘリの部分)を布海苔で磨き上げ全体に色止めワックスを塗り込めば良いのです。
、今回私はこれを四角に切り出し絵柄の入っていない場所に何かメッセージを焼き入れようと考えていました。
ところが、既にアクリル系ワックスを塗ってあるので上手く焼きが入るか分からない
本来ならワックスを塗る前にやっておかないと行けない作業

すごく悩みました。焼きでメッセージを入れるか否か
だいぶ悩んだあげく、やってみようと決断
が、しかし!やっちゃいました
上手く焼きが入らない上、焼きゴテを押し付ける度合いを謝るとアクリルが焦げ真っ黒に
なんとか修正をと努力するも虚しく大失敗
何やら文字らしき物はあるのだけれど、ただ汚れているだけにも見える

散々時間を掛け、後一歩の所で全てを台無しに

もう何にもしたくない!今日は何にもしたくない!
酒だ酒だ!日曜だから昼間から飲んでやる
神様、意地悪だ。なんで止めてくれなかったの

一応そのメッセージの部分をよけてカットしておきました。
サンプルにもなり得なかった今回の仕事。
ただ、こうやってミスを犯しながら成長するんでしょうね。
やけ酒食らって再度頑張ります。今日は何にもしないけどね。絶対に

↓こんなにみすぼらしく。トホホ
一応、戒めのために革の作業をする作業台に飾っておく事にしました

オーダー品!i phone case & name card case!

2010年08月16日 | THE 作業日報 革
あ 暑いですね...
まさに夏真っ盛り!今年の夏はみなさんどうお過ごしですか?
私は医者に酒を止められているのですが、こう暑いとやっぱりビールが旨いっしょ!
駄目だな~、少しだけ、なんて良いながら毎日飲んじゃってます

ってな感じで、
今回は私の大事な大事な友人であり、私の最も尊敬するステンドグラス職人さんからオーダーを頂いたi phone case と name card case をご紹介します。
iphone caseはシンプルに、名刺入れは柄を入れてとの事だったのでバスケットスタンプにしました。
使う革を厳選し磨き上げ、シルバーは当工房オリジナルで仕上げました。
こちらです↓




表革は3.5mmのヌメ革。張りがある良い部位の革をチョイス。時間が経つにつれその良さが分かるはず。
内革は2mmヌメ革。両方とも型出しという技法で作っています。

i phone case↓ シンプルですがシルバーコンチョの存在感があります。



name card case↓ バスケットスタンプです。シルバーコンチョは当工房の刻印が入ってるものです。



革には幾度もオイルを塗り込んであります。時を重ね傷が付きながらもテカリのある飴色に変わっていきます。
またシルバーも時と共にいぶされていき独特の表情を見せてくれると思います。
そうやって持ち主の色に染まっていくのを楽しんでもらえたら嬉しいですね

オーダーを頂けて本当に嬉しいです。ありがとう。

新作!-i phone case-

2010年06月28日 | THE 作業日報 革
んぁぁ~•• 暑いですね。どんどん夏に向かってます。
やっぱり暑い時はビールですかね? ビヤガーデン行きたいな

ってな訳で、新作!i phoneケースです!
ヌメ革で型出しと言う技術を用いて制作しました。
ヌメ革は使い込む程に艶と色合いを増しテカテカのアメ色に変わって行きます。
経年変化を楽しみながら長く使う事が出来るので最高の素材です。

表はこんな感じ↓ イメージ的にはアメリカの制服等に付くワッペンの形をイメージしてます。
私自作の当工房オリジナル•コンチョを装着。



中身はこんな感じ↓ 型出しという技術で凹凸を付け、1枚革ですっぽり覆うようになっています。
見た目がすっきりしマチを縫い付けるより高級感が出ます。
i phoneの入れ方は、モニター面を傷つけないようにモニター面を内側に入れるよう設計しています。
また音楽を聴く為にイヤホーンジャックの差し込み口を開け、ボリュームの場所も開口してi phoneを
取り出さなくても調整できるようにしてみました。
気が利くな~兄さん!



裏面はこんな感じ↓
ベルトに取り付けられるようベルトプープを付けてあります。
5cm幅のベルトでも余裕で通す事が出来ます。



今回はとりあえずプロトタイプ、試作品です。
自分で使ってみて改良を加え製品化しようと思っています。
装飾品なしのプレーンな物や逆にパイソン革等を組み合わせた派手な物も作ってみようと思います。

今後は色々なケース類を用意して行こうと最近企んでます

ではでは、また~

レザーカービング講習に行ってきました!

2009年08月31日 | THE 作業日報 革
いや~、お久しぶりです。
皆様、お元気でしたか?
8月も終わりましたね~。皆さんはどんな8月でしたか?
私は小忙しい8月でした。
嫌な事も沢山ありました、正直 ほんとに消耗します。
でも良い事もありましたね
支えてくれている人達、ありがとう。感謝の気持ちで一杯です。

ってな具合で、またまたクラフト社さんの夏期講習3度目行ってきました~
今回はレザーカービング。唐草模様を革に掘り込んでいく技法。
今回の講師もこれまたすごい人達で、群馬のTaka Fine Leatherさん。
冒頭の写真が先生の作品。すごい綺麗ですよね~

↓この精密さ。綺麗さ。すごいの一言。
 カービング技法も色々あり、このタイプの物をシェリダン・スタイルと言います。
 かなり絵柄が細かく複雑、しかし流れるようなラインが特徴です。


前回の講習で久々に会った千葉の知人に進められ参加。
やっぱり参加してよかったよ~。
バスケット・スタンプやカット・ワークなども教えて頂きました。



私はまだまだ初心者ですが、教えて頂いた様にこれから沢山彫っていこうと思います。
やっぱり上手くなりたいもんね、仕立てもだけど

↓因みに製作過程にある私の作品


んん~・・・まだまだです。
頑張るぞ!