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渦の道~Un vorticoso modo~

サッカーJリーグディビジョン2の徳島ヴォルティスについて語るブログ

興味があれば

2007-07-02 23:50:41 | Weblog
石川裕司選手28歳の誕生日おめでとうございます。前節久々にスタメンで登場し旧来からのファンを沸かせてくれましたが、残念ながら思った様な結果にはなりませんでした。が、これからの夏シーズンにはやはり欠かす事の出来ない人材であると思っておりますので、何時でも試合に出られる様コンディション維持に努めて貰えればと願います。


さて。昨日行われた第3回対話集会の模様をざっくり報告したいと思います。日曜で試合前の時間帯にも関わらず、参加者は100人弱とやや少なめ。3人掛けのテーブルと椅子セットが横4列に設置されていて、これ迄同様クラブ関係者との対面式。

会は定刻にスタート。先ずは社長の挨拶から始まり、大きく3つのテーマ(チームについて・運営について・経営について)に分けて、時間を区切っての質疑応答が行われました。

第1のテーマは『チームについて』。(以下質疑応答の概要を記します。一語一句違わぬ表現という訳でなく、あくまでも発言のニュアンスを伝えるものですので、ご了承下さい。)

Q1:現在11位という順位にあるがこの事に関してはどの様に思っているのか?
   また、今後外部からの守備陣の補強等は考えているのか?
   チームとしての具体的な目標を聞きたい。

高本社長(以下T):現在の順位については納得はしていない。唯、チームは今、
          昨シーズンからの立て直しという所をテーマに据えて取り込
          んでおり、守備面に関してはここ迄はまずまずの成果を上げ
          ているのではないかと感じている。

          補強に関してはこれからの7、8月の厳しいシーズンを戦い抜
          く為に先ずは現在、在籍中の選手達個々のレベルアップを図
          る事、それがが補強だと考えている。
          その上で必要があれば外部からの補強という事もあり得る。

          今の規模であれば、10位辺りをウロウロする事は可能だ。
          しかし、チームとしては2010年を目処に昇格を争える、
          いわゆる5位以内に入れるチーム作りを目指している。3年
          計画の途上であり、長いスパンで取り組んでいる。

Q2:0-0の引き分けよりは1-2で負けたとしても、後者の方が気持ちはマシ。
  ホームでの得点シーンが見たい。

T:試合前には必ず、選手達にはホームでは勝たなければいけないとプレッシャー
  を掛けてはいるのだがそれが逆効果になっているのかもしれない。

Q3:ホームでの試合を見ていると選手達にガムシャラさが足りないのでは、覇気が
  無い、という印象を受けてしまうが?

T:実際にチームを見ていると決して覇気が無い訳ではない。
  アウェイ戦では守備に於けるアタッキングポイントが早く、特に仙台戦などは
  その傾向が顕著だった。その分、より高い位置でボールが奪え、攻撃転化への
  時間が素早く行われるという思い切りの良さがあった。
  ホームでは負けたくないという気持ちが強く、どうしても守備位置が低くなり
  がち。しかし、今は守備をした後の攻撃への転化をどれだけスピードアップ
  していけるのかといった攻守の切り換えといった部分を含め、転換の時期に
  ある。

Q4:先の会や、冒頭でも2010年迄に昇格を狙えるという話があったが、その3ヶ年
  計画の具体的な部分を教えて欲しい。
  先に0-0よりは1-2でもという意見があったが、長期的視点で見ると、
  0-0の引き分けの方が次に繋がっていくという部分で評価出来る。クラブと
  しては、どちらなのか?

T:育成という部分に関しては普及クラスやジュニアクラス、教室数の増加等で
  裾野を広げて取り組んでおり、経年成果も現れやすいといえるが、強化という
  意味での3ヶ年計画というのは難しい。

  基本的に選手達とは1年毎の契約であり、また職業選択の自由という面もあり
  先ず選手個々の意思が尊重されるので必要な人材が全て次年に、という事は
  難しい。よって具体的にどの様なといった話はしにくい。
  若い人材(それが、高卒なのか、大卒なのか、ユースからなのかは限定出来
  ないが)を何人か採用し、毎年フルイにかけて、といった事の繰り返しで
  出来るだけ、有能な人材を確保出来れば。

Q5:夏場のモチベーション維持の為に試合で活躍した選手に対してボーナスの
   支給などは考えているのか?

T:この点に関しては実際に1年目に(2試合程度)実施してみたという経緯は
  ある。只その時はチームも連勝し、更にこの勢いを乗せていこうという意図で
  あり、連敗脱出のカンフル剤としての支給という考えはない。
  個人的には、そういうシステムを導入することで、対外的に公表していなくて
  も、何となく、『お前ら、金の為にやるのか』との印象を見ている側に与えて
  しまう様な気がしていて、余り好きではない。そういった意識でもし、取り組
  む人間がいるのなら、ウチには要らないから、出て行ってくれ、という感じ
  だ。

  ただ、今後も前向きな意味では再び検討してみてもよいかとは思っている。

Q6:もっと選手、スタッフ等クラブ側とサポーターとの距離を縮める為のイベン
   ト(例えばフットサル大会等)を折角徳島スポーツビレッジという素晴ら
   しい施設も出来たことなのだし、開催してはどうか?

T:その辺りはどうでしょう?他クラブがやっている様に、親睦会の様なイベント
  をする方が良いのでしょうか?
  例えば、サポーター同士のフットサル大会を選手達の練習の隣で行い、練習
  を終えた選手達がそこに顔を出すとか。
  どういう形が良いか、ファンの皆さんのご意見も伺いながら、では、今後検討
  していきたい。

Q7:試合後のヴォルティスマガジンの配信のタイミングが悪い。ハーフタイム
   コメントと終了コメントが逆で来たり、時には6時間以上たってから届く
   事もある。何とかならないか?

T:これは…どの程度の遅れとなっているのでしょうか?一応、配信は試合終了後
  すぐに始める様にしているのだが。
  通信会社によって違いがあるかもしれませんね。ちなみに遅れるという方、
  お使いの携帯電話会社は?
  (それぞれから回答)auとソフトバンクですね…ドコモはありませんか?
  あ、ない。(会場に笑いが)
  では、改善の為システムのチェックを行います。

Q8:こういった場では結構戦術的な話等が出る事も多く、出来れば監督の意見、
   言葉を聞きたいのだが?

T:確かに、チームの戦術や戦略、構想等についての監督の考えを知りたい、と
  いう事ですね。その点については、この会での意見や要望等も含め、監督に
  伺って後の報告には反映する。

Q9:2月の対話集会で速いパスを繋いでいく、そして人もボールも動くサッカー
   を実現するという監督の目指すサッカーの形というものを聞いたが、実際に
   その様な形にはなってきているのか?

T:シーズン前の構想として、目指すスタイルとしては『パス&ムーヴ』という
  テーマで取り組んできた。
  味方選手がボールを持ったらそれをより良い位置、相手にとっては嫌な位置で
  受けられる様に動き出す。そういった辺りの連動性が現在はまだまだ思った
  様にいっていない。簡単なパスミス等でボールを失ってしまう等、個人として
  もチームとしても、取り組まなければならない部分は多い。しかし、第1
  クールでもあった様に、そういった面が発揮出来た試合ではいい結果を残せて
  いるし、これからもっと流動的な動きが出来る様に、レベルアップしていく
  過渡期にある。


第2のテーマ『クラブの運営について』(この後、全てのテーマを含めた質疑となった)。

Q1:2月の第2回対話集会の議事録がアップされていないのだが、どうなって
   いるのか?

T:これは完全に我々の怠慢です。申し訳ない。直ぐに対応させて頂く。

Q2:クラブからは普段からエコスタジアムを謳い、ゴミの持ち帰り等を呼びかけ
   てはいるが、もっと周知徹底した方が良いのではないか?特に先日のヴェル
   ディ戦は酷かった。スタジアムやその周辺のゴミ対策はどうなっている
   のか?
   シーズンオフに選手達やクラブ関係者、サポーターが集ってスタジアム
   周辺の清掃活動などを実施してみてもよいのでは?

T:実際に1年目のシーズン中には周辺地域からゴミに関する苦情が相次ぎ、試合
  後にゴミを集めて回ったという事もあった。
  基本的には現在のエコスタジアム化計画を推進していきたいと考えている。
  その為の呼びかけも引き続き行っていく。

Q3:露店等の容器は販売店がゴミ袋を設置して自主回収しているが、ペットボト
   ルに関しては、試合終了後には既に店が撤収している場合もあり、処理に
   困る。ペットボトルだけでも回収してもらえないか?

T:検討する。

Q4:アウェイ側観客席にはゴミ箱を設置しても良いのでは?実際に他のチームの
   スタジアムにはゴミ箱がある。

T:この件に関しては、設置した方が良いのではないかという声が既にクラブ内で
  も上がってきている。アウェイの観客はゴミを持ち帰るといういう事は難しい
  ので。どういった形にするかを考慮中。

Q5:試合開始時間はTV放送の都合で決定しているのか?勿論暑い時期にナイター
   は分かるが、秋等には開始時間の工夫により、遠足の児童などの来場が
   見込めたりと動員がはかれるのではないか?

T:ウチも困っているというのが、正直な所だ。現在のスケジュールはスカパーと
  Jリーグとの間で交わされた契約によって決められている。スカパーは
  全試合放送というのを売りにしており、その兼ね合いからこの様な、日程、
  時間に調整されている。契約の決まっている今後5年間は変更は難しいかも
  しれない。

  只、ウチを始め他のクラブとしても日曜のナイター、平日ナイター等は困る
  という意見が多数出ていて共同して協会側に訴えてはいる。来年は現在準
  加盟のチームの内、2チームは多分昇格してくるものと思われ、チーム数が
  15になる。
  そうなれば、現状の1チーム当たり4回の対戦という事は無理なので、3回
  以下の対戦になる訳だが、チームによって不公平な状態にならない様にする
  為、どの様な形にするか現在話し合いが行われている。
  8月頃には決定する見込みだが、将来的にはシーズン中の試合数は減少する
  事が予想され、そうなれば、平日開催については解消していけるのではと
  考えている。 

Q6:予算には限りがあるでしょうから、お金の掛からない提案を。スタジアムの
   雰囲気作りに他会場の試合経過や結果を利用してはどうか?現在は残念
   ながらよその結果如何ではと一喜一憂する様な状況には無いが、例えば、
   J1の試合の情報などもどこどこでどのチーム同士が対戦しているなどの
   情報を出す事により、徳島も全国にたった31しかないプロチームがある
   所なのだという意識を観客に持ってもらう事が出来ると思うのだが?場内
   アナウンスで流すだけでも効果があるのでは?
   
T:確かに、そういう側面はあるかもしれない。是非、検討し取り組んでいきたい
  と思う。

Q7:提案なのですが。昨今のエコブームを反映してチームのロゴ入りエコバッグ
   などを商品化してみてはどうでしょうか?
   チームのイメージアップにも繋がると思うのですが?

T:先日も自治体や量販店などとのタイアップでそういったエコバッグの配布イベ
  ントというのはありました。
  ただ、無料ならともかく、グッズとしてはどの程度需要があるのかといった
  辺りは未知数ですが。
  検討してみます。

Q8:ヴォルマガのメンバー発表について。監督等のコメントの早さではJ‘S
   GOALには勝てないと言っていたが、出来る限り早く知りたいのだが。

T:こちらから送る、というシステムではどうしても、Jライブの様な、見に行く
  システムよりは遅くなってしまいがちではあるが。メンバー決定については
  マッチコミッショナー等の確認、承認のあと、発表される流れとなっている。
  やはり少しでも早く知りたいですか?(出来れば、1分1秒でもJライブ
  より早いと嬉しい、と質問者。場内から笑いが起きる)
  では、努力してみます。

Q9:最近でも大塚の社員の中にはチームに対し、余り興味のないという人が多い
   し、試合も見に来ないという人も多い。チームの存在を周知していく為の
   取り組みは?

T:私が大塚出身という事もあり、大塚=というイメージがあるのかもしれない
  が、クラブにとっては他の企業と何ら変わる所はないと考えている。大塚を
  上手く利用したいという気持ちはあるが。
  現時点でも様々な企業でチラシ配布等は行っているのだが、興味を示して
  もらう事がなかなか難しい現状ではある。ただこれは地道にやり続けていく
  しかないと思っているので、今後もファンの方の中でも自分の所で配れるよと
  いう場所があれば、ご協力頂きたいし、様々な場所、機会で継続していく。

Q10:選手のサインもの(特にレギュラーメンバー)をもっと配布してはどう
    か?ゴムボール等にサインし練習時にスタンドに投げ入れるとか?練習
    場に見に行けない人からの要望も多く聞くのだが?

T:これも、1年目に実施した事がある。どうなのでしょうか?やはりボールが
  良いのでしょうか?ボール以外のものはないかと考えた結果、今シーズンは
  会場前での終了後のインタビュー台を設置したのだが。選手ひとりひとりを
  もっとよく知って貰いたいと思い、あぁした形でお立ち台とサイン入りの
  手ぬぐいを投げるというスタイルにしてみたのだが。
  どういった形が良いか、案があれば聞かせて欲しい。

Q11:参考意見ですが。J1チーム川崎のホームゲームを観戦に行った時の取り
    組みを紹介します。
    例えば、当日券を購入した人には1ヶ月程度先迄有効の次節以降の入場
    券の割引券がついてきたり、入場口で配られる一枚ものの新聞の裏面が
    チームカラーになっていて選手の入場時に掲げられたり。

T:ありがとうございます。新聞については毎回かは分かりませんが、今後の参考
  にさせて頂きます。

Q12:強化について質問します。現在サテライトリーグに参戦してないのは
    ヴォルティスだけなのですが。サテリーグにはJ1チームも参加している
    ので、現在の大学相手の練習試合よりも強化になるのでは?

T:今日日、大学生のレベルも格段に進歩しており、強化にはなっていると思う。
  現在のサテライトリーグに参加する意義というものに関しては疑問がある。
  将来的にJ1チームが18チーム以上になった時にリーグ自体の存在意義がある
  のかという点を考えると参戦する事には余り魅力を感じない。
  
  現在、怪我等により、チーム内でプレー出来るコンディションにない者が
  5名、それをのぞいたメンバーでとなると、人数的には足りない。では、
  その分をアマから補うのか?というと、彼らには四国リーグを戦い、JFL昇格
  という目標を与えているので、そちらに集中させたい。では、ユースからと
  いうと、彼らもその年代での試合があり、どうやり繰りしても必ず無理が
  でる。
  将来的にはトップチームの人数自体を25名以下に絞ってやっていきたいと
  思っている。現時点では加入は考えにくい。 

Q:13現在、好調のアマがもし、昇格した場合には予算はつくのか?これ迄に比
    べ、格段に遠征費用が掛かるが?

T:JFL昇格という事は簡単な事ではない。今のチーム力ではまだまだ。2010年
  でも厳しいと思っている。地域リーグで勝ち、何度も昇格か?という位置を
  経験出来る様な状態にならなければ昇格という事はないと思う。ただ、そんな
  嬉しい誤算があった時には勿論、十分な予算は計上する。

Q14:選手の送迎バスに直接エールを送れる様な場が欲しい。

T:昨シーズン、選手側から試合前は集中したいという要望があり現在の様な形と
  なった。唯、私個人としてはそれは逃げ口実だと思っている。いずれは以前の
  様なスタイルに戻したいと考えいている。

Q15:次節、愛媛戦についての意気込みが聞きたい。活躍した選手に対して
    ボーナス等はあるのか?

T:考えなくはない。ただ、四国ダービーというものは常に勝つもの、勝たなけれ
  ばいけないものだという意識がある。
  そういう強い気持ちで試合に臨むよう選手達にはハッパをかけている。

Q16:この後の京都戦、社長としてはズバリ0-0?1-2?

T:2-0で。負けるならいっそ、1-4位で。勘弁して下さい;(くしくもこの
  後、0-4というスコアになってしまったのは…)


質疑応答が終わり、予定をやや上回る時間に。最後の挨拶では今後もこういった場を設け意見を交換していきたいと語っていました。ファンの側からはやはり河野不在の中、守備戦力をどう確保するのか、具体的な順位目標を聞き出したいという意図の質問がありましたが、社長はそこはぼかしていましたね。第1回の集会の印象が相当強烈だったらしく、それ以降、集会に対する苦手意識の様なものもあったらしいが、回を重ねる毎に笑いも起きたりと和やかな雰囲気になってきてはいます。今後も、チームの発展の為に一丸となって協力体制を作っていければ。
 
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