第1節VS大分トリニータ戦終了しました。
気温はさほど低くなかったものの、風が強く曇天一時小雨とやや厳しめのコンディションとなりました。
3年ぶりの平常開催ということで、開幕戦としても久々の1万人超え。とても活気のあるスタジアムの景色でした。
スタメンは思っていた程はいじらなかったとも言えるし、予想外のメンバーも入りました。各人のコンディション等も考慮しての構成であったかとは思いますが、驚くほどの新鮮味は無かった様な。
サブに田中が名を連ねたのは新しい要素でしょうか。2年目の今年は開幕メンバー入り。本人としても半歩前進したという所では。
試合は、開幕戦あるあるですが非常に硬い入りとなりました。序盤大分がやや攻勢に出たりしましたが、ボールはどちらにも落ち着かず。パタパタと行ったり来たり。
チームとしての狙いを明確に出せたかと言えば、なかなかそこまでは至らず。高い位置で奪ってという所も上手く嵌まらない場面も散見され、攻撃の組み立ても散発的な印象。
トップに入った森を上手く生かしきれていなかった様に思います。まだまだ連携が合わず。ボールを送ってもタイミングが合っていない。本人もかなり不完全燃焼だったのでは。
前半の風上の状況を利用してもっと色々と試してみても良かったのではと思いますが、互いに牽制し合う様な展開が続き、攻撃展開はもうひとつ上手くいかなかった。
後半、立ち上がりから攻勢に出て立て続けにセットプレーのチャンスを作る等得点出来そうな雰囲気になってきていましたが。
そこを躱されると、逆にショートカウンターから与えたセットプレーの流れで失点。野村はあぁいう溢れ球は常に狙っている選手なので。そこを分かっていながら付き切れていなかった守備の甘さかなと思います。
守備面は他にも、もう少し整理が必要なのかなと感じました。右サイドは危うかったし。ボールをしっかりと持つ所と回す所のメリハリがつかなかったかなと。気がつけば前線の選手達が守備に再三戻ってきていたりで、そうなるといよいよ前への推進力は生まれない。
状況を変える為に主に攻撃の交代カードを切っていく。少しずつリズムが生まれ、相手ゴールに迫ると終盤に西野が坪井のシュートの溢れ球を拾ってシュート。一度は防がれるものの、更に溢れを再度押し込み、同点に追いつく。
と、ここ迄は良かったのだが、アディショナルタイムに再びセットプレーのピンチからまたもや相手に溢れ球を押し込まれて痛恨の勝ち越しを許す。
この場面も、守備の人数は揃っていましたが、ボールホルダーに意識が集中し過ぎてサイドの選手へのケアが手薄になってしまっていました。
試合はこのまま終了。最低限の勝ち点1も積むことが出来なかった訳ですが。やはり新しい監督の下での準備期間がまだ足りないというのが正直な所です。
今日の試合を見る限りでは、まだ今シーズンどういう戦い方で臨むのか、何をやりたいのかが、攻守において見えてこなかった。その片鱗すら見えなかったと言い換えてもいいかもしれません。それ程に、チームはまだ全てにおいてギクシャクしている様子でした。
ある程度試合をこなしていかない限り、この辺りは解消されないのかなと思われますが、序盤で躓くことだけは避けたい。
今出来ることを全て出せたのかというと疑問符がつく内容だった様に思われます。或いはそれをさせて貰えなかったのか。
折角スタジアムに詰めかけた1万2千人余りのお客さんの大多数はこの様な展開は望んでいなかっただろうから、今日は攻守共に及第点に至らないという印象です。