20シーズン第1節VS東京ヴェルディ戦終了しました。
開幕戦ということで早めにスタジアムに到着しましたが、グッズ売り場は限定タオマフを求める人で既に長蛇の列。
好天にも恵まれて、なかなかの賑わいとなりました。
スタメンは昨年のスタメンで入った選手が僅か3人というフレッシュな構成となりました。
トップは垣田の1トップ。トップ下に西谷、その右に杉森、左に浜下。
ボランチが岩尾と梶川。バックスは4バックで左から福岡、ドゥシャン、内田、藤田。
キーパーは上福元となりました。
昨シーズンのスタート以上の大幅な入れ替えに驚きもありましたが。
試合は立ち上がり、やや硬い展開ながらも杉森、西谷、浜下が絡みながらボールを動かして攻撃の糸口を探るなど積極的な姿勢を見せる。しかし、トップの垣田まではボールが上手く渡らず。
垣田はポジショニングにも問題があり、まだ実戦において味方との距離感が上手く掴めない場面も散見され。もう少し慣れるには時間が必要かと思う。
少し時間が経過するにつれ、相手がボールを持つ時間帯が増えていく。15分までには決定的な場面を作られるなど守備の展開が続く。
危ない場面でも上福元が非常に落ち着いた対応でピンチを凌ぐ。相手との至近距離でのボール処理も的確にこなす様子は危なげない。
しかし、上福元が目立つというのは守備としては課題が多いということなので。本当はさり気なく守ってる位が理想なのだが。
それでも、相手の前線の選手には十分な仕事をさせなかったので守備全体としては一定の機能は果たせていたのかなとも思いますが。
岩尾がアンカーになり、守備を安定させることで梶川が前線への推進力を如何なく発揮出来るという好循環。
しかし、出来ればもう少し岩尾の守備の負担を減らしていければとも感じる。
前半はヴェルディがボールを持つ時間が長かった印象。これが相手を引き込むという緻密な戦略だとしたら、かなり上手くいっていたかなとは思うが。
相手を誘き寄せ、空いた裏のスペースをカウンターで有効に攻める。杉森が切れ込み、垣田が相手を引きつけ、背後に西谷が詰めて33分に遂に先制点を奪う。
杉森が前評判通りに高いスキルを見せてボールを保持出来るので前への推進力が一層増したように思える。
今後連係が深まっていけば、更に高度で複雑なボール回しが出来るのではないかとも感じられ。
間を置かずに37分には相手キーパーのパスをカットした杉森が持ち込み、PA中央に流れたボールを西谷が掬ってシュート。一度は防がれるものの、弾かれたボールが再び西谷の前に溢れ、これを冷静に押し込んで追加点を挙げる。
2点のリードを奪って試合を折り返すと後半はポジショニングをやや修正してきた垣田が攻撃に絡む機会が増えていく。もう少し長い時間使っていれば得点取れたようにも思うが。
右サイドの藤田が激しく上下動し、チャンスを広げると11分、後ろからのボールを受けた垣田が相手Dの裏にスルーパス。
抜け出していた西谷がボールに詰め、余裕を持ってコースを狙ってシュート。これが決まって何と西谷は移籍後初出場でハットトリックの活躍。
この3点全てにおいて、新加入の前線の選手達が上手く絡みながら、狙い通りの攻撃に展開出来たことはひとつ評価点かと思う。
守備においても、後半は岩尾を中心に一層タイトに寄せて相手攻撃陣に仕事をさせず。ほぼシュートも打たせなかったのではないかという印象。
守備の安定を心配していましたが、ドゥシャンも卒なく役割をこなしていたし、内田と福岡もやや危ない場面もありつつ、周りのフォローもあり、何とかこなせたとは言える。無失点で終えられたというのはひとつ確かな手応えとなるのでは。
欲を言えば、浜下が決定機をひとつでも決めていればというところだが。ちょっと狙い過ぎていたかなと。結果を出したかったのは分かるが、ゴール前であと少しの落ち着きというのか、余裕を持てる様になれば。
全体の印象としては、開幕戦でこれだけの選手を入れ替えて、尚且つ一程度のパフォーマンスを発揮出来たことは予想以上の出来と言える。
ここから、どの様に選手構成なり、戦略を練っていくか非常に興味深い。
課題は多々あれど、今後に向けて更なる高度な戦術を展開出来そうな予感もあり。
本当にどの程度の力がついているのかは、次戦で真価が問われると思うので。暫くは注意深く、しかし伸びしろを楽しみにしながら、ゆっくりと見守っていこうかと。