第11節VS町田ゼルビア戦終了しました。
猛暑の上、試合開始前には雷雨。その為にキックオフが30分遅れるというハプニングもあり(開催できただけマシというものか)。
スタメンはもう少し入れ替えるかと思っていましたが、ほぼいじらず。サブは島屋が外れ、清武が復帰しました。
中3日という厳しいコンディションもあり、試合は立ち上がりから渋い展開というのか、相手の出方を窺い、牽制し合うような動きが。
そんな中でも、自分達のペースは崩さず、後ろから丁寧にボールを回しつつ、攻撃の糸口を探る。
相手のプレッシングに対しても、細かいパスの出し入れで上手く躱しながら、守備の陣形を引き剥がしていく等、向こうの体力をジワジワと奪っていくある意味嫌らしい作戦を的確に履行する余裕も。
序盤からサイドの岸本が再三突破を試みる等、ガツガツとした所も見せつつ、ジワリと相手エンドにプレッシャーをかけていく。
すると26分に相手Dの弱めのパスを小西がインターセプトし、前線の渡井に送る。
渡井は右サイドから斜めに走り込み、相手Dを引き付けながら、左サイドに走り込んできた西谷に丁寧にボールを送り出す。
西谷はスピードを緩めず、流れに乗ったままペナルティエリア左から狙い澄ましたシュートをゴール右隅に流し込み、先制に成功する。
相手のちょっとした隙、ミスを突いての得点は効率の良い攻撃であったと思う。
西谷はここ何試合か物凄い決めたがっていたシーンがあったのでようやくモノにしたかと。
一方でトップの垣田はマークが一層厳しくなってきた印象。チームトップの得点数からしても、当然相手チームにとっては脅威となる訳で。
今後は、その厳しいマークを如何にかい潜って得点を決められるかという所が成長の鍵。FWの凄みというのは分かっていても止められないという所にあるので。彼にも是非そういったタイプの『恐い』FWになって貰いたい。
今の巧さに恐さも備われば、もう一段も二段も、高みを目指せる選手だと思うので。
1点のリードで満足していた訳ではないだろうが、無理に攻めることはせずにボールを保持した上で、攻め手を探っていく手堅い展開。
こうした早い時間帯に先制し、その後1-0で長い時間推移していく展開の場合、どこかで追加点が取れれば理想的だが、そうでない時には失点を防ぐ守備の意識を如何に持続できるかが大事。
勿論、90分間常に集中し続けることは出来ないので重要なのは相手の攻撃の芽になる部分をピンポイントで防ぐことと、守備ブロックを乱さないこと。
攻撃以上に守備においてはメリハリというものが必要。派手さは要らない。ここというポイントでギュッと絞ることで、相手にとっては穴がない、攻め手がないという状況に追い込むことが出来る。
相手がハーフで3枚替えをしてきたのに対し、バランスを保つ為にギリギリ迄交代カードを遅らせながら少しずつ変化を加えていく。
ある意味では正解だが、運動量を保つという意味ではリスクもある。今後の連戦では同じ様にはいかないであろうから、戦略をより綿密に練っておく必要があるかと思う。
結局、この虎の子の1点を守り切る形での勝利となりましたが、スコア以上に地味に勝ちを拾う重要さを感じさせる試合でした。
上位陣が軒並み勝っていく中、気の抜けない戦いが続きますが、リーグ戦の推移自体も先行き不透明な今、改めて難しいなと。
ここから先も試合が無事に開催できることを願いつつ。