チマチマ毎日

木工屋と陶器屋の夫婦が作るセルフビルドの家と、まいにちの生活、道具のあれやこれや。

オオキンケイギク、多すぎ

2020年05月29日 | 家の中でつくるコマゴマ

 

      

オオキンケイギク。田舎ではよく聞く名前。

特定外来生物指定の植物で、とにかく増える。増えて増えて増えすぎちゃって

県や市から「見つけたら引っこ抜きましょう」って指示が出ているくらい。

でも見た目が可愛いく、草刈りのときにわざと残しちゃう人もいるようで

なかなか減らない。

 

うちのまわりにもいたるところでこの花が咲いている。

アスファルトの隙間からでも咲くので「オオキンケイギク通り」のようになっている

ところもある。

今回これが染めにとても適していると聞いたので、やってみることに。

 

うちから50m圏内を、息子と一緒にブーラブーラとスーパーの袋をぶら下げて

オオキンケイギクの花だけを集めて歩く。

20分後、すでに必要な分の花が集められた。

いかにたくさん咲いているかという。

わたしたちが花を取っても、すぐにこれから咲くであろうつぼみがまだいっぱいある。

 

1キロ以上集めた花を大鍋に入れてゆっくりとろ火で約1時間煮出す。

菊の独特の香りが家中に充満する。香りも強いんだな。

着ている服にその汁がつくともう取れない。やってしまった。

 

ここでいったん冷ます。

   

 

次の日。

前もってミョウバンに浸けてあった毛糸を鍋の中へ投入。

再びとろ火で小一時間。

今回水色、うすむらさき、黄色、ピンクなどのパステルカラーの毛糸(毛100%)を染める。

 

パステルカラーが「野菜のいろ」になった。

 

一晩放置して、中性洗剤でやさしく洗い流し、干してみる。

うすむらさきは、オレンジがかった茶色

水色は若草色に

ピンクはオレンジ

みどりはあまり変化なし。

 

市販にない色合いになり、ムラ染めにも見えるようで毛糸グレードアップ。

これでまた靴下を編むのであった。

 

 

 

 


今いるミシンさんたちに感謝

2020年05月17日 | ちくちく縫い縫い

 ミシン。

うちには3台のミシンさんがいらっさる。

高校生のときにおばから借りて、そのままずーっと使い続けてしまって

結果わたしのものになってしまっているシンガーの「MERRITT」さん。

友人のおばあさんが使っていて、もう使われなくなって何年か経ってしまい、もったいないので使ってと

譲ってもらった足踏みミシン。

そしてこれまた布作家の友人からいただいたロックミシン。

 

こんなにいいミシンさんばかりなのに、ふと「工業用が・・・ほしい」と浮気心をいだいてしまった。

 30年以上わたしの相棒。今まで修理に5万くらいは使っている。

どうしてかシンガーのMERRITTさんが不調なのだ。

返し縫いをしたあと、しばらく送り歯の向きが元に戻らない。

布送りがどうも調子が悪いのかな。もういい年齢といえばそれまでだけれど。

 

不調があると縫い物から遠のく・・・。

 

足踏みさんも、一度掃除しようといろいろ外して磨いたら

何かを触ってしまったようで(それがなんだかわからない)

前のように縫えなくなってしまった。

 

このまま新入りさんをうちに迎えていいのだろうか。

いや、いけない。それはだめだ。

 

まずMERRITTさんの奥のホコリを取り去り、外側も磨いてみる。

(MERRITT/SR-4は素人が解体して掃除、油指しなどできるものではなく

プロのミシン屋さんも修理に苦労するほどの仕組みでできているらしい)

試し縫い・・・生地が厚くなければまだいける。まだ縫える。

 

足踏みさんも油を何箇所もさし、踏み台のところのホコリもとり、引き出しもひっくり返して整頓。

左の引き出し  右の引き出し

ここを前に触ってから不調になった。ここを調節しながら何度か試し縫いを試みる。

 

気持ちを込めてお掃除し調整し、なんとなく縫い目がそろってきているような気がする。

浮気なんてしないよ、あなたたちとずっとやっていきたいよ、これからもよろしくね、

と話しかけながらお掃除、そして謝る。

 

ピカッとしたミシンさんたちはなんだかお風呂に入った後のように気持ちよさそう。

不思議なもので、あれだけ縫い物から遠のいていたわたしの気持ちもググーッと持ち直してきたのであった。

使いづらかったエプロンの紐のところ、ストーブの上に落ちてコゲ穴ができた長袖シャツ、

古着のトレーナーの繕い、これをゆっくりやった。

やっぱり縫い物が好き。