風景をこんな風に擬人化する人間もいないと思うので「うっとり図鑑」から転載します。
晴天の行楽日、風景は「客」が求める絵葉書のような光景を描き出して大サービス・・・誰もが同じような写真を撮って車が込まないうちに帰路に着く。「ノー天気な大衆相手にいい天気なんて、馬鹿馬鹿しくてやってられませんよ!」・・・そんな風景の愚痴を聞けるのは妖しい雲が流れる荒天の午後・・・風景は我に帰って思いのたけをぶちまけます。「判った、判った。おまいの言うとおりだ。まあ、そう波風を立てなくても・・・」なんて慰めても大粒の涙を流して留まるところを知りません。こうなると手が付けられません。「バイクが雨で濡れるので帰るからな!」・・・いきなり現実に戻る「うっとり探偵団」でした。
愚痴る風景写真を見ながら読むと更に馬鹿馬鹿しくなります。詳しくはこちら→うっとり画報「素面の風景」
ブログを1年も更新してないと「死んだ」どころか「ミイラ」扱いです。突然思い出したのは「うっとり画報」を開始したからです。これは3年前から探偵団の赤バイクを駆って探検している三浦半島に潜む「妖し」情報が溜まって報告できる状態になったからです。
詳しくはhttp://www.timeart.co.jp/project/gahou1.html を見てください。まずは「塔のある風景」と「懐かしい影の風景」・・・このページの画像をクリックすると大きな風景画像になります。余程の物好きでない限り「行ってみようか」なんて思わない場所です。と言うより車では行けない所が結構あって、要するに現地で暮して、駆け回る暇があって、駆け回るバイクがあって、いい年こいて好奇心が衰えない「うっとり探偵団」のおじさんだけが到達できる場所なのです。何しろ見渡す限りの台地の縁にぽっかりと口を開けている原生林、誰もいない岩場、畑の真ん中に無造作に埋まっている旧日本軍の遺構・・・こんな場所に辿り着くと細胞が酸素で満たされて、脳も心も蘇る・・・三浦半島はそんな「妖し」の官能に満ちています。
もうこれが見納めかも知れないと思うと血圧は上昇・・・本当に「ぽっくり」逝く寸前だった我が探偵団も、今は閉会式を見ながら心地よい虚脱感に満たされて「うっとり」しています。世界中が自国のメダルを巡って一喜一憂するオリンピック・・・誰が決めたのか4年に一度というサイクルは絶妙です。紙一重の差で勝負が決まるアスリートにとっては自分の気力・体力・能力のピークとオリンピックとが重なるかどうかが運の分かれ目・・・世界選手権で優勝してもオリンピックでは初戦敗退なんて選手も珍しくありませんでした。そう考えると、全ゆる選手から研究し尽くされ、しかも「勝って当たり前」の重圧の中で、2連覇、3連覇を成し遂げる金メダリストはとても人間とは思えません。IOCは国の代表としての「金メダル」とは別に「宇宙メダル」を贈るべきです。
一方、アスリートをコケにするメディアや審判は厳罰に処して欲しいものです。決勝で負けて悔しがっている選手に「おめでとうございます!」と声をかける無神経なインタビューア・・・今回は減ったものの張り詰めた透明感を汚す「おオチャラケ芸人」・・・まあ、これらは目障り・耳障りなだけで競技に影響を与えることはありませんが、許せないのは質の悪い審判です。素人ではないかと思われる審判もいて、そのせいか得体の知れない「ジェリー」とか言われる審判委員まで登場して興醒めの極みです。柔道での誤審は覆されたものの、女子サッカー決勝での誤審(ドイツ人のビビアナ・シュタインハウス主審)は酷すぎる・・・どう見てもエリア内でのハンド(前半)とホールディング(後半)で2回のPKを見逃しているのは面妖の限りです。
同国のドイツ紙もアメリカのニューヨークタイムスも「明らかに見逃していた」と報じています(自国の不利をちゃんと報道するのは流石)。要するに試合内容からしてあのPKが認められていたら日本は勝っていた可能性が高いという訳です。昨年のW杯では99%勝っていたアメリカが土壇場で優勝が手からすり抜けた・・・今回はあの誤審がなければ99%日本が勝っていた、アメリカは幸運だった・・・他ならぬアメリカのメディアがそう言っています。この主審はW杯決勝と同じ人物なので、それを感じて「女神」を演じたのかも知れません。勿論日本から見れば悪魔です。それでも「恨み」を口にしない「なでしこ」は立派・・・あのダンプのような白人女相手に軽自動車の「なでしこ」が互角以上に戦う姿は日本人のメンタリティーを刺戟して止みません。
ここからは探偵団の推理です。もし日本がアメリカにあっさり勝っていたら・・・物語は完結です。我々は慢心して案外、女子サッカーは一時の興奮に終わるかもしれません。しかし負けたことで次につながる・・・宮間の悔し涙がそれを物語る。一方、悲願のメダルを手にした達成感は澤の晴れ晴れした表情が物語る・・・それを意識していたらこの二人は可憐な「なでしこ」どころかとんでもない「女傑」です。杉作!日本の夜明けは近いぞ。
3ヶ月以上もブログをサボっていたのは・・・素人政治劇場に自業自得のユーロ危機に普通のおじさん・おばさんになってパクられたオウム逃亡犯・・・面白いことがなかったからです。しかし今夜は季節外れの台風4号の暴風雨が三浦半島の海辺に建つ探偵団の基地に襲い掛かっています。裏山を吹き抜ける強風が「グォ~」と唸りながら雨戸を激しく打ち付け、安普請の建物が時々揺れると老化寸前の前頭葉が活性化します。「そうだ、あれは小学生の頃だった」・・・と言っても「紅茶に浸したマドレーヌの香りから別荘で過ごした少年時代を思い出す」なんて優雅な話ではありません。暴風雨から台風少年だった昔が甦る話しです。
ヒタヒタと迫ってくる台風ほど子供を興奮させるものはありません。みんなラジオにクギ付け・・・「間もなく御前崎に上陸の予定」なんて聞けば興奮は最高潮・・・早々と外に出て風に流される「初心者」も出てきます。しかし我々探偵団の興味はあくまで台風の進路・・・台風通過の直後にやってくる巨大な波の行方です。風が陸地から吹くか、海側から吹くかで波の挙動は大きく違います。「運」がいいと10mを越す波に乗れます。勿論、大人は誰一人海には入りません。軽くて小さい子供だけの「特権」です。一気に10mまでせり上がる波に乗ると見る見る視界が広がる・・・この官能は強烈な体験です(実体は浮きにしがみついているだけですが)。
そんな昔を思い出しつつネットでFlighRader24(飛行状況をレーダのように表示するサイト)を見ていたら・・・何と暴風雨の中、関東地方を34機もの旅客機が飛んでいます。テレビでは殆どの便が運行中止だと言うのに・・・考えてみれば時速720キロで飛んでいる飛行機の秒速は200m、40mの台風が当ってもどうということはないのさ、と言うより地上で風をまともに受けている我々と、「一緒に流されている」飛行機では違うのが当たり前・・・ここにも「認識の落し穴」があります。ならば運休が出る理由は何なのか、離着陸の難度か単なるやり繰りの問題なのか・・・そんな疑問を抱きつつ強風下の羽田に着陸する全日空機を追尾してみると・・・恐るべきGPSの威力。普段は着陸態勢に入ると、目視操作と管制官とのやりとりのためか機はGPSを切って画面から消えます。この日は違いました。ずっと画面に出たままです。地上に200mまでクローズアップすると・・・強風と風向を計算して機体は斜めに構えたまま滑走路に進入していきます。
探偵団は数十年の空港観察歴から滑走路のどこが接地点か知っています。案の定そこに到達すると期待はクルッと滑走路と平行になります。思わず「オ~ッ」です。斜め強風での着陸はYouTubeでは見たものの、GPSで見たのは初めてです。そして誘導路まで来るとそのまま駐機場まで進んでここでレーダから消えます。初めての完全捕捉です。最後までGPSを切らなかった機長は偉い(単に切り忘れていたのかも)!・・・それがどうしたって・・・?
こうゆう愚にもつかない「好奇心」でうっとりするのが我が探偵団のモットーなのです。今日の「追尾」で、飛行機は台風でも飛んでいること(高度)、滑走路でいくら強風が吹いても横風以外問題ないこと(離陸前のジャンボ機は400tもある)、その横風も20m(機種と風の性質で差がある)までなら問題ないこと、それ以上だと管制官も避難してしまうこと・・・などが判って想像力と好奇心が「維持」されと言う訳です。良く言えば「少年の心」を失わない・・・悪く言えば「成長が止まっている」・・・まあいいだろう明智君。今も(10時)台風を迂回するように11機が飛んでいるのだから。
3.11東日本巨大津波から1年、9.11NYテロから11年。天災とテロの違いはあってもその衝撃は消えることなく今も多くの人がトラウマに苦しんでいます・・・とマスコミ報道。しかし知人によると現地の漁師町は再建に向けて早々と動いています。「やる事が多すぎて落ち込んでいる暇はないのさ」と言う極めてまともな話でした。我々に備わっているもう一つの「隠れた脳」は、傷付いた心と身体をいち早く復旧させて、次の取るべき行動へ駆り立てるようにできているからです。一種の「生存スイッチ」です。よって「早くスイッチを切り換えて下さい」と励ますのが本来のメディアの役割なのに如何なる理由か「トラウマに苦しむ人々」を見つけ出して、「みんなで苦しみを共有しましょう」と強制しています。結果、思わぬ「擬似トラウマ」が生まれています。
まずは9.11テロを巡るアメリカ政府陰謀説・・・11年経った今でも新しい「証拠」が出てきて我々探偵団の前頭葉を刺激します。但し陰謀説の根拠には「なるほど!」と思わせるものもあれば、独断と偏見に満ちたものがあるのはいつもの通りです。むしろ面妖なのは当事者でもないのに「被害妄想の素人が何を言うか」とムキになって「陰謀論者」を罵倒する自称「専門家」・・・単純な飛行機墜落事故でも専門家の意見は分かれるのが普通。ましてや大規模テロ事件なんて戦争と同じで「専門家」や「学者」の頭脳を超えた世界です。例え陰謀でなくても、したたかな政治家や軍事産業がこの事件を「活用」しない筈がなく、ある意味では「陰謀能力」のない国家なんて頼りにならないことは歴史が証明しています。アメリカ政府がムキになって反論しないのはこの辺に理由があるのかも知れません。
3.11大震災も歪んだストレスを生んでいます。明らかな天災で陰謀説なんか入り込む余地がないと思ったら・・・「地震兵器実験説」だって。ミサイルを撃ち込めば済むのに地震を発生させて被害を与えるという珍説ですが「福島原発事故」が絡んでいるのがミソです。何しろ拡散した放射能(放射性物質)の影響については専門家ですら意見が分かれている以上、過敏に反応する人がいても不思議ではありません。行政がいくら放射性物質の影響は少ないと説明しても瓦礫の受け入れはお断り・・・勿論、福島産の野菜も魚も駄目。「だって子供が心配だから・・・」と言う無知な母親を笑うことは出来ません。「絆」なんて耳ざわりのいい言葉を使いながら、一方では恐怖心を煽って核心の情報は何一つ提供してこなかったメディアの責任も小さくありません。
昔から「弱り目に祟り目」と言いますが、世界的な閉塞感と無力感の中で起こった9.11テロと3.11大災害は正にこれです。「怖いからみんなで集る」のは「絆」でも何でもなく「不安と猜疑と恐怖の連鎖反応」を引き起こすだけです。「政府は何か隠しているのではないか」「いざとなれば国民を見捨てるのではないか」・・・歴史を見ればそれが普通で「正義」と「人道」の防波堤が崩れたら国家も人間も何をやるか判りません。もしかしたら「陰謀だ!」「そんなことはない!」というヒステリーの応酬をさせることで「革命」へのエネルギーを分散させているのかも・・・と言うのは探偵団の考えすぎでしょうか?
物心ついた頃には遠ざかる列車。小学生では出航する外国船。学生時代は上空を通過する飛行機・・・見えなくなるまで見つめて飽きなかったのは根っからの空想少年=少年探偵団の性(さが)に他なりません。口の悪い(人のことは言えませんが)先生によると「お前いらは知能の発達が遅れた分、動くものが気になる動物の本能が残っているのさ」・・・確かにそうかも知れませんが、年季が入ると相手の挙動から、どこから来て、どこへ行くのか判るから不思議です。まあ、列車の場合は名前が書いてあるし、行き先も出ているので初級者。外国船はその形と国旗(船籍)さえ憶えれば、どこへ寄航してどこへ向かうのが推測できる・・よって中級。ところが飛行機はそうはいきません。
空を飛ぶ飛行機の機種と社名を肉眼で見分けるのは大変・・・「双眼鏡を使えばいいじゃん」というのは素人。やってみれば判りますが、遠くを移動する対象を捉えるのは至難の技、しかも追尾するのはとても疲れるのです。それより文学少年になって日没の空を茜色の尾を曳きながら遠ざかる飛行機を眺める。「明滅する飛行灯は蛍のそれに似て何と美しくも儚いものか」・・・なんてのはウソで根っからの探偵団はどうしても目的地と航法が気になります。航法の話しは計器飛行をキャンセルして有視界飛行で近道をする機長がいるからです。昭和41年の全日空羽田沖事故もこれでした。ずば抜けた降下能力を持つ新型機(B727)に不慣れだったとも言われています。「高度の推移」も重要なのです。そんな思いでサイトを探していたら見つけたのがこれです。→http://www.flightradar24.com/
何が凄いか。それは世界中の飛行機(便名)がどこから、どこへ向かって、今どこを、どう(速度、高度など)飛んでいるかが、「リアルタイム」で地図上に表示されるからです↓。
画像は2月9日のAM 2:00に我がうっとり探偵団横須賀(浦賀)基地の上空を通過した飛行機です。管制塔のレーダーより迫力があります。それもその筈、このシステムは従来の仕組み・・・レーダーと無線交信による地上管制に代って、人工衛星(GPS)を利用した最新の管制技術です。何しろメチャ精度の高い位置・速度・方向・高度情報に加えて、気象や地形、飛行状況を「自動的に」地上管制と他の航空機に送受信すると言う優れもの。目下全ての飛行機に導入されつつあるようです。ならばこの飛行機からの電波を傍受して、地図上に表示したら・・・それがこのサイトです。何が「うっとり」かと言えば、この地図を見ながら「もうそろそろだな」とベランダから上空を見上げると、森の影から正にピタリと「当該飛行機」が現れる・・・思わず「高射砲」に構えるのは年のせいです。
GPS恐るべし・・・これに人間の「欲望情報」を組み込めば・・・これから「スマホ」を買う人は「貴方の脈拍や血圧を感知して健康管理を」なんてウソにダマされないことです。このサイトの閲覧は無料です(有料版もあります)。日頃ネットを馬鹿にしている探偵団ですが、こうゆうサイトは水戸黄門の「印籠」にも似て、我々「不心得者」も「ヘヘ~っ!」なのでした。
ブログをサボりがちなのは「少年探偵団」の集大成とも言うべき「うっとり探偵団」のサイトを作っているからです。工事中ですが覗いて見て下さい。以前お知らせしたように、表向きのテーマは「人間力の回復」・・・劣化した「日常脳」にビンタをくれて、人間本来の感性・知性・体力を取り戻す活動ですが、実体は「痴呆」と「冴え」がクロスオーバーする妖しの世界です。こんなサイトに協賛してくれたローマ法王庁バチカン大使館に感謝。神様もたまには息抜きが必要なのかも知れません。→ ここです。
以前、泥棒を防ぐために最新の防犯システムの話しをしました。我々貧乏人から見れば滑稽の極みで、防犯システムを作った奴が泥棒に回れば簡単に突破できます。「防ぐ」という固定観念から抜けられない「日常脳」の落し穴です。少年探偵団なら・・・簡単に「入れる」けれど、二度と「出れない」ことを考えます。「遺伝子組み換え食品」の話しもこれと似ています。異常に心配する人が多いからです。
「放射能汚染」もそうですが我々は身に迫る「判らない」ことに対して本能的に怯えます。こうゆう時は入口と出口をひっくり返してみると違った風景が見えます。「遺伝子組み換え食品」といっても所詮は商売・・・もし「食べたら死んでしまう」ような食品を売ったら賠償費用でたちまち企業は倒産です。奇形やガンのリスクは他と同程度だと思います。心配すべきは全く逆の話しです。
これから(既に)世界は深刻な食糧難・・・先進国の少子高齢化を上回る勢いで後進国の人口爆発が進んでいるからです。これに環境汚染や異常気象が輪をかけて不安は極大化・・・食糧(水)戦争は必至です。目ざとい企業や国家なら何を考えるか・・・「食べたら死ぬ」ような間抜けな食品は作りません。「食べなかったら死ぬ」食品を作る筈です。一度食べたら、死ぬまでその食品を食べ続けなければならない・・・核兵器と違って避けようがありません。「まさか!」と思うのは「日常脳」。歴史を見れば人間が「正気」だった時期の方が短かった筈です。こんな空想は・・・やはり痴呆でしょうか?
さすがに4ヶ月もブログをサボっていれば誰だって「とうとう死んだか」・・・これはまだ良いほう。普通は「そう言えばそんなオッサンがいたような気が・・・」でお終いです。これには深い訳が・・・ある筈もなく単なる物忘れです。実は如何なる理由か「ローマ法王庁日本バチカン大使館」の協賛を得て「ルネサンス2012」という活動準備をしていたのでした。テーマは「人間力回復」・・・上の風景のような掴みどころのない大それた話ですが「瓢箪から駒」ならぬ「大根畑から龍」・・・その兵器はリッター50キロの赤バイク・・・いい年こいて幻のトリュフと埋蔵金を発見すべくこの三浦台地を駆け巡る・・・
そして「うっとり」・・・そのまま「ぽっくり」・・・自分も家族も国家も助かると言う按配です。そんな「初夢」にお付き合いくださる方はhttp://www.timeart.co.jp/project/ をのぞいて見て下さい(製作中ですが)。ご協賛・ご協力よろしくお願いします。
5年前の「大物ヤクザ」との「親密」なメールのやり取りが「発覚」、そこで「潔く」芸能界を引退した「大物芸能人」・・・記者会見では「男の美学を通した」と涙ながらに語った島田紳助。芸能人と暴力団との関係を断ち切るのは難しいとNHK・・・海老蔵以来のヒットです。芸能人と暴力団は元々が同じ体質の内縁関係の夫婦そのものなのに婦女子・老人が見ている茶の間のテレビに出てタレントなんて呼ばれるようになってから「茶の間の正義」が独り歩きするようになりました。何故こんなチンケな男が「大物」なんて呼ばれているのか・・・それは活躍の場が「無料(タダ)」のテレビだからです。
旦那(スポンサー)から金を貰う立場から言えば「テレビ」も「タレント」もグルです。高く売りつけるため、何度もテレビに登場させ、「大物」だ「天才」だと持ち上げれば馬鹿でも有名人になります。茶の間の視聴者(消費者)の意識はあくまで「タダ見」・・・芸や人物を見る目なんか育つ筈がありません。勿論、テレビ側も自分が「飼育」したタレントが大物になって「ギャラ」が高くつくようになると、何とか口実を設けて引き取って頂く・・・なにしろ有名人になりたい人間はいくらでも湧いてくるご時勢です。「卒業」又は「引退」したタレントが政治家になって利益誘導してもらえれば更なる「親孝行」になる・・・こうした一連の仕事は昔はみんな興行師が仕切っていました。堅気の世界ではありません。
堅気の世界ではないのに、堅気の人間(消費者)を相手にしている旦那(スポンサー)の顔色を伺う・・・ブレーキを踏みながらアクセルを吹かしても「胸のすくような走り」は期待できません。その点、500年間も眼の肥えた客とのガチンコ勝負で成り立っている「歌舞伎」は明快です。海老蔵がどこで大暴れしようが、新橋駅前の街頭インタビューを受けて世間の人が「暴力はよくないと思います」なんて愚にもつかない「正論」を吐こうが、金を払っている客から観れば「それも芸の内なのさ」と擁護してくれます。何故なら役者を育てているのはテレビや企業ではなく、「金を払っている自分たち」そのものだからです。だから役者側も「私たちは弁当をつかうお客さんの箸の先で芸を値踏みして頂いてます」・・・これが歌舞伎の凄さ・・・大した芸もないのに「大物」ぶるテレビタレントとの差です。たまには、何故テレビ出身の政治家はゴロゴロいても、歌舞伎出身の政治家はいないのか・・・なんて想像してみるのも「頭」の訓練になるかも知れません。
こんなに映画のような展開を誰が予想・・・圧倒的な体格・体力差がありながら、これまで勝ったことがない強豪国を次々と破り、決勝では99%アメリカの勝ちだと思われた試合を耐えに耐えて最後にひっくり返してのW杯世界一・・・試合が始まった直後のアメリカの怒涛の攻撃をみて誰もがこれは負けるかもしれないと感じ、そして後半69分にゴリラのようなFWワンバック(実はいいおばさんだった)に先制点を許した段階で「まあ、準優勝でも出来すぎだな」なんて日本人特有の「心の準備」をした人も多かった筈です。ここから奇跡が始まるとは・・・それは単なる精神力とか運とか偶然ではなく、アメリカの選手が試合前に言っていてように「今の日本には何かが後押しをしている(GKソロ)」、「アメリカを除く全ての国が日本の味方になっている(FWワンバック)」・・・彼女達の予感どおりアメリカには「悪魔」がとり憑き、日本には「女神」が微笑んだ結果になりました。
日頃から「斜め」にしかものを見ない少年探偵団ですら「神様が結果を操作したのさ」と信じて疑いません。理由は簡単で毎試合直後に「To Our Fiends the World Thank You for Yuor Support」と書かれた横断幕をかざして場内を一周する「なでしこ」を神様が見れば、未曾有の災害と原発事故に襲われながら人々に勇気を与えようと頑張る「けなげな受難者」に映った筈で、ここで一肌脱がなければ「女神の信用」に傷が付きます。
実は勝利の女神には「実績」があります。古くは昭和38年11月9日、死者458人・中毒839人の戦後最大の炭坑災害となった三井鉱山三池鉱の炭塵爆発事故。その2年後の昭和40年、第47回全国高校野球大会でその三池工業高校が初優勝。最近では、2005年アメリカ史上最悪のハリケーン・カトリーナの傷から完全に癒えていない第44回スーパーボウルで地元のニューオリンズ「セインツ」が創設44年目にして初優勝しています。そんな「実績」が頭をよぎったのかどうかPK戦に望むアメリカ選手達の表情はガチガチ・・・何しろ勝って当たり前の日本にPK戦まで追い詰められたアメリカと、ここまで来たのが出来すぎの日本とではプレッシャーの度合いが全く違います。笑いが出ている日本選手達を見て「日本は勝つかも知れない」と予感・・・その通りになりました。何よりも嬉しいのは世界中のメディアが政治・経済記事を差し置いて「なでしこ日本」の優勝を取り上げたこと・・・相手のアメリカですら賛辞を惜しまなかったのは、受難国日本へのエールと言えます。後は「燃え尽き症候群」にならないこと、収入が増えても「ハングリー」を失わないこと、興奮醒めて「女子ソフトボール」にようにならないこと、あの野暮なユニフォームは何とかならんのか・・・と願う老少年探偵団でした。
東日本大震災からちょうど4ヶ月・・・素人内閣のせいで、被災地の苦難は相変わらず続いていますが、運よく被災を免れたその他大勢は日常生活に戻ってまずまず・・・と思っていたら「節電熱中症で死者続出。自治体も対応策」・・・エアコンがあるのに節電、節電とマスコミが騒ぐので我慢して死んでしまった(自覚がなかったのかも)。今回ばかりはマスコミも行政も何の責任もありません。自分の命さえ他人に委ねている阿呆さ・・・その内、食糧難なのでみんなで節約しましょうなんて呼びかけたら餓死する人間が出かねません。ここまで愚衆化が進むと事は重大です。
今でも医療・年金大好き老人が増えて「大威張り」で国家予算の半分を食いつぶしています。その上、自分の生死さえ自分で判断・対応できない人間にまで行政が責任を持つようになったら天文学的な社会コストになります。それは増税となって我々に圧し掛かってきます。諸外国に冷やかされるような従順な国民が、今度は国家の足を引っ張る存在になると云う皮肉です。こんな事を言うと必ず反論されます。「あんたは若いからそんな冷たいことを言ってるのさ。老人になると判るよ」・・・実は自分はバリバリの?高齢者です。税金も保険も払っていますが、保険の世話になることはまずありません。年金も貰っていません(途中で払うのを止めたから)。理由は簡単でこうゆう風景の中で「うっとり」しがなら「ぽっくり」逝きたいと願って行動しているからです。我々「うっとり探偵団」のモットーです。
ここは近々花火大会が行われるのでバイクで下見を兼ねて出かけた葉山のカフェ・・・そのテラスから全く同じ時間に東と西を撮影した風景です。何が面白かと言うとカメラのくせに人間の「心理風景」と同じ色調になる・・・何だかスピーカーのBoseを彷彿とさせる妖しさです。左の写真にはポツンと月が写っていますが、広角寄りなので心理的大きさより遥かに小さいのですが、ここに羽田を離陸して西へ向かう旅客機がこの月を横切る瞬間が何度かあります。実は左側の山の向こうに「横須賀VOR」という航空機用の全方位無線標識の電波塔があって、飛行機はここを通過することになっているからです。離陸時は着陸時と違って待ち時間がないので、ほぼ正確にこの標識塔の上空を通過します。
こんな予備知識で撮影チャンスを狙っている奴は殆どいません。暇がある元気な年寄りの道楽?
いやいや、「ぽっくり逝く」ことで身内と社会の負担を軽くしようと云う崇高な活動なのですが・・・合掌。
真夜中、三浦半島だけに流れる「FMブルー湘南」から流れる気持ちのいい音楽を聴きながら、ベランダから夜の浦賀湾を眺めてうっとりしていると突然「あれ」が始まります。「今までどおりでいいんだよ」「独りじゃないよ」「オール横須賀オール日本の精神でいきましょう」「ケタケタケタ(姉ちゃんの笑い声))」・・・何だこれ!大震災の被災者を励ましているのかも知れませんが、何度も同じことを繰り返されると鼻に付くことこの上ありません。そもそも福島や宮城地方にはFM電波は届かず、このメッセージは誰に言っているのかと考えたら、思い浮かぶのは被災地出身で三浦半島に住んでいる人とか大津波と原発でトラウマになっている人・・・そんな連中が全体の何パーセントいるのか面妖です。
このFM局だけではなく、マスコミ全体が「似非ヒューマニズム」に嵌っているようです。
一昔前なら「いつまでもくよくよしてどうする!シャキとせい!」か「嗚呼、自分じゃなくてよかった」・・・これが健全な精神です。「怖くて不安だからみんな一緒にいようね」はヒューマニズムでも何でもありません。当初、海外のメディアも「日本人は忍耐強く、節度をもって災害に立ち向かっている」なんて持上げていましたが、原発事故後は一変して「無能な日本政府の対応」果ては「日本崩壊のシナリオ」なんて論文まで出る始末です。まあ、こいつは「日本売り」を仕掛けている投資家の手先でしょうが、自分や自国に害が及ぶ可能性が出ればヒューマニズムなんてかなぐり捨てて防衛に回るのは当然の成り行きです。
弱者が大勢集って問題解決した例はありません。本当に人や社会を助けようと思ったら「賢くて・強くて・豊か」でなければ無理です。今回の復興でも役立っているのは上からものを言うだけのトップや専門家ではなく、現場で命がけの作業をしている方々です。専門家は人を感心させても感動させることはありません。それは常に結果を求められているプロの役目です。そんなプロに「賢くて・強くて・豊か」な人間を取り戻すお手伝いをお願いしたい・・・そんな主旨でこれからSNS(ネットワーク)を立ち上げる準備をしています。信じ難いことに「ローマ法王庁・バチカン大使館」の協賛を得て正式なロゴを使っています。何はともあれ、少子高齢化で財政・医療・福祉・年金が破綻しかかっているところに今回の大災害です。世界の近代史で2度の奇跡を起こした日本も今回は駄目だろうと、期待と恐れをもって世界が見つめています。「みんなで集ろうね」なんて酔っている場合ではありません。「おまいら、強くならないと自滅するぞ」という話しです。全てを失った敗戦時の昭和20年生まれの「少年探偵団」の出番なのさ・・・と言う強引なまとめでした。
美人は得だよな・・・有史以来、男の煩悩に不動の位置を占めている尺度です。確かに美人であることで損をする割合は1%以下、不美人で損をする割合は90%以上かも知れません。では不美人で得をする割合は・・・ほぼゼロでしょう。何の話?・・・相変わらず先が読めないのが探偵団のブログです。実はそのゼロに近い例外を見つけた話しです。老探偵団はもともと股旅演歌が大嫌いです。理由は単純で、筋を通して義理人情に厚い「格好いいヤクザ」なんかガキ時代を過ごした清水の港町にはいなかったからです。そんな人物なら進んでヤクザなんかにならなくても社会的に成功していた筈です。そもそも演歌自体が陰気で投げやり・・・昔の歌謡曲のような躍動感も夢もありません。「しょせん駄目な人間を慰める音楽なのさ」と思っていたら・・・世の中には「想定外」があるのです。
「事件」は動画のYouTubeからです。「瞼」を検索してうっかり長谷川伸の名作「瞼の母」をクリックした時です。動画は「瞼の母」を歌う演歌歌手・・・「そういえばガキの頃、親父に連れられてそんな芝居を見たな」・・・そんな懐かしさも手伝って動画をクリック。どうせ小林幸子とか小柳ルミ子みないな気持悪い歌い方を想像していたら・・・「これは歌ではない、魂そのものだ」・・・そんな衝撃です。特にその「台詞回し」のうまさでは右に出る歌手はいません。論より証拠、聞いてみれば判ります。ここです。 身長168cm、がっちりした体躯は楽器そのものです。何でこんな凄い歌手を今まで知らなかったのか。勿論、美人ではありません。
もし彼女が美人だったら同業歌手の嫉妬を浴びて潰されていたか、某歌手のように「怪実業家」の愛人になって堕落するか、付き合った男を3人も自殺に追い込むか、いずれにしても無事では済みません。男に媚びる要素が全くないからこそ、女では無理とされる「イヨマンテの夜」をテノール歌手と並んで互角に歌う・・・その群を抜いた実力を素直に同業歌手が認めたに違いありません。演歌なんか歌わせておくのはもったいない、或は西洋人に演歌を理解させる最初の日本人になるかも知れない・・・そんな発見と言うか、何だかボタ山を漁っていたらダイヤモンドを見つけた興奮でした。日頃、悪態ばかりついて「感動」なんて言葉を出したことがない探偵団が言うのだから間違いありません。
未曾有の津波災害から40日、余震が続く中で、福島原発は今だ収束の目途も立たたない・・・本来は誰のせいでもない「天災」なのに、政府の対応の不味さでいつの間にか「人災」になりつつあります。その上、復旧・復興費用をひねり出すための安易な増税と規制・・・「人間音痴役人」と「素人政治家」にやらせるとこのザマです。「その割には今回はマスコミはよくやっていますよね」とコメンテータ・・・何しろ連日被災者に励ましを送り続け、現地の声を聞き、悪しき風評を糾弾し、果ては「そんな風評に負けるな」と地元産の野菜や海産物を支援販売する都内大型店の報道に余念がありません。
つい最近まで具体的な根拠と影響を示さないで「地元の産物から放射性物質検出!」なんて大騒ぎしたばかりなのに、今度は福島産野菜を買うおばさんに「風評なんて関係ありません。私はこれからも福島の野菜を食べます」なんて語らせて大衆の涙を誘います。「それは福島出身のおばさんだよ」なんてつっこみを入れたら袋叩きにされかねません。70年前に「欲しがりません!勝つまでは!」「贅沢は敵だ!」「鬼畜米英!」・・・そんな掛け声で戦争に突入した挙句、原爆を落とされて敗戦(「世論」に突き上げられて暴走した軍部にも同情の余地があります)・・・悪いのは脅したり賺したりするのが本性のマスコミと言うより、それを真に受けて一喜一憂する大衆の学習能力の欠落です。その傾向は加速する一方です。
人々に安心・安全・快適を約束する(と思い込まされている)モノやサービスへの依存過多・・・その根底には自分ひとりでは何も感知・判断・行動できない弱体化した今の人間・・・結果、ますます怪しげなモノやサービスや社会に依存する・・・究極の悪循環です。今回も「企業も政府も正確なデータを出せ」なんて騒ぎますが、本当に危ないデータなんか出す訳もなく、出されてもパニくるだけ。判断能力も行動指針もない人間に情報を出しても無駄です。世の中、ダメな時はダメ・・・万策尽きて助からない時がある・・・情報を出す前にその「覚悟」を問うべきです。我々少年探偵団なら「一定以上の値になったら、何割の確率で死ぬかも知れません。判断はご自分でどうぞ」と言われたら迷わず行動します。ガキの頃から大人を信じず、努力も協調も我慢もしないで、やりたい放題の65年間・・・いつ神様から「もうその辺でいいだろう」なんてストップがかかってもおかしくないからです。偉そうな「覚悟」でなく「因果応報」です。こうゆう「確信犯」は当然、神様からは「おっと!おまいらは天国ではなく地獄だな」と「仕分け」されるに違いなく今から誤魔化す方法を考えています。
大地震と巨大津波から1ヶ月・・・そろそろ「今回の惨事から何を学ぶか・・・喉元過ぎて熱さ忘れる前に知恵と警告を出すべきなのに、相変わらずマスコミは「奇跡の生還」「命がけの作業」「復興への願い」で一杯です。「日本の力を信じてる」なんて嘘くさいAC(広告)も鼻につくだけです。こうした似非ヒューマニズムはマスコミの持病なのでいいとして、怪しげな端数には困ったものです。かって首都圏直下型地震の予測では死者1万1000人とか5683人なんて無意味な端数を出して得意げな学者がいました。大深度を走る地下鉄が液状化現象に襲われたら・・・渋滞の高速道路で車が火を噴いたら・・・死者は何万、何十万の単位になる筈です。今回も津波の「想定高さ」は5.7mとか7.3m・・・大体「津波の高さ」という表現も面妖で、上下する「波」と押し寄せてくる「破壊のエネルギー」とでは大違いです。500mまでかけ上がった1958年のアラスカ大地震の例を見るまでもなく地形や条件によって何十倍もの差が出るのに「端数」で想定する愚かさ・・・いくら予算を通すための数字だとしても人間音痴の役人と専門家の頭は・・・「良い」かも知れませんが「強く」ないのは確かです。正直に「防潮堤の設計上の高さは10mですが、1%の確率でこれを超える津波が来ます。」と告知しておけば、死にたくない人はすぐ逃げた筈です。
確かに天変地変で最後に生き残るのは「運」ですが「強い頭」と「鋭い勘」はその確率を高めます。いい例が同じ町でも指定避難所より高い場所まで逃げて全員無事だった小学校と、校庭に生徒を並ばせて無駄な時間を費やした挙句、津波が来る方向に動いて大半が犠牲になった小学校・・・聞けば全員無事だった小学校では日頃から「数字」に頼らず大きな地震が来たら出来るだけ高い場所に一目散に逃げる訓練をしていたそうです。昔の三陸大津波の体験と知恵が生きていた訳です。日本人は言霊信仰でもあるのか、縁起でもない言葉を口にするのを嫌がりますが、災害は一方的にやって来ます。むしろ常に「死」を間近に感じることで「感覚」は鋭くなります。数字の「想定」はあくまで「仮の姿」で、それを補うのは「想像」であることを学習させるべきです。「想像力」はハラハラ・ドキドキした濃密な体験によってのみ得られます。
シーベルトだかベクレルだか得体の知れない数値を振り回す東電や政府の責任も軽くありません。出荷・水揚げできない農業・漁業関係者は気の毒で、判りもしないのに騒ぎまわる大衆は愚かです。どう考えても米ソ冷戦時代の’60年代に花火大会の如く水爆実験を繰り返していた時代にばら撒かれた放射性物質の方が今よりは夥しい筈なのに、みんな生きています。我々も’50年代のガキの頃、港にあるボーキサイト(アルミの原料)置き場で真っ赤になって遊んでいました。後でそれは猛毒の物質だったと知りますが、55年以上たった今でも「少年探偵団」には死んだ奴はいません。尤も同級生女子に言わせれば「あんた達がイカレているのはそのせいよ」・・・確かにアルミとかチタンに触れると「うっとり」するのは「後遺症」かと思うものの「もともと人間の身体には微量の金属が欠かせないのだ。多少アルミを余計に摂取した方がメタル星人に出くわした時に親しみが持てるのさ」「・・・」なんて諭していますが、鉄のように固いおばさんの頭が変わることはありません。