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ディフーザーについて考える

2013年11月22日 | 撮影機材

Witesheet
 撮影時、被写体の影や映り込みを調整するのに使用するものの一つに「ディフーザー」があります。光を拡散するための単なるシートですが、素材は紙、布、プラスチックなどいろいろで、大きさもまちまち。以前は大判のトレーシングペーパーを使うのが一般的でしたが、プラスチック製の「アートトレスター」通称「アートレ」が発売されてからはスタジオでの商品撮影ではこれが主流となりました。プラスチックフィルムなのでトレーシングペーパーのように破れたり、紙のムラが商品に映り込んだりすることもなく、小さな商品の撮影には大変使いやすいアイテムです。
 大型スタジオでは撮影する商品も大型でディフーザーも大きなものが必要になりますが、多くは紗幕と呼ばれる布製のものが使われています。布を繋いで大きな面にしているので縫い目があるのですが、撮影するものも大きいので商品に映り込んでもあまり目立つことはありません。問題があるときはアートレでは小さいので大判のビニールシートを使う場合もあります。
 私の場合、クライアントの倉庫やショールームなどにスタジオを設営して大型の商品を撮影する際は機材のほとんどを搬入しなければなりません。一通りのものは用意するのですが撮影の内容によっては3m以上の大判のディフーザーが欲しいときが度々あります。でも運搬と設営の手間を考えると面倒で、現場では大抵バウンスライトで代用してしまいます。しかし、バウンス光の微細なコントロールは難しいので、次回に備えて運搬しやすい大型デュフーザーを用意することにしました。幸いディフーザー枠はマンフロットのパイプ組み立て式のものを持っていましたのでこれを使えば良いのですが問題はシートに何を使うかです。アートレでもいいのですが、現場の状況を考えるとできれば使い捨てにしても惜しくない素材が望ましい。そう思いながらホームセンターで探すと「ホワイトシート」というものがありました。90cm幅ですが50mロールで2千円ほど。値段は申し分ありません。お花見の場所取りや警察の家宅捜索などでおなじみの「ブルーシート」の白バージョンのようでブルーシートと同様に布のような格子目がありますが、大型商品の場合は問題になることはあまりないでしょう。まずはこれで試してみることにしました。

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