発行人日記

図書出版 のぶ工房の発行人の日々です。
本をつくる話、映画や博物館、美術館やコンサートの話など。

パーリーピーポーは海を目指す?

2020年09月20日 | 日記
◆パリピは西に?
 先週所用で糸島に行ったとき、帰りは久しぶりに海岸沿いを通って帰った。平日だというのに賑わっていた。
 鉄道貨物コンテナを改造したような簡素なつくりのものも多いのだが、道沿いにカフェだのレストランだのがたくさんできていて、それぞれ結構繫盛しているように見受けられた。まるで海水浴シーズンみたい。だが秋だし、ウエットスーツ着たサーファーもいるが、それほど多いわけでもない。でも開店中の店で、閑古鳥然としているところは車から見たかぎり、なかったような。

◆ 懐かしの80年代? 
 明るい光と潮風。よくわからんがアメリカ海岸風を狙って作られたような建物。外に出されたテーブルと椅子。とくればアイスティーにスライスオレンジ!
「ナイアガラ・トライアングル」「ア・ロング・ヴァケイション」のようなテイストが漂ってる。リゾートとか、サバーバンとか、アーバンアウトドアライフとか、80年代頻出用語が思い起される。
 今は、街の居心地が少しばかり悪いので、海風の吹く、「密」を咎められない近郊海辺のオサレスポットに、賑やか好きが流れてきてるのだろうかと思った。
 そもそも内需を動かし経済を牽引してきたのは、賑やか好きのいわゆるパリピである。
 パリピは郊外を目指し、一般人もそれにつられて海へ海へと草木もなびくのか?
 若い人たちがもっと車に乗るようになるのかな。ガーデンファニチャーが売れるのかな、でも冬の屋外は寒いぞ、などと思いながら帰路を辿る私でございました。

「それは私のドラッグではないので」

2020年09月17日 | 日記
◆伊勢谷友介
   初めて映画でみたのが全編英語の日本映画(笑)スキヤキウエスタンジャンゴ(映画予告。うまく貼れてなかったのでやり直しました)。タイトルからしてB級映画感が溢れているが、伊藤英明、佐藤浩市、小栗旬、堺雅人、香川照之と、主役級が居並ぶ豪華キャスト映画で、そのなかで準主役だった。大麻ドーピング演技だったら、それは残念。プロ野球入団のとき、八百長行為の禁止などのプロ用遵法教育があると察するが、芸能事務所では大麻薬物類の断りかたを教育しないのだろうか。薬物に関してはASKAの項にて詳しく。

◆カオスじゃないドンキ
 福岡市西区の福重というところに行く。ドン・キホーテができてたのでちょっと寄る。築四十年の店舗は、ダイエー→イオン→ドンキと進化したのであるが、このドンキは、ペンギンと手書きPOPがなければ、まったく普通のスーパーマーケットだ。「本のかわりに生鮮食品を扱う、安いヴィレッジ・ヴァンガード」的カオス感が薄い。広々と清潔である。土日はカオスになるのだろうか。

 

アラ還厨房男子

2020年09月14日 | グルメ
◆厨房男子
 ある男性が私に言うには、彼の方が帰宅が早いので、細君に彼が夕食をつくるべきだと言われたと。
 だから作ってみたら、レシピ通りにきちんと量って作るのに、味にケチをつけられる、と。
「そりゃ人ごと味覚は違って当然だけど……」
 それまで料理しなかった夫が料理するときは、その妻は
①とりあえず大いに褒める。
②料理をしたときはきちんとかたづけるよう仕向ける。
③塩分や糖分が多すぎるとか高カロリーがすぎるなど、健康を損ねそうな料理ばかりつくるときは、それとなく伝える。
 ともかく、よほど口に合わないとき以外はともかく食べて褒める。細かい味付けや盛り付けに関して言及するのは①~③が全部解決したその後の段階である。ともかく自分で料理できるようにしむけるべし、というのが世の常だと思っていた。
 彼の料理は②については聞かなかったが、③には当てはまらないようだった。料理を作れと言いながら、結局夫に厨房に入ってほしくないってことかな、と思った。①②③は、まるで子どものしつけのようである。彼が子ども扱いされていないということだろうか。
 いずれにしても何だか古風なことだが、所詮、犬も食わぬ(←料理のことではない)話ではある、よね。
 とはいうものの、料理するのは、リスクマネジメントなんだよね。誰かにいつもずっと作ってもらうってわけには行かないと思っていた方が安全だ。『今、家庭料理を取り戻すには』『丸元淑生のシステム料理学』を繙くまでもなく、家で栄養的に考えられたものを作って食べないかぎりは、健康ではいられないのだ。

2020年9月

2020年09月13日 | 日記
◆いただきもの

 これは見ての通り大阪土産である。ケーキを買うときに「〇〇ちゃんおたんじょうびおめでとう」などとチョコレート板とかクッキーにチョコペンで書いたのをつけてくれる、そんな文字が入っている。
 はたと思った。この仮名文字は手書きか? ロボット書きか? それとも仮名文字シートかなんかを置いていくのか? 同じ文字の入ったのが何枚かあるうちに比較すれば見当がついたのだが、これが最後の一枚。

◆住吉神社とわたくし

 仕事で博多区住吉に。むかし福岡で三泊滞在しないといけないことがあり、法華クラブ福岡店しかシングル三泊分空いたホテルがなかった。朝、お題目が聞こえて目が覚めるんだろうかと思って寝たが、私の眠りを破ったのは、近くの住吉神社の太鼓だった。トォーン、トーン、トン、トントン、トントトト……トン。
 ここは、筑前国一の宮で、全国にある住吉神社では最も古く、延喜式にも載っているらしい。能楽堂があり、10年以上前だったが、能楽ではなく、ケルト音楽のコンサートに行った。ケルト音楽と能楽堂はマッチしていたが、冬で、ものすごく寒かった。
 大相撲11月場所の時期になると、横綱の土俵入りが奉納される。今年はどうなるのか。
 御手水はこんな感じだが、いつもは止まっていて、人が近づくとおそらくはセンサーが働いて水が出る。地味にハイテクである。
 おみくじは、自販機ではなく、お金を入れて勝手に取る。ローテクである。ここには標準おみくじ(?)と、恋おみくじがある。恋おみくじの向こうに女性が写っている。彼女は恋おみくじを、懸命に選っていた。何が出るかは統計と確率なので、選ろうがどうしようが出るおみくじがどうなるとも思えない。だけどやっぱり選りたくなるのね。


さよなら夏の日

2020年09月07日 | 日記

◆台風一過

 よく眠れた。被害について正確なところは倉庫を確認に行かなければならないのだろうが。伊勢湾台風並みと報道されてビビったが、「これまで経験したことのない暴風大雨」でなかったのは、私が長生きしているせいなのかな? 鹿児島の被害状況を見れば大体どんなのが福岡にくるか見当がつくから、それをみてから窓ガラスに養生テープを貼った方がいいかもね。 

◆さよなら夏の日

 台風が去れば涼しくなるだろうな。この夏は、遊びにいくことが少なかった。遠方仕事が全部消えたからついでにあちこち物見遊山できなかった。毎年行くミュージカルもなかったし、町や駅に出ても、寄り道するようなイベントがまったくなかった。小倉に出ても祇園太鼓もやってない。

 遠出は、嫌がるひとがいる。私が県境を越えて会食することについてどうこういう身内はいないが、母の通院する歯医者が、福岡から娘が帰省して、という話を引き出すなり「今日はやめて一週間後に来てね」ですと。

◆歩け歩け

 1日1万メートル歩けて、翌日に疲れを引きずらず、また1万メートル歩けるのでなければ靴失格である、と断言してみる。幸いにしてメーカーとサイズを決めることができた。革のウオーキングシューズで、少々の雨なら平気で、いくらでも歩けるし走れる。いくつか揃えたので、あとはメンテナンスと、それでも履きつぶしたら補充するだけだ。デザイン違いで5足あり、うち1足は2足履きつぶした3足めで、もう1足は同デザインの色違いである。ハードな野辺送りも(多分)平気なフォーマル靴もある。欠点は、ややダサいこと。オシャレより、ダサくても歩きやすいを選択する。オバはんだもの……。

 


台風がくる

2020年09月06日 | 日記

◆台風が近づく

 地上の雨も風も大したことはない9月6日18時30分福岡市だが、上空の雲が高速で南西に流れている。今日の夕刻から台風がひどくなるという予想なのに、4日午後5時にスーパー店頭からパンが消えてた。4日から準備を、と広報していたからだろうけどちょっと違うような。

 停電は憂鬱だけど、まだ昼間の方が長い時期なので、停電で暗くなったら寝ようと思う。水は2リットルペットボトルが12個あり、半分は車に載せる。気休めだが。重石である。

 1991年19号りんご台風のときは、会社から帰るのがすでに危なく、急遽確保したビジネスホテルにタクシーで行った。コンビニで多少の食べ物は確保していたが、コンビニも店じまいの準備をしていた。ビジホ(まだ新しかった)で温かい定食を注文した。たぶんミックスフライかなにか。カリカリに揚がっていて美味しかった。すでに停電していて、ある意味雰囲気な照明だったが、私の次の次くらいのお客さんでオーダーが終わってしまった。普段であれば、周辺のお店でお酒つきのご飯の泊まり客が多いだろうけど、その日はどこもやっていない。部屋に戻っても、バスタブのお湯が途中で終了した。それでも温かいお湯に浸かることができたので良しとしよう。風がビュンビュン鳴り、揺れる建物(耐震構造って揺れる)の中で「恐怖の強風」と駄洒落をつぶやきながら、あまり眠れずに朝になった。

 車は無事だった。

 運転しての帰途、都市公園課自慢の街路樹があちこちで倒れて道を塞いでいた。信号機も停電で役に立っていない。それでも何とか帰宅した。自宅も無傷だったが、結構ながいこと、あちこちで屋根にブルーシートを被せた家を見かけた。瓦の算段がつかなかったと聞いた。

 それより強烈な今回の台風ってどんなん?と、不安な夜は暮れていくのであった。