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「慰安婦」の政治利用を許すな ~ 河野談話は見直しが必要だ

2011年10月05日 | Weblog
「慰安婦」の政治利用を許すな
2011年10月04日12時25分
池田信夫

佐藤優氏の意見はナンセンスなものが多いが、彼の専門の外交については的確だ。今週のブログ記事では、韓国が「慰安婦」の問題を国連に提起しようとしていることに外務省が警戒するよう呼びかけている。

当ブログでも、4年前に安倍政権でこの問題が再燃したとき取り上げ、膨大なコメントがついたが、初めに結論ありきの某弁護士以外は、全員が「慰安婦の強制連行」を否定し、誤報によってこの問題の火付け役になった朝日新聞も、強制の証拠を出せなかった。これは今では韓国人でさえ認めている歴史的事実であり、論じるまでもない。

問題は、韓国がまたこれを政治的に利用しようとしていることだ。これは韓国の憲法裁判所が政府の「不作為」を憲法違反とする判決を出したためのアリバイ作りという印象が強いが、また嘘つきのノリミツ・オオニシ記者などの海外メディアが、この問題をおもしろ半分に取り上げるおそれが強い。この国際的な誤解は、最強硬派の安倍元首相でも解くことができなかったので、野田首相には不可能だ。

日本がアジアに対して侵略戦争をしたことも、公娼(当時は売春は合法だった)の経営に関与したことも事実だが、軍が娼婦を拉致したなどという荒唐無稽な話が世界史に残されてよいはずがない。解決手段は、最初に嘘をついた朝日新聞が誤報を認めることしかないが、これも彼らが「強制があったかどうかは大した問題ではない」などと開き直っているので、もう無理だろう。

この問題は、朝日新聞の無責任な体質をよく示している。軍が武力を使って性犯罪を行なったという話は、人々の好奇心をかき立てて新聞は売れるだろう(当時、男性の強制連行を取り上げた私の番組は話題にもならなかった)。それが嘘だと判明しても、訂正も謝罪もしない。このときの責任者、外岡秀俊編集局長は私の記事を読んだそうだが、何も答えないで退職してしまった。朝日の記者によれば、彼は個人的にはまずかったと思っているようだから、せめて個人ブログでこの問題に答えてはどうだろうか。

http://news.livedoor.com/article/detail/5910531/
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51746266.html

3 :<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2011/10/04(火) 21:45:53.04 ID:8iRU1IFu
ネトウヨがなんと言おうと、高学歴高身長のイケメン知識人の間では慰安婦が居たことはもはや常識ですけどね。

12 :<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2011/10/04(火) 21:52:29.30 ID:88xKwQr9
いかに日本の国力を貶めるか
韓国の政策は常に一貫している

11 :<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2011/10/04(火) 21:52:05.65 ID:N9EQNX4s
明日の夕刊から沈む一方の「夕日新聞」に改名します、
今まで皆さん申し訳ありませんでした。

                    朝日新聞

14 :<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2011/10/04(火) 21:53:21.34 ID:ieeJRC54
>>3
不思議なのはさあ、 朝鮮戦争とベトナム戦争の慰安婦は何故?問題にしないんだ?
時代が新しいほど生き残りも多く、裁判すれば勝てる要素多いだろうにwww

18 :<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2011/10/04(火) 21:55:21.28 ID:CmYFajeE
日本が困る状況、それが嬉しくてたまらないのがアカヒ。
ふつうに基地外だと思う。

21 :<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2011/10/04(火) 21:58:00.59 ID:ieeJRC54
この捏造記事載せた朝日の植村 隆記者は、女房が朝鮮人でその嫁の義父が有名な反日活動家!

23 :<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2011/10/04(火) 21:58:44.02 ID:WvekF8cP
>>11
日が落ちるのが早くなったし
日没新聞でいいんじゃね?

24 :<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2011/10/04(火) 21:58:51.04 ID:mlsCJz8v
朝日新聞がなくても、全く生活に困ることはありません。
戦前から日本国民をミスリードしまくっておいて、未だに反省なし。

27 :<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2011/10/04(火) 22:03:37.98 ID:KIiCNXOh
朝日新聞って売国でメシ喰ってるどうしようない糞新聞で、便所紙以下だ。

30 :<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2011/10/04(火) 22:05:49.58 ID:3V02bSm9
>>3
慰安婦がいたことは誰も否定しないだろう
単なる売春婦だからな

33 :<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2011/10/04(火) 22:07:45.01 ID:sUkkn1zF
>日本がアジアに対して侵略戦争をしたことも

おまえも誤報を流すなよ

36 :<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2011/10/04(火) 22:12:23.47 ID:McrR7XF7
>>33
日中戦争はどう考えても侵略戦争だけどな

38 :璃 ◆laZuLi/Jn2 :2011/10/04(火) 22:14:18.41 ID:sCbOZvnt
>>36
そんなことないでしょ。
櫓溝橋で中国側(共産ゲリラが真犯人だったらしいですが)が攻撃してこなければ日中戦争は起きなかったわけですし。

42 :<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2011/10/04(火) 22:20:29.74 ID:Y8AX8hLN
言い古されてるけど、
帝国主義時代の戦争はほとんど全て侵略戦争。
だが当時はそれが普通だったのさ
今の概念で当時を判断するから非難したくなる。それだけだよ。

43 :<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2011/10/04(火) 22:21:04.36 ID:GfZiQbI6
慰安婦に強制はなかったと言える政治家がいない
併合は朝鮮からの要求だったと言える政治家がいない
国のために戦った戦没者のために靖国に参拝する閣僚がいない

真実を語れず、正しいことが出来ない日本に真の自由は無いよ

46 :<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2011/10/04(火) 22:24:56.57 ID:0lt3W/mv
>日本がアジアに対して侵略戦争をしたことも、~ 事実だが、

ココだけ間違ってる。

49 :<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2011/10/04(火) 22:28:52.26 ID:3kN0Pcyh
日本の場合は侵略戦争以外にも白人至上主義に対する抵抗って意味合いもあったけどな
だから大東亜戦争、大東亜共栄圏なんだけどまぁ、負けちゃったからね
でも、その後のアジアやアフリカの独立運動にも少なからず影響を与えてる

53 :<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2011/10/04(火) 22:32:05.76 ID:sUkkn1zF
なぜ戦争を仕掛けられた側の日本が侵略者呼ばわりされなきゃならんの

59 :<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2011/10/04(火) 22:38:08.49 ID:oD8QOa6Y
>>日本がアジアに対して侵略戦争をしたことも

これは違うだろ。アジアを植民地にしていた白人国家に対して戦争しただろ。

それよか、マスコミになんらかの罰則の法律が必要だろう。
慰安婦とか南京とかな。南京なんて証拠がねえだろよ。遺骨がどこへ消えたんだよって
話だな。南京虐殺記念館にはその後、人骨が置かれたけど、DNA鑑定拒否してるわけだろ。

これ全部アサヒの捏造記事から出たもので、多くの国民が迷惑している。
捏造報道して、それがバレタ場合にはなんらかの刑事罰が当然必要になるのは当然だろ。
でたらめ報道して許されるはずがない。しかも自称公器だろ。ちゃんちゃらおかしいが。

65 :<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2011/10/04(火) 22:46:10.20 ID:0lt3W/mv
戦争に負けた日本だけがアジアの侵略者にされて、アジア侵略の元祖・本家本元の
欧米が素知らぬ振りをして頬被りをしているのが現状。

72 :<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2011/10/04(火) 23:02:04.75 ID:TQXV0B0U

慰安婦と朝日新聞が話にでるといつも思うのだが、
誤報で朝日新聞を集団訴訟すれば勝てるんじゃね?
この誤報による国家的損失は計り知れないだろう
兆単位の賠償金が請求できる。

81 :<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2011/10/04(火) 23:10:05.86 ID:TnZuEyIl
戦前も戦後も、本当に朝日新聞はろくな仕事しないよな
確固たる信念もなく、権力と金の犬なんだろうな

86 :<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2011/10/04(火) 23:12:59.29 ID:8lpFKXs2
アカヒは反日という方向性に於いては戦前から一貫している。

90 :<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2011/10/04(火) 23:18:45.66 ID:5IRKtIE5
>>3
慰安婦は居ただろそりゃw
連合国にだってドコにだって慰安婦の居なかったトコなんてねぇよバ~~~~~カ
問題は従軍もしくは強制ってコトだろが!!
オマエみたいに分かってないヤツがヒステリックに反応するんだわなw

103 :<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2011/10/04(火) 23:32:26.59 ID:0lt3W/mv
>>3
あの~、誰も慰安婦(売春婦)の存在は否定していないんですけどw
問題にしてるのは、強制連行だの何だのと嘘をまき散らすなということなんだが…
こういう奴は、釣りなのかバカなのか一見、見分けがつかんが、やっぱりバカにしか見えないw

107 :<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2011/10/04(火) 23:36:20.75 ID:N9NVRN0/
>>3
今の韓国人の女は誰に強制されて売春婦をしてるんだ?

【韓国】「売春させろデモ集会ニダ!」…性売買特別法7年目、売春婦たち生存権叫ぶ
「韓国は売春女性の供給国であり最終目的地」=米人身売買報告書
【米韓】『アメリカ遠征売春』~韓国女性3万人





河野談話は見直しが必要だ
2006-11-04

安倍首相は、「侵略戦争」を認めた1995年の村山首相談話や「慰安婦」について謝罪した93年の河野官房長官談話を認めるなど軌道修正が目立ち、「自虐史観」を批判する支持者から批判を浴びている。他方、下村官房副長官が河野談話について「事実関係を研究し、客観的に科学的な知識を収集して考えるべきではないか」とのべたことが野党の反発を呼んでいる。しかし、これは靖国参拝のような「心の問題」でなはく、検証可能な歴史的事実の問題であり、政治的配慮で封印するのはおかしい。

私は、かつて慰安婦騒ぎがつくられた現場に立ち会ったことがある。1991年にNHKの終戦関連企画で、私は強制連行をテーマに、同僚は慰安婦をテーマに取材した。韓国で数十人の強制連行経験者に取材したが、軍が連行したという証言は得られなかった。強制連行とよばれるものの実態は、朝鮮半島で食い詰めた人々が高給にだまされて日本の炭鉱や軍需工場に出稼ぎに行き、ひどい条件で労働させられて逃げられなかったという「タコ部屋」の話にすぎない。慰安婦も、売春でもうけようとする民間の業者が、貧しい農村の女性をだまして戦地に連れて行った公娼であり、「従軍慰安婦」という言葉も当時は使われなかった。

河野談話のいうように「甘言、強圧による等、本人たちの意思に反して集められた事例が数多く」あり、軍がそれに関与したことは事実だが、公権力で徴用した事実はない。談話でも「官憲等が直接これに加担した」という表現にとどめている。実をいうと、私も当初は軍の強制の証拠をさがしたのだが見つからなかったので、戦争ものとしてはインパクトの弱い番組になってしまった。ところが、ほぼ同時に放送された慰安婦のほうは「私は慰安婦だった」と韓国女性が証言し、その後、日本政府を相手どって訴訟まで起こしたため、国際的にも大きな反響を呼び、政府が謝罪するに至った。

私は、最初からこの「証言」には疑問をもっていた。証言者を連れてくるところから話の中身まで福島瑞穂弁護士がお膳立てし、彼女の売名に利用されている印象が強かったからだ(のちに彼女は社民党から出馬して参議院議員になった)。実際には、元慰安婦の証言以外には、軍が連行したという証拠は当時も今もない。しかし史実に忠実につくった私の番組よりも、センセーショナルに慰安婦問題を暴いた同僚の番組のほうが「おもしろかった」ため、話が次第に一人歩きし、演出が事実になってしまったのである。

河野談話の根拠とされたのは、「軍が済州島で慰安婦狩りを行った」と証言する吉田清治氏の『私の戦争犯罪』(三一書房)という本だが、この内容は捏造であることが後に判明した。これについて、安倍氏は97年に「河野談話は前提が崩れている」と国会で質問し、その見直しを迫った。これと首相答弁の矛盾を追及されると、彼は「狭義の強制には疑問があるが、その後広義の強制に議論が変わった」と苦しい答弁をしているが、公権力を執行していないのに政府が謝罪するのは無原則である。これは安倍氏の政治家としての矜持にかかわる問題だ。

事実関係に疑問があるのに、閣議決定を継承するという手続き論で「科学的な知識の収集」も許さないのはおかしい。もちろん韓国と友好的な関係を結ぶことは重要だが、誤った歴史認識のもとで一方的に謝罪しても、真の友好関係は築けない。日本軍がアジアで行った侵略行為について政府が謝罪するのは当然だが、事実でないことはそう指摘するのが、成熟した日韓関係の基礎だろう。中韓の反日教育の実態もひどい。靖国という「非問題」がようやく後景に去った今、日中韓が率直に対話して、客観的に歴史を検証する必要があるのではないか。

http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/9e5aa6186ca7720af0d709d304c6fb9c

「河野談話は間違い」主張を
[『慰安婦』決議案]「日本政府はきちんと反論せよ」
「河野談話」見直しへ活動・慰安婦問題で自民議連
河野談話 慰安婦「強制性」に韓国から働きかけ
シーファー米大使を手玉にとった“従軍慰安婦3人”の前歴…ころころ変転する証言
慰安婦「契約の下で雇用」 米陸軍報告書、大戦時に作成~「民間が慰安婦集め」米軍調査「日本軍は利益得ず」
「組織的強制徴用なし」「女性基金受け取り、韓国政府が脅して阻んだ」等 慰安婦問題 米議会調査局が報告書
米国での慰安婦訴訟の教訓:果敢に反撃を~米連邦最高裁判所、損害賠償請求などの集団訴訟を却下の判決
在米華僑が仕掛けた「ワシントン従軍慰安婦訴訟」も「中国版ホロコースト博物館計画」も頓挫した
「従軍慰安婦」問題~仕掛けられた情報戦争~






テレビに「期待」してはいけない
2007-01-30

ところで問題の「女性国際戦犯法廷」だが、東京高裁も期待権を認める判決を出した。メディアでは、原告の要求を是認するような論調が多いが、この事件は最初からの経緯を知らないと本質を見誤る。

最大の間違いは、そもそもこの企画が通ったことである。NHKには「チャイナスクール」と呼ばれる中国べったりの一派があり、その代表である池田恵理子氏(私とは関係ない)が問題の番組の企画者だった。彼女はVAWW-NET JAPANの発起人で、「戦犯法廷」の運営委員だった(この事情は、形式的には彼女の部下が番組のプロデューサーになったことで隠蔽されている)。つまり主催者が実質的なプロデューサーなのだから、もともと中立な報道などできるはずがなかったのだ。

しかし教育テレビの提案会議は、ほとんど現場にまかせきりで、編成などがチェックするのはタイトルぐらいだから、この最初のボタンの掛け違えが気づかれなかった。教育テレビは「左翼の楽園」だし、だれも見ていないから、普通ならそのまま放送されて、あとで関係者が始末書を書かされるぐらいだったろう。ところが、この内容が事前に右翼にもれたことが第2の間違いだった。それがNHK予算審議の直前だったものだから、幹部があわてて政治家に「ご説明」に回ったことが問題をかえって大きくしてしまった。

そこで自民党の圧力を受け、番組を大幅に改竄して放送したことが第3の間違いだった。たしかに放送された番組はめちゃくちゃだが、「戦犯法廷」の中身は弁護人もつけずに昭和天皇を被告人として裁き、何の証拠もない「従軍慰安婦」を理由にして天皇に「有罪」を宣告するデマゴギーで、とてもNHKが番組を丸ごと費やして紹介するようなイベントではない。政治家に説明したりしないで、純然たる番組論として没にすべきだった。

もちろん取材された側としては、改竄しても没にしても「われわれが期待したものと違う」というだろう。しかし、それは編集権の問題だ。テレビの取材では、撮影したテープの90%以上は没にするのが普通である。没にされた相手がみんな「放送されることを期待していた」と訴訟を起こしたら、番組制作は成り立たない。

先日の「あるある」も今回のNHKの事件もそうだが、視聴者や取材相手にリテラシーがなく、テレビを信用しすぎていることが間違いのもとだ。誤解を恐れずにいえば、あるあるの実験なんて毎回ブログなどで笑いものになっていたネタである。健康にきくすごい食品が、毎週みつかって500回以上も続くわけがない。作る側も、被験者を「出演者」だと思って演技をつけていたのではないか(それがいいと言っているわけではありませんよ、念のため)。

テレビは(報道も含めて)本質的には娯楽であり、そこに出す情報を選ぶ基準は、おもしろいかどうかだ。NHKでも、番組の最大のほめ言葉は「おもしろかったね」であって、「勉強になったよ」というのは半分皮肉である。NHKを叩いた朝日新聞だって、「政治家が介入した」というストーリーにしたほうがおもしろいから、そういう話を捏造したのだろう。

今回の判決は、こういうリテラシーをもたない原告が過剰な「期待」の充足を裁判所に求め、それ以上にリテラシーのない裁判官が期待権などという変な権利を認めたもので、今後の報道への悪影響は大きい。もちろん捏造も改竄もよくないが、どこからが捏造(改竄)でどこまでが演出(修正)なのかという基準は必ずしも明らかではない。品質管理のハードルをあまりにも高く設定すると、今回のようにメディアが自分の首をしめる結果になる。少なくともメディアがメディアについて報道するときは、読者に過大な期待をもたせず、「自分だったらどうするだろうか」と胸に手を当ててみたほうがいいのではないか。

追記:小飼弾氏からTBがついている。テレビ番組はリテラシー最低の人を想定してつくらなければならないというのは、1/23にも書いたように私も同じ意見だが、それは法的責任ではない。放送法にも「業務停止命令」の規定はあるが、捏造ぐらいで発動するものではない。編集権はテレビ局にあるという原則は、理解してもらうしかない。たとえば政治家に取材したら、彼らの期待どおりの番組をつくらなければならないとしたら、報道は成り立たない。

http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/43a70d9ee119c0abefd9399845013e51







「従軍慰安婦」の政治決着は見直すべきだ
2007-03-03

いわゆる従軍慰安婦について「強制があったという証拠はない」という1日の安倍首相の談話への反発が広がっている。韓国の外相が「韓日関係に有益でない」と批判し、こうした動きを伝えるAP電がワシントン・ポストなど約400紙に配信されている。

この記事では「安倍氏のコメントは歴史的な証拠と矛盾している」として、「1992年に歴史家の明らかにした証拠」をあげている。これは吉見義明『従軍慰安婦資料集』(大月書店 1992)を指していると思われるが、この本には一つも「国家による強制」を示す証拠はない。典型的なのは「軍慰安所従業婦等募集に関する件」という通達だが、これは業者が慰安婦を募集するとき、軍部の名前を利用しないよう注意せよと命じるもので、むしろ軍が慰安所の経営主体ではなかったことを立証している。安倍氏のいう「広義の強制」とは、この『資料集』で吉見氏の主張した「詐欺などの広義の強制連行も視野に入れるべきだ」という詭弁である。

AP電は、安倍氏の話が1993年の「河野談話」と矛盾すると指摘しているが、これは事実だ。この談話が日本軍の戦争犯罪を政府が認めたと受け取られ、米議会の「慰安婦非難決議」などの動きが繰り返し出てくる原因になっている。この談話をまとめた石原官房副長官(当時)は、その事情を次のように明かしている:
日本政府が政府の意思として韓国の女性、韓国以外も含めて、強制的に集めて慰安婦にするようなことは当然(なく)、そういうことを裏付けるデータも出てこなかった。(慰安婦の)移送・管理、いろんな現地の衛生状態をどうしなさいとかの文書は出てきたが、本人の意に反してでも強制的に集めなさいという文書は出てこなかった。[中略]だけども、本人の意思に反して慰安婦にされた人がいるのは認めざるをえないというのが河野談話の考え方、当時の宮沢内閣の方針なんですよ。

そして記者の「宮沢首相の政治判断か」という質問に、「それはそうですよ。それは内閣だから。官房長官談話だけど、これは総理の意を受けて発表したわけだから」と答えている。言外に、石原氏は河野談話に反対だったことが読み取れる。産経新聞によれば、当時、韓国側は談話に慰安婦募集の強制性を盛り込むよう執拗に働きかける一方、「慰安婦の名誉の問題であり、個人補償は要求しない」と非公式に打診しており、石原氏は「強制性を認めれば、韓国側も矛を収めるのではないか」との期待感を抱き、強制性を認めることを談話の発表前に韓国側に伝えたという。

石原氏は、別のインタビューでは「韓国まで元慰安婦を探しに行って訴訟を起こさせ、韓国議会で証言させて騒ぎをあおった弁護士」の動きに怒りを表明している。これは、私も書いた福島瑞穂氏や高木健一氏のことだ。要するに、日本人弁護士の起こした騒ぎに韓国政府が対応せざるをえなくなり、その立場に配慮した宮沢政権が政治決着として出したのが河野談話だったわけである。

しかし政府が歴史をみずから偽造した河野談話は、問題をさらに大きくしてしまった。4月の安倍訪米を控え、民主党が多数派になった米議会では、「慰安婦非難決議」が可決される可能性もある。日本軍が「性奴隷」を使っていたという誤った非難がこれ以上広がることを防ぐためにも、安倍首相自身が、彼の信念に従って「慰安婦は国家が強制したものではない」という事実を言明すべきだ。対外的な摩擦を恐れず、原則的な立場を明確にすれば、「弱腰」とみられて低迷している内閣支持率も回復するのではないか。

追記:Wikipediaの記述もひどい。いまだに吉田清治(Kiyosadaとなっている)の「告白」を根拠にしている。これと吉見本と河野談話が、この種のデマの出典の定番だ。

http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/56c1b3873ea7cf5ad9680d6cbf754a9e







慰安婦問題の意見広告
2007-06-17

もう政治的には決着したような慰安婦問題だが、まだマイク・ホンダ議員の決議案が議会に提出されていない。6/14にワシントン・ポストに出された全面広告の全文と訳がブログに出ているので、紹介しておく(一部略・修正)。
  • 事実1:日本軍によって、女性が、その意思に反して、売春を強制されたことをはっきりと明示した歴史文書を発見した歴史家・歴史学者や研究機関はない。逆に、女性をその意思に反して強制して働かせることのないよう民間業者に対して警告している文書が多数発見されたのである。
  • 事実3:しかしながら、規律違反の例があったことも確かである。例えば、オランダ領東インド(現在のインドネシア)、スマラン島では一陸軍部隊がオランダ人の若い女性の一団を強制的に拉致し「慰安所」で働かせていた。しかし、この事件が明らかになった時点で、この慰安所は軍の命令により閉鎖され、責任のある将校は処罰された。これらの戦争犯罪に関与した者はその後オランダ法廷で裁判にかけられ、死刑を含む重い判決を受けた。
  • 事実4:慰安婦の初期の供述では、旧日本軍や他の日本政府機関によって強制され働かされたとの言及はない。しかしながら、反日キャンペーン後、慰安婦の証言は劇的に変化したのである。
  • 事実5:日本軍に配属された慰安婦は、現在頻繁に報道されているような「性の奴隷」ではなかった。慰安婦は公娼制度の下で働いており、当時、公娼制度は世界中で当たり前であった(例えば、1945年、占領軍当局は日本政府に対し米軍兵による強姦を防止する目的で衛生的で安全な「慰安所」を設置するよう要請していた)。

おおむね当ブログでも指摘してきた周知の事実だが、おそらく争点になりそうなのは3だろう。この「スマラン事件」は、河野談話で「官憲等が直接これに加担した」という表現を入れる根拠になったといわれ、欧米のメディアが「性奴隷」の唯一の根拠にしているのもこれだ。しかしこの事件は、軍事裁判(その公正性は疑問とされるが)によって軍司令部の命令による犯罪ではないと判断され、被告はBC級戦犯として処罰されたのだ。いずれにしても、このわずか25人の事件をもって「20万人の女性が性奴隷として強制連行された」証拠とするのは荒唐無稽である。

今回の広告で注目されるのは、自民党だけでなく民主党の議員13人も署名していることだ。『諸君!』7月号の座談会でも、左翼とみられている大沼保昭氏と荒井信一氏が、海外メディアや日本の支援団体による歴史の歪曲を批判している。これはイデオロギーとは無関係な、学問的な史実の問題なのだ。しかも国内ではほぼ決着のついた事実を、欧米のメディアでさえまだ誤解している。外務省は「河野談話を継承する」などという腰の引けた態度ではなく、歴史的事実を海外に伝える広報活動を行なうべきだ。

http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/35c05f42484ff5b7b40f8fa0fe9628dc







朝日新聞は歴史認識を語れ
2007-06-27

朝日新聞東京本社編集局長 外岡秀俊様

当ブログの4月1日付の記事を読んでいただいたそうで、ありがとうございます。実は、私はあなたと同い年で大学も同じで、あなたの1年後に朝日新聞から内定をもらいました。それを断ったとき、人事担当者に「去年の外岡君は文芸賞をもらったが、当社に入社した。自由に仕事ができる」と説得されたことを覚えています。そのころは私も「朝日文化人」の卵だったわけです。

そういう「進歩派」はNHKにも多く、世間で思われているほどNHKは(政治的には)保守的なメディアではありません。特に毎年8月になると、終戦記念番組で反戦平和を訴えるのが定番でした。私も1991年に終戦企画を担当し、取材班は国内と韓国で1ヶ月にわたって「強制連行」の取材をしました。当時のわれわれも「軍が朝鮮人の首に縄をつけて引っ張ってきた」という証言をさがしたのです。

しかしそういう証言は、数十人の男女の中で1人もなく、出てきたのは「高給につられて出稼ぎに行ったら、タコ部屋に入れられて逃げられなかった」といった話ばかりでした。ただし慰安婦については、初めて金学順という老婆が実名で出てきて、大きなニュースになりました。このときNHKの番組で彼女は「親にキーセンに売られ、養父に連れられて慰安所に行った」と証言しました。

ところがその年の12月に起こされた国家賠償訴訟では、彼女は軍に「強制連行」されたことにされました。そして、この訴訟を応援するかのように「国家の関与を証明」したのが、朝日新聞の1992年1月11日の記事です。これについては4月1日の記事に書いたとおり誤報だったことは明白であり、「歴史認識」の検証を掲げる朝日新聞が、この問題の検証を避け、社説で「枝葉の問題だ」などと逃げているのは、誠実な態度とは思われません。

国内では、この問題についての事実関係は、ほぼ決着がついたと思います。先日の意見広告でもいうように、売春を強制するよう命じた軍の文書は1枚もありません。慰安婦の「証言」がいくらあろうと、軍命の証拠にはなりません。気の毒な公娼の身の上話にすぎない。これは枝葉の問題ではありません。国家賠償訴訟においては、「公権力の行使」があったかどうかは最大の争点です。

きのう米下院外交委で、慰安婦非難決議が可決されました。このままでは本会議でも、可決される可能性が高いようです。朝日新聞は、この決議への論評を避けていますが、「日本軍が慰安婦を性奴隷にして売春を強制し、強姦や堕胎や自殺に至らしめた20世紀最大の人身売買」を非難するこの決議に賛成するのですか。戦後60年以上たって、こんな荒唐無稽な決議が出てくる責任の一端が朝日新聞にあることを認識しておられるでしょうか。

政府があきらめてしまった以上、こうした海外の誤解を是正できるのは、朝日新聞だけです。朝日の若い記者にも私の意見に賛成する人が多く、「慰安婦問題は一度、けじめをつけたほうがいい」と言っています。あなたも私も、もう贖罪意識やナショナリズムにこだわる世代ではないでしょう。これまでの行きがかりを捨て、この決議案が本会議で採決される前に、慰安婦問題についての歴史的な事実を(社説ではなく)記事で実証的に検証してはいかがでしょうか。

敬具

http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/4682759523d9bd7cd9f4bed9ed84d9d5

慰安婦決議で新聞「猛反発」 朝日社説だけが「孤立
毎日、読売が苦言「おごり感じる」朝日集中砲火









日本人を差別する慰安婦非難決議
2007-07-31

コメントで教えてもらったが、米下院本会議で慰安婦非難決議が可決された。「全会一致」と報じているメディアもあるが、voice voteなので正確なところはわからない。しかしBBCやIHTの報道をみると、これまでに比べて微妙にトーンが変わり、両論併記になっている。

どちらの報道も、ラントス下院外交委員長の「犠牲者を非難する日本人の態度には吐き気をもよおす」という言葉を伝えている。ここからもわかるように、彼らも文書による証拠がないことぐらいは認識しているため、元慰安婦の売春を強制されたという証言を軍が強制した証拠とすりかえているのだ。しかし「軍服のような服を着た人に連れて行かれた」といった証言は、軍の命令の証拠にはならない。当時、軍服を着た民間の朝鮮人はたくさんいたし、そもそも彼女たちは軍命の存在の証人たりえない。

彼女たちが証明できるのは、軍の許可した慰安所で売春をしたということまでである。貧しい家庭では人身売買もあっただろうし、不本意な性行為を強いられた慰安婦も多数いただろう。しかし当時は、売春も人身売買も世界中で行なわれており、軍営売春も米軍でも英連邦軍でも確認されている。ドイツ軍は直営の売春施設を500ヶ所も建てて売春婦を強制徴用し、ロシア軍は組織的に現地の女性を強姦した。

軍が戦地で売春を許可することがすべて「非人道的」だというなら、ホンダ氏も認める戦後GHQの利用した慰安所はどうなるのか。むしろVAWW-NETのように、すべての軍用売春を(強制連行の有無にかかわらず)「性奴隷」として非難するほうが、米下院より論理的に一貫している。日本の慰安婦だけを非難するのは民族差別であり、伊勢氏もコメントするように駐米日本大使館は名誉毀損で訴訟を起こすべきだ。

追記:ルイジアナ州在住の尾崎信義氏が、ホンダ議員とラントス委員長を相手どって名誉毀損訴訟を起こすことを決めた。

追記2:J-CASTでも伝えているが、今や社説で「首相は謝罪しろ」などと主張しているのは朝日新聞だけだ。誤報を訂正して謝罪するのは朝日が先ではないか、と私はコメントした。

追記3:ホンダ議員は記者会見で、彼を支援してきたのは、従来いわれていた韓国ロビーではなく、在米の中国系団体「世界抗日戦争史実維護連合会」であることを明らかにした。この団体は、中国政府の意向を受けて日本の安保理常任理事国入りに反対する署名運動を行なうなど、中国政府と関係が深い。

http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/439615f9877a4ce6f6381a6a737c60ee

ホンダ議員、慰安婦決議採択直後に明言 中国系団体が主導
世界各国に存在した「慰安所」「慰安婦」
朝鮮戦争時の韓国軍にも慰安婦制度 韓国の研究者発表
韓国人元慰安婦、韓国政府と米軍を告発 NYタイムズ紙
「韓国は在韓米軍に“慰安婦”を提供していた」…ニューヨーク・タイムズが1面で報じるも朝日新聞は黙殺
占領時、米軍も日本で「慰安婦」調達を命令







大江健三郎氏の犯罪

沖縄の集団自決をめぐって争われた名誉毀損訴訟の最高裁判決で、被告の大江健三郎氏と岩波書店が勝訴した。これまでの経緯を知らない人が、大江氏が正しかったと誤解するのもよくないので、少しコメントしておく。

問題の訴訟は、2007年の記事でも書いたように、赤松嘉次大尉らを集団自決を命じた者だと罵倒した大江氏の『沖縄ノート』の記述が事実かどうかをめぐって赤松大尉の遺族などが起こしたものだ。これについては曾野綾子氏が現地調査をした上で「事実ではない」と指摘し、大江氏側も問題の記述が伝聞で確認できないことは認めた。

一審の大阪地裁は「軍の命令があったと証拠上は断定できないが、関与はあった」という理由で原告の申し立てを退けた。これは「ノーベル賞作家」に配慮した問題のすり替えである。原告は赤松大尉が集団自決を命令したかどうかを問うているのであって、軍の関与の有無を争ってはいない。軍の関与なしに手榴弾を入手することは不可能である。

二審判決も事実関係を曖昧にし、命令があったかどうかはわからないが大江氏が命令を「真実と信じる相当の理由があった」という理由で、出版を差し止めるほどの事由はないとして控訴を棄却した。たしかに出版差し止めというのは、民主主義国では軽々に認めてはならないが、原告が差し止め訴訟を起こしたのは、大江氏側が記述の修正をしなかったからだ。

裁判を通じて明らかになったのは、赤松大尉は住民を「」するどころか、集団自決を思いとどまるよう伝えていたということだった。裁判では思わぬ事実も出てきた。大江氏を支援する先頭に立っていた金城重明牧師(元沖縄キリスト教短大学長)が、渡嘉敷島でゴボウ剣で数十人を刺殺したことを法廷で認めたのだ。こうした集団的な狂気が、どうして生まれたのかを追究するのが作家の仕事だろう。

戦争は軍部が暴走して起こしたもので、国民は無垢な被害者だという大江氏の幼稚な歴史観は、軍はすべて悪だという「平和憲法」的な思い込みでしかない。集団自決をもたらしたのは軍ではなく、人々を駆り立てる空気だったのだ。旗を振って戦勝を祝ったのは国民であり、それを積極的に煽動したのは新聞だった。彼らは戦後も解散させられることなく、責任を軍に押しつけてみずからの戦争犯罪に口をぬぐってきた。

大江氏を5年間の訴訟でサポートし、『沖縄ノート』を重版してきた岩波書店も共犯者である。彼らが戦後60年あまり振りまいてきた「非武装中立」の幻想は、きわめて有害なものだった。国民の短絡的な正義感に迎合して結果に責任を負わない万年野党と、既得権を無条件に擁護する与党との不毛な対決の中で政策の対立軸ができず、優先順位をつけて政策を取捨選択しなかった結果が、莫大な政府債務と迷走する危機管理である。

大江氏も岩波書店もわかっているように、彼らは裁判には勝ったが真実の法廷では敗れた。『沖縄ノート』の大部分は、現地紙の切り抜きを文学的に加工したでっち上げだ。それは彼の願望とは逆に、事実を直視できない「進歩的知識人」の知的不誠実の証拠として歴史に残るだろう。

2011年04月23日 15:37
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51701149.html


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