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扶余・陵山里古墳群 百済王陵級墓2基を確認

2016年09月22日 | 韓国の遺跡・古墳など
 韓国・文化財庁は20日、今年6月から扶余・陵山里古墳群(부여 능산리 고분군、史跡第14号) 4次発掘調査をした結果、2基の古墳が王陵級と確認したと発表した。百済の王陵級墓が発掘されたことは、武寧王陵(무령왕릉)以後、今回が初めてだ。
 陵山里古墳群には古墳17基があるが、追加発掘調査で、8号墳と10号墳が王陵級とみられることが新たにわかった。 2基の古墳は直径が15~20mであり、横穴式石室構造で造成されていた。王陵級とみられるのは、百済王陵級墓で確認される護石(호석・둘레돌)が囲まれているためである。 古墳入口から死体を安置する部屋まで通じる羨道から、漆とともに金で覆われた木棺片、金銅釘等も発見された。木棺は武寧王陵などで主に発見された高級木材であるコウヤマキ(금송、金松)で製作されたことが確認された。
 これまで存在が確認されていなかった古墳3基も今回の発掘調査で発見され、陵山里古墳群の古墳は合計20基に達した。
[参考:聯合ニュース、大田新聞、CAMニュースほか]

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 陵山里古墳群
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扶余・陵山里跡隣地 泗比時代の石築百済窯を初めて発見

2009年03月14日 | Weblog
 韓国伝統文化学校は、扶余郡の依頼で昨年11月から、泗比時代百済王陵密集地区の扶余陵山里古墳群隣の地点、陵山里寺(능산리 절)の跡地西側の部分と扶余羅城(나성)城壁が隣接する地帯に形成された湾曲部1,700㎡を発掘調査していた。
 3月11日、この地域が土を削って固めて作った盛土敷地であることを確認したと発表した。
 ここでは金堂と塔があった所の中間を東-西方向に貫く百済時代溝形石列遺構と排水路、瓦窯をはじめとする百済時代遺跡と高麗時代建物跡1ヶ所が発見された。
 百済時代瓦窯は地上に露出した壁の部分は石で積んだ半地下式(반지하식)登窯(등요)であり、灰のような廃棄物が積もった部分の灰丘部とかまど、燃焼室、器や瓦を焼いた空間の焼成室、煙道部等が比較的完全な状態で確認された。 燃焼室で沿道部まで長さは約5.8m。
 調査団は「燃焼室と焼成室壁をみな石で積んだ泗比時代百済窯(백제가마)を初めて発見した」と話した。
[参考:聯合ニュース]
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