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出雲市・杉沢遺跡 古代「山陰道」に新たな遺構が見つかる

2016年07月01日 | Weblog
 島根県出雲市文化財課は28日、同市斐川町直江の「杉沢遺跡」で2013年に発見された1300年前の官道の一つ「山陰道」遺構の西300mから、新たに道路の遺構が出土したと発表した。
『出雲国風土記』に記載の古代山陰道「正西道(まにしのみち)」とみられる。
 今回、当初の遺構の西60mの試掘坑地層で、道路南沿いの高さ8mの斜面を削り、北沿いでは逆に2m以上盛り土をして水平面を築いたと確認された。遺構全体はさらに東西方向に最長1kmにわたるとみている。
造成時期は、放射性炭素年代法測定から700年前後とみられる。
 7月3日午前9時半からと同10時からの2回、現地説明会が開かれる。集合場所は斐川町上直江の市文化施設「アクティーひかわ」。
[参考:読売新聞、毎日新聞、朝日新聞]

過去の関連ニュース・情報
2013.9.19出雲市・斐川中央工業団地予定地内から島根県内最古のガラス玉が出土
 調査地南側の標高28mの尾根上から、側溝を備えた「山陰道」とみられる道路遺構(長さ60m、幅9m)が見つかり、「波板状凹凸面」などが確認された。県内で山陰道とみられる遺構は、松江市の松本古墳(松江市乃木福富町)に次いで2例目という。


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出雲市・斐川中央工業団地予定地内から島根県内最古のガラス玉が出土

2013年09月19日 | Weblog
 出雲市文化財課が18日、斐川中央工業団地予定地内(同市斐川町直江)で弥生時代中期(約2千年前)の竪穴住居跡からのガラス玉や、奈良時代の「山陰道」とみられる道路遺構などが見つかったと発表した。
 ガラス玉は透き通った濃い青(直径4・5~6・0mm、孔径1・0~2・5mm)で、5個が出土した。島根県で最古という。
 ほかに、鉄斧(てっぷ)が出土した。
 調査地南側の標高28mの尾根上からは側溝を備えた「山陰道」とみられる道路遺構(長さ60m、幅9m)が見つかり、「波板状凹凸面」などが確認された。県内で山陰道とみられる遺構は、松江市の松本古墳(松江市乃木福富町)に次いで2例目という。
 現地説明会は21日(土)午前10時と午後1時半の2回開かれる。
[参考:産経新聞、読売新聞、出雲市HP]

過去の関連ニュース・情報
2013.9.6 鳥取市・青谷横木遺跡 9~10世紀の因幡国気多郡の地方支配を示す出挙木簡が出土
 古代の幹線道路「山陰道」と考えられる幅9mの道路遺構を確認。
2010.9.9 鳥取市・松原1号墳丘墓 弥生後期前葉(約1900年前) 521点の青色のガラス玉が出土
2010.9.5糸島市・三雲・井原遺跡 遥か遠い海から渡った黄色と紫色のガラス小玉
 出土したガラス小玉(弥生時代後期(1-2世紀))に、国内では極めて珍しい黄色と紫色の小玉が含まれていたことが4日、分かった。
2009.11.22 富山市・百塚遺跡 弥生時代後期~古墳時代の埋葬施設 ガラス玉が出土
 方形周溝墓の埋葬部分からは、直径3~5mmの美しい鮮やかな青色のガラス小玉が約70個見つかった。

追記 2013.11.30
 奈良時代の官道「山陰道」とみられる道路遺構について、文化庁と島根県教育委員会とで協議した結果、あらためて遺構の重要性を確認し、出29日、雲市が保存する方針を固めたことが分かった。
 尾根上を縦断する形で東西30m以上にわたって延び、地盤改良工事の凹凸面や側溝もはっきりと見られる。
[参考:山陰中央日報]




キーワード:杉沢遺跡
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