埼玉県東松山市は29日、同市教委と早稲田大学考古学研究室が共同で調査を進めた前方後円墳「将軍塚古墳」(同市下野本)の築造年代が古墳時代前期の4世紀後半であり、埋葬施設が未盗掘の可能性が高いと発表した。
調査は2、3月に3D技術を生かした3次元地形測量と地中レーダー探査により独自の非破壊調査で実施した。
この結果、同古墳の形状は後円部が3段、前方部が2段の構造を持つことが分かった。
後円部の中心付近に南北に約8m、東西に約3・5m、深さ1m前後の縦穴系の埋葬施設(主体部)が未盗掘で残っていることが分かった。埋葬施設は両サイドと床に礫、天井部は粘土で構成していた。埋葬施設に棺は確認されず、木棺だった可能性が高い。
古墳の形状などから、諸説あった同古墳の築造年代は4世紀後半と特定された。
古墳の南北には同時代に栄えた集落跡として有名な五領遺跡や反町遺跡がある。一帯は当時の交易拠点だったと考えられており、この地を治めた同時代の有力な首長の墓である可能性が強まった。
将軍塚古墳の墳形は、今回の調査で奈良県の行燈山古墳(4世紀前半)や渋谷向山古墳(4世紀中)に類似していることも分かった。
[参考:2017.10.29朝日新聞、埼玉新聞、産経新聞、東京新聞]
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この結果、同古墳の形状は後円部が3段、前方部が2段の構造を持つことが分かった。
後円部の中心付近に南北に約8m、東西に約3・5m、深さ1m前後の縦穴系の埋葬施設(主体部)が未盗掘で残っていることが分かった。埋葬施設は両サイドと床に礫、天井部は粘土で構成していた。埋葬施設に棺は確認されず、木棺だった可能性が高い。
古墳の形状などから、諸説あった同古墳の築造年代は4世紀後半と特定された。
古墳の南北には同時代に栄えた集落跡として有名な五領遺跡や反町遺跡がある。一帯は当時の交易拠点だったと考えられており、この地を治めた同時代の有力な首長の墓である可能性が強まった。
将軍塚古墳の墳形は、今回の調査で奈良県の行燈山古墳(4世紀前半)や渋谷向山古墳(4世紀中)に類似していることも分かった。
[参考:2017.10.29朝日新聞、埼玉新聞、産経新聞、東京新聞]
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