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北九州市・城野遺跡 九州最大級の「方形周溝墓」が発掘 11/21現地説明会

2009年11月17日 | Weblog
 弥生時代の集落跡「城野遺跡」(同市小倉南区城野一丁目)で九州最大級の「方形周溝墓」が発掘され、今日、報道陣に公開された。
 今年度から発掘調査が行われ、これまでに弥生時代中期から末期の堅穴住居跡9か所、方形周溝墓、石棺、貯蔵穴、などが見つかっている。
 方形周溝墓は縦23m、横17mほどで、弥生時代の終わりごろとしては九州で最大級の有力者層の墓と考えられ、この地域に大きな勢力をもった集落があったことがうかがえるという。
 そのほか、旧石器時代の剥片石器、や、貯蔵穴からは炭化した米も出土している。
 今月21日(土)午前10時に現地説明会が開かれる。
[参考:TNCテレビ西日本放送、RKB毎日放送]

■2009.11.18 追記
 方形周溝墓1基の中心のやや北側で箱式石棺2基を発見。石棺2基は並んで出土。いずれも縦約1・7m、幅約1m、高さ約75cmで、白色粘土で密閉されていた。18日に蓋を開ける予定。副葬品が残っている可能性がある。
 竪穴住居跡のうち1棟から鉄刀の破片(長さ約10cm、幅約3cm、厚さ約3mm)が出土した。遺跡近くには、銅矛が出土した重留遺跡や重住遺跡があり、この三つが紫川中流域の拠点集落を形成していたのではないかとしている。
[参考:毎日新聞]

2009.11.21 追記
 石棺から人骨や副葬品が見つかった。人骨は骨の大きさなどから、身長0・9m程度の子供が埋葬された可能性が高いという。副葬品は首飾りの管玉など。
 石棺の内部は朱色の顔料で塗られていた。
[参考:読売新聞]

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