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松江市・美保神社境内遺跡 勾玉の製作跡

2011年03月01日 | Weblog
 島根県古代文化センターと國學院大学(東京)は28日、美保神社境内遺跡(松江市美保関町)の共同学術調査の結果、神社創建前の古墳時代中(5世紀)頃に勾玉が製作され、その場で祭祀が行われていたと発表した。
 1996年に、旧美保関町教委が同遺跡の約250㎡を発掘調査し、土器や深い碧色の青めのう(碧玉)約500点を含む遺物約1万点が出土した。
 再調査で、青めのう2点を製作の途中で破損した勾玉と断定した。 17個の破片を結合してこぶし大の母岩が復元できた。
 県内での勾玉製作跡は、古墳時代から平安時代の31遺跡で確認されているが、玉作湯神社が鎮座する松江市玉湯町周辺が多い。美保神社から出土した青めのうも約30km南南西にある玉湯町の花仙山(かせんざん)から切り出された碧玉だった。 遺跡まで運び、製作したとみられる。
 祭祀の場で製作が確認された例はこれまで県内にはなく、航海の安全を祈願したとみている。建物遺構が確認されていないため、神社創建前から実施されていた可能性が高いという。
 関連出土品は、3月2日から27日まで出雲市の県立古代出雲歴史博物館(出雲市)で展示される。
[参考:中国新聞、日本海新聞、日本海テレビ、産経新聞、読売新聞]

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