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歴歩

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韓国統一新羅時代「昌寧火旺山城蓮池出土木簡」から、祈雨祭祭物木簡を確認

2009年08月15日 | Weblog
 慶南文化財研究院は14日、去る2005年、昌寧火旺山城池(창녕 화왕산성 연못지)で出土した木簡7点を分析した結果、このうち2点の木簡は祈雨祭(기우제)で人の代わりに龍王に捧げたとみられることを明らかにした。
 1点は、長さ49.1㎝、直径10.6㎝の円筒形木簡で、丸い頭の部分と胴の部分からなる人形状の木簡。墨書で、前面の頭の部分には顔の輪郭線を描いた後、眉毛と目、鼻、口、首を表現しており、胴体の部分は服を着ている姿を現わしている。裏面には「~龍王」という文字が確かに記されている。この木簡の頭上と胴の部分に金属製クギがささったまま出土して、他にも首と脚の部分にクギで刺した跡があり、人の代わりに捧げた木製人形の役割をしたとみられる。
 もう1点は、長さ28.8㎝、幅6.1㎝の四角形で、片面に文字が書かれてクギが刺さっており、これまた祈雨祭のお供えに捧げられたとみられる。
 慶南文化財研究院パク学芸研究室長は「三国史記に、人形木簡が、統一新羅時代に祈雨祭を執り行った際、人の代りに龍王に捧げた記録があることからしても、この木簡は祭物に使われたとみられる」と話している。
[参考:聯合ニュース]

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