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横須賀製鉄所見学ツアーに参加して

2019-11-19 14:17:27 | 歴史散策

現在の米海軍横須賀基地周辺には、明治になる3年前、1865(慶応元)年に建設が始まった横須賀製鉄所という造船施設があり、同年11月15日に造船技術者であるフランス人のヴェルニーと徳川幕府の小栗上野介による鍬入れの竣工式が行われた。
現在でもその功績を称え、その日に合わせた日程で「ヴェルニー・小栗」祭式典が行われ、横須賀製鉄所のドッグの見学ツアーが行われる。



     👆3号ドッグ                👆2号ドッグ                   👆1号ドッグ
このドッグは現在でも使用されている。

配られた資料からであるが、上の写真は明治初期の横須賀製鉄所全景。
下は1881(明治14)年製、横須賀製鉄所の絵図である。この絵図に似たものが旅館のお土産として横須賀を訪れた旅人に配られたそうである。


船舶修理施設「米海軍横須賀基地艦船修理廠」(略称SRF-JRMC)

米海軍横須賀基地内の「艦船修理廠及び日本地区造修統括本部」という組織。
米海軍第七艦隊の艦船修理、改造工事、ドック内や海上での工事や緊急修理などを行っている。設立は1947年4月、従業員は佐世保も含め2,588人。


1号ドッグ
1871(明治4)年完成、全長137m。



2号ドッグ
1884(明治17)年完成、全長151m。





1、3号ドックは艦船が止まっていたので撮影が不可、唯一2号ドックのみが内部の撮影が許された。

3号ドッグ
1874(明治7)年完成、全長96m。

見学ドックは3号までであるが、ドッグは全部で6つあり、4号以降は艦船の大型化の流れで規模が大きくなっている。
4号ドッグ 1901(明治38)年、全長240m
5号ドッグ 1916(大正6)年、全長324m
6号ドッグ 1935(昭和10)年、全長366m
6号ドッグでは、戦艦・大和、武蔵に次ぐ第3の戦艦製造の予定であったが、1942(昭和17)年のミッドウェー海戦で敗北し、多くの空母を失ったことであり、空母・信濃が建造された。しかしその信濃は、呉海軍工廠へ回送される途中、米海軍潜水艦の魚雷攻撃を受け、戦う前に沈没した。
現在、6号ドッグは大型ドッグと云うことで原子力航空母艦・ロナルド・レーガンの整備に使用されている。

下士官クラブ
旧横須賀工廠時代の昭和初期の建物。
現在は米海軍のCPO(Chief Petty officer:下士官)クラブとして利用されている。


イオンゲート
以前は「ダイエーゲート」と云われていた。京急・汐入が徒歩8分で最寄り駅である。今回の見学ツアーの出入に使用した。




どぶ板通り





どぶ板通りに喫茶店「まどか」は数年前までは存在していたが、時代の流れで今はなくなっていた。


訪れた日:2019.11.16
コメント
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