モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

ときめきの植物雑学 その6 :サツマイモの伝播②

2007-12-20 08:38:03 | ときめきの植物雑学ノート
その6 :サツマイモ>ジャガイモ Way? ⇒ サツマイモは媚薬と信じられていた

コロンブスがカリブから戻る時に、サツマイモをスペインにもって帰った。
これ以降のスペイン船は、船倉にびっしりサツマイモを積んで戻ったそうだから、
ジャガイモとは歓迎のされ方に雲泥の差があった。

しかも、
スペインのフェルナンド王とイサベラ女王は、サツマイモ大好きときているから
上流階級に入らないわけがない。
また、宮廷の庭園でも栽培したというので、サツマイモのパトロンは明確に出来上がった。

また、普及活動も行った。
娘婿のイングランドのヘンリー8世に奨めたところ、サツマイモ大好きになったという。
甘くておいしいだけでなく、 “媚薬”効果があるというところが気に入られたようだ。
ヘンリー8世の宮廷では、サツマイモを土台に砂糖をこってり使った嗜好品がブームとなり、
1680年代まで宮廷ファッションとして続いたようだ。

サツマイモは、高価で“媚薬”神話があり、
サツマイモは金持ちの食べ物、ジャガイモは貧乏人の食べ物。
そういうイメージがスペインで出来てしまった。

いまでは、サツマイモに“媚薬”効果があると信じるヒトはいないと思うが、
不老長寿と並び、最後の金の無駄な使い道という点では、
昔も今も変わっていないようだ。

実際の成分では、
糖質、ビタミンC、食物繊維が極めて多く、腸内環境を快適にする食材であり、
皮ごと食べるとガスを発生させにくくするので、これがお奨めです。

このサツマイモが紀元前1000年頃に、南太平洋諸島にあった。
どうして?
これが次回のテーマです。

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