モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

ブラジリアンセージ、サルビア・ガラニチカ‘パープルスカイ’の花

2009-07-05 08:24:51 | セージ&サルビア
昨日の「サルビア・スプレンデンス」に続いてブラジル原産のサルビアが続く!

(写真)サルビア・ガラニチカ‘パープルスカイ’の花


「パープルスカイ」は、ブラジルを原産地とする「サルビア・ガラニチカ」の園芸品種で、上品なパープルの花色が美しい。
特に雨の日にはその美しさが際立つ。

栽培はさほど難しくはない。耐寒性があるので注意するのは夏場の水切れだけといっても良い。それで毎年美しい花が咲くので“ガラニチカ”だけを集めた庭があってもおかしくはないがまだ見たことが無いので気づいていないのだろう。

        

メキシコ原産の「サルビア・パテンス」も花は美しくガラニチカと甲乙つけがたい。
しかし「サルビア・パテンス」の葉はちょっと魅力に欠け、総合力で「サルビア・ガラニチカ」が上回る気がする。

「サルビア・ガラニチカ」「サルビア・パテンス」とも、発見されヨーロッパに導入された時期がちょうど1830年代であり、イギリスに代表されるヨーロッパ社会が新大陸の植物に“新奇性(珍しい)”“審美性(美しい)”という価値を求めるようになったから同じ時期に同じようなタイプの花が発見されたともいえそうだ。

産業革命で豊かになった市民の出現、スモッグでの環境汚染、自然を求める価値観の高まりなどを背景に、世界の珍しい植物を収集し・栽培し・販売する園芸企業(ナーサリー)がこの時期に台頭する。

「サルビア・スプレンデンス」でも紹介した“リーアンドケネディ商会”などがこの代表であり、裕福な個人の欲望にピンポイントを絞った組織的な活動をする企業が出現した。

国家的な視点での植物探索では、薬用植物、輸入超過となる香辛料の代替、コーヒーなどの嗜好性の強い植物、木材資源となる樹木への関心が強かったが、1800年代からは有用な価値は無いが、“珍しい”“美しい”が新しい価値を持つ社会が出現したとも言い換えられる。

いろんなものの見方ができるということは素晴らしい。
テアル、ベキという切羽詰った見方は不幸を招くということだろう。

(写真)S.ガラニチカ‘パープルスカイ’の葉と花
        

ブラジリアンセージ‘パープルスカイ’(Brazilian sage ‘Purple Skies’)
・シソ科アキギリ属の耐寒性がある常緑低木。但し、冬場は、地上部から切り戻しを行う。
・学名は確認できなかったので親元の園芸品種で仮おきしておく、サルビア・ガラニチカ‘パープルスカイ’(Salvia guaranitica ‘Purple Skies’)
・英名はBlue anise sage, Brazilian sage、anise scented sage、流通名がメドーセージ。
・原産地は、ブラジル、アルゼンチンを含む南米。
・花弁が3cm級のパープルの花を6月から秋まで多数咲かせる。
・咲き終わった花穂は切り戻す。
・草丈50~70cmで増殖力が強い。
・夏場に乾燥させないように根元を腐葉土でマルチングすると良い。
・さし芽、株分けで増やす。


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