(写真)クリスマスローズ、アグティフォリウスの花
緑の花(正確には花を保護する萼‘がく’。)と、濃緑色の縁にギザギザのある葉が美しいクリスマスローズの原種「アグティフォリウス」。
この原種を育てることによって、クリスマスローズを見直すきっかけとなり、原種を中心に栽培してみようという意欲が掻き立てられた。
この植物「アグティフォリウス」の原産地は、地中海コルシカ島及びサルジニア島で、100㎝を超えるほど大きく成長し、多くの植物同様に茎の先に葉と花がつく有茎種の仲間だ。
ちなみに、クリスマスローズのタイプ分類として、“有茎種”、“無茎種(葉がつく茎と花がつく茎が異なる)”、“その中間の種”という区別があるが、原種20種のうち有茎種は3種しかなく、「アグティフォリウス」、地中海にあるマジョルカ島原産の「リビダス(H.lividus)」、スペイン・フランス原産の「フェチダス(H.foetidus)」がこれに該当する。
※「リビダス」に関してはこちら。
(地図)クリスマスローズの原産地、地中海の島々 by google
有茎種の3原種はこの地図の範囲が原産地であり、ほかでは発見されていないという。
さらにミステリアスなのは、「アグティフォリウス」は、コルシカ島・サルジニア島だけに限られ、コルシカ島ではどこに行っても野生種が見つけられるのに、この島から45㎞しか離れていないイタリア・フランスの本土では発見されていないという。
一方で、「アグティフォリウス」と最も近い関係にある原種「リビダス(H.lividus)」の原産地マジョルカ島は、コルシカ島から320㎞も離れている。
大陸移動による地中海の島々の形成が関係しているのか、氷河期による植物の大移動という気候の変化、或いは、地質が関係しているのかミステリアスな興味を感じる。
(写真)クリスマスローズ、アグティフォリウスの葉
クリスマスローズの原種、アグティフォリウス(H.argutifolius)
・ キンポウゲ科クリスマスローズ属の耐寒性が弱い常緑の多年草。
・ 学名はヘレボルス・アグティフォリウス(Helleborus argutifolius Viv.)。種小名の‘argutifolius’は、“鋭い葉を持つ”という意味であり葉に特色がある。英名はコルシカンローズ(Corsican rose)、ヒイラギのような葉を持ったクリスマスローズ(holly-leaved hellebore)。
・ 約20種あるクリスマスローズの原種の一つで、原産地は、地中海のコルシカ島及びサルジニア島。
・ 草丈100cmを超える大株に育つが、鉢植えの場合は大きくならない。
・ 灰緑色の葉で3葉からなり、縁に鋭い鋸状の歯がある。
・ 開花期は、2月下旬から3月で、淡い緑色のカップ型の花が多数咲く。
・ 関東地方以西では戸外で越冬できるようだが、耐寒性は弱いので防寒する方が良い。
・ 過湿には弱いので水はけが良いアルカリ性の土壌が適する。また夏場は半日陰で育てる。
・
命名者:Viviani, Domenico (1772-1840)
イタリアの植物学者ドメニコ・ヴィヴィアーニ。彼は、医学を学んだあとに植物学に専念し、アルペン山脈の植物の研究を中心に行い、1803年にジェノバ大学の植物学教授となる。
緑の花(正確には花を保護する萼‘がく’。)と、濃緑色の縁にギザギザのある葉が美しいクリスマスローズの原種「アグティフォリウス」。
この原種を育てることによって、クリスマスローズを見直すきっかけとなり、原種を中心に栽培してみようという意欲が掻き立てられた。
この植物「アグティフォリウス」の原産地は、地中海コルシカ島及びサルジニア島で、100㎝を超えるほど大きく成長し、多くの植物同様に茎の先に葉と花がつく有茎種の仲間だ。
ちなみに、クリスマスローズのタイプ分類として、“有茎種”、“無茎種(葉がつく茎と花がつく茎が異なる)”、“その中間の種”という区別があるが、原種20種のうち有茎種は3種しかなく、「アグティフォリウス」、地中海にあるマジョルカ島原産の「リビダス(H.lividus)」、スペイン・フランス原産の「フェチダス(H.foetidus)」がこれに該当する。
※「リビダス」に関してはこちら。
(地図)クリスマスローズの原産地、地中海の島々 by google
有茎種の3原種はこの地図の範囲が原産地であり、ほかでは発見されていないという。
さらにミステリアスなのは、「アグティフォリウス」は、コルシカ島・サルジニア島だけに限られ、コルシカ島ではどこに行っても野生種が見つけられるのに、この島から45㎞しか離れていないイタリア・フランスの本土では発見されていないという。
一方で、「アグティフォリウス」と最も近い関係にある原種「リビダス(H.lividus)」の原産地マジョルカ島は、コルシカ島から320㎞も離れている。
大陸移動による地中海の島々の形成が関係しているのか、氷河期による植物の大移動という気候の変化、或いは、地質が関係しているのかミステリアスな興味を感じる。
(写真)クリスマスローズ、アグティフォリウスの葉
クリスマスローズの原種、アグティフォリウス(H.argutifolius)
・ キンポウゲ科クリスマスローズ属の耐寒性が弱い常緑の多年草。
・ 学名はヘレボルス・アグティフォリウス(Helleborus argutifolius Viv.)。種小名の‘argutifolius’は、“鋭い葉を持つ”という意味であり葉に特色がある。英名はコルシカンローズ(Corsican rose)、ヒイラギのような葉を持ったクリスマスローズ(holly-leaved hellebore)。
・ 約20種あるクリスマスローズの原種の一つで、原産地は、地中海のコルシカ島及びサルジニア島。
・ 草丈100cmを超える大株に育つが、鉢植えの場合は大きくならない。
・ 灰緑色の葉で3葉からなり、縁に鋭い鋸状の歯がある。
・ 開花期は、2月下旬から3月で、淡い緑色のカップ型の花が多数咲く。
・ 関東地方以西では戸外で越冬できるようだが、耐寒性は弱いので防寒する方が良い。
・ 過湿には弱いので水はけが良いアルカリ性の土壌が適する。また夏場は半日陰で育てる。
・
命名者:Viviani, Domenico (1772-1840)
イタリアの植物学者ドメニコ・ヴィヴィアーニ。彼は、医学を学んだあとに植物学に専念し、アルペン山脈の植物の研究を中心に行い、1803年にジェノバ大学の植物学教授となる。
この色のクリスマスローズ、以前ありましたが、この葉ではなかったです。
クリスマスローズの謎、不思議ですね。
私も、原種の花好きです。素朴だし、自生してる姿が眼に浮かびますものね。
あと2種ほどありますが今年開花するかどうか??です。