斎宮―伊勢斎王たちの生きた古代史 榎村 寛之 ****
式子内親王の生涯を描いた「玉の緒よ」を読んだときに、内親王が10歳からの10年間、賀茂神社の斎院を務めた、という話があって、物語は内親王20歳の頃から始まった。伊勢に行きっぱなしで...
浮かれ三亀松 吉川潮 *****
柳家三亀松の一生を描いた作品。筆者は生前の三亀松について関係する人たちに取材して、徹底的に調べ上げるプロセスで、三亀松のことを大好きになったと思う。しかし、筆致にはその感情を表に出...
昭和とわたし 澤地久枝 ***
山崎豊子の「運命の人」を読んだとき、関連して、西山太吉の「沖縄密約」や本田靖春の「複眼で見よ」、そして澤地久枝の「密約ー外務省機密漏洩事件」を読んだ。沖縄返還交渉のプロセスで、日米...
日本人の気風 増岡道二郎 ***
「小粋な江戸っ子の心意気」が江戸の町から東京下町に広がり残ってきた歴史的背景とその意味を紹介した一冊。筆者は昭和13年神田に生まれ江戸時代から続く町火消組頭を務める。町火消しが鳶に...
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