’13-06-16投稿
既報西日本各地猛暑日、55地点最高という。 未曾有の寒暖差がやって来る前兆か?で記載したように、未曾有の季節はずれ、場違い、日毎の寒暖差など気象異変現象が世界的に進行しています。
既報ハワイ上空のCO2濃度が400ppmの初の大台超えとは!増加原因は何だろうか?での引例で紹介したように、温暖化で二酸化炭素(CO2)濃度が1.5倍になると想定される50年後には、コメの高温障害が進み、品質が劇的に劣化することが、農業環境技術研究所(茨城県つくば市)の実験で分かった。・・・50年後のCO2濃度は現在より200ppm(1ppmは100万分の1)高い584ppmになると想定されて、CO2濃度の上昇で光合成が活発化し収量は増える一方、栄養分の窒素が不足し、たんぱく質の含有率が低下して整粒率が落ちたとみられるという。
現状の気象異変現象の原因は温室効果ガスCO2が主因とは個人的には決して思っていませんが、地球温暖化の深刻な被害を避けるためには、一定に管理することが重要と想われます。
詳しくは本文参照願います。
温暖化のみならまだしも、昨今のように寒冷化が発生することによって、食物の生育に異変が生じて、将来的には食料飢饉になることが推察されます。
参考関連投稿:
ゴールデンウィークになってもこの寒さ! 例年と比べ少し寒暖差が大きいようです。5/6北海道で降雪という。(2013-05-06)
寒暖差のみならず、オーストラリア、米国では洪水、旱魃現象も併行して発生することによって主要穀物など生活必需品の収穫も阻害されて輸入価格の暴騰?を懸念しています。
参考関連投稿:天変地異・異常気象関連
異常気象など天変地異に係る投稿(その4 '13-01-03~'13-03-19)
生物多様性に係る投稿('10-10-11~'12-05-08)
アンデスの穀物キヌアは寒暖の差や乾燥に強く注目しました。
わが国の開発力でわが国の風土にあった品種の改良と将来の食糧自給として期待されます。
msn産経ニュース
【食料問題の救世主に】アンデスの穀物キヌア
栄養バランス良く 生産増加、世界が注目
http://www.47news.jp/47topics/e/242418.php
「寒暖の差や乾燥に強く、栄養価に優れる南米アンデス原産の穀物「キヌア」が、世界的な食料問題の救世主になる可能性があるとして期待が高まっている。国連は今年を「国際キヌア年」に設定、欧米では健康食品として人気だ。原産地のペルーやボリビアでは生産、輸出が増えており、アンデスの貧しい農家に生活向上の兆しが見え始めている。
青く澄んだ空の下、冠雪した高峰を望む畑。高さ1~2メートルに茂ったキヌアは5月末、薄茶色に色を変え、収穫期を迎えていた。ペルー南部アレキパ郊外ヤンケ。標高3500メートルの山中に3ヘクタールのキヌア畑を持つサンティアゴ・カサレスさん(75)は「焼き畑農業で手がかからないのに収入になる。アンデスの黄金だ」と白い歯を見せる。
食物繊維やビタミンが多く、栄養バランスの良さで知られるキヌアは、氷点下や酷暑のいずれでも生育が可能で、やせた土壌や雨の少ない地域でも育つ。ペルー、ボリビア、エクアドルで世界の生産量の8割を占め、多くを標高2500~4千メートルの高地で栽培する。
かゆやスープに使うほか、ゆでてサラダに使うのも一般的。ゆでるとプチプチした食感で、あまり味はしないが、健康志向の強い欧米でも人気が高く、日本でも広まりつつある。
需要の増加で国際価格は10年前の数十倍に上がり、昨年のペルーやボリビアからのキヌア輸出は前年比3~4割増。以前は現金収入がほとんどなかったカサレスさんは「これまでは手作業だったが、最近はトラクターを借りられるようになった」と喜ぶ。ヤンケには数年前に電気が通り、テレビを買うこともできた。
アンデスには未耕作地が多く、キヌアの生産拡大が世界的な食糧危機を救う可能性があるとして、国連は「飢餓撲滅に重要な役割を果たす」と期待。ペルー政府などは品種改良や生産拡大計画を進めている。
アレキパの国立サンアグスティン大などは標高の低い乾燥地帯にかんがい設備を作り、4カ月ごとに収穫する3期作に成功。同大のマテオ・ポコ農学部長(54)は「砂漠でも生産が可能になる」と主張する。沿岸部では海水で栽培する実験も進んでおり、5年以内の実用化が目標だ。「成功すればアフリカの食料問題も解決できるはずだ」
同じアンデス原産のジャガイモはコロンブスの米州到達後、欧州に広まり、当時起きていた 飢饉 (ききん) から人々を救った。ポコ氏は「キヌアは次の救世主になる」と自信を見せる。現金収入を求めて麻薬コカインの原料となるコカの栽培を続けてきた貧農もキヌアへの転作を始めており、貧困脱出への望みが見え始めている。(アレキパ共同=遠藤幹宜)2013/06/14 14:42
アレキパ(2001年6月24日)人口約70万人のペルー第2の都市。ミスティ火山のふもと、標高2380メートルに位置する。インカ帝国時代の古い都市だったが破壊され、スペインの植民地時代に再建された。織物、鉱物などを生産し、ペルー南部の商業の中心地でもある。町の建物が付近で採れる白い火山岩からできているため「白い町」の別名を持つ風光明美な土地として知られる。(共同)」という。
⇒生育させるのに必要な水質、水量および地質の調査が望まれます。
わが国は世界的な水不足から一見関係なさそうですが、食物を栽培するのに必要な淡水をバーチャルウォーターとして輸入しているわけです。
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