てっしーずのおでかけ日記

観たこと、聞いたこと、気づいたことを書くよ!

劇団俳優座LABO公演 No.19 銘々のテーブル

2005年06月30日 | 劇場へ
今回はかなり地味な芝居の紹介です。
1936年にイギリス劇作家、テレンス・ラティガンの手で書かれた作品。
最近この本を読む機会があって、内容のすばらしさに圧倒されていたところに、たまたま上演されるということを知り、見に行ったのです。

俳優座LABO公演というのは若手中心の公演のようで、場所も稽古場を使っています(結構小さい場所です)。
本に忠実に、派手な演出や装置はなく、舞台にはシンプルにいくつかのテーブルや椅子が並んでいるだけ。
これで内容が退屈なら眠ってしまいそうですが、すごくよかった。
やっぱり本がいいというのはすばらしい。

舞台はイギリスの、とあるホテル。
2つの話があるのですが、最初は、そこに泊まって雑誌の記事を書いている男と、男を訪ねてくる女の過去をめぐる物語。
もうひとつは、やはり、そこに泊まっている少佐の物語。
どちらの話も過去にひきづられ自分を偽り生きてきた人々が、その過去に向き合うことになるというもの。

特に後半の、他人に心を開けないために自分が元少佐だと嘘をつきつづけ、女性とうまくコミュニケーションをとれないことから痴漢行為をしてしまう男の話が印象に残りました。
彼が嘘をつきづけている姿は痛々しささえ感じるのですが、その話を嘘だと分かっていながら、素直に話を聞き続ける回りの人々の様子が更に痛々しいのです。
単なる「やさしさ」でなく、それぞれの登場人物が少佐と別の形で過去をひきずり、自分を偽りながら生きているからなのでしょう。

などと書くと説教くさい芝居に見えるかもしれませんが、芝居そのものは気軽にみられる喜劇です。
公演は終わってしまいましたが、興味をもたれた方は本だけでも、ぜひ読んでみてください。(ひ)



NBAドラフト

2005年06月29日 | hoop madness
シーズンオフになったNBAですが、数時間前にドラフトが行われました。

日本のプロ野球と違い、事前にチーム成績を加味した抽選を行っているので、選手を選ぶ順番は最初から決まっています。
今年、1番に選手をとれるのはミルウォーキー・バックス。
ユタ大学で孤軍奮闘、チームを引っ張っていたビッグマン、アンドリュー・ボーガットを指名。
プレーの幅が広いし、数年後にはいい選手になりそうです(ユタ大は大変だ)。
2位のアトランタはNCAA優勝校ノース・カロライナの1年生マーヴィン・ウイリアムス。
確かに才能を感じさせるプレーヤーですが、まだカレッジの控え選手。
NBAで活躍するのには数年かかりそう。
アトランタは来シーズンをもう捨てているのか?
そのほか、個人的に気になるのはヒュ-ストンに指名されたイリノイ大のヘッドとサクラメントに指名されたガルシア。
どちらもトーナメント最後の試合ではもうひとつ力を発揮しきれませんでしたが、NBAで十分活躍できるセンスと能力をもっている。
でも、ヒューストンは得点能力よりもゲーム・コントロールできるガードがほしいんじゃないだろうか。
そして、ニューヨークはアリゾナ大のセンター、フライを指名。
いい選手だけど、NBAでやっていけるのか、ちょっと不安。
同じ不安はシャーロットに指名されたメイにも感じる。
メリ-ランド大優勝のとき、ディクソンとともにチームをひっぱったバクスターはいったいどうしたんだろう。
優秀な選手がみんなアーリーエントリー(大学中退でNBA入り)するのもどうなのかという気もします。

しかし、いろいろいいながらも、この中から誰が活躍するのか、とても楽しみです。
今年は大注目の選手はいなかったけど、いい選手の数は多かった気がします。(ひ)


AGAPE store#10 「仮装敵国」

2005年06月26日 | 劇場へ
NBAファイナルにすっかり夢中になっていたので紹介が遅れましたが、今回は6月12日まで池袋のサンシャイン劇場でやっていたAGAPE storeの「仮装敵国」について書きたいと思います。
誤字脱字追放キャンペーン参加作品というふざけた副題(?)のついた作品は7人の劇作家の手による短いコントを1本にまとめたもの。

まず、それぞれの作品を変にひとつにまとめようとしていないのが気にいりました。
作品の間をつなぐダンスや歌などもありましたが、次の作品に微妙に重なる内容ながらも、それだけで楽しめるものになっている。幕間の話が変に凝っていたり、ずっと話として続いたりすると、変にそれが気になって、どうもコントに専念できない気がするのです。

 肝心のコントですが、長塚圭史、後藤ひろひと、ケラリーノ・サンドロビッチなど錚々たる作家たちが書いています。
「仮装敵国」というお題で書いたということで、コントの内容はみんなバラバラ。
テロに巻き込まれ死亡した妻の元にいった夫が巻き込まれる事件。敵の城へ乗り込む忍者に隠された秘密。旅館で別れ話をしているカップルに起こる事件などなど。
コントの粗筋を紹介しても、面白さが伝わらないので、それ以上の説明はしませんが、中でも面白かったのは、千葉雅子の原発で働く人々を描いたブラックなコントと、ケラのドラマ撮影現場がどんどんシュールな方向に進んでいくコント。
ケラの方はなんでもありのやりたい放題。
前までのコントのパロディーまで入ってました。
小説のアンソロジーやベスト盤CDのように気軽に楽しめる芝居でした。(ひ)


NBAファイナル第7戦

2005年06月24日 | hoop madness
3勝3敗のタイ。
いよいよ今期最終戦の試合だったわけですが、期待以上のすばらしい48分間でした。
前半から中盤はとにかく、ピストンズがファウルトラブルに悩まされた。
この試合になって急にファウルに厳しくなってましたが、アウエーのゲームだからしかたがない。
ラシードがまたしても出場時間が少なくなった影響で、マクダイス、ベンもファウルトラブル。
おまけにビラップスまで早々とファウルを重ね、普通ならスパーズのワンサイドになっていたはず。
プリンスをダンカンにつかせるのには驚いた。
キャンベルはそんなに信用ないのか・・・・・・。

スパーズのほうもパーカーが攻守に精彩を欠いて、前半ダンカンの調子が悪かったためか、得点は伸びず接戦のまま第4Qへ。

後半、なんといってもスパーズが大事な場面でスリーを決めたのが大きかった。
まさか、ダンカンまで決めるとは・・・・・・。
粘るピストンズは最後まで反撃しましたが、もう一歩及ばず、81-74でスパーズの勝利。
最後まですばらしい試合だったのですが、唯一不満だったのは、ボウエンがビラップスの足を引っ掛けた行為。
プレー中ならともかく。
そしらぬ顔でやったボウエンがうまいのかもしれないけど、あれでピストンズの逆転の可能性が消えたといってもいい。
前の試合でのハミルトンへの行為を考えるととても偶然とは・・・・・・。
追い込まれたときのビラップスがどんなプレーをするのか見たかったのに本当に残念。

しかし、両チームの戦いはおみごと。
すばらしい勝負を見せてくれました。
来シーズンが早くも楽しみです。(ひ)



科学vs恐竜~15こ目 パナソニックセンター・ダイノソアファクトリー

2005年06月23日 | ぐるっとパス
再び、ゆりかもめに乗って、臨海地域の締めくくりの「パナソニック・ダイノソアファクトリー」へ。

名前の通り、恐竜の化石や標本の展示された施設。
入り口のところでイヤホンガイドを渡されます。
施設の中にあるポイントにその機械をあてると、音と画像の情報が手に入る。
化石の発掘や研究を実際にやっている人の声で、細かい解説を聞くことができます。
面倒だと思ったら、適当に自分で好きなものだけ選べばいいわけです。
そして、大きな恐竜の化石の前で写真をとって、自宅に帰ってから、その画像を見ることもできます。


施設の中は、これから復元する化石・岩石の標本の集まったフロア、ゴビ砂漠での発掘の過程を説明したフロア、化石の修復や模型作りを説明するフロアなどに分かれています。
化石の標本の数がそれほど多いわけではないし、多くの標本がレプリカなので、物足りなさを感じる人もいるでしょうが、細かいところまで配慮の行き届いたつくりに満足でした。
そして、最先端の技術が文系の人間にも分かるものになっているのがよかったです(しつこい)。
が、残念ながら、来年5月に閉館とのこと。
確かにお金がかかりそうだし、入場料の500円じゃ全然元がとれないだろうと思います。

12メートルある大迫力のブラキオサウルスを見るだけでも行く価値はあるのではないでしょうか。(ひ)

ちなみに写真はティラノサウルスです。
ダイノソアファクトリーは、パナソニックセンターの、1階と3階で、残りの1階と2階はショールームになっています。(ショールームの中にダイノソアファクトリーがある)
スタンプラリーをやっていたので参加したり、最新の電化製品を触ってみたり、ユニバーサルデザインの商品の、便利度を体験できたり、無料でも楽しめます。ゲームのところは、子どもたちが夢中になっていて、とても入れる余地はありませんでしたが。お子さんがいらっしゃる方なら、この夏おすすめのスポットです。(決してパナソニックの回し者ではありません)(く)


**いろいろデータ**
・駅からかかる時間   新交通「ゆりかもめ」有明駅 徒歩3分
            りんかい線 国際展示場駅 徒歩2分
・観るのにかかった時間 約1.5時間
・今回の観覧料     500円→0円 
・トータルのお得額   +6520円(パスの代金2000円-お得額8520円)

NBAファイナル第6戦

2005年06月22日 | hoop madness
いよいよプレーオフも終盤。
王手をかけたスパーズが地元サンアントニオに戻っての一戦。
一方的にスパーズが勝つのだけはやめてくれよ、と心配していたのですが、杞憂でした。
第5戦につづく好勝負。
本当にピストンズの選手は精神的にタフだ。
持ち味のディフェンスでスパーズを押さえ、最後はようやくという感じのラシードの活躍で95-86で勝利。

一方のスパーズは第5戦で大活躍だったオーリーがだいぶお疲れな様子。
スリーを2本決めたものの、外れたショットにはとんでもないエアボールもあった。
スパーズは控え選手をもう少し使ってもいいと思うけど。
控え選手の層の薄いピストンズにあわせてしまったような気がします。

そして、今日、特筆すべきはピストンズのスリーが決まっていたこと。
1試合2,3本だったのが8本!
最終戦ではスパーズがどう対応してくるのか。

ファイナル第7戦がみられて満足です。
ストも回避されそうな感じがでてきたし。
しびれるような接戦がまたみたい。(ひ)

理系の心をもつ人限定?~14こ目 日本科学未来館

2005年06月21日 | ぐるっとパス
船の科学館につづいて、そのすぐ近くにある日本科学未来館に行ってきました。
こちらの方は、最先端の科学を親子で学んで楽しむ、という雰囲気が漂っています。
直径6.5メートルの発光ダイオードでできた地球のディスプレイが浮かんでいたり、映像、パネル、インターネットなどを駆使して大量の情報が得られるようになっています。
予約がいるので見てきませんでしたが、大迫力のプラネタリウムまであって、科学に興味のある人ならいくらいても飽きないという建物です。

しかし、文系ど真ん中の私のようなものには、何をどう見ればいいのか、さっぱり分からない。
子供向けのものはやさしすぎるし、大人向けのものは難しすぎる。
それにインターネットで調べるなら、ここまでわざわざこなくても、という気になる。
こういうことに興味がある人ならまったく違うと思うんですけどね、もちろん。
それから、建物の中でイベントや実演を結構やっているんですけど、圧倒的に親子向けか子供向けのものが多い。
文系の大人が楽しめるようなこともやってもらいたいものです。

現在開催中の「恋愛物語展」という特別企画もみてきたのですが、こちらは完全に期待はずれ。
人間を含めたさまざまな生物の性、恋愛を科学的な視点で捉えた企画で、かなり期待が膨らんだのに、書かれている説明を読んでも、今ひとつ面白さがわからないし、こんなものを展示するのか、というがっかりさせるものも多かった。
これで900円なのか・・・・・・という感じでした。
理系の知識豊富な人と行って、面白さを説明してもらえると全然違うとは思うんですけどね(いいわけが多い)。(ひ)

**いろいろデータ**
・駅からかかる時間   新交通「ゆりかもめ」船の科学館駅 徒歩5分
・観るのにかかった時間 約1.5時間
・今回の観覧料     500円→0円(*企画展は割引なし) 
・トータルのお得額   +6020円(パスの代金2000円-お得額8020円)


NBAファイナル第5戦

2005年06月20日 | hoop madness
シリーズ初の接戦。
やっぱり、こうでないと面白くありません。
最後の最後まで目が離せない、汗握る展開。
こういうときに、とんでもない力を出す選手がいるもので、そういう人間業とは思えないプレーをみるためにスポーツを見ています、私の場合。

でも、それがロバート・オーリーとは。
生真面目なスパーズ・メンバーの中では、例外的な何を考えているのか分からない曲者キャラ。
逆境に強いんですね、こういう男は。
第4Qにダンカンがベンに完全に抑えられ、フリースローまでかわいそうなくらい落とし続ける中、スリーを立て続けにきめて、挙句の果てにはダンクまでお見舞い。
オーバータイムでも決勝スリーを決めるという一人舞台。
結局、96-95でスパーズの勝利。

この勝利で王手をかけたスパーズ(3勝2敗)は圧倒的有利な立場にたちました。
ピストンズとしては、まずまず自分たちらしいゲームができた上での敗戦は相当くやしいはず。
あとは、ハミルトンかラシードに爆発してもらわないと、第6戦の勝利は厳しいんじゃないでしょうか。
アウエーではまたファウル・トラブルの心配もあるし。

シリーズの行方はちょっと見えてきたような気もしますが、ゲーム内容には満足でした。
第6戦もこんな戦いを見せてもらいたいものです。
ピストンズがんばってくれ!

科学特捜隊テイストの科学?~13こ目 船の科学館

2005年06月19日 | ぐるっとパス
いよいよ2ヶ月間の期限も終わりに近づいてきたぐるっとパス。
とっくに元はとれましたが、最低目標の20ヶ所(プレゼントに応募できる)も危うい状況なので、臨海地域制覇をすべく、ゆりかもめに乗って出かけました。

最初に行ったのは、船の科学館。
船の形をした本館、青函連絡船をそのまま展示施設にした羊蹄丸は、それぞれ見所たっぷり。
特に本館は、かつて未来と科学に夢と希望をみんながもっていた70年代のテイストにあふれています。
パソコンというより大型コンピュータが似合いそうな。
科学特捜隊の本部の中にいるようです。
船の部品や造船技術の紹介、船の歴史など船好きにはたまらない展示が並んでいます。
ここにくるのが2回目になる私たちは、船にも科学にも疎い(じゃあ、ここにくるな、という話もありますが)ため、早々に最上階の展望台に上り、いまいち晴れ上がっていない眺めを楽しんだ後、羊蹄丸に。
ここのおすすめは青函連絡船が運行していた昭和30年代の青森駅前の「朝市」と「青森駅待合室」、貨車を搭載して出航する「青函連絡船」を再現した「青函ワールド」。
りんごや玉子を売る人々(玉子の値段が高くて、かつていかに貴重だったのかわかる)や、昔の雑誌、新聞など見ていて理屈なしにたのしい。
それにゲーム風の施設なんかもあって娯楽度はこっちが高い。
やっぱり、文系の人間なんですね、私は。(ひ)

**いろいろデータ**
・駅からかかる時間   新交通「ゆりかもめ」船の科学館駅下車すぐ
・観るのにかかった時間 約1.5時間
・今回の観覧料     1000円→0円 
・トータルのお得額   +5520円(パスの代金2000円-お得額7520円)

小学生の遠足を思い出すなら~12こ目 多摩動物公園 その2

2005年06月18日 | ぐるっとパス
少し前にテレビでやっていたので、楽しみにしていた多摩動物園。
オランウータンがスカイウォークを渡ったというニュースで、飛び地に行かれるように作ったのに、なかなか渡らず、1ヶ月半近く経ってようやく空中散歩を楽しんだとのこと。今回特に楽しみだったのは、このオランウータンと、ホームページで見た狼の子ども。
でも、やっぱりオランウータンは全然渡りそうにありませんでした。遠くにいるのが見えただけで、ちょっと残念。狼の子どもは5匹いて、仔犬のようで、ものすごく可愛かったのですが、虎と一緒だからか、臭くてあまり長くはいられませんでした。でも、子どもはやっぱり可愛い。ニホンザルの子どもも可愛かったし、シカの子も可愛かったなぁ。

今話題のレッサーパンダも、こちらのは立ちも歩きもしないし、コアラは可愛いけれど、あんまり動かないので、上野のパンダほどの人気ではないよう。

今回、ふ~ん、と思ったのは、ゾウやサイが小屋(?)に帰りたがるということ。4時近くになったら、ゾウもサイも入口の当たりでウロウロしていました。でも、お客に気がつくと、少し営業で愛想をみせ、また入口のあたりでモゾモゾ。いたいけな芸人魂、というか、時間に几帳面というか。

それにしてもよく歩きました。広さもさることながら、山なので勾配があって、全部見てまわるとかなり疲れちゃって。夏日だったので、途中で食べたカキ氷がめちゃくちゃおいしかったなぁ。

帰りは立川までモノレールに乗りました。乗客が少ないと聞いていましたが、ちょうど学生さんたちが帰る時間だったのか、混んでいました。モノレールから住宅街を眺めるのも、結構楽しかったです。

そうそう、一番嬉しかったのは、ぐるっとパスのアンケートに答えたら、ポストカードをもらえたことです。(く)

**いろいろデータ**
・駅からかかる時間   京王線、多摩モノレール 多摩動物公園駅よりすぐ
・観るのにかかった時間 約4時間
・今回の観覧料     600円→0円 
・トータルのお得額   +4520円(パスの代金2000円-お得額6520円)