京都ごろごろ案内

どこへ出かけるでもなくごろごろと暮らしています。
生活向上を目指して日記をかきます。

間違い

2007-02-19 01:12:29 | Weblog
「世界不思議発見」についての私の解釈が間違っているとある方からメールをもらいました。
以下。

「nzさんがそのように受け止めたのも止むを得ないくらいに、微妙で分かり難い表現でしたね。
テレビ局の意図的な編集があるのだろうと少し怒っています。
つまり、墨家をもちあげるために対抗勢力である儒家も実際以上に大きく見せているのですが、
実際には儒家も墨家も始皇帝の時代にはそれほど大きな存在ではありませんでした。

テレビでは「権力を取った者」「権力者」には孔子の「君君臣臣」という思想が都合よく、墨家の平等の思想は危険だったとは言っていますが、
<秦の始皇帝が><孔子の教えを封建制度維持のために厚遇し>たとは言っていません。
(このあたり、テレビではとても分かり難い表現になっています。)

儒家が厚遇されたのは秦以後の政権においてであって、秦の時代は「焚書坑儒」という言葉もあるように、儒者が特別厚遇されたということはありませんでした。始皇帝が厚遇したのは法家の思想でした。」
以上。

歴史に暗く、薄っぺらな解釈しかできないので事実とは違ったことを平気で書いています。
とても恥ずかしいです。
これからはもう少し、事実を調べて書きたいと思います。


今日の朝日新聞の投稿欄に15歳の中学生が
「国の経済には疑問点ばかり」
という題で
「なぜ。好景気で利益を上げている企業から多く徴収せずに、はたらくひとたちや、
年金などで生活している社会的弱者にしわ寄せがいくのでしょうか。
安倍内閣には好景気を国民のみんなが実感できる政治を進めてほしいです。」
と、投稿していた。

その通りだと思った。

先週の金曜日には生活保護費について、立岩真也という人が

「…こういうと、「財政事情が許さない」というけど裕福な人からもっと税金を取るようにすれば
階層的に中間や下側の人たちが負担増を味わうことはないはずだ。
具体的には所得税の累進率を高めればいい。
平等化は国家のコストを高め、管理をを強めるともいわれる。
だが、累進税率を高める政策に多くの公務員は必要ない。
貧しい人に所得保障をすることは生活の自由度を高め生活への管理を防ぐ政策でもある。
〈金持ちがお金を好き勝手に使う自由〉は確かに制約されるけれど。」

というようなことを書いていた。

発想が同じだ。

裕福な人の100万円と年金生活者の100万円は同じ額でも重みはまったく違う。

障害者や母子家庭や年金生活者など弱者への援助金はさらに削減しようとする一方で法人税の減税、今年度に予定されていた株利益の税率引き上げを今年度は延期するなど、
裕福なものへの援助はするが弱者への援助はできる限り削る…というのは

「人間らしい暮らしができる世の中作り」の真反対のやり方だ!!

税金で給料をもらっている議員は働く人が楽しく生きていけるように税金の使い道を必死で考えてほしい。
(国会(委員会?)でテレビに映っている間中ずっと居眠りをしていた(白井?臼井?議員)は少なくともその日の日当は国に返してほしい!!!!)

墨攻

2007-02-12 08:46:18 | Weblog
墨攻を見てきました。
予想以上によかったです。

10年ぐらい前の漫画の映画化らしいですが、権力による戦いの不合理さが随所に描かれていました。
もともと墨家という集団は非戦、兼愛というのが信念の集団で、
自らの陣は守るが決して攻撃はしないという守備請負職人の集団だったそうです。

秦の始皇帝により全滅されたというのが定説らしいですが、
民主主義、人道主義が一応建前となっている現代に
酒見賢一が小説を書き歴史から忘れられていた人々に光をあてたようです。

テレビの「世界不思議発見」で墨家を取り上げていましたが、
番組の最後に
「それまで儒家と同じぐらいの力を持っていた墨家が秦の時代に忽然と消えたのは、
秦の始皇帝が殺戮の限りを尽くし王となった時、
《君君たり臣臣たり》という孔子の教えを封建制度維持のために厚遇し、
一切の権力を認めなかった墨家を《危険思想》として皆殺しにしたのではないか」
というナレーションが最後に流れました。

映画はそのあたりの
「権力否定、民衆も王も同じ人間」
というテーマをきっちり訴えていました。

狡猾な権力者である王の非人間的な笑みを最後に見せて
「権力者を守ることの意義」とは何なのかを私たちに考えさせてくれた。〈ように思います。〉

隣で見ていた友達が見終わった後ぼろぼろ泣いて
「もうちょっと救いようがなかったんかなぁ」
と言っていました。
「いい人がみんな死んで、悪い人が生き残るなんて悲しすぎる」
とも言ってました。

私も見終わった後泣けて涙が出てたんだけど
〈変な見栄があって〉
涙顔は見せずに
「いい人はむやみに人を殺せないから、結局自分のことしか考えず人殺しをなんとも思わない奴が
いつの時代にも生き残り権力者になるんや。
ヒトラー、スターリン、信長なんか国民、人民、民衆、弾圧しまくりや。」
と日頃思っていることを言いました。

国を守る戦いというものはなく実は権力者を守る戦いしかないのだ…
と見終わった後思いました。

武器があるから戦争を起こせる。
武器をなくしたい。

近畿在住の痔でお悩みの方へ

2007-02-04 23:36:25 | Weblog
近所のK氏が東寺から歩いて5分のところに痔と外科の医院を開業され、今日はその開業記念お祝い会がありました。

k氏は「うんこの話」という本も出しておられ痔の治療に関しては凄腕のお医者さんです。
どうすごいかというと…

うちの旦那が痔の手術をすべく1週間の入院予定で身の回りのものを準備して玄関にそろえていた時、K氏の奥さんがそれを見て
「これなに?」
と聞くから
「入院セット!」
「何で入院するんや?!」
「うーんと…」
「痔か?!!」
「そう!」
「それならうちの旦那に任し!」
…ということになり、

次の日にK氏が医院長をしている吉祥院病院に旦那が治療にいったところ、数時間して帰ってきた。
「どうやった?」
「終わった。」
「何が?」
「手術」
「えっ??」
「ほやから手術が終わった」
「入院は?」
「日帰り。」
「うそ!」
「ほんま!」

大病院「京都日赤」なら一週間入院しなければならないところを、K氏の手術は痛みなしの日帰りでOKだったのです。
日赤は「切る」手術でK氏は「糸で縛り取る」手術だったみたいです。

以来私はK氏を絶大に信頼している。

そのK氏がお祝い会の挨拶の時に
「何故、開業なのかなぁとずっと考えていたんですが、日野原さんの本の中に人生をサッカーにたとえているところがあって、定年を人生のハーフタイムと考えると後半をどんな風に生きるかという時
若いときから課題として胸の隅にあった「開業」…ということになったのだと思います。」
と言ってはった。
「切らずに治す方法をずっと探している。今は漢方を使った治療を研究している」とも言ってはりました。
そういえばネパール、中国、インドなどよくでかけてはりました。

ちなみにベトちゃん、ドクちゃんの人工肛門の手術をしたお医者さんです。

スピーチはどの人のも、
K氏の確かな腕となんともいえないほのぼのとした人柄、人間性に触れたもので

「私はKさんが開業すると聞いてひとつだけ心配していることがあります。
Kさんは人間的にも尊敬でき
医者としての腕もすばらしいものを持っておられるのですが、
金を儲けることがめちゃくちゃへたなのです。
治療していてもどんどん安くなるようにもっていかはるので、開業してちゃんと食べていけるのかどうかが心配でたまりません。
どうか、少しは儲けることも頭においてがんばってほしいです。」
という感じの話が続きました。

近所なのでよく遊びに行くのですが、ほんとに気のええ普通のおっちゃんです。
奥さんは一応専業主婦なのに日曜日には旦那さんにご飯当番を振り当て
振り当てられた旦那さんはいそいそとご飯作りをしてはりました。

誰と話をしても相手の話をよおく聞いて
「自分はこうおもうけどなぁ」
と言ってはります。

患者さんと医者としての関係の時はきっと
「どの方法が患者さんにとって最適か」
ばかりを考えていはるんやろなと思えます。

今日の祝賀会で、
静岡に家があるのだけどk氏に診てもらいたいからというので滋賀にマンションを借り
娘さんと二人で移り住み、
開業1番の客になりたいといって
治療代620円タクシー代2万数千円
(その日は滋賀地方は雪が積もり、自分の車は運転できなかったからといってはりました)
という笑い話を、
88歳の母親のかわりにスピーチしてはった娘さんがおられました。

近畿地方に住んでおられる痔でお悩みの方、是非東寺駅から5分のK医院にお行きください。