手のヒラアジのメッキ道鍛練中

千葉県をホームにライトタックルのルアーフィッシングしてます。特に外房のメッキはライフワーク・・・かな?(^^;

ゼリーミート

2013-06-19 22:37:40 | 今日のネタ
突然ですが、「ゼリーミート」って知ってますか?

鮮度が悪いわけではないのに、魚の身が溶けたような状態になる現象で、メカジキ、ギンダラ、スケトウダラ、カレイなどでこの現象が起こることが知られています。
水産関係の原料を扱う方なら知っているかもしれませんが、実際にそんな状態の魚を目の当たりにした方は少ないのではないでしょうか?
どんな原因でそんな奇妙な現象が発生するのかちょっと調べてみると、こんな感じでした。

魚類を宿主として寄生する「粘液胞子虫」という微生物がたんぱく質分解酵素を生成し、宿主の身質をゼリーのように溶かしてしまう現象だそうです。
宿主である魚類と粘液胞子虫は共生関係にあり、宿主が生きている間は特に宿主に不利益をもたらすことはないそうです。
しかし、一旦宿主が死んでしまうと、突然たんぱく分解酵素を放出してゼリー化現象を引き起こすとのこと。
要するに、魚の水揚げ時には粘液胞子虫に寄生されているかどうか判別できないそうなのです。
ゼリーミートかどうか判別できないまま切り身等に加工された商品が、後にクレームを引き起こすこととなり、水産加工品を扱う業者さんにはやっかいな現象となっているそうです。
ちなみに、ゼリー化した魚の身に毒性はなく、人が食べてしまったとしても特に問題はないそうです。

さて、なんで突然こんな話になったかというと・・・
出たんです、このゼリーミートが。(@@;
日曜日に釣って迷ったあげく持ち帰ったソゲ君が、このゼリーミートだったんです。(@@;
残業のアジングまでやってしまったので、帰宅すると22:00過ぎ。
当日は食べるチャンスがなかったので、五枚おろしまでの下ごしらえを済ませたのです。
さばいている最中は特に気にならず。
今になって考えてみると、魚より重いロックアイスでキンキンに冷やしてあったので、タンパク質分解酵素の活性が抑えられていたのかもしれません。
ちょっと覚えているのは、他のイカ・アジをさばき終わるまでキッチンに置いてあったのですが、最後に冷蔵庫にしまう際に「濡れたようにピカピカ光っていた」ような気がします。

そして翌日、月曜日の晩。
早目に帰宅して刺身にしようと冷蔵庫から出すと、・・・
「え゛ぇぇぇ~~~、何これ?(@@;」
ハラスの2枚が持ち上げられないほどジュルジュルになっているではありませんかっ!(@@;
背側の2枚もユルユルで、指で押せば簡単に潰れてしまう状態です。(@@;
恐る恐る臭いを嗅いでみましたが、特に悪くなった様子はなし。
・・・???
「これって、もしかしてゼリーミート?」
いちおう食品関係の仕事なので、原因はともかく現象だけは知っていました。
それにしても、自分の釣った魚でそんなことが起こるなんて・・・
釣った魚を持ち帰って食べることなど日常茶飯事ですから、これまでさばいた魚の数は1000や2000では済まないはずです。
それでも、今までこんな現象に出会ったことはありません。(@@;
いやぁ~、驚きました。

ひとまずネットで調べてみると、毒性はなさそうです。
刺身にはなりそうにないので、とりあえず焼いてみることにします。・・・まだ食おうとしている自分が怖い。(~o~)
フライパンにバターをひいて丁寧に並べてみましたが・・・焼けません。(T_T)
焼いても身が固まらないのです。(@@;
とてもはしではつまめないので、フライ返しで裏返そうとすると、グチャグチャグチャ。
固まる前のお好み焼き?、またはベビーフードか介護食のような状態です。
ここまでやって、ようやく諦めがつきました。
持ち帰った魚はしっかり食べるのがモットーですが、今回ばかりはごめんなさいです。m(__)m

メインディッシュがなくなって、いささか寂しい夕飯になりましたが、なかなかできないいい経験になったのでした。(^^;


*釣り上げた時は、隣にいたてとらぽっとさんに持ち帰りを進めていましたが・・・人にさしあげるような魚ではありませんでした。(^^;


*スイマセン、赤字部分訂正しました。

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画像ありませんが、あってもキモイだけだったはずです。(~o~)

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20 コメント

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そういうことだったのですか (咲いたマン)
2013-06-20 10:58:30
手のヒラアジさん、こんにちは。

僕もエラから出血してしまった30cmくらいのヒラメを、カレイのように丸揚げにしたら、ペッタンコになってしまったことがあります。それだったのでしょうか。
マンガの「美味しんぼ」でも女寿司職人と築地の魚屋のオヤジが、ヒラメのそれが原因で言い争う場面がありましたが、ここまでの解説や考察はありませんでしたね。
勉強になりました(笑。
返信する
Unknown (銀河めっき)
2013-06-20 11:31:06
手のヒラ様

きっとそれは何かの祟りですよ。
長野の善光寺に来てお祓いしてもらっては
どうですか。
イワナも釣れてますしね。
返信する
勉強になります(・。・; (TAT)
2013-06-20 21:31:59
ゼリーミート・・・ありゃあ、認識してませんでした・・・
でも、確かに今まで出会ったことはないですね。
やはり、レアなんでしょうか。
それでも食べて供養されようとする、手のヒラアジ師匠のスピリットには感動しました\(◎o◎)/!
返信する
Unknown (T-Ya)
2013-06-20 21:54:35
ゼリーミート、知りませんでした。
ゼリーヒラメ、残念でした。
ゼリーフィッシュ、ウチの近所に沢山います。
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Unknown (しらすじがー)
2013-06-20 22:25:12
食品関係ですが知りませんでした。
オサカナの取り扱いは無いもので・・・

タンパク質分解ということは、ペプチドやアミノ酸になるということですね。
メチャクチャ旨いゼリーなのでは?
でもそのまま食べると酵素が残ってるから、口がボロボロになりますかねぇ?
パイナップル食べすぎると・・・ってやつですね。

加熱してスープやダシにするとイイかもですね。
まだ食べる気でいるヒト(笑)
返信する
ヒラメは飲み物 (てとらぽっと)
2013-06-20 23:48:30
さぞかし驚かれたことでしょう。

あのヒラメさんが、そんな恐ろしい病に...
見た感じ普通のヒラメでしたもんね。

宿主が倒れると一気に胞子「ば~ん」なのですね。
人間にもそんなパラサイトがあったら...

おぉぉコワイ。
返信する
美味しんぼでも? (手のヒラアジ)
2013-06-21 00:10:18
咲いたマンさん>
ども。
ゼリーミートは美味しんぼでも登場していましたか。
さすがマニアなまんがですね。(^^;
良く知られるのは、切り身を加熱しても固まらないことでクレームが発生することだそうです。
焼いて固まらない切り身も怖いですが、あの半透明でジュルジュルの生はかなりヤバかったです。(~o~)
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祟り? (手のヒラアジ)
2013-06-21 00:21:24
銀河めっきさん>
ども、ごぶさたです。
祟りですか?
魚に祟られるほど釣れてませんけど。(~o~)
善光寺にお参りですか?
大漁祈願ですね。(~o~)
まぁ、渓流もいい季節なんでしょうけど、沢を歩く体力がありません。
登ったら降りなきゃならないんでしょうし。
あと10キロダイエットできたらうかがいま~す。(^^;
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すり身にならない (手のヒラアジ)
2013-06-21 00:29:09
TATさん>
ども。
仕事柄そんな現象があるってことだけは知ってました。
「切り身が焼けない」とか「フライしたら溶けた」とかいう話が多いようですが、
私がよく聞いていたのは「すり身にならない」ってヤツです。
すり身は魚肉のタンパク質を塩で変性させて弾力を出すのですが、
ゼリーミートになるとタンパク質が分解されちゃうので弾力が出てくれないそうです。
まぁ、仮にすり身になったとしても、食べたくない人の方が多そうですね。(~o~)
返信する
そんな感じ (手のヒラアジ)
2013-06-21 00:32:45
T-Yaさん>
ども。
ゼリーフィッシュね。(^^;
でも、ちょうどそんな感じでしたよ。
あれをグチャグチャに叩いたような感じでした。
キモイでしょ?(~o~)
さすがに食べませんでしたが、毒性はないそうです。
せっかく持って帰る魚なので、あんまり広がってほしくないですよね。(^^;
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