天然居士の独り言

主に日記主体のブログです。

連合・・・

2022年04月29日 18時47分41秒 | 日記
 連合は、正式名称は日本労働組合総連合会です。
 1987年(昭和62年)11月20日に、
 社会党系の日本労働組合総評議会(総評)、
 総評の左傾化を理由に離脱者らが1964年に結成していた
 労使協調志向の民社党系の全日本労働総同盟(同盟)、
 中間派だった中立労働組合連絡会議(中立労連)、
 社会党系の全国産業別労働組合連合(新産別)の
 労働4団体の統一によって結成されました。
 こう書いて来ると、懐かしくなるような名前が並びます。

 元々、自衛隊違憲・解消、日米安保反対、非武装中立、日の丸・君が代反対、
 脱原発を主張した社会党系の総評(公務員労組中心、日教組・自治労、国鉄など)と、
 民主社会主義と反共を掲げ、自衛隊や日米安保、日の丸・君が代、原発に
 賛成していた民社党系の同盟(民間労組中心)とは水と油の関係でしたが、
 そのため、基本政策のすり合わせをしないままに行われた統一でした。
 しかし、基本的に一致していたのが、反共産党だったような気がします。

 共産党系の労働組合としては、全国労働組合総連合(全労連)があります。
 加入組合は、日本自治体労働組合総連合(自治労連)、全日本教職員組合(全教)、
 日本国家公務員労働組合連合会(国公労連)などの公務員組合と、
 民間は中小企業が多く、
 大手民間企業、特に基幹産業の多数派組合は加入していません。

 多分、組合員の獲得や選挙などで、
 総評や同盟は長く全労連と争って来た経緯があるのだと思います。
 そうした経緯が連合に引き継がれ、
 現在の芳野会長が端的に示している、共産党嫌いが形成されているのだと思います。

 立憲民主党は、元々は社会党系の政党ですが、
 その選挙では、総評などの労働組合に頼って来た経緯があると思います。
 労働組合の幹部などには、選挙のプロと言って良いような活動家がいます。
 ですから連合とは手を切れないでいるような感じがします。

 昨年の衆議院選挙では、
 立憲民主党と共産党を中心に野党統一候補が多く建てられました。
 小選挙区制の場合、野党候補が乱立していては与党に勝てる訳がありません。
 ですから、この野党共闘は間違いではなかったと思うのですが、
 連合が共産党との共闘に反対していたため、
 末端の組合の活動家の動きがにぶかったのだと思います。
 衆議院選挙の戦犯は連合だったと言って良いのではないかと思っています。

 今年の参議院選挙を控え、連合が与党にすり寄る場面が多くなっています。
 与党側も野党の分裂を図るのに、連合を活用しようとしているようで、
 今日行われた連合のメーデー中央大会に、松野官房長官が来賓として出席しました。
 通常は労働行政を担当する厚生労働大臣が出席していますので、
 政権幹部の出席は異例です。
 そして、「政府としても企業が賃上げをしようと思える雰囲気を醸成してまいります」と
 労働組合の主な存在意義である賃上げへの政権の取組を述べています。
 先日の国会で、国民民主党が予算に賛成しましたが、
 連合が与党支持に回る可能性もなくはないような感じがします。

 立憲民主党などの野党は、
 連合が大企業の労働者を中心としていて、
 最近多くなっている非正規などの労働者を余り含めていませんので、
 こうした労働者や広く市民を中心として考えて、
 共産党を含めた野党共闘を構築しないと、
 いつまでも与党に勝てっこないような気がしています。

 前に、参議院選挙栃木選挙区では4人の女性候補が立候補の意向だと
 日記に書きましたが、
 一昨日、維新も女性候補が立候補すると報じられています。
 女性5人の争いになりそうな気配です。

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数年・・・

2022年04月28日 19時34分28秒 | 日記
 山梨県道志村の山中で、4月23日に発見された、
 若い人のものとみられる骨の一部について、警察が詳しく調べたところ
 亡くなってから数年は経過しているとみられることが
 捜査関係者への取材で分かったと報じられています。
 600mほど離れたキャンプ場では3年前、
 千葉県内に住む小学生の女の子の行方が分からなくなっていて
 その関係性について、多くの方が関心を持たれている事と思います。

 この「数年」と言う表現が何年位を指すのかが気になっています。
 僕の感覚としては、5~6年を指すような気がしているのですが、
 2~3年を意味していると思う人も多いような感じです。
 辞書では、「数~」は、少ない数を漠然と表す語として、
 2~3と5~6位の不定の数を表す言葉としています。
 今回発見された人骨が、若い人のものである事は明らかなようですが、
 数年が2~3年であれば、行方不明の女の子の可能性は高くなり、
 5~6年であれば該当しない事になります。

 僕は、この言葉、英語に対応しているような気がしています。
 英語では、曖昧な数についてa few < several < manyと表現されます。
 a fewは2~3、severalは5~6、manyは沢山となるように理解しています。
 じゃ、4はどっちだとも思うのですが、
 元々曖昧な数の表現ですから、どちらかに入ると言う事で良いのかも知れません。
 「数~」は、このseveralに対応していると僕は若い頃から思って来ました。
a fewの「年」を表す日本語としては、「ここ2・3年」で良いと思うのですが。
 数が少ない方が、数えやすいから具体的に数字で示せるような気がします。

 この数年と言う言葉、年齢が高い人の方が、
 多く捉える傾向があると聞いた事があります。
 年を取ると月日の流れが速く感じると言いますが、これに対応しているのでしょうか?
 皆さんは、どのようにお感じでしょう?

 マスコミの取材などでは、若い人が多いですから、
 数年は2~3年が多いのかも知れません。
 捜査担当者も、2~3年と具体的な数字を言える段階ではないので、
 数年と表現したのかも知れませんが。

 女の子が行方不明になってから、必死に探し続けて来たお母さんの姿は、
 度々報道されて来ました。
 昨日、インタビューに応じたお母さんは、
 「絶対に美咲ではないと思いました」と述べていますが、
 そのお気持ちも十分理解できます。

 骨の大きさは、これまた数センチ四方と報じられています。
 2~3センチなのか5~6センチなのかと思いますが、
 ともかく小さな骨ですから、
 必ずしも発見場所で亡くなったとも言い切れないような気がします。
 DNA鑑定などで明らかになるのかも知れませんが、
 明らかになった方が良いのかどうかと思いながらニュースを読みました。

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若い人・・・

2022年04月27日 18時42分41秒 | 日記
 昨日は、鬼怒川温泉のチョッと先で会議があり、
 帰って来た後も、色々あったので、疲れてしまい、
 日記等を休んでしまいました。
 どうも最近は気力と言うか体力と言うか衰えているような感じがします。

 昨日、田舎道を車で走っていました。
 交差点で停止していて、反対側にオートバイが停まっているのが見えました。
 オートバイは古い感じでしたが、運転している人は銀色のヘルメットを被り、
 大きなゴーグルをつけていました。
 後ろに人が乗っているようにも見えましたので、
 田舎の暴走族が彼女でも乗せているのかと思いました。
 信号が青になり、そのオートバイとすれ違いました。
 運転していた人は、かなりの年配の人でした。
 多分、僕より年上と言う感じです。
 そして後ろに乗っていた人は赤いジャンパーを着て、
 前の人の腰に、しっかりと摑まっていました。
 ヘルメットを被っていましたので、よく分かりませんでしたが、
 多分、運転していた人と同じ位のように感じました。
 交差点内でのすれ違いですから、詳しくは分かりませんでしたが、
 爺さん暴走族とその彼女なのかと思いましたがどうでしょうか?
 それにしても若い人がいるものだと感心しました。

 帰りに、馴染みの焼きそば屋に寄りました。
 その店は、焼きそばの外におにぎりもあります。
 昨日は、筍ご飯のおにぎりでした。
 長くお付き合い下さっている方は、僕が筍ご飯を大好きなのをご存知だと思います。
 一昨年は食べた覚えがあり、日記にも書いたのですが、
 昨年は食べなかったような気がします。
 そこで、おにぎりと焼きそばを食べ、さらにおにぎりを3個買って、
 昨夜の夕飯にしました。

 焼きそばを食べ終わる頃、一人の女性が店に来ました。
 賑やかな感じの人で、焼きそば屋の小母さんと色々話をしていましたが、
 店内に他には僕きりいませんでしたので、巻き込まれました。
 その方は、スレンダーで、何と言って良いか分かりませんがお洒落な服装です。
 髪は、これも何というヘアスタイルか分かりませんが、
 短い灰色と白い髪を無造作にボサボサにした感じですが、
 明らかにセットした感じです。
 細いネックレスをゆったりとしています。
 極めつけは、親指だけに真っ赤で鮮やかなマニュキュアをして、
 他の指は、マニュキュアをしていなかった事でした。
 あるいは透明なマニュキュアなのか、綺麗な爪でした。
 要するにお洒落な方で、話す言葉も活発な明るい感じの魅力的でした。
 その方が、私も83だからと言うのに驚いてしまいました。
 お世辞ではなしに、10歳下でも通りますねと言っておきました。

 たまたま昨日は、若い感じの高齢者に行き会いました。
 僕も老け込んではいられないなぁと思った次第です。

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墓終い・・・

2022年04月25日 18時47分46秒 | 日記
 昨日、墓参りに行って来ました。
 お彼岸前に行ったきりで、しばらく行っていませんでしたし、
 お袋の月命日が近い事もありました。

 墓のある、市営の北山霊園は、緑が多いのですが、
 その新緑がとても綺麗でした。
 ツツジも咲き出していました。
 墓を掃除していて、我が家の墓と背中合わせにあった墓が撤去され、
 更地になっているのに気が付きました。
 多分、墓終いをされたのだと思います。

 その墓のお宅とは思い出があります。
 東日本大震災の時、我が家の墓も無傷ではなく、
 墓の石碑とか竿石と呼ばれる、家の名前が書いてある部分が、
 45度曲がってしまいました。
 更に、墓誌も倒れて、竿石の下の部分に寄りかかっていました。
 それを教えてくれたのが、その背中合わせの墓の持ち主でした。
 市役所にお勤めだったようで、そこで僕の職場が分かったのだと思います。
 僕は、東日本大震災後、とにかく忙しくて墓参りどころではありませんでした。
 電話を受けても、すぐに動く事が出来ず、
 お彼岸に墓参りに行った弟にも確認してもらったりしました。
 結局、僕が確認できたのは、3月24日の事でした。
 その足で、霊園の前の石材店に寄って、修理を依頼しました。

 そのような事があって、墓参りに行くと、その方のお墓が気になっていました。
 結構、頻繁に墓参りをなさっているような感じでしたので、
 そのお墓が撤去されてしまった事に驚きました。
 多分、墓終いなのだと思いました。
 どのような事情があったのか分かりませんし、
 十分お考えになっての事でしょうから。
 他人の僕がとやかく言う話ではありませんが。

 我が家の墓は親父が他界した時に僕が建てました。
 僕の祖父と祖母の墓は群馬県にありましたが、
 土葬でしたから、遺骨はありません。
 墓を作る時に、祖父と祖母の墓から少しだけ土を持って来て墓の中にいれました。
 今遺骨があるのは、親父とお袋と僕の嫁さんです。
 墓誌を見て、弟が昭和、平成、令和と元号が並んだなぁと言っていました。
 墓誌の嫁さんの戒名の脇が1行開けてあって、そこに僕の名前が入る事になります。
 墓終いされたのを見て、我が家の墓はどうなるかなぁとは思いましたが、
 それは息子たちが考えれば良い事だとも思いました。

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河鍋暁斎・・・

2022年04月24日 19時34分38秒 | 日記
 長くお付き合い下さっている方は御存知だと思いますが、
 僕は、幕末から明治にかけての絵師、河鍋暁斎のファンです。
 河鍋の絵が出る展覧会があれば、出来るだけ行くようにしています。
 大体は東京が多いのですが、
 今回栃木県の那珂川町にある馬頭広重美術館で
 展示されているので出掛けてみました。
 馬頭広重美術館は、2001年に開館しました。
 設計は、隈研吾さんで、とても素晴らしい建物だと思っています。
 今でも、建築を学ぶ学生が見学に来ているようです。
 その2年後の2003年にも河鍋の展覧会があり、
 5月31日には暁斎の曾孫になる河鍋楠美さんの講演があり、聴きに行きました。

 今回は、及川さんと言う方の個人コレクションに基づく展覧会でした。
 小品が多かったですが、
 それでも暁斎の面白さなどがよく分かりました。
 烏の絵が何点か出ていました。
 暁斎は、1881年(明治14年)の内国勧業博覧会に「枯木寒鴉之図」を出展し、
 百円の値を付けた事で、有名になります。
 そのため、烏の絵の依頼が増えたようです。
 枯木寒鴉之図については、面白い話がありますので、
 宜しければご一読下さい。
 https://blog.goo.ne.jp/tennnennkozi/e/9cf7c908fc94ef0fa1cffd9e113cf5cc

 広重美術館から「もうひとつの美術館」に行きました。
 「もうひとつの美術館」は、那珂川町の里山に建つ
 明治大正の面影を残した旧小口小学校の校舎を再利用して
 2001年に開設された美術館です。
 ハンディキャップを持つ人の芸術活動をサポートしています。
 昨日は、現代アートの作家の展示会をやっていました。
 建物は昔の小学校ですから懐かしいような感じでした。

 もうひとつの美術館の近くの山の中に蕎麦屋があります。
 以前から美味しいと聞いていたので、行ってみました。
 山の中ですから、周囲の新緑がとても綺麗でした。
 蕎麦は、噂通り美味しかったです。

 次に、いわむらかずお絵本の丘美術館に行ってみました。
 ここも初めて訪れた所でした。
 展示内容は、いわむらさんの原画などがありましたが、
 チョッと物足りない感じがしました。
 それよりも、美術館からの眺めが素晴らしかったです。
 美術館の敷地内には、農場などもあるので、参加型の美術館のようです。

 この美術館から、長泉寺に行きました。
 那珂川町の花の寺として有名で、特に牡丹で知られています。
 牡丹はまだ早かったですが、綺麗な境内で、古い井戸で花を育てるなど、
 とてもよく整備されている感じがしました。

 更に、「うえまる花の丘庭園」に行ってみました。
 以前、下野新聞に載ってところで、ハナズオウとレンギョウが綺麗でした。
 まだ開園して3年目のようですが、
 とにかく数多くのハナズオウが綺麗でした。
 レンギョウは終わっていて、地元の方の話では1週間遅いと言われました。
 でも、とても良い所でした。

 昨日の写真をアップしましたので、宜しければご覧下さい。
 http://photozou.jp/photo/album/2882708

コメント (3)
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4人の女性・・・

2022年04月22日 18時36分20秒 | 日記
 今朝の下野新聞の1面トップに4人の女性の写真が載りました。
 6月22日とされている参議院選挙の公示まで2カ月だった事から、
 現在立候補を表明している候補者の顔写真で、
 これまでも個別に立候補を表明する度に顔写真が出ていましたので、
 目新しい訳ではないのですが、4人並ぶとインパクトは大きかったです。
 栃木県の国会議員選挙で候補者が女性だけと言うのは記憶にありません。
 この通りの選挙になれば、歴史的な出来事になるような気がしました。
 4人は、自民党現職の上野通子氏(64)、立憲民主党の板倉京氏(55)、
 共産党の岡村恵子氏(68)、
 NHK受信料を支払わない国民を守る党の高橋真佐子氏(56)です。

 栃木選挙区の改選数は1です。
 3選を目指す自民党現職の上野氏は、
 公明党からの推薦も受けていて盤石な感じです。
 立憲民主党板倉氏は、党の公募に応じた税理士をなさっている人で、
 栃木県には縁がない落下傘候補ですが、
 連合栃木が推薦を決定しているものの、
 国民民主党県連は、態度を明らかにしていません。
 共産党の岡村氏は元佐野市の市議会議員で、衆議院選挙にも出ています。
 立憲民主党との候補者調整があるのかどうか分かりません。
 過去2回の参院選では
 野党統一候補として自民現職に挑みましたが、敗れています。
 連合が早々と推薦を決定しているので、一本化は困難との見方もあるようです。
 NHK受信料を支払わない国民を守る党の高橋氏は、
 心理カウンセラーとの事ですが、よく分かりません。
 この他、維新も動きがあるとの話もありますので、
 女性の立候補者だけの選挙になるのかは分かりません。

 女性ばかりの選挙と言う目新しさはありますが、
 結果は見えている感じで、面白い選挙にはなりそうもありません。
 定数1の小選挙区では、野党側がまとまらない限り自民党には勝てません。
 それは誰も分かっている事だと思うのですが、
 それぞれの立場の事情から大同団結は難しくなっています。
 これでは、いつまでも自民党政治が続くのでしょうね。

 どのような人か気になる方もいるでしょうから、
 写真入りの下野新聞の記事のアドレスを貼っておきます。
 https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/580148?top

 明日は、所用により日記など休ませて頂きますので、
 お含み置き下さい。

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藤原不比等・・・

2022年04月21日 18時06分46秒 | 日記
 僕はNHKBSの「英雄たちの選択」をよく観ています。
 昨夜は、藤原不比等を取り上げていました。
 不比等は、大化の改新を進めた藤原鎌足の二男です。
 飛鳥時代の日本では、極めて重要な人物だったと思っています。
 番組では、古代日本のプランナーとして、
 我が国初の体系的な法律と国の歴史書の制定に深く関わり、
 日本の「原型」を作り上げた人物として捉えていて、面白かったです。

 出演者は、磯田道史さん中山里奈さんの外に
 漫画家の里中満智子さん、奈良文化財研究所の馬場基さんでした。
 この番組の古代史には里中さんがよく出て来ますが、
 実際の研究者ではないですし、コメントなども平凡です。
 他にもっと相応しい人がいると思うのですが。
 不比等に相応しい人だと思うのが馳星周さんです。
 馳さんは、「不夜城」で鮮烈なデビューを果たし、
 暗黒小説と言われる作品が多かったですが、
 「少年と犬」で直木賞を得ています。
 その間に歴史小説も書いていて、「比ぶ者なき」で不比等を描いています。
 持統天皇から聖武天皇に繋がる天皇の擁立で、暗躍した様子を描いていて、
 僕は傑作だと思っています。
 不比等の後妻が橘三千代で、皇族である美努王の妻だった女性で橘諸兄の母です。
 磯田さんは、皇族の妃を後妻にするとは前代未聞だと言っていましたが、
 それだけ魅力のある女性だったのでしょうし、
 前代未聞を押し通してしまう不比等の力を示すものだと思います。
 「比ぶ者なき」では、不比等とのコンビもよく描かれていました。

 番組では、ビデオで京都産業大学の森博達名誉教授が出演していました。
 冒頭日本書紀を中国語で読むシーンがありましたが、
 日本書紀の一部は正確な漢文で書かれています。
 森さんは、『日本書紀』に用いられている万葉仮名の用法から、
 α群(巻14-21、24-27)とβ群(巻1-13、22・23、28・29)に区分し、
 α群の万葉仮名が当時の中国語の発音を反映していることを立証しています。
 α群の本文が概ね正確な漢文で書かれているのに対し、
 β群は高麗や日本語的特徴を持っていて、
 森さんが著した『日本書紀の謎を解く 述作者は誰か』で、
 α群を中国からの渡来人である続守言と薩弘恪の執筆、
 β群を新羅に留学した学僧山田史御方が書いたものと推定しています。
 この本のあとがきで、
 「私はこの本を書くために生まれてきた。」と言い切っています。
 森さんの説に対しては、馬場さんが、別の見解もあると、
 やんわりと批判していましたが。

 高千穂の峰に降り立った瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)は、
 天照大神の孫であるから天孫降臨と言う訳ですが、
 これは持統天皇の孫である文武天皇の擁立のために、
 作った話であると述べています。
 天照大神は持統天皇が投影されているとの説がありますが、
 日本書紀にこのような書き換えを命じられるのは、不比等以外いないでしょう。
 更に文武天皇が夭逝し、その子の聖武天皇が幼少であったため、
 文武天皇の母親である元明天皇が初めて皇后を経ない異例の形で即位します。
 この時、初めて天皇の継承については、不改常典で定まっていると宣言しますが、
 そのような定めはなく、これも不比等の創作だろうと言っていました。
 磯田さんが、
 当時の貴族たちは文字も読めないし、意味など分からなかっただろうと
 言っていましたが、納得してしまいました。
 この不改常典は江戸時代まで使われていました。
 因みに、元明天皇の後を元正天皇が継ぎますが、
 これは母親から娘への女系承継になりますので、
 よく言われる男系継承のみとするのは正しくはありません。

 僕は歴史が好きなので、ツボに嵌ってしまい、少し長くなってしまいましたが、
 とにかく藤原不比等は面白い人物だったと思います。
 4月27日の午前8時から再放送がある予定です。
 時間的に視聴が難しいかも知れませんが、
 オンデマンドでご覧になれる方もいるかも知れませんね。
 
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玄米茶・・・

2022年04月20日 18時43分50秒 | 日記
 僕はお茶が嫌いではありません。
 毎日、夕食後にはお茶を飲んでいます。
 仏さんに供える事もあるので、お茶は欠かせません。
 人が来た時には、ほとんどお茶よりもコーヒーを淹れますが。
 僕が独居生活を始めて、7年が過ぎました。
 しかし、これまでお茶を買った事がありませんでした。
 香典返しでお茶を頂く事が多く、消費期限を見ながら飲んでいました。
 若干消費期限を過ぎた事もありましたが。
 最近は、家族葬とか会葬辞退などが増えて葬式に行く事も少なくなりました。
 勤めている訳ではないので、義理で行く葬儀が減っている事もあるかも知れません。

 先日、そろそろお茶が無くなる事に気が付きました。
 お茶を買わねばならないと思いましたが、お茶はピンキリです。
 何を買ったら良いかと、知り合いと話したついでに訊いてみました。
 その人は玄米茶を飲んでいるとの事でした。
 玄米茶は、同居人が生前時々買って来ては飲んでいましたが、
 嫌いではありませんし、思い出もあります。

 僕は学生時代、ビリヤードで遊んでいました。
 今のビリヤードは、ローテーションとかポケットと呼ばれる、
 球を撞いて、当てた球を穴に落とすものが多いですが、
 僕が遊んでいたのは四つ球と呼ばれる、
 赤・白それぞれ2個の球を使い、自分の持ち球である白い球を、
 いずれか2個に当てて競技するものです。
 赤2個白1個の三つ球と呼ばれるものなどもありましたが。
 従って、ビリヤード台に穴はありません。
 古い洋館などでビリヤード台を置いてある所がありますが、
 それらは、ほとんどが穴のない四つ球専用の台です。
 僕はそんなに上手い訳ではなく、
 何人かで遊んで、結果はどうだったかと訊かれると、
 「ビリヤード」と答えるような感じでしたが、それでも好きでした。
 押し球や引き球、あるいは中心を外して撞いて、カーブさせるひねりとか、
 クッションを使った技など、上手く行った時はとても嬉しかったです。

 大学の近くにビリヤード屋がありました。
 お爺さん1人で店番をしていて、台が4台程度の店でした。
 料金が幾らだったか記憶がないのですが、
 学生が遊んで負担にならない程度の金額でした。
 そして、行くと必ず玄米茶とミルキーを出してくれました。
 そのため、ビリヤードに行こうかではなく
 玄米茶を飲みに行こうかと言っていました。

 先日玄米茶を買って来ました。
 そして、一昨夜淹れて飲んでみました。
 久し振りに飲む玄米茶は、香ばしくて美味しかったです。
 玄米茶を飲みながら、昔一緒に遊んだ友達の顔が浮かんできました。
 現在も宇都宮に住んでいて、ごくたまに町中で会う先輩もいますが、
 後は音信不通で、どこで何をしているのか分かりません。
 そんな事もあり、懐かしい気持ちになっていました。

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トリガー条項・・・

2022年04月19日 18時37分23秒 | 日記
 今日の午前中、自民、公明、国民民主3党は、
 燃油価格高騰対策に関する実務者チームの会合を国会内で開き、
 ガソリン税の一部を減税する「トリガー条項」の凍結解除について
 事実上先送りしました。

 トリガーは拳銃などの引き金を意味します。
 何故トリガー条項と呼ばれるようになったのか分かりませんが、
 トリガー条項は、ガソリン価格が3カ月連続で1ℓ160円を超えた際に、
 揮発油税などを引き下げる特別措置で、
 2010年の民主党政権時代に出来た制度です。
 しかし、東日本大震災の復興財源の確保などのため凍結されて現在に至っています。

 ガソリン税は、正確には国税の揮発油税と地方税の地方揮発油税のことで、
 現在の税率分は、揮発油税が1ℓ当たり48.6円、地方揮発油税が同5.2円の、
 合わせて53.8円となっています。
 これは本則税率分28.7円に特別税率分25.1円を上乗せした「特例税率」です。
 トリガー条項が発動されると、今の特別税率分25.1円が課税されなくなります。
 ガソリン1ℓ当たりの税金が、約54円から約29円に引き下げられるわけです。

 政府はガソリン価格の高騰対策として、
 石油元売りに対して1ℓ当たり5円の補助金を支給していましたが、
 3月10日にはその額を上限25円に設定し、
 原油価格の動向に応じて対応していく方針を決めました。
 ところが、17日には、補助額がこの上限25円に達してしまっています。
 要は1ℓの価格を補助金で下げるのか減税で下げるのかの問題ですが、
 既に補助金が25円分出ているにであれば、
 現状でトリガー条項を発令しても、余り目に見えて価格は下がらない感じもします。
 両方となると、効果は大きいのかも知れませんが、
 国の試算では、トリガー条項を発動した場合には、
 国と地方を合わせて1年間で1兆5,700億円の税収減が見込まれています。
 更に、凍結解除には法改正が必要であり、すぐに対応は出来ません。
 その他、現場の混乱などの課題があるようで、
 その具体的な解決策が見出せないと言う実務家の考えのような感じです。

 国民民主党は、トリガー条項の発動だけを理由に、
 2022年度予算に賛成しましたが、
 十分に制度を勉強した訳でもなさそうで、
 課題への対応策なども検討されていなかったようです。
 余りにもおそまつな感じがします。
 あるいは、上手く自民党などに、丸め込まれたのかも知れませんが。

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アネクドート・・・

2022年04月18日 18時19分42秒 | 日記
 昨日は、町内の役員会がありました。
 そのため日記等を休みましたが、
 一昨日、それを書くのを忘れてしまいました。
 申し訳ありません。

 さて、アネクドートをご存知でしょうか?
 アネクドートは、ロシア語では滑稽な小話全般を指します。
 語源は、ギリシア語のアネクドトン、「公にならなかったもの」であるとされています。
 専制的なロシア帝国時代から、
 ロシアにおいて政治風刺を口にすることは危険なものだと考えられてきました。
 ソビエト連邦は憲法で「言論の自由」を謳っていましたが、
 現実には反社会主義活動にはチェーカーやKGBのような秘密警察による弾圧が
 常に行われてきた言論統制社会であったため、
 おおっぴらに語られるものではなく、地下で語り継がれてきたと言われています。
 そのような圧政社会であったからこそ、不満のはけ口として皮肉めいたジョークが
 多く作られることになったのかも知れません。
 アネクドートはロシアの矛盾だらけの社会や政治、日常生活を皮肉り、
 毎日大量に生まれ、インターネットに溢れ出ているとの事です。

 その中から幾つ書きます。
 面白いと思って頂ければ幸いです。
 
 その1
 ある時、スターリンが誘拐されてしまい、誘拐犯から犯行声明が届いた。
 『身代金1000万ドル払え。もし、払わなければ、スターリンを生きて返すぞ』

 その2
 肉の売り出し
 「おい!キエフで肉が売り出されるそうだ。いますぐ、ハリコフに急げ!」
 「キエフで売られるのに、どうしてハリコフなんだ?」
 「行列のうしろが、ハリコフなんだ」

 その3
 ある男が肉を買いに商店へ出かけたが,どこも大変な行列だ。
 業を煮やした男は,「ゴルバチョフが悪いんだ,奴を殺してやる!」と言って
 斧を持ってクレムリンに向かった。
 するとそこには,既に斧を持った人々の長い行列が出来ていた

 その4
 ロシア人の男で出張に行って浮気しなかったのはガガ-リンだけだ。

 その5
 ブレジネフ時代、ソ連には3つの問題点が有った。
 1つ目はバーレル。石油、エネルギー問題だ。
 2つ目はブッシェル。小麦、食糧問題だ。
 3つ目はブレジネフだ。
 それから時は流れ、事態は劇的に変化した。
 もはや「ソ連の3B」は過去の話、今のロシアには問題点は3つしかない。
 1つ目はペトリアム。石油、エネルギー問題だ。
 2つ目はパン。小麦、食糧問題だ。
 3つ目はプーチンだ。

 その6
 KGBの職員2人が世間話をしていた。
 1人目の職員「なあ、正直今の政権についてどう思う?」
 2人目の職員「まあ率直に言えば君と同じ感想だ。」
 3人目の職員「そうか。悪いが同志、君を逮捕する。」

 その7
 プーチンの夢枕にスターリンの幽霊が立った。
 そこでプーチンは、国政をうまく進めるための秘訣を聞いてみた。
 スターリン「まず民主主義者どもを全員捕まえ、撃ち殺してしまえ。
       その次に、クレムリンの内側を青く塗りたまえ」
 プーチン「クレムリンの内側を青く塗るのは一体どうしてでしょうか」
 スターリン「ふむ、思った通りだ、一つ目の項目については質問が出なかったな」

 その8
 父親がウソ発見器を買ってきて、早速息子に試してみた。
 父 「お前は今日学校にちゃんと行ったか?」
 息子「当たり前だよ、父さん」
 機械「ビー、ビッビー」
 息子「ああ、わかったよ。実は友達と酒を呑んでたんだ」
 父親「何だと!?父さんはな、お前くらいの頃は
    アルコールが何なのかも知らなかったんだぞ。」
 機械「ビー、ビッビー」
 母親が笑った。
 「ははは、蛙の子は蛙ね。この子は本当にあなたの子だわ」
 機械「ビー、ビッビー」

 ロシアのウクライナへの侵攻が始まって以来、言論統制を強めています。
 新しいアネクドートが生まれているような気がします。
 アネクドート、あるいはロシアの小話で検索すると沢山出て来ます。
 気分転換に読んでみるのも良いかも知れません。

コメント
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