天然居士の独り言

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崔承喜・・・

2024年05月01日 18時34分10秒 | 日記
 崔承喜と言う女性をご存知でしょうか?
 僕は、全く知りませんでした。
 戦前、日本統治下のソウルに生まれ、
 日本のモダンダンスの草分け石井漠の弟子になり、
 日本はもとより、欧米諸国で人気を得た人です。
 戦後、夫とともに北朝鮮に渡り、それなりの活動をしていましたが、
 突然消息を絶ってしまいました。

 先日から、西木正明の「さすらいの舞姫」を読んでいました。
 西木正明は、昨年末亡くなった小説家で、僕は好きな作家です。
 栃木県立図書館で、最近亡くなった直木賞作家の本を特別に紹介していて、
 西木の処女作である「オホーツク諜報船」も先日読みました。
 いずれも書庫に入っている本なので、
 一々資料請求して借りるのも面倒だと思い、その内と思っていた本です。

 「さすらいの舞姫」もその1冊でした。
 900ページに及ぶ労作なので、読むのに少し時間が掛かりましたが、
 とても面白かったです。
 小説の冒頭、筆者が川端康成にインタビューする場面があります。
 川端はみずから崔承喜論を書き、
 彼女を「女流新進舞踊家中の日本一」と評していますが、
 その線に沿った談話を記しています。
 このインタビューは、フィクションだと思うのですが、分かりません。

 崔承喜は、戦前、美貌の天才舞踏家として人気を博し、
 1935年には、今日出海監督の映画『半島の舞姫』に主演したほか、
 化粧品や衣類などさまざまな広告にも起用されました。
 1937年12月から3年間にわたって、欧米・南米各地での巡演旅行を行い、
 講演回数は約150回におよび、
 パリではピカソやロマン・ロラン、ジャン・コクトーも
 彼女の舞いを鑑賞しています。

 崔承喜について、色々調べていたら、
 YouTubeに彼女の踊りが残されていて、アップされていました。
 ただし、ハングルなのでよく分かりませんし、
 やはり朝鮮半島の舞踊が多く、彼女のモダンダンスの映像ではありません。
 女優のみょんふぁさんが崔承喜の紹介動画を作っていました。
 これは日本語ですから、分かりやすいです。
 宜しければご参照ください。
 https://www.youtube.com/watch?v=mGchF6S2iNE&t=216s

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