定ちゃんの部屋

音楽大好き人間の定ちゃんのページです
(from 2006.1.18)

『Raised On Radio-時を駆けて』 JOURNEY

2008年07月27日 | 私的ロックの名盤 J
最近、聴く音楽はJOURNEY一色なので、かつて愛聴した思い出の1枚を紹介。

1986年発表の9作目「Raised On Radio」(全米第4位)で、このアルバムが僕の初ジャーニー。
故に、思い入れが非常に強くて、レンタルで借りた時は狂ったように繰り返し聴いたもんです。

巷では評価が低くて、常に「ESCAPE」、「FRONTIERS」の次に語られがちなアルバム。
その理由というのが、HR色が低下し、ソフトROCK化し、AORに傾いたからというもの。
確かに、前2作に比べると、格段にポップで聴き易く、音が軟弱になったかもしれない。
けど、各楽曲のクオリティはESCAPEに匹敵するほどハイレベル。

HR寄りの曲としては、全米9位のスマッシュヒットとなったバンド史上最も爽快感を伴うドライヴチューンである「Be Good to Yourself」、ニールの豪快なギターリフが堪能できる「Raised on Radio」、哀愁のサビメロが堪らない「Suzanne」の3曲のみというのは確かに寂しいかもしれない。

冒頭を飾る「Girl Can't Help It」のスペーシーな雰囲気はジャーニーならではだし、「Positive Touch」は他のバンドではこ洗練された都会の音は出せないと思うし、「I'll Be Alright Without You」に至っては、Rockという枠を超えた名曲で、曲の持つ雰囲気、終盤のニールのギターソロが絶品。

バラードもA面を締め括るといった感じの「Happy to Give」、アルバム全体を締め括るというドラマティックな「Why Can't This Night Go on Forever」の2曲を収録。
特に、「Why Can't~」はジャーニー史上1位、2位を争うバラードで、ヴァース、ブリッジ、コーラスと全て哀メロの塊。

ざっと曲を紹介したけど、アルバムの作りも基本に充実というか、LP時代ギリギリに発表されたアルバムなので、A面、B面の区分けが明確で、それぞれのオープニングに分かり易いROCKチューンを持ってきて、それぞれをバラードで締める。
その中でも、アルバムA面の冒頭①「Girl Can't Help It」~④「Be Good to Yourself」までのスピード感が徐々にUPするような流れは完璧だと思う。

スティーヴ、ニール、ジョナサンの3人のみのメンバーとなったアルバム。

初期のオルガンサウンドから、洗練されたシンセサウンドを持ち込み、バンドの世界制覇に貢献したのは、紛れも無くジョナサン・ケイン。
インスト主体のバンドに「歌」を持ち込んだ稀代のハスキー・ハイトーンヴォイスの持ち主であるスティーヴ・ペリー。

メンバーチェンジの度にバンドの格を上げ、最後に加入したスティーヴが、全作曲に絡み、プロデューサーも兼ね、最終到達したのがこの典型的な「歌モノ」アルバム。

このアルバムで、バンドは一旦解散する訳やけど、元来、ポップなメロディが好きな僕にとっては、このペリーの最後の仕事ともいうべきアルバムは堪らなく好きなのです。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ご無沙汰です (KA'z)
2008-07-28 23:11:17
こんばんは。
春先の披露宴・2次会の選曲時には大変お世話になり有難うございました。

自分の仕事は完全に季節労働なので(4月~7月・9月~12月がピークです)今は小休止状態です。余談ですが、明後日に行われる内藤大助選手の世界タイトルマッチに仕事で(!)観戦に行きます。

それはさておき、『Raised On Radio』を昨年中古店で100円で手に入れました。(ワゴンセールでもないのにどんな価格設定をしているのか疑問です。)レコードをダビングしたテープが行方不明だったので本当にラッキーでした。
中身に関してもA面の流れは特に圧巻で、自分的にも名曲のオンパレードだと思います。
一般的な評価は低いみたいですが、名盤と呼んで差し支えのない一枚だと思います。
こんばんわ (定ちゃん)
2008-08-04 23:22:05
>KA'zさん
ご無沙汰しております。
お仕事お疲れ様です。
僕も季節労働で、あと一息でゴールってとこです。

「Raised On Radio」、100円とはラッキーですね!
ちなみに、僕はこのアルバムCD3枚持ってます(汗)
お金の無い高校時代に買った輸入盤、日本盤、そして紙ジャケ盤です。
好きなアルバムは何枚でも持ってたくなるんですよね・・
何年経っても色褪せない思い出の名盤です。

コメントを投稿