a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

行ったり来たり  ~あっち行ったりこっちに来たり~

2024-03-28 13:21:22 | 劇団員リレートーク
行ったり来たり  あっち行ったりこっちに来たり、たまに稽古場を覗いては、感じたことをfbに書いてきました。
それをほぼそのままこちらにも…

3/7
大活躍のミオ(の稽古場ブログ)です!!
ほんとうにいろんなこと考えちゃう芝居です。
わたしのアイデンティティは一体何に支えられているのか…
トランプ支持の人たちは何か確かなものが欲しいんでしょうが、
確かなものなんてないんだな、と、思ったり思ったり……

3/13
(文学座、西本由香さんの『アンドーラ』を観て…同じドイツ語圏演劇です!)
西本さんと松鵜さんのアフタートークのお話でも感じたけど、
ドイツ語圏だけどドイツ人じゃない、作家の、アイデンティティの求め方は、ドイツの人とは違う、気がしてならない。
と勝手に感じているわたし。
フリッシュはスイス。
そういう何かを感じてもらいたく、 うちの『行ったり来たり』も 併せて観てほしい。
こちらはホルヴァート。オーストリア-ハンガリー帝国出身。
テイストはまったく違うけど、 書かれた時代も違うけど、 アイデンティティの頼りなさ… かたや、
自分を外側から作られてしまった青年と、かたや、
自分の外側をすべて外され失った男の話。
アンドーラは26日まで 行ったり来たりは28日から ぜひ!



3/17
X原口のブログ!(の紹介に) 国を追われるとはどういうことなのか?
この芝居は、コメディのスタイルをとってますが、超辛く切なく迫ってきます。
わたしにはそのことがわかってない、とも思います。
当事者以外は誰もわからないんだ、とも思います。
けど、それを想像できる能力があるのが人間なんだな、と。

3/20
(19日の衣裳、照明入りの通しを観て)
町田聡子‼️ (の芝居と装束に感激して) 切なさと滑稽さとチープさとおぞましさが共存するグロテスクな舞台を彩る衣裳の稲村朋子ここにあり、
って感じ!

3/24野火止2日目
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前半のラストの、ハヴリチェクのソロ。
作ってくれたmonjeのおふたりをも唸らせた永野愛理の歌声。素敵です!
境界線とはなんぞや、 という今日的なテーマを、 俳優たちは、ある設定のなかで切実に演じます。
答えは描かれません。 それは私たちに渡されるもの。…と思って、やっています。
ある意味非常にグロテスクです。
今日の客席からは、笑い声や手拍子が。うちには珍しいできごとです。



3/26
大きな欲望が暴走して、平穏な「因果応報」が破られる戦争。
それと同様の熱狂によって一文なしになった主人公が、再び、良くも悪くも小さな欲望渦巻く「因果応報」の世界に戻る。
みたいなことを考えます。
ミミズをヒントに!

3/28
そしてすみだ初日を迎えます。
わたしのあっちこっち行ったり来たりが実りますように!
ご来場おまちしておりますっ!!



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東京演劇アンサンブル創立70年記念公演 第一弾
  行ったり来たり

エデン・フォン・ホルヴァート/作
大塚直/訳・ドラマトゥルク
公家義徳/演出

2024
3/23 (土) 14:00★
3/24 (日) 14:00★
 野火止RAUM

3/28 (木) 19:00
3/29 (金) 14:00/19:00
3/30 (土) 14:00/19:00★
3/31 (日) 14:00
 すみだパークシアター倉

全席自由
前売一般/4,300円 
前売U30/3,300円
★=Low Price Day/3,000円
当日/4,800円

Staff
音楽/monje
舞台美術/公家義徳
衣裳/稲村朋子
照明/真壁知恵子
音響/島猛
舞台監督/永濱渉
宣伝美術/本多敬 永野愛理
制作/小森明子 太田昭

Cast
ハヴリチェク/永野愛理
サメク/洪美玉
エーファ/福井奏美
コンスタンティン/雨宮大夢
ムルシツカ/浅井純彦
ハヌシュ夫人/西井裕美(フリー)
X/原口久美子
Y/志賀澤子
個人教育者/二宮聡(フリー)
その妻/鈴木貴絵
レーダ夫人/町田聡子
シュムッグリチンスキー/小田勇輔

公演詳細、チケットのお申し込みはHPにて