a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

ブレヒトカフェ Vol.5 『浜下り外伝』&『水滴』 5

2017-05-29 01:32:42 | 東京公演
振付が入りました!今日は、振付の鷲田実土里さんの紹介と、
ふりうつしの風景を公開いたします。

振付=鷲田実土里(わしだ・みどり パントマイムダンスパフォーマー・振付師)



7歳から20歳までクラッシックバレエを小松原眞美子氏に師事。
日本女子体育短期大学体育科舞踊専攻で様々な舞踊技術を学ぶ。
パントマイム、地唄舞、演芸を出雲蓉師に師事。
現在パントマイムダンスパフォーマーとして各地イベントに出演。
バルーンアートも加えた楽しいショーを提供している。
また、舞台の振付、マイム指導者としても活躍。

アンサンブルとの出会いは、2011年『道路』(アゴタ・クリストフ=作 三由寛子=演出)。
『道路』の時は、「ハンガリー舞踊を官能的に」という演出の要求に笑顔でこたえていただき、
今回もまた、イメージや理屈をダラダラ並べ立てる演出の要求に、これまた笑顔でこたえていただき……
同じ関町北にお住いで、大学生と高校生のお母さまでもあります。

さあ、6名の登場人物それぞれまったく違った振付を、
鷲田さんが考えてきてくれました。
その一部をご紹介します。

始原の女(町田)は棒術を



薩摩藩士である始原の男(和田)は、能のイメージ?



永劫の女(志賀)は、南洋へ移民した幼少時代が立ちあがる



永劫の男(松下)は、70年代ディスコか?



創生の女(奈須)は、沖縄の打楽器・三板(サンバ)を打ち鳴らし



創生の男役の永濱渉は、実はフィギアスケート経験者。
海上保安蝶?海上保安鳥?のごとく、華麗に舞う。



各々の踊りが、どのように組み合わさり、《生と死》《祈りと抗い》を現していくのか。
楽しみです。


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東京演劇アンサンブル ブレヒトカフェ Vol.5  
2017.3『沖縄ミルクプラントの最后』に続く ”オキナワ”

2017年
6月17日(土)14:00/19:00 
6月18日(日)14:00 
●お申込みTEL:03-3920-5232 FAX03-3920-4433
●前売り2800円 (当日3300円) ケンタウルスの会1500円 


朗読劇『水滴』 
作=目取真俊 
演出=三木元太 
照明=真壁知恵子

出演
浅井純彦/雨宮大夢/大橋隆一郎/仙石貴久江/竹口範顕/冨山小枝/洪美玉 


浜下り外伝
――そして目覚めると、わたしはこのイノーの海にいた。


作=宮城康博
演出=三由寛子 
舞踊=鷲田実土里
照明=真壁知恵子

出演
町田聡子/和田響き/志賀澤子/松下重人/奈須弘子/永濱渉


お問合せ・お申込
東京演劇アンサンブル劇団事務所
tel:03-3920-5232


公演詳細
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ブレヒトカフェ Vol.5 『浜下り外伝』&『水滴』 4

2017-05-23 06:12:51 | 東京公演
《創生》に出てくる二人の紹介です。
2017年のまさに今現在、辺野古の海で行われ続けている反対行動。
移設とは名ばかりで、じつは200年使える、巨大な軍事基地の工事です。
身一つのカヌーで抗議を続ける女と、それを排除しようとする海上保安官の男、
ふたりの物語。
奈須さんも永濱君も、実生活は色白のカナヅチ。



創生の女……奈須弘子(なす・ひろこ)


勝ち気でユーモラスな沖縄の女。あきらめず、海保に食いついてゆく。
なぜ沖縄の人間が新しい基地に反対するのか、
過去の声をきき、戦争のない未来を見、
そして現代をどう生きるのか、考えさせてくれる。
「あの日」暴行された友とともに生き、「あの日」蝶になった彼女と生きる。
奈須さんが体当たりで挑んでいます。


創生の男……永濱渉(ながはま・わたる)


海を守る、人を助けたい…という気持ちから、
憧れの海上保安官という仕事に就いたが、
その仕事は誰を守り、誰を踏みつけているのか。
日々、辺野古の海で、彼は何を思うのか。
国家と個人。国益と人権。何を大切に生きるのか。
稽古場で一番若く、思いきりのよい渉君の芝居が、
「国家と個人」の構造を浮かび上がらせます。

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東京演劇アンサンブル ブレヒトカフェ Vol.5  
2017.3『沖縄ミルクプラントの最后』に続く ”オキナワ”

2017年
6月17日(土)14:00/19:00 
6月18日(日)14:00 
●お申込みTEL:03-3920-5232 FAX03-3920-4433
●前売り2800円 (当日3300円) ケンタウルスの会1500円 


朗読劇『水滴』 
作=目取真俊 
演出=三木元太 
照明=真壁知恵子

出演
浅井純彦/雨宮大夢/大橋隆一郎/仙石貴久江/竹口範顕/冨山小枝/洪美玉 


浜下り外伝
――そして目覚めると、わたしはこのイノーの海にいた。


作=宮城康博
演出=三由寛子 
舞踊=鷲田実土里
照明=真壁知恵子

出演
町田聡子/和田響き/志賀澤子/松下重人/奈須弘子/永濱渉


お問合せ・お申込
東京演劇アンサンブル劇団事務所
tel:03-3920-5232


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ブレヒトカフェ Vol.5 『浜下り外伝』&『水滴』 3

2017-05-18 08:05:41 | 東京公演
沖縄が日本に「復帰」してから45年。
いったい「復帰」とはなんだったのか…今日5月15日は、
《永劫》の場面に登場する女と男の紹介をします。
1997年 読谷村の山の上…西海岸を見渡せる眺めの良いお家が舞台です。


永劫の女……志賀澤子(しが・さわこ)


リーフでかこまれた珊瑚礁の浅瀬の海――《イノー》は、
沖縄人の「共有の場」である……
という論文を書いた、社会学者の先生の役です。
亡くなった夫の話、論文の話、普天間代替や名護の市民投票の話をしていくうちに、
この女の過去が立ちあらわれてきます。
記憶の芯の真の深におりていく難しい役柄に、大ベテランの志賀さんが挑戦します。



永劫の男……松下重人(まつした・しげと)


ベトナム戦争時、在沖縄米軍が使用した枯葉剤のこと、
そして《共有の財産であるイノー》について、
女のもとへ取材にいくドキュメンタリストです。
彼女の語りをいかに聞くか、いかに受けとめるか、
これまたベテランの重さんが、試行錯誤しながら取り組んでいます。
また、彼の語る『故郷へ歩いた男』(ジェイムズ・ティプトリー・JrのSF短編)
は、この芝居を動かすひとつのイメージとなっています。


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東京演劇アンサンブル ブレヒトカフェ Vol.5  
2017.3『沖縄ミルクプラントの最后』に続く ”オキナワ”

2017年
6月17日(土)14:00/19:00 
6月18日(日)14:00 
●お申込みTEL:03-3920-5232 FAX03-3920-4433
●前売り2800円 (当日3300円) ケンタウルスの会1500円 


朗読劇『水滴』 
作=目取真俊 
演出=三木元太 
照明=真壁知恵子

出演
浅井純彦/雨宮大夢/大橋隆一郎/仙石貴久江/竹口範顕/冨山小枝/洪美玉 


浜下り外伝
――そして目覚めると、わたしはこのイノーの海にいた。


作=宮城康博
演出=三由寛子 
舞踊=鷲田実土里
照明=真壁知恵子

出演
町田聡子/和田響き/志賀澤子/松下重人/奈須弘子/永濱渉


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ブレヒトカフェ Vol.5 『浜下り外伝』&『水滴』 2

2017-05-09 18:05:51 | 東京公演
from 『浜下り外伝』


【登場人物】
『浜下り外伝』のお話しは、《始原1854》《永劫1997》《創生2017》、三つの時代が交錯しながら進みます。
各時代の登場人物を紹介します。
まず、1854年《始原》から。



女……町田聡子(まちだ・さとこ)
1854年、那覇。停泊中の黒船船団をみつめているところを、
薩摩藩士に見つかり逃げる女。
沖縄の未来をみつめ、見透かすような不思議な女。
日常会話は上手な町田さんですが、
時空をぶっ飛んでいるようなこんな不思議な女を演じるのは、
はじめてではないでしょうか。
また、沖縄言葉にも挑戦しています。



男……和田響き(わだ・ひびき)
18歳の薩摩藩士です。
このままでは開国を迫る西洋列強に踏み潰される、
「そのためには強くならなければ」と意気込みます。
未知のモノへの恐怖と、「守らなければ」と強がる姿勢は裏表。
新しい時代への高揚、憧れ。
畏怖と恐怖。
若いみずみずしさと危うさ、
そして「人でなくなる」役柄に、毎日苦闘しています。


スタッフの紹介も順次していきます。まず、舞台美術


舞台美術……入江龍太(いりえ・りゅうた)
岡本太郎氏の工房でずっと製作をしていた龍太さん。
いまやアンサンブルの舞台装置の、縁の下の超・超・力持ちです。

龍太さんを中心に、ゴールデンウィークまっただなか、『浜下り』『水滴』舞台装置の水実験をしました。



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東京演劇アンサンブル ブレヒトカフェ Vol.5  
2017.3『沖縄ミルクプラントの最后』に続く ”オキナワ”

2017年
6月17日(土)14:00/19:00 
6月18日(日)14:00 
●お申込みTEL:03-3920-5232 FAX03-3920-4433
●前売り2800円 (当日3300円) ケンタウルスの会1500円 


朗読劇『水滴』 
作=目取真俊 
演出=三木元太 
照明=真壁知恵子

出演
浅井純彦/雨宮大夢/大橋隆一郎/仙石貴久江/竹口範顕/冨山小枝/洪美玉 


浜下り外伝
――そして目覚めると、わたしはこのイノーの海にいた。


作=宮城康博
演出=三由寛子 
舞踊=鷲田実土里
照明=真壁知恵子

出演
町田聡子/和田響き/志賀澤子/松下重人/奈須弘子/永濱渉


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ブレヒトカフェ Vol.5 『浜下り外伝』&『水滴』 1

2017-05-08 16:59:14 | 東京公演
沖縄在住の宮城康博が、
古巣・東京演劇アンサンブルのために書き下ろした新作!
浜下り外伝――そして目覚めると、わたしはこのイノーの海にいた。






作……宮城康博(みやぎ・やすひろ)
沖縄県名護市生まれ。
80年代東京演劇アンサンブルに在籍し、
『櫻の森の満開の下』(坂口安吾=作 広渡常敏=演出)で、初代の山賊役を演じた。
冷戦崩壊後、Uターン。
地域づくり計画や行政広報を手がけ、97年、辺野古新基地建設問題の住民投票代表になり、市民運動に参画。
以来2006年まで名護市議。
著書『沖縄ラプソディー』(御茶の水書房)、共著『普天間を封鎖した4日間』(高文研)ほか。
沖縄県南城市在住。
2017・3月TEE公演『沖縄ミルクプラントの最后』では「方言指導」として、
学習会や資料提供など、ドラマトゥルグ的な役割で参加した。
ピースリーディング『9人いる!~憲法9条と沖縄~』の作・演出もやっていて、
この夏「非戦を選ぶ演劇人の会」で上演予定。出演も。



演出……三由寛子(みよし・ひろこ)
1998年入団。川崎市登戸在住。
夫が沖縄県本部町出身。
世田谷・和光小に通う3年生の娘あり。
演出作品…朗読劇『平和通りと名付けられた街を歩いて』目取真俊=作(2005実験公演)、
『群蝶の木』目取真俊=作(2006スープ劇場)、
『道路』アゴタ・クリストフ=作(2011)、
『さるぐつわ』アルフォンソ・サストレ=作(2014研究生公演)、
『ジョンとジョー』アゴタ・クリストフ=作(2015スープ劇場)、
『どん底』M・ゴーリキー=作(2015)。
外部演出…人形劇『ねずみ女房』ルーマー・ゴッデン=作 いずみ凛=脚本(2017人形劇団ひぽぽたあむ)。
弁護士による憲法寸劇『くらべよう!じみけん(自民党改憲草案)といまけん(日本国憲法)の社会』の脚本も。


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東京演劇アンサンブル ブレヒトカフェ Vol.5  
2017.3『沖縄ミルクプラントの最后』に続く ”オキナワ”

2017年
6月17日(土)14:00/19:00 
6月18日(日)14:00 
●お申込みTEL:03-3920-5232 FAX03-3920-4433
●前売り2800円 (当日3300円) ケンタウルスの会1500円 


朗読劇『水滴』 
作=目取真俊 
演出=三木元太 
照明=真壁知恵子

出演
浅井純彦/雨宮大夢/大橋隆一郎/仙石貴久江/竹口範顕/冨山小枝/洪美玉 


浜下り外伝
――そして目覚めると、わたしはこのイノーの海にいた。


作=宮城康博
演出=三由寛子 
舞踊=鷲田実土里
照明=真壁知恵子

出演
町田聡子/和田響き/志賀澤子/松下重人/奈須弘子/永濱渉


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