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スリーピースのモンスター - GO!GO!7188

2007年12月09日 | みみよりめより
最近ニコニコ動画の会員になったので、結構観ています。最近見たのはゴーゴー(GO!GO!7188)の昨年の「パレード」発売記念ライブ(ほぼ全曲?)と、今年のROCK IN JAPAN FEST. 2007出演の時のゴーゴー(「真夏のダンスホール」と「文具」)とチャットモンチー(「恋の煙」と「シャングリラ」と「とび魚のバタフライ」)など、など。

ゴーゴーの今年のアメリカ・ツアーでのインタビューで、ターキー、「リーダーはあなたですか?」と聞かれ、「いいえ全然。アッコ、ユウ、僕の順です」と答えていました。控えめだけど縁の下の力持ちということで信望の厚いターキーです。確かに作曲はユウですが、譜割りやセット・リストなどはみんなで考えながらも、どうもアッコがリーダーシップをとっているみたいです。どこから見ても豪放磊落なアッコと、どことなくおっとりとしたユウです。

さて久しぶりに最近のゴーゴーの映像を見ましたが、やはり上手い。超絶したテクニックを惜しげもなくさらすターキーのドラム、ベースをギターのように弾きこなすことでは他の追随を許さない(チャットモンチーのあっこが挑戦中?)アッコ、ボーカル、ギターのリフ,ソロと3つのパートを当たり前のようにこなすユウ。アンプの上に置かれたペットボトルが小刻みに揺れているところを見るとかなりの爆音のよう。

特にROCK IN JAPAN FEST. 2007での「文具」は凄まじい。ものすごくひずみを効かせたギターを「ギュイーン」から「テケテケ」まで自在にに弾きこなすユウ、以前と比べるとベースとバトルしたり、のけぞってプレイしたり、かなりパフォーマンスをするようになりました、それが疾走するベースとドラム、またユウとアッコの抜群のコーラスワークとあいまり、アッコの毒々しくシュールな歌詞が乗っかる、まさに彼らの代表的な「マシンガン・ロック」、紛れもなく初期の傑作で、今もなおその輝きを失いません。ボーカリストでこんなにギターの上手い人もいないよな。大抵どっちかに偏っているよな。

 今、あたし頭ん中に描かれる
 赤い、青い、黒い、黄色いもの
 溶けてゆくよ、頭から、耳を、
 腕を、脚をつたって……

圧倒的プレゼンスで最初から最後までトップ・ギアで突っ走る、まさにスリーピースのモンスター。もちろんミスがないわけではなく、ただ音を外したり、とちったりしてもフォローが上手く、気づかせない。ニコニコ動画でもあそこはもしかしたらミスかも?というコメントがたまに見かけられます。その辺がすごく上手いのも一流の証拠。

さて、同じステージにチャットモンチーも登場、ニコニコ動画には両方見た人からチャットモンチーのほうが下手だとか、ゴーゴーの後では聞く気しないとか、かなり厳しいコメントも多く見られます。ただ、管理人に言わせていただくと、今まで何度か述べてきたとおり、音楽そのものへのアプローチ、音の造り方もだいぶ違います。技量の差(当然あるし、フォローは下手)ばかり見ていると、そのあたり見逃す可能性はありますね。一般にあっこ(福岡晃子)のベースはかなり評判がいいようです。これは納得。