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チャットモンチーとGO!GO!7188

2006年12月13日 | みみよりめより
チャットモンチーを聴いて、どっかGO!GO!7188と似ているなあと思った人もいらっしゃるのではないでしょうか。ゴッパチ(GO!GO!7188)はツートップの女性の個性が余りにも強いので、レディズバンドと勘違いされがちですが、ドラムのターキーにちょっと失礼。レディズバンド、あるいはギャルバンと混成トリオ比較するのもなんですが、確かに曲作り、歌い回しなどかなり似通っていますね。声質がまったく違いますので、ファンなら声を聴けばたちどころに判別つきますが、あまり詳しくないと間違えるかも、特に演奏。

演奏力に定評のあるゴッパチですが、新人とはいえチャットモンチーの演奏力、「桁違い」と評されるだけはあります。特にギターのリフとか、轟音ベースが結構楽曲の要となっているところなんかそっくりです。

管理人、古くはジャズのロン・カーター、ロック界ではジャズ出身のジャック・ブルース(クリーム)やアンディ・フレイジャー(フリー)、J-POPでは中村正人(ドリカム)とか、仙波さとみ(SHOW-YA)、そして野間亜紀子(ゴッパチ)とか、ベース奏者が大好きなのですが、ここは一つ福岡晃子(チャットモンチー)も加えましょう。

アッコ(野間亜紀子)とあっこ(福岡晃子)、通称も似通っている二人、まるでギターのようにベースを弾く、凄腕。違いといえばアッコが男勝りの歯切れのいい音を響かせるのに対し、あっこは更に重低音志向ながら、女性らしく音がしなやかですね。ゴッパチの「とかげ3号」か「くのいち」とチャットモンチーの「ひとりだけ」聞き比べていただけば、二人ともなかなかの凄腕であるのと同時にその違いもわかるかと思います。メリハリの効いた「くのいち」のベースソロ(?)、歪みまくりの「とかげ3号」、一方「ひとりだけ」、重低音ながら、なおかつ軽やかに走るベース・ライン。演奏スタイルもアッコが豪快なパフォーマンスを見せるのに対し、あっこは何か恋人を抱きしめるような、ベースに絡みつくような、なんとなく色っぽいパフォーマンス。

同じように音数の多いターキー(ゴッパチ)と高橋久美子(チャットモンチー)ですが、ターキーがシンバルやスネア・ドラムなどを中心に叩きまくるのにくらべ、高橋久美子さん、あっこと同じように重低音志向、バスドラを使う比率がかなり高いと思います。この二人の重低音が橋本絵莉子さんの透明度の高い声とナイス・ミスマッチ。

大きな違いはチャットモンチーの曲作りがそれぞれ似通っているのに対し、さすがベテランのゴッパチ、多種多様な曲作りです、チャットモンチーはいまは自分達の音楽パターンを知っていただく時期ですからそれでもいいですが、いずれ変えていかざるを得ないでしょうね。それからチャットモンチー、3人とも作詞するとのこと、一定以上の水準には確かにあると思いますし、なかなかいい歌詞、ちょっとレビューしてみたいくらい(「サラバ青春」はもうやりましたが)のも多く、そのセンチさが好きではありますが、アッコのシュールな奇想天外な歌詞とくらべると、まだまだ。

チャットモンチー、ベテランで「ゴーゴーらしさ」にこだわり続けるゴッパチとはまだかなり差はあると思いますが、決して追いつけないわけではない。それだけの素質と実力はあると思います。今後注目したい新人ですね。久しぶりの本格的ギャルバンですし。 
 
コメント
 
 
 
あっこ&アッコ (T)
2007-01-09 20:17:39
チャットモンチー&GO!GO!7188に関して、「似ている、パクリ、容姿云々・・・」
といった馬鹿げた対比のコメントしか見かけなかったので、この記事を読んで
(=同じ様に考えている人がいて)とても嬉しかったです。

昨年、初めてチャットモンチーのLIVEに行き、終始”福岡晃子”から目が離せ
ませんでした。
「色っぽい・・・」という表現は失礼極まりないのでしょうが、彼女の繰り出す音
&演奏スタイル共に、この表現しか思いつきません。
(この音&演奏スタイルと、普段とのギャップが実に魅力的なのですが・・・)

個人的には「このベースが在ってこそ”チャットモンチー”」という感じです。
(勿論、VO&楽曲面での橋本絵莉子の存在も、相当のものだと思ってます)

GO!GO!7188のLIVEも同時期に久し振りに行きましたが、野間亜紀子(未だ
慣れない・・・)の音が数年前からちょっと変わった(=より男性らしい音?)よう
に感じました。
(GO!GO!全体で、もっと音数を少なくしても良いのでは?という印象もあります)

曲作りに関しては同感です。
これからのBANDだと考えてますので、長い目で見ていきたいと思ってます。
が、アルバム1作目時点で”ひとりだけ”&”湯気”といった楽曲をリリース
出来る実力は評価に値すると思ってます。

上記の2人に加え、HEATWAVE&JUDEの渡辺圭一のベース(=通称”地獄ベース”)
がお気に入りです。(後、元”PEALOUT”の近藤智洋とか・・・)

初めてにして長文&駄文のコメント、失礼しました。
 
 
 
Unknown (てっちゃん)
2007-01-10 00:50:26
Tさん、ご訪問有難うございます。実はチャットモンチーに関しては私がゴーゴーが好きなのを知っている方から、ちょっと似ているよ(悪い意味ではなく)とご紹介を受けたのが聞き込むきっかけです。

その方の視点は物まねなどというくだらないものではなく、歌いまわしの共通点やサウンド構成の巧みさを評価したもので、確かに絵莉子さん、ユウから影響を受けているかもしれませんね。

曲作り、似通っているとは申しましたが、それも個性、今の路線でもいいとも思います。
 
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