goo

英語の文型 - 日本語との比較(1)

2006年02月13日 | 英語生活ノおト
「超実践英文法」の第一講として2回にわたり、英語と日本語の違いを考えていきたいと思います。

なんといっても日本語と英語の根本的な違いは、日本語は語順というものにあまりこだわりませんが、英語は語順そのものである、ということにあります。たとえば

I took a nap today.

この文章をいくら並べ替えても
Today I took a nap.
くらいで、根幹である
I took a nap
はこれ以外の語順は考えられません。

これに引き換え日本語では
英語と日本語が混在

私は今日昼寝をしました。
私は昼寝を今日しました。
今日私は昼寝をしました。
今日昼寝を私はしました。

どれもオーケーです。

つまり日本語に置いては「私は」の「は」や「昼寝を」の「を」など、いわゆる接辞が語そのものの性格を決定するのに対し、英語の場合、語の文章上に位置がその性格、つまり主語であるか、述語であるか、などを決定します。ただ、これはあくまで原則的に、ということであり、実際は前置詞などの助けを借りることも大いにありますが。たとえば、

I took a nap today.
に対し、
I went to school today.

など。

さて、5文型とは一般に次の5つをいいます。

第1文型: S + V 主語+ 自動詞
The rain was falling.
第2文型: S + V + C 主語+ 自動詞+ 補語
He will become a good doctor.
第3文型: S + V + O 主語+ 他動詞+ 目的語
The man killed a bear.
第4文型: S + V + O + O 主語+ 他動詞+ 間接目的語+ 直接目的語
John gave Mary a book.
第5文型: S + V + O + C 主語+ 他動詞+ 目的語+ 補語
We elected him president.

英語の文型に関しては、それこそ星の数ほど文献があり、極論では英語には2文型しかない(つまり、いわゆる第1文型と第3文型のみ、後はそれの派生形という考え方、これ結構好きですね)、というのから25を越す文型を唱える場合まで、諸説紛々であります。また分類方法も意味を中心に分析するのから、あくまで語順中心に分析するのまで、これも諸説紛々。

管理人の文法や語法に関する考え方は、次の通り、ことばは生きたもの。常に揺れ動いている。だから、いくら細かく分析し、定義しても、定義しきれるものではない、必ず例外は存在する、どうせそうなら簡単なものでいいじゃないか

というわけで、お馴染の5文型説を採用、あくまで実用的に解説していきたいと思います。内容的には上述の記事と重複する部分もあるかと思います、ご了承下さい。
 
コメント
 
 
 
実用的な英文法 (cheney)
2005-07-15 23:10:29
ある英会話スクールのバナー広告で、”カタカナ英語で大丈夫?”とありましたが、英語の発音に限りなく近い「カタカナ英語」の表記で、それらしく発音すれば確実に英語らしい発音になることを、tecchanは検証されましたよね。本当、単純明快です。文法編も実用重視で開設されるとのこと、期待しています。口語英語のマスターのためには、文法も必要であるという論調でお話を進めていただければ、何かといえば安直に英会話スクールにいく人たちを少しは救済できるのでないかと思います。ご健闘、祈っております。
 
 
 
Unknown (てっちゃん)
2005-07-16 09:38:37
実は英語2文型論、かなり気に入っております。大学で講師をしているアメリカ人(だと思う)が、日本語との比較で提唱しているものです。採用するかはともかく、日本語との比較は視点として面白いし、わたしの考えていることとも通じますので、次回ちょっと触れますね。
 
コメントを投稿する
 
現在、コメントを受け取らないよう設定されております。
※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。