ネタばれせずにCINEるか

かなり悪いオヤジの超独断映画批評。ネタばれごめんの毒舌映画評論ですのでお取扱いにはご注意願います。

ワイルド・スピード スカイ・ミッション

2017年05月04日 | ネタバレなし批評篇


なんとこの映画、興行成績では2015年ベストワンに輝いたという。走り屋さん達向けのマニアックなストリートムービーから、興行収入で3億ドルを計上するまでに成長したメガヒットコンテンツ『ワイスピシリーズ』の第7作目にあたる。

渋谷の街中をドリフト走行で駆け抜けるシーンが印象的な『TOKYO DRIFT』の続編という位置付けになっているそうだ。本作の制作中、主役の一人ポール・ウォーカーが事故死したこと(合掌)や、シリーズ最強の敵にあの“トランス・ポーター”ジェイソン・ステイサムを迎えたことも手伝って、本作もニトロ全開のブッチギリ、全世界で大ヒットを飛ばしたらしい。

本シリーズの魅力は何といっても、その昔高速料金所でもたついたせいで、おっかない走り屋のお兄さん2人組に走行妨害されたほどのへたれドライバーである私でさえ楽しめる“わかりやすさ”にあると思うのである。

さらに、政治色や胡散臭いプロパガンダをまったく感じさせない、まるでLAの青空のようなノー天気なアクションが何とも心地よいのだ。それもこれも、本作がだせばヒット間違いなしの最優良コンテンツであればこそなせる技。

最近はユダヤに加え中国資本が席巻しているハリウッドで映画を作るとはどういうことなのか。鋭い鑑識眼をお持ちの皆様におかれては、他の映画ですでに経験ズミであろう。

伝説のハッカーを追って改造車が飛びます飛びます飛行機から。9・11のトラウマなんて何のその、スーパーカーがツインタワービルのガラスをぶち破り、ついでに(中国が世界に誇る)兵馬俑もどきの美術品も木っ端微塵にしてしまう制作陣の度胸の良さが痛快な1本だ。


ワイルド・スピード スカイ・ミッション
監督 ジェームス・ワン(2015年)
〔オススメ度 
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