ネタばれせずにCINEるか

かなり悪いおやじの超独断映画批評。ネタばれごめんの毒舌映画評論ですのでお取扱いにはご注意願います。

容疑者Xの献身

2008年10月25日 | 映画館で見たばっかり篇
ベストセラー作家・東野圭吾の直木賞受賞作を読んだことのある人にはあまりおすすめはできない。なぜなら、ストーリーはもちろんラストにあかされる意外な結末にいたるまで原作を忠実になぞっているため、ネタバレされた映画を見ているようでまったく面白みに欠けるからだ。

ガリレオこと湯川教授役の福山雅治をはじめ柴咲コウなどの常連も、フジTVの連ドラの雰囲気をそのまま踏襲している。母子家庭の母親を(最近は薄幸な役ばかりの)松雪泰子、湯川教授の友人にして数学の天才・石神に(『やまとなでしこ』の貧乏数学者役でブレークした)堤真一をあてこんでいるが、これとて数字を気にしすぎた手堅いキャスティング。しかし、昨今の邦画ブームにものって本作品の出だしは絶好調、製作側のサラリーマン的目論見は見事にあたったようである。

アパートの隣室で起きた殺人事件を隠蔽するため、数学の天才・石神が完全無欠なトリックをしかける。その謎にいどむ物理の天才・ガリレオ教授との静かなるアカデミックな攻防が原作および本作品の見所となっている。(数学や物理がどこまでこのトリックに関連しているのかはなはだ疑問ではあるが)石神を演じた堤真一の存在感は相変わらず一本調子の福山を完全に食っていたし、“がまんしない女”松雪泰子のがまんする演技はここにきて違和感を感じさせないほど成熟度を増している。

これといった欠点も見当たらないが、その代わり深い感動も呼び起こさない優等生的作品に味気なさを覚えるのは、自分がコテコテの文系人間だからであろうか。

容疑者Xの献身
監督 西谷 弘(2008年)
〔オススメ度 
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1 コメント

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そうなんですよねぇ。 (ブリ)
2008-11-10 06:46:32
はぢめまして。ブリといいます。
「ガリレオ」はドラマじゃなくて原作から入ったものですw(もちろん前2作は読んだ)。
容疑者Xは手堅いんですね。あれは堤真一と松雪泰子の映画になってるけど(やはり演技うめー。特に松雪さんw)原作と微妙に違うんですね。ま、時間に制限があるためか端折ったりするけどあのシーンは要らないやろ!みたいなところもあって。アレはアレで全体的に面白かったが原作の足元にも及ばないぞ・・と。
でも映画見た人のアンケートではぴあサイトで91点なんだよねww。

更新頑張ってください。でわでわ。

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