みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

良い年をお迎え下さい

2005年12月31日 | 雑記
ふう~。一応、大掃除もどきを済ませて、年の末。1年を振り返ると、

ピアノまわりは、少し前に振り返ったので省略。とにかくスケルツォ2番に手が届いたことに尽きます。

本、川上弘美さんのものが、相変わらず好きだった。よく読んだ。
ニシノユキヒコの恋と冒険」「其処彼処(そこかしこ)」(←もうすぐレビューしよう)「古道具 中野商店」。迷うけれど、中野商店が今年の川上さんのベストだろうか?川上さんの文章、日本語に惚れているのだ。

小川洋子さん「博士の愛した数式」「世にも美しい数学入門」も好著で数学の美しさに目覚めたのだ。
青柳いづみこさん「ピアニストが見たピアニスト」「翼の生えた指」、鮮やかな筆致で、ハイレベルのピアニストの世界を垣間見たのでした。あと、名作サン=テグジュペリ「人間の大地」、結局、感想記事は書かなかったのだけど、たいへん感動したのでした。

その他、京都や奈良もよく行って、山登りも復活。仕事も徹夜や休日出勤になるような大変なトラブルに巻き込まれず、こっそりの株もなかなか好調で(今年は誰もが好成績と聞きますが・・・)、おめでたい話は無くとも、わりと明るい1年でした。

それでは、皆さん、良いお年をお迎え下さい。
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あと1日~ギロック~

2005年12月28日 | ピアノ
ギジロクがギロックに見えワープロす
暮れのオフィスは人もまばらに
(そらみみ)

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
ということで、正月休みを切に願いつつ、あと一日、頑張ろ。
ギロックといえば、素敵なピアノを弾かれるもるとさんが、魅力的なギロック「ソナチネ」を公開されました。いい演奏です。それに、おもしろい曲ですね。疲れた耳には、吹奏楽の名曲をモノクロにした風に聞こえました・・・。
確かに、ギロックは、現代アメリカを代表する作曲家で、「音楽教育界のシューベルト」なんですね。なるほど、なるほど。
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クリスマスプレゼント

2005年12月27日 | 雑記
たまには、仕事のこと。
ここ数週間、ずっと頭を悩ませていたことがあったのだけど、本日、無事解決。
ここしばらく、あるシステムとシステムの間でデータを受け渡す処理のバージョンアップ作業をやっていて、少しバージョンが上がっただけなのに、動かない。
思いつく限り、ありゆる設定を試しても解決できず、内心、途方に暮れていたのだけど、よかった。解決できて。
結局のところ、肝心なことに気付くかどうか、最後の最後は天啓があるかどうかのような気がするなぁ。

戦場のメリークリスマスも免れたし、とにかく、これで、いい年を迎えられる。本当に何物にも変えがたいクリスマスプレゼントだ。
密かに祝杯を上げたい気分。

あと、クリスマスは済んでしまったけど、少し脱線。
ここ(下のところ)を読んでいて、海の向こうの人々は、なぜクリスマスにプレゼントを送るのか?が分かりました。
イエスキリストが誕生した時に、東方三博士が宝物をプレゼントした話に由来しているんですね。
ちなみに、O.ヘンリー「賢者の贈り物」の「賢者」は、イエスキリストが生まれた時に登場する東方三博士(三賢者)と掛けられているのでした。
「賢者の贈り物(The Gift of the Magi)」はたいへん好きな話しです。
この話の終わりのところ「大切な財産を失った愚かな二人こそが実は最高の賢者なのだ」という所、なかなかに感動的です。
(今回の英文はやや難しかった。ほぼ対訳はこちら。Magiで「メイジャイ」と発音するとは・・・。)

東方三博士のプレゼントの中身については、最近よく遊びにきてもらえるunaさんのこちらの記事を読まれたし。
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カッチーニ「アヴェ・マリア」再び♪

2005年12月25日 | 芸事全般
ゆきゆかば青衣荘厳(せいいしょうごん)の国を見む
マリヤ歎きの眼を伏せ祈る
(杉本清子)

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
聖歌隊の歌声でカッチーニ「アヴェ・マリア」♪を奏でてみる。楽譜はこちらの記事で。

絵はカルロ・ドルチの「悲しみの聖母」。東京上野の国立西洋美術館所蔵。

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The First Noel♪

2005年12月25日 | 音楽
今日はクリスマス。朝、題名の無い音楽会を見ていたら、クリスマスソング特集だった。
ゲストのスラヴァを映像で見るのは初めて。カッチーニ「アヴェ・マリア」やシューベルト「アヴェ・マリア」など、いい歌声だ。
あと、番組で流れていたO Holly Night(A.C.Adam)、The First Noel(賛美歌)も好き。今まで耳にしたことはあっても、曲名を知らなかったのだ。

それで、グーグル先生に相談したら、The First Noelは楽譜の在りかが分かった。
一応、弾いてみる♪も、初見では駄目でした・・・。バイエル程度だろうけど・・・。ピアノの音では様にならないのでオルガンです。突貫練習で耳障りで、すみません。最近、吹いてないけれど、クリスマスソングの多くは、リコーダーで吹くのも良さそう。

あと、題名の無い音楽会のページ(ここの「スタッフルーム」)で、お薦めアヴェ・マリアのクイズに答えたら、シューベルトとのお告げであった。シューベルトも、バッハ&グノーも、モーツァルトも、どれも全部弾いてみたい。

などと、道草を食ってないで、そらみみ君、早く年賀状を作って、スケルツォを練習して下さい!
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●レッスン スケルツォ2番の7回目

2005年12月24日 | ピアノレッスン
今日は今年最後のレッスン。午後ずっと、グランドをレンタルして練習し、夕方のレッスンに臨んだ。
昼間の練習疲れのせいか、なんだか疲れてるわね、との先生の一言。途中移動時間はあるけれど、12時から19時まで、脱力ができてない中で、ずっと弾いているわけで、疲れるのも無理ないよなぁ・・・。

・ハノン56番 分散オクターブ音階(24調)練習
○。温情合格。24調の音階、まだ全部は覚えてないので、つまずいてばかりだったのだけど・・・。

・チェルニー40-25(ユニゾンの音階練習)
○。これも温情合格だと思う。我ながら強弱がほとんどついてないし、左手の苦手な音型は、先週からたいして改善していないのに・・・。こういう苦手なところを徹底してやらないと、技術の底上げは無いように思うのだけど。でも、もらえる○はもらってしまう。志が低いのである。次は恐怖の26番。左手6拍に右手を19個入れないといけない・・・。

・ショパン「スケルツォ2番」
はじめて最後まで弾いた。いろいろ指摘されてつつ、大きなところでは、演奏がソフトだということ。
そうなのだ。コーダの爆走部分でもグランドピアノを鳴らし切れていないのだ。守っちゃ駄目だ、もっと攻めないと。

第2主題の歌い方は良くなったと褒められたが、お手本ピアニスト(アシュケナージ)の演奏を聴きながら、合わせて弾く練習をやったので、その効果だと思う。中間部のラストが引き続き大苦戦。コーダよりも中間部のラストの方が難しいです。

話は変わって、来年秋の発表会の連弾曲(2台ピアノ)の話。
先生も自分も、どうするか迷っているのです。
2台ピアノなら、コンチェルトがいいわよね。と言われていますが、いい曲が見当たらず・・・。
そらみみの憧れのコンチェルトは、ショパンの1番と、モーツァルトの戴冠式ですが、どちらも技術的に相当ハードルが高いので、もう何年か修行を積まないと難しいだろうし・・・。もう少し難しくない(←重要!)、きれいなピアノコンチェルトってないのだろうか???お薦めコンチェルト、ご存知の方、ご一報を!
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世にも美しい数学入門~音~人類の至宝

2005年12月23日 | 芸事全般
今まで知らなかった世界が、急に目の前に開けてくるのは、なかなか愉快。
自分の場合、この秋にたまたま手にした一冊の本がきっかけでした。ブログにも書いたけれど小川洋子著「博士の愛した数式」。数学の世界の面白さに目から鱗だったのです。

そして、その「博士の愛した数式」に気を良くして、もう一冊読んだのが「世にも美しい数学入門」
数学者、藤原正彦さんと小川洋子さんの対談をまとめたもの。新書で薄くて「博士の愛した数式」同様、読みやすい(難しい数式は飛ばしたけど)。数学にまつわるあれこれ、数学と文化・国民性、数学者のロマン、数学の美しさ、などなど、いろんな話が展開します。数学が文学や芸術と、たいへん近い位置にある学問だということが、実感としてよく分かってきます。
例えば、数学と俳句。世の中の、もやもやとした現象を、一気通貫で解決するシンプルな公式や定理は、五七五で世界を表現する俳句と感覚的にたいへん近いという話、なるほどと思う。
いろいろ興味深い話の中で、極めつけに印象深く、美しいと思ったのは、「博士の愛した数式」にも出ていたオイラーの公式。



eとπとi、自然対数の底と円周率と虚数、大抵の人が数学嫌いになるだろう怪しげで不可解な3つの数、これらがこんなに簡単な式で関連付けられて調和するということ。これを神秘と言わずして、何と言おうか!
この数式は「人類の至宝」と呼ばれてるんですね。なるほど、深く頷ける。思い知らされたは人類の叡智の凄さ。素直に脱帽。

あとピアノ的な感想も少し。音楽との共通点を感じたのは、いろんな数学の定理や公式が発見される様子です。
天才数学者たち、フェルマー、ガウス、オイラー・・・(音楽で言うところの、ベートーヴェン、モーツァルト級でしょうか?)彼等は、いろいろな数学の美しい定理を発見するのですが、それらは難しい数式をこねくり回して発見したのではなくて、直感で見つけ出しているということ。ちょうどモーツァルトの頭に名旋律が、沸き上がるのと同じように!

数年前に、音階と数学を結びつけたピタゴラスの話を知り、音楽と数学の意外な親密さにびっくりしたのですが、改めて音楽と数学は表裏一体なんだろうなと感じる。美しい音楽の素晴らしさは誰もが認めると思うけど、同じように、数学も美しい世界が広がっている。

自分の勝手な想像ですが、いつかモーツァルトの名旋律から、数学上の偉大な発見がなされる日がやってくるんじゃないだろうか?
πやeといった数は、音楽の中で位置付けるとしたら、どうなるんでしょうね・・・。

ちなみに、音楽について、最大の謎だと感じているのは、1オクターブが12の音から出来ていること。更に12の音を組み合わせることで、美しい音楽が生まれるということ。11でも13でもなくて、どうして12なのか?
やや脱線ですが、12繋がりで、1年が12ヶ月というのも謎ですね。人間の手は10本なのに、あえて12の月にしたのか?12進数は今を遡ること5000年前の古代メソポタミア文明が起源のはずですが、音楽と暦の不思議な繋がり、これも大いなる謎です。
普段、当たり前に思っていることに、神の摂理とも言いたくなる不思議な謎が潜んでいて、面白い。謎が好きなそらみみでした。

「博士の愛した数式」→「世にも美しい数学入門」の順番が無理なく、数学の美しさに目覚める順路でしょうか。
どちらも大抵の図書館に置いてありそう。新たな美の世界をお探しの方には、たいへんお薦めです。

(完全に余談だけれど、著者の藤原正彦さんは、山岳小説の新田次郎のご子息とのこと。山好きで氏の小説を愛読していた自分としては、大いに親近感を感じたのでした。音楽やら俳句やら山登りやら、関心のあるテーマが繋がって愉快。)
(長文すみませんでした。)
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失われた掲示板

2005年12月21日 | 雑記
見事に消えてしまった。
このブログを使う前のホームページで使っていた掲示板が。サーバー障害で、消滅してしまいました。
アナログのものと違って、便利な反面、失われるのもあっという間で怖いですね。いろんな方に書き込んで頂いた大切な掲示板だったので、残念でなりません。
アイコンが気に入って借りた無料掲示板でしたが、見てくれではなくて、中身を重視すべきでしたね・・・。

ちなみに、このGOOブログは有料のもので、文字情報だけならば、バックアップは簡単にできるので(皆さんのコメントも含めて)少し安心。天下のNTTの運営だし・・・。それでも、万が一の時は画像など含めて復旧しようとする、大変だろうけど・・・。

皆さんも、ご注意下さい。日頃のバックアップ(掲示板だと[ファイル]→[名前を付けて保存]?)、ゆめゆめ怠りなきように。
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米国クリスマス事情~くるみ割り人形

2005年12月20日 | 音楽
日本で年末に第九が歌われるように、米国では、クリスマスに「くるみ割り人形」がさかんに踊られるそうです。
ここの後ろの方に出てました。英語学習用の分かり易い英文なので、よろしければどうぞ。

強引にピアノに繋げます。
そらみみの野望その1。いつか「くるみ割り人形」の最後の「グラン・パ・ドゥ・ドゥ」を弾くことです。バレエの場合、バレエピアニストさん用の楽譜があり、一応入手済みですが、難しい・・・。
冒頭は単純な「ソ~ファミレド~シラソ~」のようなシンプルな音階が続くのですが、右と左で交互に弾きながらの旋律で、苦労します。シンプルがゆえに美しいのかな?
究極のクリスマスソング。
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ピアノの棚おろし2005

2005年12月18日 | ピアノレッスン
新聞にも年末特集が組まれるようになった。少し早いけれど、自分のピアノを振り返ると、

・チェルニー
1年前は40-14をやっていて、今25番なので、この1年で10番進んだ勘定。この先、難しくなりそうだけど、今のペースを維持できるかな?維持したい。

・ハノン
1年前は音階とアルペジオの練習がスタートしたところだったのだ。ピアノをきれいに弾くためには?といった内容の本には、たいてい、音階とアルペジオを十分やること!という話が出ているので、とりあえず一巡目が終えられて、ほっと一息。
ただ効果の程は、未知数ですね・・・。次なる目標は、24調全部を覚えて、いつでも弾けるようにすること。

・自由曲
ショパン「幻想即興曲」「ワルツ遺作」「ノクターン1番」「ノクターン10番」「スケルツォ2番」、モーツァルト「ピアノ協奏曲20番2楽章」、坂本龍一「Dear Liz」など弾いて、けっこうショパンイヤーでした。
とにかく、スケルツォに手が届くとは思っていなかったので、練習を続けてて本当に良かったと思う。今までに弾いた曲と比べても、スケルツォ2番を弾く楽しさは段違い。
来年の目標は、「スケルツォ2番」を完成に漕ぎつけること。そしてたくさんのピアニストと握手すること。(今年の握手は、中村紘子さん、河合優子さん、クオレの井波さんでした)

この年(35歳)になっても、ピアノはまだ進むんですね。少しずつ技術が上がって、弾ける曲も増えて、将来の自分が楽しみ。

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