「3月のライオン」 羽海野チカ 白泉社
或る日突然、家族を事故で失いたった一人になったしまった少年・桐山零。彼は自分の居場所を得るために将棋を選びプロ棋士となる。内に深い孤独を抱え、人との摩擦とトラウマで他人との交わりが苦手になっていた零だったが、下町で暮らす3姉妹と出会い、少しずつではあるが失っていた何かを取り戻していく・・・。
大ヒット作「ハチミツとクローバー」の作者、羽海野さんの最新作です。
あれほどのヒットの後、何を持ってくるんだろうと期待して手に取りましたが、まず感じたのが「コレはハチクロを超える作品になるかもしれない」と思ったこと。
ユニークなキャラ設定と一見雑めのタッチ、ところどころに折りこまれるギャグというか笑い部分に意識を取られがちになりますが、この方の書きたいモノの根本は「人」なんですよね~
今回もそれが前面に出ています
ハチクロの時もつぶやくようなセリフ回しが相まって、情感を書くのが上手いなーと思ったけど、今回はさらにそれに磨きがかかっているように思えます
僕はカッコウだ・・・
おしのけた命の上に立ち
春をうたえと呼ぶ声をきく
そして思う
いっそ本当に鳥だったらと
そうしたら
こんな激しい痛み
知らずに済んだのにと
深い深い悲しみが伝わってくるセリフです
そこまでも自分を責め続け孤独を抱え続ける主人公・零と零を取り巻く人達のほんわかとした小さなエピソードがページを読み進めるごとにまるで縦糸と横糸のように重なり合い、癒しという色をまとい、物語という1枚の布を織り上げているかのようです。
傷ついた人を癒し、救うのはやはり人なんですよね・・・
羽海野さんの手によって紡がれた糸がどんな作品に仕上がるのか・・・とっても今後が楽しみの新作です
※二階堂クンを見た時、確か同じような病気を抱えていたこういう孤高の棋士さんが居たよなーと思っていたら、その方がモデルだと知ってちょっと嬉しかった、私
でも二階堂くんには早世はしないでほしいな・・・だって可愛いんだもの(笑)
或る日突然、家族を事故で失いたった一人になったしまった少年・桐山零。彼は自分の居場所を得るために将棋を選びプロ棋士となる。内に深い孤独を抱え、人との摩擦とトラウマで他人との交わりが苦手になっていた零だったが、下町で暮らす3姉妹と出会い、少しずつではあるが失っていた何かを取り戻していく・・・。
大ヒット作「ハチミツとクローバー」の作者、羽海野さんの最新作です。
あれほどのヒットの後、何を持ってくるんだろうと期待して手に取りましたが、まず感じたのが「コレはハチクロを超える作品になるかもしれない」と思ったこと。
ユニークなキャラ設定と一見雑めのタッチ、ところどころに折りこまれるギャグというか笑い部分に意識を取られがちになりますが、この方の書きたいモノの根本は「人」なんですよね~
今回もそれが前面に出ています
ハチクロの時もつぶやくようなセリフ回しが相まって、情感を書くのが上手いなーと思ったけど、今回はさらにそれに磨きがかかっているように思えます
僕はカッコウだ・・・
おしのけた命の上に立ち
春をうたえと呼ぶ声をきく
そして思う
いっそ本当に鳥だったらと
そうしたら
こんな激しい痛み
知らずに済んだのにと
深い深い悲しみが伝わってくるセリフです
そこまでも自分を責め続け孤独を抱え続ける主人公・零と零を取り巻く人達のほんわかとした小さなエピソードがページを読み進めるごとにまるで縦糸と横糸のように重なり合い、癒しという色をまとい、物語という1枚の布を織り上げているかのようです。
傷ついた人を癒し、救うのはやはり人なんですよね・・・
羽海野さんの手によって紡がれた糸がどんな作品に仕上がるのか・・・とっても今後が楽しみの新作です
※二階堂クンを見た時、確か同じような病気を抱えていたこういう孤高の棋士さんが居たよなーと思っていたら、その方がモデルだと知ってちょっと嬉しかった、私
でも二階堂くんには早世はしないでほしいな・・・だって可愛いんだもの(笑)
こここれは・・・
この前、ハチクロの記事に、くまちゃんがコメント入れて、勧めてくれたものだわん。
たれちゃんもオススメとなると・・・それは、もう読むっきゃないかな~~???
もちろんこの漫画も気になってます
最近のお気に入りは、心情表現がしっかりして漫画なので(BLでもね)
本屋さんに走ろうかな~
この作品のことをとてもうまく表現されているのですね。まったく同感。おそらく名作と呼ぶにふさわしい作品になるでしょう。
お暇があればまた遊びにいらしてくださいね。
これは、何か羽海野さんの静かな闘志を感じます。
>※二階堂クンを見た時、確か同じような病気を抱えていたこういう孤高の棋士さんが居たよなーと思っていたら、その方がモデルだと知ってちょっと嬉しかった、私
私も村山さんだろうなと思いました。
そのうちやはり羽生さんモデルな人も出てくるのかしら?
将棋を題材にしたマンガは、あとは「月下の棋士」と「少年周波数」しか読んだことはありませんが、どちらにもそれらしき人が出ていたし。
とにかく、久々に楽しみな作品です。
って思いましたよ~
能條純一風ドアップに笑わせてもらいました。
私は将棋のことは全然詳しくないんだけど、
以前新聞書評読んで惹かれて図書館で借りた
大崎善生さんが書かれた「聖の青春」がとても良い作品で、
今回「3月のライオン」を読んだ機に、文庫で購入して再読してしまいました。
ついでに同じ大崎さんでプロ棋士を目指す「奨励会」の世界を書いた「将棋の子」も読んじゃった。
こっちも良かった・・・
人生の厳しさを描きながら、何か登場する人々がコミカルで、
人と人のつながりや優しさを描いた作品です。
羽海野作品に共通してますよね。
「3月のライオン」今後が楽しみです。
たれさんと同じく、いくら村山棋士がモデルでも、二階堂くん、早死になんかしないでよ~~
頼みます~~><羽海野さん~~
今、ドラマが放映されていますよね。
今度の新作「3月のライオン」も題名が変わっています。また、大ヒットの予感がしますネ(^^♪
こうやって色んな物語を作り出せる力がすごいなと思います。
う~~ん。やっぱり買おうかな~。
村山さん「月下の棋士」のも出てたの??
ちょこっと読んだ覚えが、、。もうウロですが、、。
とにかく楽しみな作品ですよね。
そうなのよ! これって絶対ハチクロを超える…って私も現時点で思ってる(というか確信している!)
零の自分をカッコウに例えるところ、将棋盤と必要最低限のものしかない部屋、反対に3姉妹の古くても暖かい血のかよった家…。とにかくすべてがうまいよね。たさんの指摘通り「さらに磨きがかかってる!」よね。
横レスで失礼>
パールさん! 私も「月下の棋士」風の二階堂くんに大爆笑! 「聖の青春」を連載誌で読んでいた時は何度も電車の中で涙が止まらなくなりそうになって大変でした。
大崎さんは将棋雑誌の記者を長く務めていた方なんですよね、今では小説家として活躍されてますけど。
とにもかくにも早く続きが読みたくなる作品ですね。
羽海野さん独特の雰囲気と言うか、爆笑させられたり、澄んだセリフにハッとさせられたり、だけどあの物凄くキラキラした感じが、とっても素敵ですよネ…
そういえば、少し前に「あのひととここだけのおしゃべり」っていう、よしながふみさんと色んな人たちの対談集、を読んだんですが、その中に羽海野さんとの対談もあって、何と言うか羽海野さんの漫画の根底に流れるものの考え方の一端が少しわかりやすくお話しされてるみたいで、これも面白かったですョ。たれぞ~さんもうとっくに読んでおられるかもですが…
「ハチクロ」は長男が漫画を読んだらしくて、頼まれてドラマを録画してるのですが、まだ1回も見たことない私…(苦笑)。
こちらの方が先に読んでみたいな。
村山さんは、山本おさむさんの漫画は読みました。